注文住宅の風水・家相は気にするべき?ポイントや注意点を解説

注文住宅なら風水(家相)にこだわったマイホームも手に入れられます。

風水(家相)が気にならない人もいますが、実際のところ、風水(家相)は土地選びや家づくりに役立つメッセージも多く含んでいるため、こだわることで、運気アップだけでなく、暮らしやすさを実現することもできるのです。

注文住宅における風水(家相)の間取りポイント

  • 【玄関】午前中に光が当たると吉
  • 【リビング】家の中心部に位置すると吉
  • 【水回り】採光・換気できると大吉
  • 【キッチン】トイレ・浴室と対面しないと吉
  • 【トイレ】家の中心部と玄関の上を除くと吉
  • 【階段】スケルトンなどの明るいものが吉
  • 【寝室】西日が入らない位置を選ぶと吉

この記事では、以下の情報を整理し、暮らしやすく後悔の少ないマイホームを実現させてくださいね。

この記事でわかること

  • 風水(家相)の基礎知識
  • 風水(家相)をよくする間取りポイント詳細
  • 風水(家相)の注意点

風水(家相)において避けるべき方角に部屋がある場合の対処法までお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

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注文住宅で失敗しないために押さえておきたい「理想のマイホームを建てるコツ」については、こちらの記事もご覧ください。

1.注文住宅を建てる前に知っておきたい風水(家相)の基礎知識

注文住宅を建てる前に知っておきたい風水(家相)の基礎知識

風水(家相)には、方角や換気、色合いなどの要素が含まれています。

色づかいはある程度であれば注文住宅を建ててからでも変更できますが、方角や換気は設計段階で気を遣わなければ、あとから「変えたい」と感じたときに対処しづらいです。

まずは、注文住宅を建てる前に知っておきたい風水(家相)の基礎知識を確認しておきましょう。

1-1.風水と家相の違い

風水と家相は、どちらも吉凶を判断する際に用いる考え方です。しかし、風水と家相は厳密には同じものではありません。

風水とは、土地の良し悪しを判断する考え方のことです。
地勢や気候などの自然のエネルギーを活かして、その土地で暮らす人の運気向上を目指します。中国で5,000年以上も前に誕生した考え方といわれ、自然に適応しながら暮らしていく経験に基づく知恵とも言い換えられます。

一方、家相は家の間取りや換気、仕様などについての考え方です。
日本で独自に発達した考え方で、生活に基づいた統計学ともいえます。

たとえば、「換気に問題がある住宅に暮らすと病気をしやすい」「日当たりのよい住宅に暮らすと健康になりやすい」のように、家を建てるときの指針としてわかりやすくまとめています。

つまり、土地選びをするときは風水を参考に、家づくりをするときは家相を参考にすると、昔の人の知恵を現代に活かせます。

ただし、現在では、風水と家相は同じ意味で用いられていることも少なくありません。風水・家相にこだわらず、自分が「よい」と思える考え方や知恵を活かして、家族が健康で楽しく暮らせる住宅をつくりましょう。

1-2.理想的な土地

次の3つの条件を満たした土地は、風水的に理想的な土地といえます。

風水的によい土地の特徴

  • 日当たりがよく、植物がよく育つ
  • 形状がシンプルな四角形
  • 公園や学校などの人が集まる場所が近くにある

日当たりがよく、植物がよく育つ土地は、土地自体にパワーがあると考えられています。運気も向上するため、風水的にも理想です。

正方形や長方形などのシンプルな四角形は、運気が安定しやすいとされています。

また、人が集まる活気のある場所が近くにあることも、風水的には重要なポイントです。
ただし、騒音が気になる程度に活気がある場所は、住宅地としては適していないかもしれません。

風水をすべて鵜呑みにするのではなく、納得できる部分のみ取り入れるようにしましょう。

反対に、次の特徴がある土地は風水的にはよいとされていません。

風水的によくない土地の特徴

  • 行き止まり
  • T字路の交差部分
  • 三角形

風水では「気の流れ」を重視します。行き止まりの土地は気が流れないため、運気が上がりにくいとされています。

また、風水上、T字路の交差部分は、道路に沿ってやってきたよくない運気を採り込む場所です。

三角形の土地はすべての角が尖っているため、よい運気が入りにくいとされています。

1-3.避けるべき方角

風水では、鬼門と裏鬼門は不吉とされています。鬼門から鬼が入り込み、裏鬼門から出ていきます。

  • 鬼門:北東
  • 裏鬼門:南西

日本でも古来、北東は日当たりが悪く、湿気が溜まりやすいため、あまりよい場所とはされていません。
現在でも、鬼門と裏鬼門に、玄関とキッチン、トイレは配置しないほうがよいとされています。

1-4.避けるべき間取りの特徴

間取りにおいては、「張り」と「欠け」に注意が必要です。

四角の間取りを基本とし、一辺の3分の1以下が出っ張っていることを「張り」、一辺の3分の2以下が欠けていることを「欠け」と呼びます。

「欠け」があるときは、基本的には常に凶です。
とりわけ北西・南東・南に「欠け」があるときは大凶とされています。

一方、北東・南西・南に「張り」があるときは凶相とされますが、北西・南東・北に「張り」があるときは大吉です。

このように、注文住宅の住宅プランに風水(家相)を取り入れることは容易なことではありません。
人によって優先順位は異なるため、避けるべき方角や間取りを採用しなければいけないこともあるでしょう。

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2.【間取り】風水(家相)をよくするポイント

ここでは、 間取りの空間別に知っておきたい風水(家相)のポイントをご紹介します。

風水(家相)をよくする間取りのポイント
空間配置ポイント
玄関
南東
午前中に光が当たる場所が吉
リビング住宅中心部家族が集まりやすい場所が吉
水回り
採光・換気できる場所が大吉
キッチン特になしトイレ・浴室と対面しない場所が吉
トイレ住宅中心部以外家の中心部と玄関の上を除く場所が吉
階段特になしスケルトンなどの明るいものが吉
寝室
南東
西日が入らない場所が吉

いずれも吉とされているため、間取りを検討するときにぜひ参考にしてください。 以下より詳細をお伝えします。

2-1.【玄関】午前中に光が当たる場所が吉

【玄関】午前中に光が当たる場所が吉

玄関は、午前中に光が当たると吉相とされています。
東もしくは南東なら午前中に光が当たるため、玄関におすすめです。

ただし、前面道路が敷地の西側や北側に位置するときは、東や南東に玄関を配置できません。その場合は、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)を避けて玄関の位置を決めましょう。

たとえば北や西、南なら、吉相ではないものの凶でもないため、風水的に悪くはありません。

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2-2.【リビング】家族が集まりやすい場所が吉

【リビング】家族が集まりやすい場所が吉

リビングは、家族や友人、親族などの大勢が集まる場所です。

住宅の中でも中心に配置すると吉とされています。
風水(家相)以外の観点から見ても、家の中心部にリビングがあると家族が集まりやすくなり、さらににぎやかで活気あふれる住宅になります。

住宅の構造上、中央部分にリビングを配置することが難しいときもあるかもしれません。そのようなときは、明るく過ごせる場所を選び、家族や知人が集まりたくなる空間を目指しましょう。

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2-3.【水回り】採光・換気できる場所が大吉

【水回り】採光・換気できる場所が大吉

トイレや浴室、洗面所は、採光と換気ができる場所が大吉とされています。いずれの場所にも窓を取り付け、採光・換気ができるようにしておきましょう。

水回りは湿気やすいため、日が当たらない場所や換気しにくい場所に配置すると、じめじめと不快な場所になってしまいます。快適に過ごすためにも、風水上のルールを参考にできます。

一般的には、東や南の方角に配置すると、マイナスの気を和らげやすいとされています。ただし、鬼門・裏鬼門である北東と南西の配置は好ましくないので注意してください。

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2-4.【キッチン】トイレ・浴室と対面しない場所が吉

【キッチン】トイレ・浴室と対面しない場所が吉

キッチンのドアは、トイレ・浴室のドアと対面しない場所に配置すると吉といわれています。
トイレや浴室はあまりよくない運気が集まりやすいとされているため、キッチンが対面にあると、キッチンにもよくない運気が入り込み、胃腸に不調が起こりやすいようです。

また、キッチンのドアを開けて正面に冷蔵庫が配置されているのもよくありません。キッチンに入るたびに冷蔵庫を見るため、無意識に冷たいものが食べたくなり、胃腸に不具合が生じやすくなります。

実際のところ、キッチンには水の要素と火の要素があるため、風水的に配置の良し悪しを決めるのは難しいとされています。そのため、よくない場所はあっても、積極的に吉とされる場所もありません。

また、玄関と同じく、鬼門・裏鬼門は避けるほうがよいとされているため、北東と南西を避けて東・西・南東あたりに配置するようにしましょう。

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2-5.【トイレ】家の中心部と玄関の上を除く場所が吉

【トイレ】家の中心部と玄関の上を除く場所が吉

トイレは、家の中心部以外の場所に配置するようにしましょう。
採光と換気をよくするためにも、外に向かって窓を取り付けられる場所を選んでください。

また、2階や3階にトイレを設置するときは、玄関の真上は好ましくないとされています。トイレの窓から悪臭が出て玄関に入り込む可能性があるため、快適な玄関を維持するためにも真上は避けましょう。

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2-6.【階段】スケルトンなどの明るいものが吉

【階段】スケルトンなどの明るいものが吉

階段もキッチンと同じく、どの方角に配置しても吉とはされません。
東や南東なら悪くはないとされていますが、特にこだわる必要はないでしょう。

ただし、階段自体を明るくすることで、開運につながるとされています。
照明や窓を取り付けたり、スケルトンなどの採光しやすい階段を選んだりしてみてはいかがでしょうか。

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2-7.【寝室】西日が入らない場所が吉

【寝室】西日が入らない場所が吉

寝室は疲れを癒し、明日への活力を蓄える場所です。
風水では北・南東・東の位置に配置するとよいとされています。

また、西日が入らないことも大切なポイントです。できれば朝日が入る場所を選び、さわやかな目覚めが得られるようにしておきましょう。

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以上が、風水(家相)をよくする間取りのポイントです。
すべてを取り入れることは難しいかもしれませんが、これらを念頭に置きながら間取りを考えると、どこにどの空間を配置するべきか判断しやすくなりますよ。

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3.風水(家相)を取り入れる際の注意点

注文住宅に風水(家相)を間取りに取り入れるコツをお伝えしましたが、実践する際には注意したい点が3つあります。

注文住宅における風水(家相)の注意点

  • 間取りだけでなく色合いにも気を付ける
  • 掃除・整理整頓がしやすい家にする
  • 住みやすさにもこだわる

以下より詳細を確認しましょう。

3-1.間取りだけでなく色合いにも気を付ける

1章でお伝えしたとおり、風水(家相)は色合いの影響も受けます。
風水(家相)では、方角によっておすすめの色合いが決まっています。

以下より空間別におすすめの色合いを見ていきましょう。

【玄関】風水(家相)でおすすめの色合い

玄関の方角おすすめの色合い開運できる運勢
銀色、桃色人間関係、恋愛
北東白系の色全体、茶系の色全体不動産、転職
青系の色全体、緑色仕事、成長
南東緑系の色全体、橙色結婚、人間関係
黄緑、橙色他者からの評価、美的感覚
南西黄色、茶色家庭、金銭
西黄色、桃色金銭
北西薄茶色、薄黄色出世

玄関に色合いをプラスする際には、玄関マットで対応するとよいとされています。

【トイレ】風水(家相)でおすすめの色合い

トイレの方角おすすめの色合い開運できる運勢
薄緑色、桃色仕事
北東白色、薄茶色、茶色学業
緑色、青系の色全体健康
南東橙色、黄緑色財産
緑黄緑色、薄茶色人気
南西薄茶色、黄色家庭、金銭
西黄色、白色子孫
北西薄茶色、桃色他者からの協力

トイレは、家の中でもよくない運気が溜まりやすい場所とされています。
壁紙や床、小物などは、おすすめの色合いで決めてみてはいかがでしょうか。

【キッチン】風水(家相)でおすすめの色合い

キッチンの方角おすすめの色合い開運できる運勢
白系の色全体、橙色仕事、全体
北東白系の色全体、茶色収穫、金銭
緑色、茶色、赤色健康、家庭
南東黄緑色、橙色金銭
黄緑色、薄茶色人気、地位
南西黄色、赤色、薄茶色恋愛、結婚
西白色、黄色、桃色子孫、直感
北西薄茶色、薄黄色人間、旅行

キッチンは風水的な観点から積極的によいとされている方角がないため、おすすめの色合いで運気を向上させましょう。調理器具やシステムキッチンなどの色味をおすすめの色合いで揃えてみてはいかがでしょうか。

3-2.掃除・整理整頓がしやすい家にする

よくない運気は不潔な場所に溜まります。いくら方角や色合いがよくても、掃除や整理整頓ができていないのであれば意味がありません。風水(家相)をよくするには、清潔さにこだわってください。

日々の掃除や整理整頓がしやすいよう、凹凸が少ない間取りにしたり、収納を各部屋に設けたりするとよいでしょう。リビングや寝室だけでなく、クローゼットや倉庫など家の隅々まで丁寧に掃除できるよう配慮するとよいです。

3-3.住みやすさにもこだわる

風水(家相)にこだわることで、昔の人の知恵を生活に活かせます。しかし、風水(家相)にこだわるあまり、住みにくい間取りにしてしまうのでは本末転倒です。

たとえば、前面道路が西側の場合、風水上よいとされる東や南東に玄関を配置すると、玄関が道路に面しないため、出入りしにくい家になってしまいます。

このようなときは無理に風水にこだわるのではなく、トイレなどの配置やラッキーカラーなどで運を呼び込むようにしてください。

家づくりにとって、何よりも大切なのは住みやすさです。風水(家相)だけでなく、さまざまな観点から住宅プランを考えましょう。

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4.鬼門にある空間の対処法

鬼門に玄関・キッチン・トイレを配置するのは望ましくないとされています。

とはいえ、鬼門のない住宅はないため、避けているだけでは家づくりは前に進みません。
鬼門の対処法を知り、幸運を呼び込む家を完成させましょう。

4-1.こまめに掃除・換気をする

鬼門は必ずしも不吉な場所とは限りません。
鬼が通る道とされていますが、神様も通るため、神聖な場所といえます。

神様に気持ちよく通ってもらうためにも、鬼門や裏鬼門を清潔に掃除することが大切です。また、定期的に換気をすることで、悪い運気を外に出してしまいましょう。

4-2.照明や窓で明るい空間にする

鬼門や玄関は、運気が入り込む場所でもあります。
「陽の気」を積極的に取り入れるためにも、照明や窓を設置して、明るい空間にしましょう。

ただし、明るい空間にしても、モノが散らかっているのでは、せっかく入り込んだ陽の気が逃げてしまいます。玄関などのモノが多くなりがちな場所は、こまめに整理整頓しておきましょう。

4-3.観葉植物を置く

植物は、陰の気を吸い取り、陽の気を吐き出すとされています。
鬼門にあたる場所には、観葉植物を置いて、陰の気が溜まらないようにしておきましょう。

ただし、観葉植物が枯れてしまうと、陽の気を吐き出せません。適度に水やりをするなど、こまめに手入れをしてください。

まとめ

風水(家相)を意識することで、明るく清潔なマイホームを実現できます。
まずは暮らしやすさを重視し、そのうえで、方角やラッキーカラーなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事のポイント

風水を気にしない人でも注文住宅に取り入れるべき?

風水(家相)は土地選びや家づくりに役立つメッセージを多く含んでいます。

こだわることで、運気アップだけでなく、暮らしやすさを実現することもできますよ。

注文住宅における風水と家相の違いは?

  • 風水:土地の良し悪しを判断する考え方
  • 家相:家の間取りや換気、仕様などについての考え方

詳細は「1-1.風水と家相の違い」で解説しています。

風水(家相)的によい注文住宅の間取りは?

たとえば、以下のような点に気を付ければ、風水(家相)においてよい間取りになります。

  • 玄関:午前中に光が当たる場所に配置
  • リビング:家族が集まりやすい場所に配置
  • 水回り:採光・換気できる場所に配置

2.【間取り】風水(家相)をよくするポイント」では、上記の詳細のほか、キッチンやトイレなど空間別に風水(家相)をよくする間取りのポイントをご紹介しています。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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