積水ハウスがつくる
理想の邸宅
人生で幾度とないマイホームを建てる機会。できるのであれば、予算の枠にとらわれず、注文住宅で隅々まで納得のいく家づくりを進めたいもの。そこで今回は、住む人のこだわりに応じる家づくりで長年の実績を誇る積水ハウスを訪問し、東京南支店副店長の中江広人さんにインタビューを実施。
同社の特色である四季を感じる家づくりのポイントや、他社では類を見ない充実した保証・サポート体制などを中心に、普段はあまり語られることのないデメリットとなる部分や実際の建築事例も2邸を紹介。
目次
取材先情報
積水ハウス株式会社
東京南支店
SUMUFUMU TERRACE青山 副店長
中江広人さん
新卒で積水ハウスに入社してから現在まで、お客様に寄り添った住まいのご提案を行っている。
CASE
ぬくもりを感じる自然素材をふんだんに使い、注文住宅ならではの自由さと洗練されたデザインで求める暮らしを実現する木造住宅「シャーウッド」で建てたこだわりの2邸の実例をご紹介。
邸宅実例 Ⅰ
東京都渋谷区M様の邸宅
施工期間:8カ月
構造:木造
商品・プラン名:シャーウッド
間取り:3階建て 3LDK
世帯人数:3人家族(30代夫婦、子ども)
土地面積:約90平米(約27坪)
延床面積:約140平米(約42坪)
費用:建築費約7,000万円
安心・安全を重視したハウスメーカーとデザイン面で魅力のある建築事務所の2カ所でご検討されていたM様は、どちらにも満足のいかない部分があって悩んでいらっしゃったお客様。
たまたま積水ハウスのモデルハウスを訪れてお話を聞いていただいた流れから、「Tomorrow’s Life Museum」へ訪問してテクニカル面をご体感。また、「DESIGN
OFFICE」のご紹介でデザイン面についてもご理解を頂戴し、安全性とデザインが両立できるということで実際の家づくりへと進んだ。
お土地の条件に合わせて、もともと想定していた1階のビルトインガレージをオープンなものに変更。そこで得られた空間を生かしてアプローチにもなっている一面をすべて外部収納にするという、お客様ならではの提案を実施。収納部の扉はデザインを重視して特注品を使い、空間の効率や実用性の面でも高いご満足が得られた様子。
家についてのイメージのすり合わせを行っていくなかでM様の感性に合うかもしれないと思い、積水ハウスが行っている「SEKISUI HOUSE meets ARTISTS」という取り組みをご紹介した中江さん。「SEKISUI HOUSE meets ARTISTS」は、家づくりの一部として、感性と想像力を刺激するオーダーメードを中心に据えたアートを提案するプロジェクトで、アーティストが実際に施主と面談し、そのご家庭に合わせた絵画を提供するもの。制作を手掛けたのはM様もご存知だった絵本作家の荒井良二先生で、いたく感銘。こちらの絵画を飾ることも想定して作られた玄関に飾ってあり、毎日の暮らしの充足感を高めてくれている。
邸宅実例 Ⅱ
東京都世田谷区O様の邸宅
施工期間:8カ月
構造:木造
商品・プラン名:シャーウッド
間取り:2階建て 5LDK
世帯人数:4人家族 夫婦、子ども2人
土地面積:約190平米(約58坪)
延床面積:約230平米(約70坪)
費用:建築費約9,000万円
O様は、積水ハウスで家を建てた知り合いの方からの評判を聞いて、最初から1社指名で展示場にいらっしゃったお客様。当時建っていたモデルハウスをみて「このままの家にしたい」との希望だった。「何でもできる」という積水ハウスのメリットを感じていただけた。
強度の高い構造、設計が提供できる積水ハウスでは、40畳あるこちらの邸宅のようにかなり広いLDKをつくることも可能。その空間に柱は1本もなく、とても開放感のあるつくりを実現。その広さゆえに間延びしてしまう印象を受けるため、ダイニングのエリアは勾配屋根に、リビングのエリアは梁を出すように工夫。天井を変えることによって、つながったスペースでありながら空間ごとの印象を変えている。
LDKの北側には店舗があり、南側には集合住宅の玄関が並ぶ立地。この場合、通常だと窓は東側の1面にだけに設けることになるが、暗くなってしまうことを懸念する設計担当のアイデアで、南側の壁に視線を遮るシートを貼った固定の窓を設置するように提案。当初、O様は半信半疑だったものの、実際に仕上がってみるとこれが大成功。「思ってもみなかった提案によって課題が解決できて感動した」とのお言葉どおり、まさに積水ハウスが誇る「DESIGN OFFICE」の実力が随所に発揮できた1邸だ。
CONCEPT
積水ハウスは、60年以上の歴史を誇る国内屈指のハイクラスハウスメーカー。鉄骨、木造両方の家づくりを手掛けており、これまでの施工件数は260万戸以上。1邸ごとに各分野の住宅のプロを集めたチームを構築し、施主が思い描く理想の暮らしを実現する家づくりに対応をしている。
なかでも特に積水ハウスが注力している3つのポイントを中江さんにお話しいただいた。
中江さん:
個性として挙げられるのは「日本の四季を感じる家づくりを得意としている」ということでしょうか。
積水ハウスは春夏秋冬それぞれの気配がしっかりと感じられるように、窓を開けた生活にフォーカスを当てて開発してきた会社だと思っています。木造住宅「シャーウッド」では自然光が心地よく入ってくるような軒の張り出し方を江戸時代からあるお寺を参考に取り入れているなど、「日本で暮らす」という点を強く意識した設計、構造が特色だといえますね。
そのほか、開放感を求めて天井高の窓を採用することが得意です。自社工場があるおかげで、天井高に合わせた大開口の窓を採用することが可能です。さらに屋内の天井からフラットに同素材で軒の張り出しまで作れるので、四季折々の景色が楽しめる屋外とつながりのある空間を創出することもできますよ。
中江さん:
2つめのこだわりは、営業担当1人が主導するのではなく、チーム全体で家づくりにあたる体制のメリットです。
私見ですが、家づくりはどのハウスメーカーでも担当者に属人化され、主導する営業や関わった設計者の影響を大きく受けて完成するものだと考えています。その点、積水ハウスでは1件のお客様に営業は2名から3名、設計も基本的に2名以上、そこにインテリアコーディネーターやエクステリアコーディネーターが集まってチームを結成し、さらに、チーフアーキテクトと呼ばれる精鋭の一級建築士も加わって多角的な視点で検討を重ねながら家づくりを進めていくことを特色としています。会社として費用対効果は悪いと思いますが、お客様にとっては高い満足が得られるものだと私自身も魅力に感じていますね。
このように積水ハウスでは、それぞれの分野を受け持つスタッフに直接相談ができるので、初めて家づくりを体験する人にとっても頼もしい体制が整っているのではないでしょうか。
中江さん:
ハイクラスのハウスメーカーでは、長期にわたる手厚い保証制度を設けているところが多くみられますが、なかでも積水ハウスは一歩抜きん出たサービスを提供しています。
ひとくちに保証と言ってもさまざまなものがありますが、突き詰めて考えると当社の保証は魅力的な内容になっております。お引き渡し後の長期保証は当たり前で、建築中で災害などが生じ、部材が破損したりした際の部材保証も当社は行っております。また、カスタマーセンターは大手のメーカーでも200~300人規模に対して、当社の場合は1,500人以上をグループ会社として用意しています。エリアごとに担当者がいて常時巡回しており、床のキズ1つからすぐに対応できるほか、自然災害によって一度に多くの住宅が損傷を受けた場合でも、お客様をお待たせすることなく迅速に対応できるのがメリットです。
FEATURES
注文住宅の醍醐味といえる「何でもできる」という点のレベルの高さで高い評価を得ている積水ハウスだが、さまざまな面に個性や特色もみられる。これらについて詳しく中江さんにお話しいただいた。
中江さん:
積水ハウスでは、プロジェクトマネージャーや、設計デザイナー、インテリアコーディネーター、エクステリアコーディネーター、現場監督など、住宅のプロを集めたチームを1邸ごとにチームを編成して家づくりを行っています。
さらに社内には、その土地の持つ可能性に向き合い、自らのセンスと技量、持てる力を結集してオーナーの想いに応える「チーフアーキテクト」と呼ばれるトップクリエイター集団も用意されています。彼らは2,919名在籍する一級建築士のなかから厳しい審査によって選びぬかれた279名で、設計・デザイン力はもちろん、実現に向けて技術面を統括・指揮する、ディレクターでありプロデューサーでもある存在です。資格は2年ごとに更新されるので、常にそのときのトップランナーによって構成される仕組みとなっています。
中江さん:
鉄骨造、木造両方の家づくりが可能です。
鉄骨造では、独自開発の軽量鉄骨構法「ダイナミックフレーム・システム」を、木造では、集成材を独自の構造用金物で緊結、基礎と柱を直接つなぐ「シャーウッド構法」を採用。
どちらも安全性と設計の自由度を高めることができるため、デザインを重視しながらも高性能な家づくりが行えるようになっています。
また、設計には尺ではなくメートルを設計の基本単位とする「メーターモジュール」を創業してまもなくの頃から採用していて、ゆとりある空間づくりのベースとなっています。
近年では、ユニバーサルデザインの基本的な考え方である「安全・安心」「使いやすさ」に加えて、五感に響く「心地よさ」まで追求した独自の住空間デザイン「スマートUD(ユニバーサルデザイン)」を推進しています。
中江さん:
積水ハウスでは独自に開発した部材も多く、オリジナリティの高い家づくりが行なえます。外壁に使われる軽量鉄骨住宅用の「ダインコンクリート」は手彫りによって成形された型による1つ1つ違った表情が特色。木造住宅に用いられる「ベルバーン」は、陶器と同じ工程で焼き上げを行うことで味わい深い見た目と機能性を両立しています。
そのほか、実績と事業規模を後ろ盾に、外部のメーカーと協同で自社オリジナルの建材・部材が開発できるのも当社ならではの強みの1つです。断熱性の高いペアガラスの窓についても、一般的な規格のものをそのまま採用するのではなく、もっとも断熱効率の高い厚みを算出して独自の製品を製造し、家造りに用いています。
WEAK POINT
積水ハウスのデメリットをお客様にお伝えする際には、よく『2つの“高い”がある』と言う言葉を使う中江さん。1つめの“高い”は、他社と比較した際の金額の高さで、もう1つは建物自体の高さを意味するもの。
後者については、天井高の高さだけでなく、1回の基礎部分が高めであるほか、1階と2階の間のスペースも強度的に大きく取っているのが理由。狭小地だと斜線規制に引っかかってしまう要因にもなるため、ご提案には工夫が必要。
そのほか、建物自体が他社より重いこともあって、高低差の大きな土地や地下のある家などもどちらかというと苦手。強度を保つための基礎コンクリートの費用が割高になる傾向はある。ただし、それには相応の理由があり、工法によっては工夫はできる点が多々ある。そこにご納得がいけばデメリットにはならないのではないか。
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