注文住宅会社から
オリジナルの
間取りプランの提案が受けられます
東京都国立市のTさん邸は、現在70歳の施主がお1人で暮らす2階建て3LDKのお住まい。「『こんなはずではなかった』と後悔のないように進めたい」という思いから家づくりをスタート。
しかしながら太陽光パネルの設置や全館空調の導入、オール電化にするなどの希望は叶えられたものの、完成してみると図面からは見いだせなかった仕様になっている箇所や依頼とは違う仕上がりになってしまった点も散見。
当初の理想が叶えられず、悔いの残る家に住むこととなってしまいました。
子どもの頃に引っ越して63年間、親の代から同じ場所に住み続けてきたTさん。60年前に新たな道路の敷設計画立ち上がり、将来、宅地の1/3ほどが収容されると伝えられていました。
工事の実行が始まったら、住み続けるかを考える予定が、計画が進む気配は皆無。5年前、市に問い合わせたところ、あと20年くらいは掛かりそうだとの返答を受け、「もはや家が持たない」と建て替えを決意。
地場の工務店に頼むか、知名度の高いハウスメーカーのほうがいいか、思い悩んだ挙げ句、ハウスメーカーを選択。最初は自身で声を掛けた1社とHOME4Uから紹介された4社で検討を進めましたがいずれも決め手に欠き、再度HOME4Uに相談。新たに3社を紹介されました。
いずれも提案そのものは悪くはない印象。最終的には、将来的に発生するメンテナンス費用の見込みが自身の試算に近く、不誠実ではないと感じたセキスイハイムで家づくりを進めることにしました。
家づくりを依頼するに際して、まずメーカーにお願いしたのは「『こんなはずではなかった』と後悔のないように進めたい」ということ。
「施主、メーカーそれぞれに思惑はあるだろうが、コミュニケーションを密にしてお互い納得しながら進めたい」と申し出ました。
打ち合わせは普段は目にする機会のない図面をベースにしながら進行。図面からは読み取れない部分やメーカーからの説明が足りない点があったりと、回を重ねるにつれてだんだんコミュニケーションがとれなくなり、もはや修正が効かず妥協せざるを得ない部分も生じてきました。
いくつかある妥協点のなかで、大きなものの1つが北側の土地のデッドスペースです。フラット屋根であるため北側斜線制限を受けないところまでセットバックする必要があり、特に用途のない土地が生まれてしまいました。
これを受け、南側に作ろうと計画していたウッドデッキは断念することに。最初からこの事情を伝えてもらっていれば、傾斜屋根で提案してきたハウスメーカーを選んでいたとTさんは言います。
また、屋内に関して最も驚いたのが、2階のトイレが寝室内につくられていたこと。図面では壁によって廊下がつくられ、これに面してトイレや洗面所があるように見えましたが、できあがってみると壁はなく、トイレや洗面所は寝室の一部として存在。洗面所については希望の伝達がうまくいかなかったせいか鏡が設置されておらず、使い勝手にも納得がいっていません。
さらに「家の第一印象を与える場所になるから」と約50万円の追加予算を投じてこだわった玄関まわりも不満の残る結果に。
将来、電動車いすを使う可能性を考えて階段の脇にスロープをつくったのですが、ハウスメーカーからはスロープ部分はタイルだと滑ることを理由に、コンクリート打ちっぱなしにすると変更提案。この部分だけ不釣り合いなので施主自らが滑らないタイルをみつけ、それを使うように指示したのですが受け入れられず、希望とは違う見た目にとなってしまいました。
加えて玄関ポーチの足元は施主に断りなくタイル1列分スペースが減らされたり、スロープの手すりが庭に面する部分には付けられていなかったりするなど、図面とは違っている点、実際の利用シーンを想定すると不具合がある部分などがちらほら。
引き渡しから半年たった取材時でも過失割合で決着が付いていない部分があり、買った家具や家電が置けない場所もあるとのことでした。
最初、自身で声を掛けた1社以外にどこか合うところはないかとWebでみつけた「HOME4U 家づくりのとびら」に相談したTさん。
紹介された中から選んだ3社もあわせて検討し、いいところまで話が進んだハウスメーカーもありましたが、どれも決め手に欠いて再検討することに。改めて事情を説明したうえで「HOME4U 家づくりのとびら」から追加で紹介を受けた3社に話を持ちかけました。
出されたプランはいずれも悪くなく、甲乙のつけがたいもの。メンテナンスの見積もりに杜撰さを感じた1社は省き、セキスイハイムと清水ハウスで比較検討し、メンテナンス費用の試算に納得がいき、「早めに返答すれば太陽光発電関係で補助金が得られる」と言われたセキスイハイムに決めました。
「HOME4U 家づくりのとびら」は2回利用したものの、メーカーを紹介してもらうだけの利用だったというTさん。あとから考えると、図面の見方や見積金額についての相談や、できれば簡単な図面などもつくってもらえるとよかったとのことです。
Tさんの家づくりヒストリー
2022年10月 事前の情報収集を開始
2022年11月 ハウスメーカー選定のための情報収集を開始
2022年11月 「HOME4U 家づくりのとびら」に相談(1回目)
2023年 4月 「HOME4U 家づくりのとびら」に相談(2回目)
2023年 5月 ハウスメーカー決定
2023年 8月 起工
2023年12月 竣工
「HOME4U家づくりのとびら」の無料オンライン相談は、注文住宅の予算、間取り、土地やハウスメーカー選び、住宅展示場探しをお手伝いします。注文住宅に関する疑問や進め方を、専門アドバイザーがその場でお答えします。まずは、以下からご希望の日時で予約を。
お電話でのお問合せはこちら
ライターからのコメント
開口一番「この家は失敗です」から始まった今回のインタビュー。いろいろとお話を深掘りしていくと、ハウスメーカーとの食い違いが発生したポイントがいくつかあるように感じました。
一つ目は、お互いの「思い込み」が発端となっているということ。
施主側の「常識的にはこうだろう」、メーカー側の「施主は分かっているだろう」という思い込みから質問や確認、説明が十分になされないまま、家づくりがどんどん進行。お互いの距離が離れていくなかで、認識の齟齬がポツポツと明らかになり、そのすり合わせが重なることでより関係は殺伐となるといった流れでコミュニケーションのスパイラルがどんどん悪い方向へ向かって行ってしまったように思えます。
それを避けるために施主側が心がけたいのは「分からないことは恥ずかしがらずに何でも質問する」「不明な点や引っかかる点は次の打ち合わせに持ち越さない」といった意識です。さらに「言った、言わない」のトラブルを避けるために議事録は毎回とると思いますが、その精細さや具体性にも注意が必要だと感じました。
その他、トラブル以外の部分で気になった一言が「注文住宅だけど、思ったほど自由ではなかった」という言葉です。施主の希望する部材や設備がほぼなんでも使えるメーカーもあれば、構造上の理由などによって限られた選択肢のなかから選ぶしかないところもあります。
家づくりが進んでからでは引き返せないこともあるので、自由度の高さに魅力を感じて注文住宅を選択する場合は、早い段階でどこまで自由にできるのかをしっかりと確認しておきましょう。
家の売買や新規建築について、日本一わかりやすく情報をお届けします。 不動産の売却方法や住み替え手順など、不動産取り引きがはじめての方にぜひ知ってほしい「お家(うち)のいろは」をお届けします。
NTTデータ・ウィズが運営する不動産の売却や購入、土地活用をサポートするサービスサイトです。
不動産売却の一括査定依頼や、購入物件の資料請求を一括で依頼できます。