- 変更日:
- 2024.08.14
住宅の購入を検討する際に、多くの方がイメージするのは2階建ての戸建て住宅ですが、近年ではおしゃれな平屋を選ぶ人が増加しています。
そこで本記事では、平屋のおしゃれな間取りを【形状・坪数・部屋数別】にご紹介します。
みんなに人気の間取り事例を知りたい方は「注文住宅の人気間取り」の記事もご覧ください。
1.平屋の間取り:おしゃれ事例6タイプ【形状・坪数・部屋数別】
ご紹介するのは、以下の6つの事例です。
- ファミリー向け I型の平屋間取り(3LDK・25坪)
- 一人暮らし・ご夫婦向け I型の平屋間取り (1LDK・20坪)
- テラス・庭を楽しむ L字型の平屋間取り(2LDK・25坪)
- ウッドデッキのある コの字型の平屋間取り(4LDK・30坪)
- 二世帯住宅 コの字型の平屋間取り(5LDK・50坪)
- 回遊性と中庭がある ロの字型 の平屋間取り (4LDK・35坪)
なお、形状は以下の4つのパターンがあり、それぞれメリットとデメリットがあることも、あらかじめ理解しておきましょう。
I型タイプの平屋 | |
---|---|
メリット |
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デメリット |
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L字型タイプの平屋 | |
メリット |
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デメリット |
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コの字型(H型)タイプの平屋 | |
メリット |
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デメリット |
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ロの字型タイプの平屋 | |
メリット |
|
デメリット |
|
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
1-1.ファミリー向けの「I型」平屋間取り(3LDK・25坪)
ファミリー向けのI型3LDKのメリットは、以下の2つです。
- 暮らしに合わせた間取りにしやすい
- 開放感のある空間を作れる
壁や廊下が少ない分、家族構成に合わせて柔軟に部屋を作れます。各部屋の大きさを調整することで、もう一部屋追加したり、逆に減らしたりできるでしょう。
I型であるため、開口部の多くとることができ、広々としたリビングを作りやすいのもメリットです。
一方でデメリットとなるのは以下の2点です。
- 日当たりに注意が必要
- プライベート空間を作りにくい
部屋の配置によっては、平屋の中央に位置する部屋の日当たりが悪くなる傾向があります。隣地や他の建物による日当たりを考慮したうえで部屋位置を考えなければなりません。なお、平屋は2階部分がないため、天窓を付けるといった対策も可能です。
またI型の場合は廊下部分が少なく、各部屋がリビングに隣接しているケースが多くなります。そのためプライベート空間が作りにくいというデメリットもあります。
壁を多くするといった対策も取れますが、その分、費用もかかるため、優先順位を決めておきましょう。
1-2.一人暮らし・二人暮らし向けの小さな「I型」平屋間取り(1LDK・20坪)
一人暮らし・二人暮らし向けのI型1LDKのメリットは、以下の2つです。
- 生活導線が効率的
- コンパクトな暮らしができる
リビングを中心に浴室やトイレまでの距離が近く、生活導線を効率的にできます。リビングからテラスに出られる作りにすることで、庭との一体感も生まれるでしょう。I型の1LDKは無駄のないコンパクトな暮らしをしたい方に向いている間取りです。
一方で、「音が響きやすい」というデメリットがあります。壁が少ないことや、全ての部屋がリビングに隣接していることから、水まわりの音や生活音が他の部屋に響いてしまうのです。一人暮らしであれば問題ありませんが、二人暮らしの場合は、互いに気をつけなければなりません。
1-3.テラス・庭を楽しむ「L字型」平屋間取り(2LDK・25坪)
テラス・庭を楽しむL字型の平屋間取りのメリットは以下のとおりです。
- 開放感のある庭にできる
- プライベート空間も作れる
L字型の間取りは、後述するコの字型やロの字型と比較して、庭が建物で遮られないため、より開放的に利用できるのも人気のポイントです。
また、L字の形状を活用することで、I型では難しかったプライベート空間も作り出せます。
L字型の間取りにテラスを繋げることで、どの部屋からでも庭に出られるというメリットもあります。ガーデニングやペットの飼育など、庭に出やすいことで楽しめることも多いでしょう。
一方、L字型のデメリットは「外気の影響を受けやすいこと」です。構造上部屋の3方向が外に接する部屋ができるため夏や冬の時期は温度調整が難しく、光熱費がかかってしまう傾向にあります。
1-4.ウッドデッキのある「コの字型」平屋間取り(4LDK・30坪)
ウッドデッキのあるコの字型平屋の間取りのメリットは、以下のとおりです。
- 風通しが良い
- 各部屋の日当たりが良い
- 中庭との一体感が生まれる
コの字型の間取りであれば、部屋数の多い平屋であったとしても各部屋に窓をつけることができ、風通しや日当たりがよくなります。また、中庭の3方向が建物に囲われているため、中庭をよりプライベートな場所として利用でき、自然に一体感のある住環境を作れます。
一方でコの字型間取りのデメリットは、以下の2つです。
- 建築コストがかかる
- 窓が多い分熱が逃げる
建物は形が複雑になるほど、建築コストがかかります。そのため、同じ平屋であってもI型やL字型と比較すると建築コストが高くなるのです。また窓が多い分室内の熱が外に逃げやすく、光熱費がかかりやすい傾向にあります。
1-5.二世帯住宅の「コの字型」平屋間取り(5LDK・50坪)
二世帯住宅における「コの字型」平屋の間取りのメリットは「生活空間を分けられること」です。
高齢の両親がいる場合など、できる限り近くにいたいものの互いのプライバシーなどもあるため、一緒に生活するのは難しいと考える方も多いでしょう。コの字型の間取りであれば生活空間を分けられるため、生活時間帯に違いがあったとしても迷惑がかかりません。
それぞれの空間に水まわりの設備などを設けることで、互いにストレスなく生活できるでしょう。
一方で、デメリットは「建築コストがかかること」です。
コの字型の間取りは形が複雑になるため、通常の平屋よりも建築コストが高いことに加え、二世帯住宅の場合は、キッチンや浴室、トイレなどの設備をそれぞれに付ける分、費用が高くなってしまいます。
1-6.回遊性と中庭がある「ロの字型」平屋間取り(4LDK・35坪)
回遊性と中庭があるロの字型平屋の間取りにおけるメリットは、以下の2つです。
- 庭でもプライバシーを確保できる
- 子どもが安全に遊べる
ロの字型平屋の間取りは中庭が建物で囲われているため、外からは見られることがなくプライバシーを確保できます。もちろんのことながら通常の庭のように道路に面しているなどの心配はないため、子どもが安全に遊べる空間でもあります。
一方、デメリットは以下のとおりです。
- 中庭の水はけが悪い
- 部屋の配置が難しい(廊下が多くなる)
中庭が建物で囲われている分、直接日が入る時間帯が限られてしまい、水はけが悪くなる傾向にあります。また各部屋に行き来しやすい特徴があるものの、配置を工夫しなければ廊下部分が多くなり、実際の床面積を充分に活かしきれない可能性もあります。
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2.平屋の間取りに関する5つのメリット
平屋の間取りには、2階建ての戸建てとは異なるメリットがあります。平屋のメリットを知り、住んだ後の生活をイメージしてみましょう。
平屋の間取りに関するメリットは、以下のとおりです。
それぞれについて解説します。
2-1.開放的でおしゃれな空間にできる
間取り設計時に階段の位置を気にする必要がないため、間取りの自由度が高く、開放的でおしゃれな空間を作り出せます。
コの字型で生活空間を分けたり、中庭を囲むような形にしたりと、理想の生活にあわせて間取りを考えるのもいいでしょう。
このように自分が思い描いているイメージや個性を建物に反映しやすいのが、平屋の特徴です。
2-2.家族とのコミュニケーションが増える
平屋は2階建てと比較すると床面積が小さい傾向にあるため、廊下スペースを削るなど、効率良く生活空間を作らなければなりません。
そのためリビングを中心に家族と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションのきっかけになります。なかには、あえてリビングを通らなければ自室に行けないような間取りにすることで、年頃の子どもとのコミュニケーションを取りやすいように工夫する家庭もあるのです。
2-3.バリアフリーにしやすい
平屋は2階建てと違い、階段がないため、完全なバリアフリーにしやすいです。高齢の両親と2階建てで生活する世帯では、1階と2階で生活空間を分けることも多くなります。
しかし、フロアを分けることで、子どもの騒音が問題になったり、1階部分の日当たりが悪かったりと、話し合いが必要になるケースもあるかもしれません。
また、平屋は広さを確保するために、廊下部分を減らす傾向にあります。そのため、生活・家事空間もコンパクトにまとまり、移動もスムーズにすみます。
バリアフリーの平屋にすることで子育ても楽になり、また自分自身も将来にわたって快適な生活を送れるというメリットもあります。
2-4.効率的な生活導線を確保できる
平屋はワンフロアしかないため、効率的な生活導線を確保できるというメリットがあります。2階建てのように1階で洗濯したものを干すために2階に上がったり、トイレに行くために1階に降りたりする手間が省けます。
掃除機を持ちながら階段を上り下りする必要もないため、掃除の時間短縮にもなるでしょう。
2-5.庭まで含めた生活空間を作れる
平屋を建てる際には、家の中だけで考えるのではなく庭も1つの部屋と考えることで、外と中の一体感を作り出せます。
最近人気の「L字型」の平屋の場合、リビングと庭をつなげて考えることで、より開放感がある空間を作ることができます。また、「コの字型」や中庭のある「ロの字型」の場合は建物に囲まれているため、周囲の目線を気にすることなく子供を遊ばせたり、家庭菜園をしたり、おうちキャンプをしたりできます。
このように、平屋の間取りを考える際には、庭まで含めた生活空間を考えてみましょう。
平屋のメリット・デメリットや2階建てとの比較は、以下の記事を参考にしてください。
平屋の間取りを考えるなら、実際にハウスメーカーから間取りプランを提案してもらうのが一番。
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3.平屋の間取りを決める際の3つの注意点
平屋は好みに合わせて間取りや空間をカスタマイズしやすいメリットがある一方で、平屋ならではの注意点もあります。
平屋の間取りに関する注意点は以下の3つです。
それぞれについて解説します。
3-1.日当たりや風通しに注意が必要
平屋を建てる際には日当たりや風通しに注意が必要です。平屋は2階建てのように高さがない分、日が室内に入る時間に制限があります。
また2階建てよりもワンフロアの面積が広い傾向にあるため、建物の中央に行くほど日当たりや風通しに影響が出てしまうことも。天窓を付けたり平屋の形を工夫したりして、日当たりや風通しを調整しなければなりません。
3-2.プライバシーに配慮が必要
平屋は2つのプライバシーに配慮しなければなりません。1つは家族同士のプライバシー、2つ目は外からのプライバシーです。
平屋は建物を効率的に活用できるように廊下や壁が少ない傾向にあります。その分部屋同士が近いため、家族同士でも互いのプライバシーに配慮が必要です。
また、平屋は1階部分しかないため、寝室などを含め外からの視線や防犯対策に気をつけなければなりません。植木で目隠しをしたり、防犯用の鍵を設置したりと工夫しましょう。
3-3.世帯の人数によって最適な間取りは異なる
コの字型やL字型の間取りのように自分の好みに合わせて間取りを検討するのも大切ですが、最終的には各世帯の人数や構成によって最適な間取りを考えなければなりません。
広い平屋を作ろうとすると、土地購入費や屋根部分の工事費が大きくなるため、一般的には郊外に住む方、すでに土地を持っている方でなければ難しくなります。
しかし、どの程度の広さを確保すればいいかがわからない方も多いでしょう。そこで指標になるのが、国土交通省による世帯人数に応じた床面積の水準を示す「誘導居住床面積」です。
誘導居住床面積によると、必要な床面積は以下のとおりです。
- 単身者:55平方メートル
- 2人以上の世帯:25平方メートル×世帯人数+25平方メートル
※3歳未満の者は0.25人、3歳以上6歳未満の者は0.5人、6歳以上10歳未満の者は0.75人として算定
この計算式で算出された床面積を参考にし、家族の希望やライフスタイルに合わせた間取りを考えてみましょう。
4.おしゃれで住みやすい平屋を建てる際のポイント
おしゃれで住みやすい平屋を建てる際のポイントは以下の3つです。
住宅は人生における大きな買い物です。建ててから「失敗してしまった、もっとこうしておけばよかった」と後悔しないためにも、これから解説する3つのポイントを押さえましょう。
4-1.ライフスタイルの変化を踏まえて検討する
平屋を建てる際には、ライフスタイルの変化を踏まえて検討しましょう。住宅を建てる際にはデザイン面や機能面に目が行ってしまいますが、どのような生活を送りたいのか、今後大きなイベントはあるのかについて考えなければなりません。
具体的には以下のような項目が考えられます。
- 子どもの数
- 両親と生活する可能性
- 今後の働き方(子育てとの両立など)
平屋を建てるときだけでなく、長期目線で生活しやすい家を考えましょう。
4-2.希望と予算の折り合いをつける
住宅を建てる際に悩ましいのが、希望と予算の折り合いをつけることです。「せっかく住宅を建てるのであれば妥協したくない」というのは多くの方が考えることでしょう。
しかしながら、現実では予算を決めなければなりません。優先すべき箇所とそこまで重要ではない箇所とを見極めるためにも、まずはどのような箇所にどれくらいの費用がかかっているかを知りましょう。省ける部分を省くことで、費用を抑えながらも理想に近い平屋を建てられます。
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4-3.平屋住宅を得意とする会社に依頼する
平屋を建てる際には、平屋を得意とする会社に依頼するのが一番です。経験や成功例・失敗談などから、より具体的なプロとしてのアドバイスを貰うことができます。また、過去の施工事例なども参考にできるため、より具体的なイメージがもって計画をすすめることができます。
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まとめ
本記事では、平屋の間取りパターンについて解説しました。平屋はコンパクトで生活導線が効率的なだけではなく、階段がないため設計の自由度が高い特徴があります。しかしながら、間取りのタイプによってメリット・デメリットは異なります。
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