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「全館空調」を活かした、仕切りのない和モダンなリビング
部屋・設備記事
玄関を入ってすぐの場所に作った客間には、ご実家で使っていた壁材を一部活用。リビングのフロアより十数センチほど床面をあげた小上がりの和室が温かみある空間を演出します。
あえて家の端に作った廊下は縁側をイメージ。「和モダン」な雰囲気にしたかったという奥様の希望通り、落ち着いた温かみのある空間に仕上がっています。
また、玄関を入って廊下を通った先のリビングまで仕切りが一切ないのも、全館空調だからこそのつくりです。
玄関からすぐに入れる客間。扉を閉めれば独立空間に
家づくりをはじめるにあたり、奥様がほしかったという客間。しかも「玄関からすぐに入ってもらえる客間がいい」というのがリクエストでした。
リビングにも隣接しており、床から15センチほど小上がりになった和室ですが、奥様が「客間」と呼ぶのは、奥様のご両親を偲ぶために毎月来客があるから。
家の中まで入らずとも、玄関から襖を開けると直接客間へ入ることが可能。リビングと廊下を仕切る２方の扉を閉めれば独立した空間となり、お客様も気兼ねなく過ごすことができます。
さらに壁の一部には、ご実家の応接室にあった壁材を活用。「ハウスメーカーでここまでしてもらえると思っていなかった」と喜びます。
また、当初メーカーから提案された間取りでは、廊下が家の中心にありましたが、「縁側のようにしたい」と家の南端に寄せた設計に変更。
「和」のテイストを取り入れるだけでなく、お客様が気兼ねなく入れて、縁側風にしたいといった希望も叶うなど、理想の詰まった客間となりました。
全館空調だからこそ実現した、仕切りのない大きな空間
一般的な戸建住宅では、玄関からリビングに入るまで、一度は扉の開閉があります。これはリビングの空調を少しでも一定に保つためであり、特に冷暖房を使用する夏や冬は開け閉めにも気を使います。
それに対してOさん邸は、玄関から廊下を通り、リビング、２階へ続く階段まで仕切りがなく、１階全体が一つの空間。これも全館空調だから実現しました。
また、全体のイメージを「和モダン」にしたかったという奥様。床材も濃い色のブラウンを検討していましたが、「明るい色のほうが広く見える」という担当者のアドバイスを受け、床にはナチュラルカラーの木材を、洗面室などの扉は白で統一しました。
さらに一緒に住むペットのことを考えて滑りにくい床材を採用しています。
リビングの一部は浮き壁にしているため、壁掛けテレビも検討中。「和」を基調としながら、スタイリッシュでスッキリとした空間にできることもこの先の楽しみです。
一方、気になっているのが階段の踏面幅。思ったより狭く、慣れれば大丈夫としながらも「住宅展示場で確かめておけばよかった」と反省します。
階段の昇りやすさは踏面（奥行）と蹴上（高さ）のバランスが影響するため、階段の角度などの確認の際には留意しておいたほうが良いとのことでした。
1400万円のコストカットに成功。条件に合うハウスメーカーを効率的に選定
３年前に奥様が相続されたご実家は、築47年鉄筋づくりの壁柱構造。住み替え、リフォームなども検討しましたが、結果的に建て替えが１番だと考えていた奥様。
ご実家近くで開催された住宅展示にご主人を誘ったことがきっかけで、ご実家の建て替えが本格化。「このハウスメーカーで家を建てたかった」という奥様の想いもあり、トントン拍子で話が進みます。
ですが、基本設計を終えて提示された見積額は想定外のもの。コストがかかっても機能面では妥協しないつもりでしたが、高額になった根拠が明示されず、ハウスメーカーへの不信感が募りました。
契約を急かされていましたが、高すぎると感じたご主人が「最低でも３社は検討しよう」と提案。
そこで探しはじめたところ「HOME4U 家づくりのとびら」がヒット。何社も声をかける時間がない中でメーカーを絞り込んでもらえるメリットは大きく、「耐震性・施工品質・換気空調・メンテナンス」を選定条件に３社が紹介されました。
早速見積もりを取ると各社に大きな差はないものの、当初検討していたメーカーより1400万円もコストカットできることが判明。数百万円の差なら出そうと考えていた奥様ですが、「さすがにこれは…」と方向転換。
最終２社まで絞り込み、悩みに悩んだ結果、可能な限り家の幅を広げることができ、全館空調が可能な「パナソニック ホームズ」に決まりました。
「契約を迫られて時間がない中、急いで3社紹介してもらえた」と、Oさん。これから家を建てる方へのアドバイスとして、「数多くある選択肢の中から希望に合うハウスメーカーを探してくれ、時短にもなる」と「HOME4U 家づくりのとびら」を勧めていただきました。
Oさんの家づくりヒストリー
2021年 奥様が実家の家と土地を相続。リフォームや住み替えなども含め検討開始
2023年７月 住宅展示の来場をきっかけに、実家の建て替えに向け本格始動
2023年９月 見積もり比較のため「HOME4U」へ別会社の紹介を依頼
2023年９月末 紹介の中からハウスメーカーを決定
2024年１月 実家を解体
2024年２月 着工
2024年６月 竣工
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ライターからのコメント
メーカーの提案通りではなく、あえて廊下を南端に寄せるというアイデアは、南側に建物がないという土地の特性をよく把握されている奥様ならでは。客間には廊下を介して優しい光が注ぎ込みます。
また、客室とリビングとの扉を開放すれば、１階部分は一つの大空間に。６月に引っ越しを終え、夏を前に「暑い時期にどうなるか楽しみです」と話すご主人。
まさに「全館空調」の本領を発揮するときがやってきます。こうした季節の変化こそが、“家の快適さ”をより実感する要素になりそうです。
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