- 変更日:
- 2026.08.22

犬と猫は生活習慣も動線も違うため、一緒に暮らすと追いかけ・脱走・誤食などのトラブルが起きやすくなります。
ですが、その多くは、間取りと設備の工夫で防げます。
この記事では、動線の分け方やトイレと食事の分離のコツ、具体的な間取りパターンまどを紹介します。
この記事を読んだらわかること!
- 犬と猫を一緒に飼うときに家づくりで気をつけたいこと
- 犬は床・猫は高所という立体的な住み分けの考え方
- 追いかけ事故や脱走を防ぐ安全対策
- 平屋・2階建て・リビング中心の間取りパターン
犬も猫も快適に暮らせる家を考えている方へ
あなたの検討状況に合わせて、2つの方法から選べます
目次
1.犬と猫を一緒に飼うときに家づくりで気をつけたいこと

犬と猫はもともと習性が大きく異なる動物です。
その違いを理解しないまま同じ空間で飼うと、どちらかにストレスがかかります。
ここからは、家づくりで気をつけたいことを4つ解説します。
- 犬と猫は一緒に暮らせるのか
- 生活習慣・動線の違い
- 起きやすいトラブル
- 住み分けで防げること
前提を押さえると、このあとの間取りの工夫がなぜ必要かが見えてきます。
1-1.犬と猫は相性や慣らし方次第で一緒に暮らせる
犬と猫は、相性や慣らし方次第で問題なく一緒に暮らせます。
ただし、それはお互いが適度な距離を取れる環境があってこそです。
「仲良くさせる」より「住み分けできる家をつくる」ことが、無理なく同居させる近道になります。
1-2.犬と猫は生活習慣・動線が大きく違う
犬は群れで暮らす動物で、家族のそばにいることを好み、床で活動します。
一方の猫は単独行動を好み、縄張りにしている場所と高い場所を大切にします。
この「床で家族と過ごす犬」と「高所で単独を好む猫」という違いを理解することが、住み分けの設計を考えるうえで重要です。
1-3.一緒に暮らすと起きやすいトラブル
犬と猫の同居では、いくつかの典型的なトラブルがあります。
典型的なトラブルの例
- 犬が猫を追いかける
- 玄関から一緒に脱走する
- 猫が高所から落とした食べ物を犬が誤食する
これらは逃げ道や住み分けがない環境で起きやすくなります。
1-4.住み分けできる家づくりでトラブルは防げる
追いかけも脱走も誤食も、多くは間取りと設備で予防できます。
具体的には、猫が高所に逃げられる動線、犬が入れない猫専用スペース、誤食を防ぐための収納などが有効です。
住み分けを前提に家づくりを考えれば、犬も猫も安心して過ごすことができます。
次章から具体策を見ていきましょう。
2.犬と猫の住み分けを考えた間取りの工夫

住み分けの基本は、犬と猫の生活圏を高さと動線で分けることです。
ここからは、間取りの工夫を3つ紹介します。
- 生活動線の違いに合わせた空間分け
- 犬は床・猫は高所の立体的な住み分け
- 食事場所とトイレの分け方
これらをもとに、同じ家の中に犬と猫それぞれの居場所をつくりましょう。
2-1.犬と猫の生活動線の違いに合わせて空間を分ける
犬は床でのリビング中心の回遊動線を、猫は上下運動と一匹になれる縄張りを好みます。
間取りでは、犬がのびのび動ける床の生活圏と、猫が落ち着ける高所・個室を意識して分けます。
完全に隔離するのではなく、同じ空間でも高さや奥行きで生活圏がゆるやかに分かれる設計が理想です。
2-2.犬は床・猫は高所を使う立体的な住み分け
この記事の核となるのが、高さによる立体的な住み分けです。
猫にはキャットウォークやキャットステップで壁から天井の縦空間を使わせ、犬にはリビング中心の回遊できる床動線を確保します。
「猫は上・犬は下」と高さで生活圏を自然に分けることで、追いかけっこが起きても猫はすぐ上に逃げられます。
床面積が限られていても、縦を使えば両者の居場所を確保できます。
2-3.食事場所とトイレを分ける
犬と猫は食事の内容が異なるため、誤食や横取りの危険があります。
食器と食事場所は普段から分け、高さの違う場所や別室にするのが安全です。
猫の食事は犬が届かない高所に置くと横取りを防げます。
トイレも共用せず別に用意しましょう。
猫トイレは犬が入れない場所(くぐり戸の先・段差の上・洗面所など)に設けると、猫が安心して排泄できます。
3.犬と猫の事故・脱走を防ぐ安全対策

犬と猫の同居では、追いかけ事故と脱走への備えが欠かせません。
ここからは、安全対策を3つ紹介します。
- 追いかけ事故を防ぐ逃げ道
- 玄関からの脱走防止
- 室内の安全対策
どれも設計段階で組み込んでおくと、後付けより自然に仕上がります。
3-1.追いかけ事故を防ぐ逃げ道・猫専用スペースをつくる
犬が猫を追いかけても、猫がすぐ安全な高さに逃げられれば事故になりません。
キャットウォークの登り口を複数設け、猫がどこにいても数秒で犬の届かない高さに上がれるようにします。
犬が入れない猫専用スペースや、猫だけが通れるくぐり戸(キャットドア)で安全な避難先を確保しておきましょう。
3-2.玄関からの脱走を防ぐ
玄関は、犬も猫も外へ飛び出しやすい危険な箇所です。
玄関ホールと居室の間に二重扉やペットゲートを設け、直接玄関に近づけない間取りにしましょう。
賃貸や既存住宅では、突っ張り型の脱走防止扉でも対応できます。
犬と猫が同時に飛び出す事態を防ぐ意味でも、玄関対策の優先度は高くなります。
3-3.室内の安全対策
室内にも、いくつかの安全ポイントがあります。
網戸のロック、窓の位置、段差の解消に加え、猫が高所から食べ物や物を落として犬が誤食する事故にも注意が必要です。
棚や収納は、猫が乗ったときに物が落ちにくい配置にし、犬の口に入る小物を出しっぱなしにしない工夫をしておきましょう。
4.犬と猫が快適に過ごす設備・建材の工夫

住み分けと安全対策に加えて、日々の快適さを支える設備・建材も重要です。
ここからは、次の3つの観点から解説します。
- 留守番時の居場所づくり
- 床材・壁材の選び方
- 抜け毛・臭い対策と掃除のしやすさ
毎日の暮らしやすさは、こうした細部の積み重ねで決まります。
4-1.留守番時に安心できる居場所・ケージを用意する
留守番中は、犬と猫がそれぞれ落ち着ける居場所を分けて用意しましょう。
お互いが見えない、または干渉しないケージやスペースにしておくと、飼い主の不在時も事故なく過ごせます。
犬用と猫用の居場所を離して配置し、猫は高所、犬は静かな一角、といった住み分けを留守番時にも保てるようにしましょう。
4-2.滑りにくい床材・傷や汚れに強い壁材を選ぶ
床材は、犬の足腰の負担を減らす滑りにくいものを選びましょう。
クッションフロアやざらつきのある樹脂タイルは、滑りにくく掃除もしやすい素材です。
壁材は、猫の爪とぎや汚れに強いものを選ぶと、傷や汚れが目立ちにくくなります。犬猫両方に配慮した建材選びが、住まいを長くきれいに保ちます。
4-3.抜け毛・臭いに備えて掃除しやすくする
犬と猫の両方を飼うと、抜け毛と臭いは避けられません。
掃除しやすい床材・壁材を選び、掃除機を取り回しやすい動線にしておきましょう。
換気計画や消臭建材を取り入れると、来客時にも気にならない住まいを保てます。
犬も猫も快適に暮らせる家を考えている方へ
あなたの検討状況に合わせて、2つの方法から選べます
5.【具体例】犬と猫が住み分けできる間取りパターン
ここまでの工夫を、実際の間取りに落とし込んでみましょう。
代表的な3つの間取りパターンを紹介します。
- 平屋:犬の生活圏と猫の逃げ場を平面で分ける
- 2階建て:フロアと高さで住み分ける
- リビング中心+猫の縦動線で立体的に分ける
ぜひ参考にしてください。
5-1.平屋:犬の生活圏と猫の逃げ場を平面で分ける

平屋では、犬がのびのび過ごす床の生活圏と、猫が犬の届かない高さや退避場所に逃げられるゾーニングを平面で両立させます。
勾配天井にすればワンフロアでも縦空間を活用でき、猫のキャットウォークを設けられます。
段差が少ない平屋は、犬猫が高齢になったときにも優しい構造です。
5-2.2階建て:フロアと高さで住み分ける

2階建てでは、犬は1階リビング中心、猫は2階や高所も使える、というようにフロアと高さで住み分けられます。
キャットウォークで縦移動を促し、犬猫の生活圏を階で分けると、干渉を減らせます。
来客時や体調不良のときに、片方を別フロアに移せる柔軟さも2階建ての利点です。
5-3.リビング中心+猫の縦動線で立体的に分ける

LDKを中心に、犬は床の回遊動線、猫は壁・天井のキャットウォークで立体的に動ける間取りです。
同じ空間にいながら高さで生活圏が分かれるため、限られた広さでも住み分けが成立します。
この考え方はマンションのリフォームにも応用できます。壁面のキャットステップと猫専用の一角で、犬猫の同居に対応できます。
ここまでの代表例から、
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6.犬と猫が一緒に暮らす家に関するよくある質問
ここからは、犬と猫が一緒に暮らす家に関するよくある質問に回答します。
実際の建築ユーザーへのアンケート結果から、よくある質問の回答をまとめました。
注文住宅では、複数のハウスメーカーのプランや提案内容を比較しながら検討することが重要です。
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まとめ
この記事のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 犬と猫は動線が違うため、犬は床・猫は高所の立体的な住み分けがカギ
- 食事場所とトイレは犬猫で分け、猫トイレは犬が入れない場所に設ける
- 追いかけ対策は、猫がいつでも高所に逃げられる複数の逃げ道を用意すること
- 玄関の二重扉・ペットゲートで脱走を防ぎ、室内の安全にも配慮する
- 留守番時の居場所を分け、滑りにくい床材・汚れに強い壁材を選ぶ
犬と猫それぞれの習性に合った住み分けは、プロと相談しながら具体化するとスムーズです。
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