- 変更日:
- 2024.08.28
ハウスメーカーの注文住宅には、商品ごとに標準仕様が定められていることが一般的です。
標準仕様とは、その名のとおり「標準」となる仕様のことです。標準仕様ではない仕様はオプション仕様と呼ばれ、追加費用がかかることがあります。
この記事では、標準仕様について掘り下げて解説します。
この記事でわかること
- 標準仕様とは
- 標準仕様に含まれやすい項目
- 標準仕様の調べ方
標準仕様について知っておけば、性能的にも費用的にも理想に近い注文住宅を建てることができます。
オプション仕様に変更する際の注意点や、標準仕様にこだわりがあるハウスメーカーまでお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
注文住宅で失敗しないために押さえておきたい「理想のマイホームを建てるコツ」については、こちらの記事もご覧ください。
目次
1.注文住宅の標準仕様とは?
冒頭でもお伝えしたとおり、注文住宅の標準仕様とは、基本となる設備や素材のことです。
注文住宅をハウスメーカーに依頼するとき、すべてオーダーで作る方法もありますが、ハウスメーカーが提供している商品を選び、その中から好みや暮らしやすさに合わせて住宅を作り上げていく方法もあります。
各商品には、それぞれスタンダードなスタイルである標準仕様が決まっています。
標準仕様の例
システムキッチンは
- A社の○型と△型が標準仕様
- B社の□型をオプションで選択できる
標準仕様は住宅商品ごと、ハウスメーカーごとに異なるため、ある商品ではオプション仕様に設定されているトイレも、他のハウスメーカーの商品では標準仕様になることがあります。
標準仕様が好みに近い商品・ハウスメーカーを選択すると、より自分に合う住まいに仕上げやすいでしょう。
2.標準仕様に含まれやすい項目
次の項目は、標準仕様で決められていることが多いため、建築を依頼するハウスメーカーを調べる際には特に注目しましょう。
標準仕様に含まれやすい項目
- 住宅の構造、工法
- 断熱素材
- 建材、床材
- 基礎工事
- システムキッチン、ユニットバス、トイレ
- 外壁材、屋根材
- 吹き抜けの有無、天井高の変更
- インテリアコーディネーターへの依頼
標準仕様内でいくつか選択肢が提示されることもありますが、原則としてどの選択肢を選んでも追加費用はかかりません。
そのため、オプション仕様を一切選ばなければ、各住宅商品の最低価格で新築を依頼することができます。
また、オプション仕様はハイクラスモデルの設備や素材が多い傾向にあり、標準仕様は一般的なモデルが多い傾向にあります。個性が強いアイテムも少ないので、特にこだわりがない設備などについては標準仕様から選ぶのが無難でしょう。
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3.標準仕様・オプション仕様は変更・カット可能!
設備や素材に関しては、必ずしも標準仕様かオプション仕様で選ぶわけではありません。
標準仕様にもオプション仕様にも満足できる選択肢がない場合には、自分で設備メーカーを探して取り付けることができます。
オプション仕様を選択すると、一般的には追加料金がかかりますが、自分で設備メーカーを探す場合は、仕入れや工事をハウスメーカーとは別の業者に依頼する必要が生じるため、追加でかかる費用がさらに高額になるので注意しましょう。
また、標準仕様であっても、不要なものであれば選ばないこともできます。
例えば、標準仕様でトイレが2つあっても、1つしか必要ないのであれば1つはカットできます。その分、費用が抑えられることもあるので、標準仕様であっても本当に必要な設備なのか1つずつ丁寧に吟味しましょう。
ただし、標準仕様の設備・素材は大量に仕入れてコストダウンしている側面もあるため、グレードダウンした設備に変更しても標準仕様のほうが安価に済むケースもあります。
コストダウンのために標準仕様よりもグレードの低いものを検討するのであれば、標準設備とグレードダウンした設備の両方で見積もりを作成してもらいましょう。
なお、契約後に変更すると、たとえ標準仕様の範囲内であっても追加費用がかかることがあります。
無駄な費用をかけないためにも、契約前にすべての設備・素材を吟味することが大切です。
ここがポイント!
プロ・専門家の視点
標準仕様とオプション商品は、常にセットで提示されるものではありません。システムキッチンやトイレのように、必須の設備に関しては標準仕様かオプション仕様か選べることが多いですが、「廊下に飾り棚を付ける」「リビングの天井にシーリングファンを付ける」といったプランに関しては標準仕様がなく、オプション追加という形で提案されることもあります。
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4.標準仕様からオプション仕様に変更する際の注意点
オプション仕様の商品は高級なものやスタイリッシュなものが多く、モデルハウスで採用されることも多いため、前向きに検討している方も多いことでしょう。
しかし、標準仕様からオプション仕様に変更する際には、以下のような注意点があります。
オプション仕様の注意点
- 予算オーバーにならないようにする
- 本当に必要なオプションか検討する
- できれば実物を見てから決定する
以下よりそれぞれの注意点について解説します。
4-1.予算オーバーにならないようにする
オプション仕様を選択すると、基本的には追加費用がかかります。
数万円程度の追加費用で抑えられる場合もありますが、商品によっては数十万、数百万以上かかるものも少なくありません。
例えば、標準仕様が壁付けタイプのシステムキッチンの場合、アイランド型にオプション変更することで100万~180万円ほど追加費用がかかることがあります。
あれもこれもとオプション仕様を選んで、予算オーバーにならないように注意しましょう。
4-2.本当に必要なオプションか検討する
オプション仕様は、魅力的なものが多いです。
例えば、ビルトイン型のオーブンや食器洗い乾燥機、暖炉など、あれば生活がおしゃれで便利になりそうなものが多数提示されます。
また、ペットと暮らしている方であれば、ペット用のドアやキャットウォークなども気になるでしょう。
しかし、オプション仕様の中には、実際の生活では本当に使うかどうか分からないものもあるでしょう。
例えば、浴室テレビは魅力的ですが、シャワーだけで済ませることが多い方であればオプション費用を払う価値がないかもしれません。
住宅を建てるときはつい気持ちが大きくなってしまいますが、プランニングの際には実際の暮らしをイメージしながら、現実的に考えて必要性が低いものは選ばないようにしましょう。
4-3.できれば実物を見てから決定する
カタログの写真だけでオプション仕様に決めると、後から「イメージと違った」ということにもなりかねません。
後悔することがないよう、できれば実物を見てからオプション仕様を決定しましょう。
住宅展示場のモデルハウスに行くのもよいですし、住宅の完成見学会や、その設備を採用している知人・友人などの住宅に行き、実際の使用感や注意点などを確認しておくのもよいでしょう。
自分とライフスタイルが近い人であれば、より具体的なイメージがわくはずです。
「本当にこの設備は自分の理想とする住宅に必要なのか」
「もっとよいプランはないか」
と悩むことがあれば、注文住宅のプロに相談してみたり、実際に気になるハウスメーカーからプランを提案してもらったりするのもおすすめです。
より鮮明にイメージしながらプランを考えられるので、家づくりがスムーズに進みますよ!
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5.各ハウスメーカーの標準仕様の調べ方
先述のとおり、予算内で注文住宅を建てるには、好みに合う標準仕様を提案しているハウスメーカーの商品を選ぶことが重要です。
また、標準仕様のバリエーションが豊富であれば、オプション仕様を選ばなくても個性的でこだわりのある住宅に仕上げることができるので、ハウスメーカー選びは慎重に行いましょう。
各ハウスメーカーの標準仕様は、次の方法で調べられます。
ハウスメーカーの標準仕様の調べ方
- 住宅展示場に行く
- ハウスメーカーからカタログを取り寄せる
- プラン作成依頼サービスを利用する
それぞれの方法について説明します。
5-1.住宅展示場に行く
住宅展示場に行けば、各ハウスメーカーのモデルハウスを実際に見ることができます。
モデルハウスでは標準仕様やオプション仕様の設備・素材に実際に触れられるので、より具体的に理解できるでしょう。
ただし、住宅展示場ではすべての住宅商品が展示されているわけではありません。
ハウスメーカーによっては、モデルハウス内の設備・素材のほとんどがオプション仕様ということもあります。気になる設備・素材については、担当者に標準仕様かどうか確認するようにしましょう。
5-2.ハウスメーカーからカタログを取り寄せる
多くのハウスメーカーでは、ホームページから住宅商品のカタログを取り寄せられるようになっています。
標準仕様やオプション仕様についての情報も記載されているので、気になるハウスメーカーのカタログは入手しておきましょう。
標準仕様にするか、オプション仕様にするかは、最終的には実際に目で見て決定するのがおすすめですが、カタログで事前にチェックしておけば、本当に必要なオプションなのかを家族と一緒に自宅で時間をかけて吟味できます。
カタログである程度の情報を得てからモデルハウスを見ると、より仕様についての理解を深めることができるでしょう。
5-3.プラン作成依頼サービスを利用する
カタログや住宅展示場で紹介されている間取りは、あくまでも基本の間取りです。
予定している住宅よりも広すぎたり、オプションが多過ぎて標準仕様が分かりにくかったりすることも少なくありません。
広さや設備のこだわりなど、ご自身の状況に合わせた間取りプランで標準仕様を比較したい方は、実際にハウスメーカーに要望を伝え、自分だけのプランを作ってもらうのがよいでしょう。
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6.注文住宅の標準仕様でおすすめのハウスメーカー3社
標準仕様はオプション仕様よりも「よく言えばシンプル、はっきりと言えば見栄えがしない」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際のところそうではありません。
標準仕様のグレードが高く、標準仕様だけでもおしゃれかつ高機能な生活を実現できるハウスメーカーや住宅商品も多数あります。
ここでは、注文住宅の標準仕様にこだわりのあるハウスメーカー3社の特徴をご紹介します。
ぜひ、ハウスメーカー選びの際の参考にしてください。
6-1.一条工務店
一条工務店では、初めての注文住宅でも安心してプランを立てたい方におすすめのハウスメーカーです。
一条工務店の標準仕様例
モデルハウスの仕様のほとんどが標準仕様なので、実際の完成住宅がイメージしやすく、カタログに記載されている最低価格に近い価格で住宅を建てることができます。
例えば、次の仕様は、すべて一条工務店の標準仕様です。
- I型キッチン、L型キッチン、オープンキッチン
- 食器洗い乾燥機
- ウォークインクローゼット
- トータルシステムクローゼット
- 真空断熱保温浴槽
- バスルームや出窓の天然御影石カウンター
- 全館換気システム
- 全館床暖房
- 全面タイル外壁
引用元:一条工務店 公式HP
6-2.ダイワハウス
ダイワハウス は、標準仕様でも優れた性能・機能を実現したい方、住宅の基本構造にこだわりたい方におすすめのハウスメーカーです。
ダイワハウスの標準仕様例
外張りの断熱材や耐力壁が標準仕様です。
また、住宅商品の1つ「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」は、天井高272cmが標準仕様です。他にもタンクレストイレや各部屋のエアコンをコントロールする独自システムも標準仕様であり、快適かつおしゃれな生活を実現できます。
引用元:ダイワハウス 公式HP
6-3.パナソニック ホームズ
パナソニック ホームズ は、高機能かつ使い勝手の良さを重視したい方、パナソニック製の設備を導入したい方におすすめのハウスメーカーです。
パナソニック ホームズの標準仕様例
キッチンやトイレなどの水回りの設備、照明は標準仕様でパナソニックの商品を採用しています。
もちろん、パナソニックのタンクレストイレ「アラウーノ」も標準仕様です。おしゃれかつ掃除がしやすいトイレで、清潔な生活を始めることができます。
住宅商品によっては、全館空調システムや光触媒の外壁タイルも標準仕様になります。好みに合う住宅商品を選ぶことで、過ごしやすさや見た目の美しさも標準仕様で叶えることが可能です。
引用元:パナソニック ホームズ 公式HP
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以上が、標準仕様にこだわりのあるハウスメーカー3社です。
もちろん、今回ご紹介したハウスメーカー以外にも、標準仕様にこだわりのあるハウスメーカーはたくさんあります。
各ハウスメーカーの標準仕様をチェックしながら、こだわりのプランを考えるなら、実際にハウスメーカーからプランを提案してもらうのが一番。
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まとめ
注文住宅の標準仕様とは、ハウスメーカーが追加費用なしで提供する設備や素材のことです。
まとめて仕入れたり、自社で製造したりしているものも多いため、優れた設備・素材が比較的安価に提供されています。
標準仕様が気に入らない場合は、オプション仕様を選んだり、別の設備メーカーの商品を選んだりすることも可能ですが、標準仕様でプランを組むと、家づくりが予算内に収まりやすくなります。
予算オーバーを避けるためにも、建築依頼先のハウスメーカーや住宅商品を選ぶときは、標準仕様が好みやこだわりに合うかどうかをチェックするようにしましょう。
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