- 変更日:
- 2026.08.28

注文住宅なら、自宅にサウナをつくることも可能です。
サウナ室だけを用意するのではなく、浴室や水風呂、外気浴スペースまで近くにまとめれば、自宅で「ととのう」環境をつくれます。
一方で、サウナは一般的な居室とは異なり、高温になる設備や大量の電力、換気などを考えなければなりません。
この記事では、注文住宅で自宅サウナをつくる際の種類や間取り、必要な工事、安全面、費用の考え方を紹介します。
この記事を読んだらわかること!
- 自宅に置けるサウナの種類と選び方
- サウナ室の広さと外気浴までの動線
- サウナがある家の間取り事例
- 建てるときにしかできない工事と費用の見方
自宅でサウナを楽しめる家をつくりたい方へ
あなたの検討状況に合わせて、2つの方法から選べます
目次
自宅サウナに関するよくある質問
ここからは、自宅サウナに関するよくある質問に回答します。
実際の建築ユーザーへのアンケート結果から、よくある質問の回答をまとめました。
注文住宅では、複数のハウスメーカーのプランや提案内容を比較しながら検討することが重要です。
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1.自宅に置けるサウナの4つの種類

自宅サウナには、室内に設置するタイプから屋外に置くタイプまで、さまざまな種類があります。
必要な設備も費用も変わるため、まずはどれを選ぶかから決めましょう。
1-1.遠赤外線の乾式サウナ
遠赤外線を利用して身体を温めるタイプのサウナです。
比較的コンパクトな製品もあり、自宅の一室や浴室周辺に設置しやすいのが特徴です。
サウナストーブを使うタイプとは必要な設備が異なるため、設置場所に合わせて製品を選びましょう。
まずは無理のない範囲で自宅サウナを始めてみたい方に向いています。
1-2.フィンランド式サウナ
サウナストーブで室内を温め、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるタイプです。
いわゆる「ロウリュ」を楽しみたい人に向いています。
高温になる設備を使用するため、電源や換気だけでなく、ストーブ周辺の安全対策も含めて計画することが大切です。
部屋そのものをつくり込むことになるので、事前に住宅会社へ要望を伝えておきましょう。
1-3.スチームサウナ
蒸気を使って室内を温めるタイプです。
乾式サウナよりも湿度が高くなるため、サウナ室そのものだけでなく、防水や換気についても考える必要があります。
設備の仕様に合わせて、壁や床などの仕上げを選びましょう。
温度は控えめなので、高温が苦手な家族と一緒に使いたい場合にも取り入れやすいタイプです。
1-4.屋外に置くバレルサウナ
庭などに設置するなら、バレルサウナという選択肢もあります。
屋外に置くため、住宅の間取りを大きく変更せずにサウナを導入しやすいのがメリットです。
ただし、電気や薪などの熱源、雨への対策、外からの視線などを考える必要があります。
外に出ればそのまま外気浴に移れるので、ととのうまでの流れが自然につながります。
2.サウナ室の大きさと扉の決め方
サウナ室の広さは、一度に入る人数から決めていきます。
また、天井の高さと、出入口の幅や開く向きの決め方についても解説します。
2-1.座る人数から広さを出す
まず、何人でサウナに入るのかを決めます。
1人用なのか、家族で使うのかによって必要なスペースは大きく変わります。
ベンチやストーブなども設置するため、人数だけでなく設備を置いた状態で十分な動線が確保できるか確認しましょう。
ベンチを二段にすると座る位置で温度を選べますが、そのぶん奥行きと高さに余裕が必要です。
2-2.天井を低めに抑える
サウナ室の天井は、一般的な居室より低く抑えましょう。
熱が上に逃げないようにすることで、室内が温まりやすくなるためです。
ただし、具体的な高さはサウナ設備の仕様や換気方法によって異なるため、製品メーカーや施工業者と相談して決めましょう。
低くしすぎると立ち上がったときに窮屈なので、出入りのしやすさとあわせて考えたいところです。
2-3.出入口の幅と開く向きを決める
サウナ室の扉は、安全面も考えて選ぶ必要があります。
扉の幅や開く方向、室内外のスペースなどを事前に確認しておきましょう。
ほかの設備や壁と干渉しないよう、間取り図の段階で扉の動きまで確認しておくことが大切です。
なお、ガラスの扉にすると中の様子が見え、圧迫感もやわらぎます。
3.サウナから外気浴までの配置
サウナをつくるなら、「サウナ→水風呂→外気浴」の動線まで考えておくと使いやすくなります。
この3つが近くにまとめるポイントを見ていきましょう。
3-1.浴室のとなりにサウナを置く
室内サウナなら、浴室の近くに配置すると便利です。
サウナからシャワーや浴室へすぐ移動できるため、動線を短くできます。
脱衣所を挟んで配置するなど、水回りとまとめて計画すると使い勝手が良いでしょう。
なお、サウナ室の熱気と湿気は扉のすきまから流れ出るため、脱衣室にも換気を用意しておくと安心です。
3-2.水風呂の場所を決める
水風呂をつくるなら、サウナからの移動距離をできるだけ短くしましょう。
浴槽を水風呂として使う方法もあれば、専用の水風呂を設ける方法もあります。
どちらを選ぶかによって必要なスペースや設備が変わるため、最初に決めておきましょう。
浴槽で代用する場合は、家族が湯船を使う日と重ならないかもあわせて考えておきたいところです。
いずれの場合も、給水と排水の経路をあらかじめ用意しておく必要があります。
3-3.外気浴の場所に目隠しをつくる
外気浴を楽しみたいなら、庭やバルコニーに椅子を置けるスペースを確保します。
中庭のように建物で囲まれた場所なら、塀を高くしなくても自然と視線がさえぎられますが、屋外では近隣や道路からの視線が気になることもあるため、フェンスや植栽などで目隠しをつくりましょう。
なお、足元が濡れるので、滑りにくく乾きやすい床材を選んでおくと安心です。
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4.【間取り図で見る】サウナのある家の実例3選
ここからは、サウナを取り入れた家の間取り事例を紹介します。
敷地の広さによって取れる形は変わるため、近い条件のものを参考にしてください。
4-1.中庭に出て涼める63坪の家

中庭を中心にサウナを設置した間取りです。
サウナから中庭へ直接出られるようにすると、外気浴までの動線を短くできます。
また、外からの視線を遮れる中庭なら、プライベートな空間としても使いやすいでしょう。
サウナだけでなく、リビングや浴室からもアクセスできるようにしておけば、普段の暮らしにも活用できます。
4-2.浴室の前にサウナを置いた61坪の家

浴室とサウナを近くにまとめることで、入浴とサウナを行き来しやすくした間取りです。
脱衣所や洗面所も近くに配置すれば、水まわりを1ヶ所に集約できます。
なお、この家では浴室の前に2人用のサウナをつくり、すぐ隣にクールダウンのテラスを設けることで外気浴がスムーズにできる動線になっています。
4-3.サウナも趣味も1階にまとめた50坪台の家

サウナを含めた趣味の場所を、すべて1階にまとめた間取りです。
普段の生活から将来の料理教室、趣味の楽器演奏まで、1階で行える計画になっています。
サウナだけを特別扱いせず、趣味の場所のひとつとして組み込んだ形です。
上下の移動がないため、サウナのあとに水風呂や外気浴へ移るまでの流れも短くなります。
夫婦それぞれに趣味の部屋を取っている点も、使う時間帯がずれる家庭では参考になるでしょう。
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5.建てるときにしかできない工事

注文住宅でサウナを計画する大きなメリットは、必要な設備を建築段階から組み込めることです。
電気、換気、防水の3つは、あとから手を加えると大掛かりな工事となるため、建てる際の要点を押さえておきましょう。
5-1.サウナ専用の電気の回路を引く
電気式サウナでは、使用する機器に応じて専用回路などの電気設備を計画する必要があります。
必要な電源は製品によって異なるため、採用するサウナを早めに決め、必要な電気容量や電圧を確認しておきましょう。
200Vが必要かどうかも機種によって異なります。
あとから変更するより、設計段階で電気工事までまとめて計画するほうがスムーズです。
5-2.給気と排気の経路をつくる
サウナ室は高温になるため、適切な換気が必要です。
使い終わったあとに湿気がこもると、木の部分が乾かずにおいが残ったり腐食したりすることもあります。
ただし、一般的な居室の換気システムとは異なるため、サウナ設置の実績があるハウスメーカーに依頼することでスムーズに話し合いを進められます。
5-3.床と壁に防水の層を入れる
サウナでは汗や水分が発生するため、床や壁の仕上げも重要です。
床と壁には、仕上げ材の下に防水の層を入れておきましょう。
木の仕上げは水を通すため、その下で受け止める設計です。
具体的な防水の仕様は、サウナ設備の種類によって変わるため、設備メーカーや施工会社と確認しておきましょう。
6.事故を防ぐための備え
サウナは高温になる設備を使用するため、安全性を優先して計画する必要があります。
消費者庁も、サウナ浴での事故について注意を呼びかけています。
6-1.やけどの起きる場所を減らす
サウナの事故として多いのが、火傷です。
出典:消費者庁『サウナ浴での事故に注意 ― 体調に合わせて無理せず安全に ―』
施設での事故を含む数字ですが、火傷が多いという点は自宅につくるときにも参考になります。
サウナストーブなど、高温になる設備には不意に触れないような対策が必要です。
また、設備周辺のスペースや防護柵などについて、使用する機器のメーカーが指定する条件を確認しましょう。
扉の取っ手や手すりに金属を使うと熱を持ちやすいため、素材の選び方もあわせて相談しておきたいところです。
6-2.出入りのときの転倒を防ぐ
火傷に続いて多いのが、切り傷や擦り傷、骨折や打撲です。
サウナと水風呂を行き来する場合、床が濡れて滑りやすくなることがあります。
サウナから浴室や屋外へ移動する経路では、滑りにくい床材を選び、段差をできるだけ減らしましょう。
照明を確保し、夜間でも足元が見やすいようにしておくことも大切です。
自宅でサウナを楽しめる家をつくりたい方へ
あなたの検討状況に合わせて、2つの方法から選べます
7.費用とランニングコストの見方
自宅サウナの費用は、本体価格だけで判断しないことが重要です。
つくるときの費用と、使うたびの費用に分けて考えましょう。
7-1.本体と工事を分けて見積もる
サウナ本体のほか、電気工事、換気、防水、内装などにも費用がかかります。
屋内に造作でつくるなら総額150万円から400万円、既製のキャビンを置くなら80万円から200万円が市販価格の目安です。
内訳は、ストーブとサウナ室の本体が総額の4割から6割、組み立てや内装の工事費が2割から4割を占めます。
電気工事は、200Vの回路を引き込んで10万円から30万円ほどです。
さらに、水風呂や外気浴スペースまでつくるなら、その分の工事費も必要です。
見積もりを取る際は、本体と施工費を分けて確認すると、何にどれだけ費用がかかるのか把握しやすくなります。
7-2.使うたびにかかる費用を見込む
電気式のサウナなら、使用するたびに電気代がかかります。
出力4.5kWのストーブを1時間動かすと、電気代はおよそ140円です。1kWhあたり31円で計算した値です。
出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会『よくある質問』
設定温度に達したあとは断続運転になるため、実際はこれより下がりますが、週に2回、1時間ずつ使うなら、月におよそ1,000円程度でしょう。
水風呂を設置する場合は、水道代や清掃、メンテナンスなども考える必要があります。
サウナストーンは、自宅で使うなら1年から2年に1度が交換の目安です。ヒーター本体も、年に1度は点検しておきましょう。
まとめ
自宅サウナを注文住宅につくるなら、以下のポイントを押さえておきましょう。
- サウナの種類によって必要な設備や工事が変わる
- 浴室や水風呂、外気浴スペースまで動線を考える
- 防水や床材など、湿気を考えた仕様にする
- ストーブなど高温になる設備は安全対策を行う
- サウナから水風呂や外気浴までの移動で転倒しないようにする
- 本体だけでなく電気・換気・防水などの工事費も確認する
自宅サウナは、浴室や水風呂、外気浴までの動線に加えて、電気・換気・防水などの設備をまとめて計画することが大切です。
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