ミサワホームがつくる
理想の邸宅
ライフスタイルに合わせて自分だけの1邸を建てられることが魅力の注文住宅。できるならば予算の制限を気にすることなく、隅々まで納得のいく家づくりがしたいもの。今回はミサワホーム社内での受賞経験もある、数々のお客様と接してきた杉山竜太さんにインタビューをし、ミサワホームの強みや特徴のほか、普段はあまり語られることのないデメリットとなる部分についても取材。実際の建築事例も3邸ご紹介いただいた。
目次
取材先情報
ミサワホーム株式会社
首都圏営業本部 東京支社
杉山竜太さん
「首都圏HE OF THE YEAR (販売コンテスト)2022」受賞
CASE
木造建築のなかでも際立った特色をもつ木質パネル接着工法で建てた邸宅の実例を3邸紹介。いずれも工法ならではのメリットを存分に生かして実現した理想の家だ。
邸宅実例 Ⅰ
東京都世田谷区K様の邸宅
施工期間:4カ月(商談から完成まで18か月)
構造:木質パネル接着工法(ミサワホーム特許工法)
商品・プラン名:CENTURY
間取り:二世帯住宅の2階建て(親世帯1LDK+子世帯5LDK)
世帯人数:4人家族
土地面積:約307平米
延床面積:約200平米
費用:建築費約8,000万円
建築地が旗竿地であり、道路からの通路部分が約25mも続く個性的な敷地での建築を希望されたK様。
道路から見える部分が少ないぶん、その見える部分をしっかりデザインしたいというご要望があり、建物をコの字にし、車路と中庭を設けるなどの工夫を凝らし設計を行った邸宅だ。
なかでもガレージへと続く車路はブリッジ状にしつつ、そのブリッジ上部は茶室にしている。その茶室が浮遊しているように見えるのがポイント。
ご主人様はイタリア車好きで、ガレージの隣にご主人様の趣味部屋をつくり、常に車が見えるように設計。
奥様はお茶がご趣味で、家で茶会も開くほど。そのため炉も切って本格的な茶室をつくっている。
二世帯住宅であることも考慮し、世帯間のつながり・ご主人様、奥様のこだわりを両立させることに注力した邸宅になっている。
邸宅実例 Ⅱ
東京都世田谷区N様の邸宅
施工期間:5カ月(商談から完成まで24か月)
構造:木質パネル接着工法(ミサワホーム特許工法)
商品・プラン名:CENTURY
間取り:2階建て 2LDK+S(納戸)
世帯人数:2人
土地面積:約203平米
延床面積:約130平米
費用:建築費約7,000万円
吹抜けを中心に据え、なるべく建具をつけないで空調効率を高めた設計にし、高断熱・高気密にこだわりぬいた構造に。
サッシは全て樹脂トリプルガラスサッシに統一し、外壁は吹付とタイルの貼り分けで外観から重厚感のある建物にした。
N様へはいくつかの間取りプランのパターンを作成し、それぞれのメリット・デメリットをすりあわせ、ベストな方法はどれかを一緒に検討しながらつくり上げた建物だ。
機能性やデザイン性を意識しつつも、太陽光発電、エネファーム、蓄電池、V2Hの4電池もしっかり搭載。日々の電気代の軽減も考慮しつつ、万が一の時の停電などにも対応できる邸宅になっている。
邸宅実例 Ⅲ
東京都武蔵野市M様の邸宅
施工期間:5カ月(商談から完成まで18か月)
構造:木質パネル接着工法(ミサワホーム特許工法)
商品・プラン名:CENTURY
間取り:2階建て 2LDK+S+KURA収納
世帯人数:3人家族
土地面積:約123平米
延床面積:約97平米+KURA18平米
費用:建築費約5,000万円
M様は土地からお探しだったため、土地探しもミサワホームが実施した。理想的な土地が見つかったものの、建蔽率40%、容積率80%と比較的制限のある条件の土地であるため、M様が希望していた広さをいかに実現するかが課題だったが、「KURA収納」によって収納空間を確保。
このKURA収納では、収納のほかご子息様のご趣味のレゴを“見せる収納”として展示している。
工夫が光るポイントは、一般的に採光が取りづらいとされる1階リビングを、高天井にすることによって明るい空間を実現した。
外観についても、外壁を吹付でまとめ、内装もグレージュトーンで統一しており、デザイン性も高い邸宅となっている。
CONCEPT
ミサワホームは、1967年から続く歴史あるハウスメーカー。見た目の美しさだけでなく、機能性や環境貢献などもあわせて評価されるグッドデザイン賞を34年連続で受賞。また、世界初のゼロ・エネルギー住宅の開発や業界最長クラスの保証制度の導入などで高い評価を受けている。
杉山さん:
ミサワホームでは鉄筋と木造、両方の家づくりを手掛けており、コンクリート、鉄骨、MJウッド、木質パネル接着と4つの工法を使い分けて注文住宅を提供しています。なかでも木質パネル接着工法は当社独自のもので、すぐれた耐力壁である木質パネル同士を強固に面接合したモノコック構造により、高い耐震性や耐風性・耐震性などの安全性をはじめ、高い耐熱性・気密性による快適性能や省エネ性能を実現しています。
部材の木質パネルは断熱材の充填なども含めて工場で生産されており、高精度。建築時はこれらを現場で組み立てるだけなので建築業者の技術力に左右されず、均質に家を建てることができます。
杉山さん:
木質パネル接着工法は、その名のとおりすべてのパネルを接着接合しています。ここで使われている接着剤は高分子接着剤と呼ばれ、木の繊維に入り込んでアンカーのようになって接合させるものです。金属の溶接をイメージしていただくと分かりやすいでしょうか。9cm×9cmの接着面だけで自動車1台を吊り上げられる強度があります。
加えて釘打ちも行うので、釘打ちだけで接合する一般的な木造住宅と比べると格段に強度を高めることができます。耐震実験では阪神淡路大震災の2倍以上の揺れを約40回繰り返しても耐え、変形量もわずか8.2mmに抑えられました。接合部が剥がれず、歪まないため、倒壊するリスクを大きく減らせる構造です。
杉山さん:
実は、木質パネル接着工法は木造ではありますが、耐火性にも優れています。よく比較されるツ ーバイフォー工法との違いとして、ツーバイフォーのパネルには縦方向にしか芯材が入っていませんが、木質パネル接着工法の場合は縦と横の2方向に芯材が入っています。この構造の違いによって、構造体内部に火がまわるのを大きく遅らせることができます。そうすることで、被害を最小限に抑えることができ、住宅火災の約8割をしめる屋内失火対策ができ、お住まいになる方を火災から守ることができます。
FEATURES
木造、鉄骨とさまざまな家づくりに対応するミサワホーム。1邸1邸こだわりに応えた注文住宅に対応できる多様性を備えながら、個性や特色も兼備している。
杉山さん:
当社は34年連続でグッドデザイン賞を獲得していますが、そのデザインの理念となっているのが「シンプル・イズ・ベスト」の考え方です。水平、垂直を基軸に直線で構成するのが得意です。構成がシンプルである分、使用する素材が重要になってきます。素材の持つ質感には特にこだわって選ぶようにしています。
杉山さん:
ミサワホームでは鉄筋と木造、両方の家づくりを手掛けており、コンクリート、鉄骨、MJウッド(在来工法)、木質パネル接着と4つの工法を使い分けています。なかでも木質パネル接着工法は特許を取得している当社独自のもの。気密・断熱性、耐震性、防火性、施工精度の高さが特色です。
また設計に携わるスタッフは、必ずデザイン担当と図面担当の2名がチームに入ります。設計士の資格を持っていても社内基準を満たさなければ、ミサワホーム認定の設計士として働けないほか、能力や実績などに応じてランク分けも実施。年に1回社内コンペも行われています。そのレベルの高さは、他社に移籍してトップクラスの設計士として活躍している人の多さが物語っています。
杉山さん:
地震対策では標準で制震装置「MGEO(エムジオ)」を導入。一般的な「鉄骨ブレース構造」の建物と比較して、震度6弱の場合で変形量を約1/8に抑えることができます。
断熱性については標準でZEH基準対応のサッシを採用。
また、自然災害の際には在宅避難ができるよう、太陽光パネル、蓄電池、エネファームなども標準仕様で提供。木造住宅の場合には、天然成分のフィトンチットを用いたシートを用いた「無公害防蟻工法」によってシロアリの被害を防御。10年の保証も付いています。
住宅そのものの初期保証は構造が35年、防水が30年で、再保証も可能。売却された後のセカンドオーナーにも引き継がれるようになっています。
WEAK POINT
よほど奇想天外なものでなければ大丈夫だが、構造を重視した設計となるため、安全性を損ねるような奇抜なデザイン提案は不可能。鉄骨の場合はある程度対応できる一方、木質パネル接着工法の場合は、耐震面を考えると直角での接合が基本となるため「カーブが描けない」「斜めにつくれない」といった制約が発生する。
また、木質パネル接着工法の弱点としては、尺貫法ベースのモジュールとなっていて、構造体に関しては3尺の1/4である22.75cm単位での設計となる。
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