エグセファームがつくる
理想の邸宅
住む人それぞれのライフスタイルや希望に合わせて、自由な発想で家を建てられることが魅力の注文住宅。できるならば土地の条件にもこだわって、心から贅沢を感じる暮らしがしたいもの。そんな家づくりを得意としているのが愛知県名古屋市を中心に豊富な実績を誇るエグセファーム。
今回は、代表取締役で大手メーカー出身の一級建築士でもある牧田久義さんにインタビューを実施。注文住宅を手掛ける際の考え方やエグセファームならではの個性となる点を中心に、普段はあまり語られることのないデメリットとなる部分についてもお話を伺い、実際の建築事例も3邸ご紹介いただいた。
目次
取材先情報
エグセファーム株式会社
代表取締役・一級建築士
牧田久義さん
積水ハウスにて8年半、設計士として従事し、メーカーを代表する住宅展示場のモデルハウスの設計なども担当。自身の目指す家づくりをさらに追求するため、積水ハウスを退社後、株式会社アールプランナーの立ち上げに関わり、専務も務める。8年間在籍したのちに独立。2013年にエグセファーム株式会社を創業。現在に至る。
CASE
それぞれの土地の条件や暮らし方にあわせて1邸1邸こだわった家づくりができることで定評のあるエグセファーム。その特色が際立つ邸宅の実例を3邸ご紹介する。
邸宅実例 Ⅰ
【愛知県名古屋市名東区K様の邸宅】
施工期間:18カ月
構造:木造(SE構法)
間取り:2階建て 4LDK
世帯人数:夫婦
敷地面積:348.04㎡(105.3坪)
延床面積:約219.70㎡(66.5坪)
費用:建築費約7,000万円
高低差のある土地などを得意とするエグセファームだが、平地に建てる案件も勿論数多く手掛けており、こちらはそのなかの一例。
施主、特に奥様は大小さまざまな要望をリストアップ。なかでも構造的な部分で課題となったのが、広さや高さへのこだわり。具体的には「30畳以上のリビング」「大空間の吹き抜け」といったものだった。
これらの要望は、在来構法の木造住宅であれば対応しきれないものであったが、鉄骨造と同様の大開口、大空間が創出できるSE構法を採用することでいずれも解決。リクエストどおりの広さを持つリビングには柱がなく、開放感をたっぷりと享受しながら暮らせる空間に。大画面テレビが置かれた一角には、4m×6mの吹き抜けも設けられ、さらに広さが強調されている。
生活スタイルに合わせて、家政婦用の家事室や6畳を超える広いパントリーなども設けられたK様の邸宅にあって、リビングに面したスペースに設けられた中庭は、特別な安らぎをもたらすもの。
設計担当の提案による、シンボルツリーを中心とした4畳半ほどのスペースは、採光をおもな目的とした空間。屋根があることや外部からの目線が届かないこともあって、ご主人は特に気に入っており、自宅内に設けた仕事部屋だけでなく、こちらにデスクを出して仕事することも多々。全体を通して新居の心地よさに心を奪われた様子で、もともとは出勤をされていたところ、リモートワークのスタイルに変えて日々を過ごされているそう。
邸宅実例 Ⅱ
【愛知県名古屋市瑞穂区M様の邸宅】
施工期間:36カ月
構造:混構造(木造・鉄筋コンクリート造)
間取り:3階建て+地下 3LDK+2LDK+店舗
世帯人数:5人家族 夫婦、子ども2人、祖父
敷地面積:261.35㎡(79.1坪)
延床面積:約259.58㎡(78.5坪)
費用:建築費約7,000万円
高低差の激しい崖地だからこそ得られる魅力を引き出すことをテーマに進めたM様の邸宅。土地の傾斜に合わせて屋内は階段状に設計。開けている北側には大きな窓を配し、開放感あふれる眺望が得られ、反対の南側は隣地との高低差が大きいため、物理的に視線が届かないという立地の特性が存分に引き出されている。
崖条例などの制約が大きい土地に擁壁をつくらずに建てることもあって、申請関係は難航。3年ほどの期間を要して地下室がある3階建ての2世帯住宅が完成した。
地下室は奥様が経営する美容関係の店舗として使用。1階はご主人のお父様が暮らすフロアで、2階と3階が施主ファミリーが暮らすスペースとなっている。第1種低層住居専用地域ということもあり、天井高は2.3mに抑えているものの、らせん階段や吹き抜けを設けることで高さの対比による広がりが生まれ、開放感が感じられる。
こちらの邸宅でとてもユニークなのが、キッチンのワークトップとひと続きでつくられたダイニングテーブル。料理中はワークトップの延長となり、食事中はダイニングテーブルの延長として利用可能。シーンに応じて役割を変え、広々と使える工夫が光る。
邸宅実例 Ⅲ
【愛知県名古屋市名東区O様の邸宅】
構造:混構造(木造・鉄筋コンクリート造)
間取り:2階建て+地下 4LDK+地下室
世帯人数:3人家族 夫婦、子ども1人
敷地面積:395.02㎡(119.5坪)
延床面積:約259.36㎡(90.5坪)
費用:建築費約7,000万円
愛車を眺めながら、シミュレーションゴルフができるスペースを要望されたO様。音に気兼ねすることなくシミュレーションゴルフができるという点では地下室が理想。ガレージの作りやすさも含めて適していた崖地を選んで家づくりを行った。
結果的に崖地ならではの見晴らしのよさも確保。バルコニーからは500mほど離れた奥様の実家もみられるなど、お気に入りポイントの1つとなっている。
白と黒で統一された邸宅の中心となるのは、広さにこだわってつくられた35畳のリビング。
ホームパーティーなどで多くの来客を迎えるスペースとなるが、目の届く範囲に生まれて間もないお子様が過ごすエリアも必要。奥まったところに設けることでダイレクトに来客の目に入らないように工夫した。
また、リビングとの続きで設けた和室では、洋風なリビングと異なるトーンをどう調和させるかが課題となったが、ふすまをはじめ内装材に洋室用のものを用いることで対応。モダンな空気を感じる一角に仕上げている。
そのほか、2階には1階のリビングを見下ろす吹き抜けに面したサブリビングを用意。将来的には子供部屋として転用できるように配慮している。
CONCEPT
エグセファームは、おもに愛知県を中心とした住宅メーカー。その大きな特色として挙げられるのが、狭小地、変形地、崖地、傾斜地といった、一般には家を建てるのが難しいといわれる「希少地」での家づくりだ。土地に無理に手を加えることなく利用し、その特徴を強みとして生かす「希少地工法」や、大空間、大開口を実現する丈夫で安心な住まいをつくるSE構法などによって、ほかのハウスメーカーとは一線を画す家づくりが可能。大手メーカーが苦手とする「崖地」で安全に住める家を作れる技術をもって、普通のメーカーでは実現できない、まるでマンションのような景観を手に入れられる。従来では諦められていた土地も見方を変えることによってポテンシャルを引き出し、ほかの誰も真似できない邸宅に仕上げている。
狭小地、変形地、崖地、傾斜地といった特殊な土地での家づくりは、ほかのハウスメーカーでは敬遠されることの多い条件となるが、エグセファームではこういった土地を「希少地」と呼んで歓迎をしている。たとえば崖地や傾斜地は土地の高低差があるぶん、作り方によっては見晴らしの良い家が作れるそうだ。
牧田さん「一般的に高低差のある土地に家を建てる場合は、擁壁工事によって平らにしてから家を建てますが、エグセファームではその高低差をあえてそのまま利用し、建物内で解消するような設計を行うようにしています。特に崖地は見晴らしに優れていることが多く、戸建住宅でありながら高級マンションの上層階のような景観が手に入るのが魅力ですね。さらに近隣からの視線も届かないので、カーテンを全開にして過ごせるような贅沢感のある暮らしをするのにうってつけです。土地探しからお声掛けいただくお客様には、平坦な土地をお求めであってもあえて崖地をおすすめすることも珍しくありませんし、実際に建てられた事例も多数ありますよ。」
2つめのこだわりとしては、木造でありながら高い強度を誇り、大空間、大開口の家づくりが可能になるSE構法が挙げられた。
牧田さん「当社では、在来工法の木造、鉄筋コンクリート造のほか、木造でありながら高い強度を発揮するSE構法による家づくりが可能です。特に高低差のある土地の場合は、自由度が高く土地の条件を生かして設計しやすいSE構法を推奨しています。SE構法では、家の基礎や躯体と、内装や設備、仕切り壁などがそれぞれ独立しているので、大空間、大開口が取りやすいのがメリット。将来お子様が巣立ったり、2世帯になったりするといった家族の変化に応じて、内部の空間をダイナミックに変えることも可能です。」
一般的には家づくりには向かないとされる土地に建てることを得意とするエグセファームでは、そういった土地だからこそ求められるスキルを持つ人材も在籍。少数ながら選びぬかれた専門家が揃っており、適宜外部のスタッフも交えてチームを編成し、顧客と向きあっているという牧田さん。
牧田さん「当社には一級建築士・営業・現場監督が在籍しているほか、さらに一般的な住宅建築と比べて申請が複雑になることも多いので、申請関係専門のスタッフもラインアップ。さらに提案のための3D画像制作の専門家もいるほか、案件によってはお客様の嗜好にあわせて質の高い提案をするために外部のコーディネーターに参画してもらうこともあります。間にクッションを入れず、ノイズのない意見やご要望を取り込んだデザインにするために、設計担当が直接お客様とやり取りする場面も多々ありますね。」
FEATURES
特殊な条件にある「希少地」での家づくりを得意とするエグセファームだが、そのような土地に限らず、注文住宅の醍醐味の1つ「何でもできる」ことを生かした家づくりという視点でみても、確固としたポリシーに基づいた自由度と満足度の高い家づくりが実現可能だ。
牧田さん
「デザインを見た目と解釈するならば、そこを特に意識した家づくりは行っていません。私たちが考えているのは、『土地の形状に合わせた、機能的な空間づくり』。三角形の土地に三角形の家を建てたり、傾斜地には階段状の断面の家を建てたりしますが、四角い平地に建てた家と遜色なく暮らせる機能を発揮するものに仕上げるのが絶対条件です。だからといって見た目をまったく気にしていないわけではなく、『配置された窓それぞれのサイズや形のバランスが悪い』『色使いにまとまりがない』といったことにならないよう、目にしたときに心地よく映るようにすることには当然こだわっていますよ。」
牧田さん
「希少地での家づくりに限らず全般を通していえるのは、玄関ホールや廊下などの無駄なスペースをなるべく少なくして、その分を居室に回すなど、限られた土地を最大限に活用する間取りを意識しているということでしょうか。そのほかの当社ならではの特色として挙げられるのは、必要がなくてもすべての家づくりにおいて構造計算を実施しているところです。これは、崖地などに家を建てる人に安心感を提供するという点でも欠かせないポイントとなっています。」
牧田さん
「断熱材をグラスウールやロックウールではなく、すべて吹付けにしていることくらいで、設備や性能面に関しては、個々に話し合ってその家に合った必要なものを取り入れるというのが基本的な考えです。たとえば、昨今採用する人の多い設備に太陽光発電システムがありますが、『環境のことを意識している』というアピールには役立つものの、経済的に得かどうかを考えると必ずしもメリットがあるとはいえません。どうしても付けたいのであれば反対はしませんが、蓄電池を用意したり、メンテナンスが必要だったりしますし、第一、見た目もあまり良いとはいえませんよね。」
WEAK POINT
ほかのハウスメーカーが手掛けたがらない傾斜地などで、その特徴をポジティブに捉えて魅力に変える家づくりで定評があり、強い自負も持つエグセファーム。
平坦な土地の家づくりも数多く手掛け、評価を得ているが、代表取締役の牧田さんの口からは「平らな土地に大手メーカーのようなデザイン性の家を建ててほしいというリクエストが一番つらい」とのコメントをいただく場面もあった。ユニークな家が欲しいという方にはマッチする住宅メーカーだが、反面どこのメーカーでも対応できる条件下となると、せっかくの尖った強みを十分に発揮できない場面もあるのではないだろうか。
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