推し活部屋を新築でつくるには?先に決める造作と収納の条件

新築の家づくりで、推し活を思い切り楽しめる「推し活部屋」をつくりたいと考える人もいるでしょう。

グッズを飾る棚や収納、写真撮影ができるスペースなど、推し活のための設備を最初から計画できるのは新築ならではのメリットです。

一方で、グッズは時間とともに増えていきますし、推しが変わったり、趣味の楽しみ方が変わったりすることも考えておかなければなりません。

そこで今回は、推し活部屋を新築でつくるときに先に決めておきたい造作や収納、間取りのポイントを紹介します。

この記事を読んだらわかること!

  • 推し活部屋をつくる前に決めておきたいこと
  • 飾るための造作としまうための収納の考え方
  • グッズを傷めない環境の整え方と予算のかけどころ

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推し部屋を新築でつくるときのよくある質問

まずは、推し部屋を新築でつくるときのよくある質問に回答します。

実際の建築ユーザーへのアンケート結果から、よくある質問の回答をまとめました。

Q
推し部屋は何帖あればいいですか?
A

必要な広さは、グッズの量や使い方によって変わります。

飾ることが中心なら、コンパクトな部屋でも対応できます。
一方、収納や撮影スペース、鑑賞用の家具なども置きたい場合は、ある程度の広さが必要です。
何帖にするかを先に決めるのではなく、置きたい家具やグッズを整理してから考えましょう。

Q
新築でしかできないことは何ですか?
A

壁の下地やコンセント、照明、造作棚などを、グッズの飾り方に合わせて設計できることです。
特に、壁面収納やピクチャーレール、照明用の配線などは、新築時に計画しておくと使いやすくなります。

Q
グッズが増えて入らなくなったらどうしますか?
A

将来的にグッズが増えることを前提に、収納に余裕を持たせておくことが大切です。
可動棚を採用すれば、グッズのサイズが変わっても収納方法を調整できます。

Q
推し部屋をつくると費用はどれくらい上がりますか?
A

費用は、部屋の広さや造作の内容によって変わります。
造作棚や壁面収納、照明、コンセントなどを追加すれば、その分費用も増えます。
予算を抑えたい場合は、後から購入できる家具を活用し、新築時にしかできない部分へ予算を優先的に配分するとよいでしょう。

Q
壁一面の棚は地震のとき危なくないですか?
A

大きな棚を設置する場合は、転倒や荷物の落下への対策が必要です。
造作棚なら、壁や床への固定方法を住宅会社と相談できます。
また、高い位置には重いグッズを置かないなど、収納方法もあわせて考えましょう。

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1.推し部屋づくりで先に決めること

チェックリスト
□グッズを「飾る」「しまう」に分ける
□専用の部屋をつくるかどうか
□増えたグッズを置く場所
□推しが変わったあとの使い道

推し活部屋をつくる前に、何を飾るのか、どれくらい収納するのかを整理しておきましょう。

後から家具を買う場合とは違い、新築では壁や収納の位置まで事前に計画できます。

1-1.グッズを「飾る」「しまう」に分ける

まずは、「見せるグッズ」と「しまうグッズ」に分けましょう。

アクリルスタンドやフィギュア、ポスターなど、普段から眺めたいグッズは飾るスペースが必要です。

一方、うちわやぬいぐるみ、購入したまま保管しておきたいグッズなどは、収納スペースを確保しておくと部屋が散らかりにくくなります。

この仕分けができていると、必要な壁の広さと収納の量も見えてきます。

1-2.専用の部屋をつくるかどうか

推し活専用の部屋をつくるか、リビングや洋室の一角を使うかも決めておきたいポイントです。

専用部屋なら、グッズを広げたままにしやすく、インテリアも自由にできます。

一方で、専用の部屋を確保すると、その分だけほかの居室や収納に使える面積が減ります。

家族構成や土地の広さを踏まえて、専用部屋が本当に必要か考えましょう。

1-3.増えたグッズを置く場所

推し活を続けていると、グッズは少しずつ増えていきます。

現在持っているグッズの量だけで収納を決めると、数年後に足りなくなる可能性があります。

空いている棚や収納スペースをあらかじめ残しておくなど、グッズが増えることを前提に計画しておくと安心です。

クローゼットの上段や階段下など、目立たない場所を予備の置き場にしておく方法もあります。

1-4.推しが変わったあとの使い道

推し活専用としてつくった部屋も、将来的に使い方が変わるかもしれません。

推しが変わったり、趣味そのものをやめたりする可能性も考えて、書斎や趣味部屋としても使える間取りにしておくと無駄になりにくいでしょう。

出入口やコンセントの位置を一般的な部屋と同じようにそろえておくと、用途を変えたときにも困りません。

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2.推し部屋を置く場所の決め方

推し部屋を置く場所の決め方

推し活部屋は、グッズの保管環境や家族の生活動線も考えて配置しましょう。

特にフィギュアや紙製のグッズなどを飾る場合は、日差しや湿気への配慮が重要です。

2-1.直射日光が入らない場所を選ぶ

グッズを飾るなら、直射日光が長時間当たる部屋は避けたほうがよいでしょう。

日光による紫外線は、グッズの色あせなどにつながる可能性があります。

大きな窓のある部屋を使う場合は、遮光カーテンやUVカット機能のある窓なども検討しましょう。

窓を小さくする、位置を高くするといった調整でも、入ってくる光の量は変わります。

2-2.来客が通る場所から離す

推し活部屋をどこに置くかは、来客動線も考えて決めましょう。

リビングや玄関の近くにあると、来客時に部屋の中が見えてしまうことがあります。

グッズを見られたくない場合は、家族だけが使うエリアに配置すると安心です。

反対に、友人を招いて一緒に楽しみたいなら、リビングの近くに置くと案内しやすくなります。

2-3.音が出るなら寝室から離す

ライブ映像を見たり、音楽を聴いたりするなら、音のことも考えておきましょう。

夜遅くまで推し活をする可能性がある場合は、寝室や子ども部屋から離すと家族への影響を抑えやすくなります。

上下階でも音は伝わるため、真上や真下にどの部屋が来るかもあわせて見ておきましょう。

3.グッズを飾るための造作を取り入れる

新築なら、後から家具を置くだけではなく、グッズを飾るための造作を取り入れることもできます。

いずれも壁の中に関わるため、間取りが固まる前に相談しておきたい部分です。

3-1.壁の下地とピクチャーレール

ポスターやアートなどを壁に飾りたいなら、あらかじめ下地を入れておくと便利です。

新築時に壁の下地を計画しておけば、入居後に好きな位置へピクチャーレールを設置しやすくなります。

ピクチャーレールは、壁や天井に取り付けたレールからワイヤーやフックを吊り下げ、ポスターや額縁などを飾るための設備です。壁に何度も穴を開ける必要がなく、飾る位置やグッズを変更しやすいのがメリットです。

新築時に設置位置を決めておけば、壁や天井になじむように施工しやすく、すっきりとしたディスプレイスペースをつくれます。

将来的に飾るものが変わることも考え、広めに下地を入れておく方法もあります。

位置が決まっていなくても、「この壁の全面」と面で伝えておけば対応してもらえます。

3-2.天井まで届く飾り棚

フィギュアやアクリルスタンドなどを大量に飾りたいなら、壁面を有効活用できる飾り棚が便利です。

天井まで使えば収納量を確保しやすくなり、床面積を圧迫しにくくなります。

ただし、高い位置に飾るものは取り出しにくくなるため、使用頻度に応じて配置を分けましょう。

造作なら壁や床に固定できるので、置き型の棚より倒れにくくなるのも利点です。

3-3.飾り棚を照らす照明

グッズをきれいに見せたいなら、飾り棚専用の照明も検討しましょう。

棚の上部や側面に照明を設けることで、フィギュアやアクリルスタンドを照らしやすくなります。

照明の位置によってはグッズに影ができるため、どの方向から照らすかまで決めておくとよいでしょう。

配線は壁の中を通すことになるので、こちらも新築のうちに決めておきたい部分です。

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4.グッズをしまう収納スペースを計画する

飾るスペースだけでなく、普段は使わないグッズをしまう収納も必要です。

グッズのサイズや量を考えて、使いやすい収納を計画しましょう。

4-1.棚の奥行と高さ

収納棚は、何を入れるかによって必要な奥行きや高さが変わります。

CDやDVD、雑誌、うちわ、ぬいぐるみなどは、それぞれ必要なサイズが異なります。

収納する予定のグッズをリストアップして、無駄なスペースができにくい棚を計画しましょう。

奥行きが深すぎると手前と奥で二列になり、奥のものが取り出しにくくなる点にも注意が必要です。

4-2.可動棚のレールと耐荷重

グッズのサイズが変わることを考えると、棚板を動かせる可動棚も便利です。

ただし、棚に大量のグッズを収納すると重量が大きくなることがあります。

可動棚を採用する場合は、棚板だけでなくレールや壁側の下地も含めて、必要な耐荷重を確認しておきましょう。

何をどれくらいの量置くつもりかを伝えておくと、仕様を決めやすくなります。

4-3.扉付きにするかどうか

推し活部屋では、オープン棚と扉付き収納のどちらを選ぶかも重要です。

オープン棚ならグッズを見せやすい一方、ほこりがたまりやすくなります。

大切なグッズを長く保管したいなら、扉付き収納を組み合わせるのもよいでしょう。

飾る棚は扉なし、保管用の棚は扉付き、というように分ける方法もあります。

5.【間取り図で見る】推し部屋のある家の実例3選

ここからは、推し活を楽しむスペースを取り入れた家の間取り例を紹介します。

専用部屋にするか、一角を使うかで選べる形は変わるため、ぜひ参考にしてください。

5-1.リビングの一角を趣味室にした40坪の家

リビングの一角を趣味室にした40坪の家

専用の個室をつくらず、リビングに近い場所へ趣味スペースを設けた間取りです。

家族と過ごしながら推し活を楽しめるのがメリットです。

扉を設ければ、必要なときだけ独立した部屋として使うこともできます。

必要に応じて仕切ったり、つなげて広く使ったりできる形にしておくと、使い方の幅が広がります。

5-2.こもれる書斎を趣味の場所にした42坪の家

こもれる書斎を趣味の場所にした42坪の家

独立した部屋ではなく、こもれる小さな書斎を推し活の場所にする方法もあります。

この家は42坪2LDKで、2階に繋がる階段の下に、ひとりでこもれる書斎を設けています。

こじんまりとしたスペースではあるものの、グッズを飾ったり、映像を楽しんだりする場所として利用可能です。

専用の一部屋を取るほどではないけれど、落ち着ける場所がほしいという方に向いています。

5-3.飾るものと隠すものを分けた42坪の家

飾るものと隠すものを分けた42坪の家

飾る場所としまう場所を、家全体で分けて計画した間取りです。

玄関から居間へ続く廊下にガラスの壁面収納を設け、靴などを飾れるようにしています。

見せたいものはガラスの内側に並べ、隠したいものは扉付きの収納にしまうという分け方です。

推し活のグッズも、飾る棚と扉付きの棚を分けておけば同じように扱えます。

3帖の書斎もあるため、部屋にこもって推し活を楽しむこともできます。

ここまでの代表例から、
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6.グッズを傷めない環境の整え方

グッズを傷めない環境の整え方

推し活部屋では、部屋の広さだけでなく、グッズを長く保管できる環境も考えましょう。

光と湿気の2つが、傷み方を大きく左右します。

6-1.紫外線を避ける照明にする

グッズの色あせが気になる場合は、照明の種類や位置にも注意しましょう。

直射日光だけでなく、照明からの光も含めて、できるだけグッズへの負担を抑えられる環境を考えることが大切です。

照明を常時つける必要がない場所は、必要なときだけ点灯できるようにしておくとよいでしょう。

眺めるときだけ明るくする使い方にすれば、照らす時間そのものを短くできます。

6-2.湿度とほこりを抑える

紙類や布製品などを保管する場合は、湿度やほこりにも注意が必要です。

湿度が恒常的に65%を超えると、カビの発生する確率が高まります。

出典:国立国会図書館『温湿度管理』

換気しやすい間取りにしたり、掃除しやすい収納を選んだりすると、グッズを管理しやすくなります。

オープン棚だけでなく、扉付き収納を組み合わせるのも有効です。

段ボールを床に直接置かないだけでも、床からの湿気を受けにくくなります。

7.新築時に優先する設備・造作を決める

推し活部屋にこだわるほど、造作や設備の費用も増えていきます。

すべてを新築時に用意するのではなく、優先順位を決めることが大切です。

7-1.後から足せない設備を先に入れる

壁の下地やコンセント、照明用の配線などは、完成後に変更すると手間や費用がかかる場合があります。

新築時には、後から追加しにくい設備を優先して取り入れる計画しましょう。

なかでもコンセントは足りなくなりやすいので、飾り棚のそばにも多めに用意しておくと安心です。

7-2.後付けできる家具は入居後にそろえる

棚や収納家具など、後から購入できる家具は入居後に追加する方法もあります。

新築時にすべて造作するのではなく、必要な部分だけ造作にすることで、予算を抑えやすくなります。

住んでみると集めるものの傾向も変わるため、少し余白を残しておくほうが使いやすくなる場合もあります。

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まとめ

推し活部屋を新築でつくるなら、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 飾るグッズとしまうグッズを最初に分ける
  • グッズが増えることを前提に収納を考える
  • 壁の下地やピクチャーレール、造作棚は新築時に計画する
  • 棚の奥行や耐荷重、扉の有無も収納するグッズに合わせて決める
  • 照明や換気など、グッズを傷めにくい環境も整える
  • 後から追加しにくい造作や配線を優先して予算をかける

推し活部屋は、グッズを飾る場所をつくるだけではありません。

収納や照明、コンセントなどを含めて、これから増えていくグッズや暮らし方まで考えておくことが大切です。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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