注文住宅で配信部屋をつくるには?間取りの決め方と防音の注意点

ゲーム実況やライブ配信、動画制作などを自宅で行うなら、配信部屋をつくると快適です。

ただし、配信部屋は普通の書斎とは違い、音や光、通信環境まで考えて間取りを決める必要があります。

特に深夜に配信する場合は、家族や近隣への配慮も欠かせません。

この記事では、注文住宅で配信部屋をつくる際の間取りの決め方や、防音、回線、設備について解説します。

この記事を読んだらわかること!

  • 配信部屋を家のどこに置けばよいか
  • 防音で決めておくことと、回線や電源の準備
  • カメラ映りや空調まで含めた部屋のつくり方

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配信部屋の間取りに関するよくある質問

配信部屋を注文住宅につくる際に、よくある疑問をまとめます。

実際の建築ユーザーへのアンケート結果から、よくある質問の回答をまとめました。

Q
配信部屋は防音にすべきですか?
A

本格的な防音室が必要とは限りません。

配信内容や音量、配信時間、周囲の環境によって必要な防音性能は変わります。

ただし、大きな声を出す配信や深夜の配信を予定しているなら、一般的な個室よりも防音性を高めたほうが安心です。

Q
カメラに生活感が映るのが気になります。
A

配信では、カメラに映る範囲をあらかじめ想定してデスクを配置しましょう。

背景側に壁を設けたり、収納や棚を使ったりすると、生活感を抑えやすくなります。

Q
配信をやめたら部屋はどうなりますか?
A

将来的に配信をやめる可能性があるなら、別の用途でも使える間取りにしておくと安心です。

書斎や趣味部屋、テレワークスペースとして利用できる広さにしておけば、ライフスタイルが変わっても活用できます。
防音性能を高める場合も、将来の使い道まで考えておくとよいでしょう。

Q
配信部屋の費用はどれくらい上がりますか?
A

費用は、部屋の広さや防音性能、設備によって大きく変わります。

一般的な個室としてつくる場合と、防音仕様の壁や扉、換気設備などを採用する場合では必要な予算が異なります。
そのため、配信内容や必要な性能を整理したうえで、住宅会社に見積もりを出してもらうことが大切です。

注文住宅では、複数のハウスメーカーのプランや提案内容を比較しながら検討することが重要です。

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1.近隣と家族に配慮した配信部屋の配置

配信部屋の間取りを考えるときは、まず「音がどこへ伝わるか」を考えましょう。

壁や設備での対策も重要ですが、部屋の位置を工夫するだけでも、近隣や家族への影響を抑えられます。

1-1.隣家と道路から距離を取る

隣家と道路から距離を取る

配信部屋は、できるだけ隣家や道路から離れた場所に配置しましょう。

特に大きな声を出す配信では、窓から音が漏れる可能性があります。

家の中央側に配置したり、隣家との間に収納や廊下を挟んだりすると、音が直接伝わりにくくなります。

土地を探す段階であれば、隣家の窓や寝室がどこにあるかも見ておくと安心です。

また、窓の向きも、配信部屋では重要です。

窓が道路や隣家側に付いていると、カメラの背景に道路や通行人が映り込む可能性もあります。

窓の位置を決めるときは、防音だけでなく配信画面の見え方も考えておきましょう。

配信部屋の窓は数を絞り、建物の奥側や庭側に向けておくと撮影しやすくなります。

1-2.寝室と子ども部屋の上下を避ける

寝室と子ども部屋の上下を避ける

家族への音対策では、寝室や子ども部屋との位置関係も重要です。

たとえば、2階の配信部屋の真下に寝室があると、話し声や足音が伝わりやすくなります。

深夜まで配信するなら、できるだけ寝室や子ども部屋と上下に重ならない間取りにすると安心です。

上下に重ねるなら、収納や廊下など人が長くとどまらない場所を選びましょう。

平面図だけでは分かりにくいため、上下階を重ねた図面で確認しておくと確実です。

1-3.水回りと玄関から距離を取る

水回りと玄関から距離を取る

配信部屋は、水回りや玄関からも少し離しておくと使いやすくなります。

浴室や洗面所は、家族が使う時間帯が重なりやすい場所です。

また、玄関付近は人の出入りが多く、話し声やドアの開閉音が入りやすくなります。

静かに配信したいなら、生活音の多い場所から離して配置しましょう。

なお、給排水の音は配管を伝わるため、配信部屋の壁の中や真上に排水管を通さないことも大切です。

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2.配信部屋のある家の間取り事例

ここからは、配信部屋の位置や周囲の部屋との関係を、2つの間取り事例から見ていきます。

敷地の広さや家族構成によって選べる形は変わるため、近い条件のものを探してみてください。

2-1.狭小地に6帖の防音室を組み込んだ40坪の家

狭小地に6帖の防音室を組み込んだ40坪の家

1つめは40坪3LDKで、土地も40坪の変形地という条件です。

狭小地の中で近隣の目線を気にせず趣味を楽しむ、というのがこの家のコンセプトです。

6帖ほどの防音室を、建物の外周側に組み込んでいます。

外周側に置くぶん隣家との距離は近くなるため、壁や窓の仕様で補うことになります。

敷地に余裕がなくても、専用の部屋は確保できるという事例です。

2-2.書斎の隣に防音室を置いた39坪の家

書斎の隣に防音室を置いた39坪の家

書斎の隣に配信部屋を配置する方法もあります。

仕事用のスペースと配信用のスペースをまとめることで、パソコンや機材を共有しやすくなります。

一方で、隣接する部屋への音漏れが気になるため、壁や扉の仕様まで考えておく必要があります。

配信をやめたあとに書斎として使える点も、この配置の利点といえるでしょう。

2-3.趣味の個室を組み込んだ34坪の家

趣味の個室を組み込んだ34坪の家

34坪という限られた面積の中に、趣味のための個室を組み込んだ間取りです。

この家の防音室は、あくまでも趣味部屋であり本格的な防音仕様までは想定していません。

防音性能を高くすると、費用も大きくなりすぎるためです。

どこまで遮るかを決めたうえで、費用と広さの折り合いをつけた例といえます。

配信部屋も同じで、本格的な防音室にしなくても成立する場合があります。

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3.音を外に出さないためにすること

配信部屋では、部屋の位置だけでなく防音性能も重要です。

どの程度の音を遮りたいのかを決めたうえで、壁や扉、窓などの仕様を検討しましょう。

チェックリスト
□どこまで遮るかを決める
□壁の厚さと中身を指定する
□扉と窓と給気口のすき間をふさぐ

3-1.どこまで遮るかを決める

まずは、どの程度の音を遮る必要があるかを決めます。

通常の会話程度なのか、大きな声を出すゲーム実況なのかによって、必要な対策は変わります。

配信する時間帯や音量も含めて考えることで、防音性能に必要以上の予算をかけることを防げます。

なお、歌や楽器の音が出る場合は、話し声だけの配信より高い性能が必要になります。

どんな音をどのくらいの時間出すのかを、住宅会社にそのまま伝えてみてください。

3-2.壁の厚さと中身を指定する

防音性を高めたい場合は、壁の仕様を住宅会社と相談しましょう。

壁の厚さだけでなく、壁の内部にどのような材料を入れるかも重要です。

また、配信部屋だけ防音性能を高めても、周囲の壁や天井、床から音が抜けることがあります。

部屋全体で音の伝わり方を考えることが大切です。

壁を天井裏まで立ち上げるかどうかも、あわせて確認しておきたい点です。

3-3.扉と窓と給気口のすき間をふさぐ

音は壁だけでなく、扉や窓、給気口などのすき間からも漏れます。

特にドアは、一般的な室内ドアと防音仕様のドアで性能が異なります。

配信部屋では、壁だけでなく開口部や換気設備まで含めて対策しましょう。

扉の下のすき間を給気の経路にしている場合は、ふさぐと換気が成り立たなくなってしまうため注意が必要です。

建具と換気はセットで相談しておくと、あとから慌てずに済みます。

4.回線と電源で決めておくこと

配信では、通信環境も重要です。

動画やゲームの配信では大容量のデータを扱うため、間取りの段階から回線と電源を考えておきましょう。

どちらも壁の中に隠れる部分なので、着工後には手を加えにくくなります。

チェックリスト
□有線LANの配管経路
□上りの回線速度
□コンセントの数と高さ

4-1.有線LANの配管経路

配信部屋には、有線LANを引けるようにしておくと便利です。

Wi-Fiでも利用できますが、安定した通信環境を求めるなら有線接続を検討しましょう。

新築時であれば、配信部屋までLANケーブルを通すための配管を設けておくと、機器の変更にも対応しやすくなります。

各部屋の回線が集まる分電盤から、配信部屋まで経路がつながっているかも図面で確かめておきましょう。

4-2.上りの回線速度

配信では、視聴するだけの場合と比べて上りの通信速度が重要になります。

配信サービスや画質によって必要な通信環境は異なるため、契約する回線の仕様を確認しておきましょう。

「通信できればよい」と考えず、実際の配信環境を想定して回線を選ぶことが大切です。

土地によっては選べる事業者が限られることもあるため、契約前に調べておくと安心です。

4-3.コンセントの数と高さ

配信部屋では、パソコンやモニターだけでなく、マイクやオーディオインターフェース、照明、カメラなど、多くの機器を使います。

コンセントが足りないと、タコ足配線になりやすくなります。

デスクの位置と使う機材を決めたうえで、必要な数と高さを設計しておきましょう。

机の上で抜き差しする機器が多いなら、天板の高さにもコンセントがあると便利です。

あわせて、モニターアームや棚を取り付ける壁の下地も頼んでおきましょう。

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5.デスクまわりで決めること

配信部屋では、デスクをどこに置くかによって使い勝手が大きく変わります。

機材の配置やカメラ映りまで考えておくことが重要です。

部屋の広さも、置きたい機材から逆算すると決めやすくなります。

チェックリスト
□デスクと機材のサイズ
□上りの回線速度
□デスクに必要な明るさ

5-1.デスクと機材のサイズ

配信では、デスクに多くの機材を置く必要があります。

モニターを複数台使うなら、その分の横幅が必要です。

マイクアームやスピーカーなどを設置する場合は、デスクの奥行きも確認しておきましょう。

椅子を引くスペースや、カメラと距離を取るための余白も見込んでおくと窮屈になりません。

5-2.カメラから見た窓の位置

カメラを使うなら、窓の位置にも注意が必要です。

背後に窓があると逆光になり、顔が暗く映ることがあります。

窓から入る光をコントロールしやすい位置にデスクを置くと、配信画面を整えやすくなります。

顔の斜め前や横から光が入る位置だと、自然な明るさで映りやすくなります。

時間帯で明るさが変わるため、調光できるカーテンやブラインドも用意しておきましょう。

5-3.デスクに必要な明るさ

配信では、部屋全体の明るさだけでなく、顔を照らす明かりも重要です。

天井照明だけでは影ができることもあります。

デスク周辺に照明を設置できるよう、コンセントや機器の配置まで考えておくと便利です。

デスクの真後ろの天井は光源が画面に映り込みやすいため、照明を置かないほうが無難です。

6.閉め切る部屋に必要な設備

閉め切る部屋に必要な設備

防音性を高めた配信部屋は、窓やドアを閉めた状態で使うことが多くなります。

そのため、快適に過ごすための空調や換気も忘れてはいけません。

閉め切ると熱と湿気がこもるため、遮音とセットで決めておきましょう。

6-1.部屋ごとのエアコン

配信部屋を頻繁に使うなら、部屋ごとにエアコンを設置しましょう。

パソコンやモニターなどの機器を長時間使うと、室温が上がりやすくなります。

家族がいる場所とは別に温度調整できるようにしておくと、配信中も快適です。

エアコンの風がマイクに当たると音が入るため、室内機の位置も設計者に伝えておきましょう。

6-2.給気口と換気の経路

防音性を高めると、空気の出入りも少なくなります。

そのため、給気口や換気設備の配置が重要です。

換気経路によっては音が外へ抜けることもあるため、防音と換気を両立できるよう住宅会社に相談しましょう。

消音材の入った給気口を選べる場合もあるので、扱いがあるか確認してみてください。

7.深夜に配信するためにすること

深夜に配信する場合は、昼間以上に音や光への配慮が必要です。

家族が寝ている時間帯を想定して、配信部屋の位置や設備を決めましょう。

チェックリスト
□深夜に出る音と光を抑える
□家族の通り道から外す

7-1.深夜に出る音と光を抑える

深夜は、普段は気にならない小さな音でも気になりやすくなります。

大きな声だけでなく、椅子を動かす音や機材の操作音にも注意が必要です。

また、窓から漏れる照明にも配慮が求められます。

遮光カーテンなどを使って、光が外へ漏れにくい環境をつくりましょう。

扉の下から廊下へ光が漏れると家族が目を覚ますこともあるため、すき間の少ない建具を選ぶと安心です。

7-2.家族の通り道から外す

夜中に配信部屋へ移動するなら、家族の寝室の前を頻繁に通る間取りは避けたいところです。

配信部屋までの動線を分けておけば、家族が寝ている時間でも移動しやすくなります。

ある程度独立した配置にすることで、生活時間がずれても互いに気を使わずに済みます。

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まとめ

注文住宅で配信部屋をつくるなら、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 配信部屋は隣家や寝室、子ども部屋から離して配置する
  • 配信内容に合わせて必要な防音性能を決める
  • 有線LANやコンセントは、機材の配置に合わせて計画する
  • カメラ映りや照明、背景まで考えてデスクの位置を決める
  • 閉め切る時間が長いため、エアコンや換気設備も重要になる
  • 深夜に配信するなら、家族の動線や光漏れにも配慮する
  • 配信をやめた後も使えるよう、書斎や趣味部屋としての活用も考える

配信部屋は、音や通信、空調、機材の配置まで含めて、配信する人の生活に合わせて間取りを考えることが大切です。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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