【参考事例集付】新築「後悔しないルーフバルコニーの決め方」とメリット・デメリット

この記事は、新居を「ルーフバルコニー」にするか迷ったときに、後悔なく選択・判断して決める事ができるような内容になっています。

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その他の設備の詳細を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

1. 新築のルーフバルコニー設置を決めるポイント&メリット・デメリット一覧

ここでは、新築でルーフバルコニーを設置して後悔したことに加え、メリット・デメリットと新築にルーフバルコニーを設置する時の注意点を一覧でご紹介いたします。

1-1.新築のルーフバルコニー設置を決めるポイント

ルーフバルコニーの選び方は一言で言うと

太陽の光が好きかどうかで決める!

ルーフバルコニーは太陽を浴びる場所。太陽の下でBBQをはじめいろいろなアクティビティが実現可能です。
また部屋の中の日当たりもよくなります。
もちろんデメリット、後悔するポイントありますので、そこと比較してまだなお「太陽の光が好き!」ならばぜひとも設置すべきでしょう。

例えば新築でルーフバルコニーを設置して後悔したという声には下記のようなものがあります。

  • BBQを楽しんでいたらご近所から苦情がきてしまったので少し控えるようになった
  • 真夏日はルーフバルコニーの下の階が暑くなる
  • 掃除が大変で、メンテナンスに思ったよりお金がかかる
  • メンテナンスを怠ったら雨漏りが起きた。

設置後、後悔しないようにするためには、

  • 下の階が暑くなりすぎないように断熱性を考える
  • 雨漏りが起きないように予算を考えながら素材を選ぶ
  • 定期的なメンテナンスを行う

といったことを考えて設置を検討してください。

1-2.ルーフバルコニーのメリット一覧

ルーフバルコニーのメリットは以下の3点です。

  • BBQやビニールプール、家庭菜園を楽しむなど家族の憩いの場を作ることができる
  • まるで空中庭園が自宅にあるかのような気分を味わえる
  • 日当たりが良く室内も明るくなる

まるで空中庭園のようなビジュアルで、BBQを楽しむなど家族の憩いの場を設けられることが、ルーフバルコニーの最大のメリットです。

1-3.ルーフバルコニーのデメリット一覧

開放感を感じられるルーフバルコニーにも残念ながらデメリットがいくつかあります。それらは以下の3つです。

  • 騒音や匂いでご近所とトラブルになる可能性あり
  • 雨漏りを防ぐため、時々メンテナンスや修理が必要になる
  • 日光が強すぎると下の階が暑くなる可能性あり

1-4.新築にルーフバルコニーを設置する時の後悔しないための事前チェックポイント

新築にルーフバルコニー設置後、後悔しないようにするためのチェックポイントを4つ紹介します。

  • 床材は掃除のしやすさを考えて選ぶ
  • 時々メンテナンスが必要なので、費用を考慮しておく
  • 断熱性は十分かチェックしておく
  • 腐食しづらい素材を選ぶ

2.ルーフバルコニーの設置で後悔しないための事前チェックポイント

2-1. ルーフバルコニーとは

ルーフバルコニーとは、階下の屋根を利用して作られたバルコニーのことです。(別名:ルーフテラス・天空庭)
他の形態のバルコニーやベランダと比べて、広く開放的で、解放感に満ち溢れていることが特徴です。

バルコニーとは屋根のないスペースで、ベランダは屋根のあるスペースを意味します。
従ってルーフバルコニーには屋根がない事が前提になります。

使い方は様々 ガーデニングから洗濯、机を置いて食事、子供の遊び場など…
太陽の下でやる方が楽しい事は全部ルーフバルコニーに向いています!

2-2.後悔しないための事前チェックポイント

新築にルーフバルコニー設置後、後悔しないようにするため、事前にチェックすべきポイントを4つ紹介します。

  • 床材は掃除のしやすさを考えて選ぶ
  • 時々メンテナンスが必要なので、費用を考慮しておく
  • 断熱性は十分かチェックしておく
  • 腐食しづらい素材を選ぶ

しっかりチェックしておけば、「太陽の光が好きかどうか」だけで選んでも後悔がないかもしれません。

2-2-1.チェックポイント1.「床材を掃除のしやすさを考えて選ぶ」

ルーフバルコニーの床はタイルやウッドパネル、人工芝を敷いてオシャレだったりラグジュアリーな雰囲気にしたいですよね。ですが、オシャレさばかりに気を取られてしまうとなかなか厄介なことになってしまします。

掃除が行き届かないと、雨漏りの原因でもある排水溝の詰まりに繋がってしまうからです。

ルーフバルコニーは、掃除の手間が大変で後悔する人も多いので、床には取り外しが簡単だったり、移動可能なもの、そして防水の状態が確認簡単にできるものをおすすめします。

<床材のイメージ図>

2-2-2.チェックポイント2.「時々メンテナンスが必要なので、費用を考慮しておく」

ルーフバルコニーは構造上、雨漏りがしやすいと言われています。

せっかくの素敵なルーフバルコニーですから、雨漏りで残念な気持ちにはなりたくないですよね。
時々メンテナンスが必要になりますので、費用を考慮しておかなければいけません。

といっても一般的には約5年~10年に一度程度の頻度でOKですから、あまり負担に考えすぎる必要はないかもしれません。

<雨漏り時の写真>

2-2-3.チェックポイント3. 「断熱性は十分かチェックしておく」

ルーフバルコニーには構造上、直射日光を浴びるため下の階の温度が上昇しやすいというデメリットがあります。
屋根ほどの断熱性は望めませんが、床材の断熱性はもちろん、部屋自体の断熱性も高めておくといいでしょう。
新築時であれば、部屋の温度が上がっても大丈夫なような部屋をルーフバルコニーの下の部屋にすることもおすすめします。

2-2-4.チェックポイント4.「腐食しづらい素材を選ぶ」

雨漏りは、床材や外壁の劣化(ひび割れなど)、笠木の腐食、排水溝の詰まりが原因と言われています。
屋根がなく、紫外線や雨風によるダメージが大きいので、なるべく傷みにくく雨漏りしにくい素材を選ぶことをおすすめします。

どんな素材が良いかは、メーカーの担当者に相談しながら決めるのがよいでしょう。

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3.ルーフバルコニーのメリット・デメリット解説

3-1.ルーフバルコニーのメリット

ルーフバルコニーの主なメリットは以下の3つです。

  • BBQやビニールプール、家庭菜園を楽しむなど家族の憩いの場を作ることができる
  • まるで空中庭園が自宅にあるかのような気分を味わえる
  • 日当たりが良く室内も明るくなる

以下で一つずつ解説します。

3-1-1. メリット1 BBQやビニールプール、家庭菜園を楽しむなど家族の憩いの場を作ることができる

BBQやビニールプール、家庭菜園などで一家団欒を楽しめることが何よりのメリット。

外遊びが家でできるのは広いバルコニーならではです!
家族の笑顔があふれる温かな空間を作ることができます。

3-1-2. メリット2 まるで空中庭園が自宅にあるかのような気分を味わえる

自宅に広々としたルーフバルコニーを設置することでいつでも高層タワーの空中庭園にいるかのような気分を味わえます。

解放感もルーフバルコニーのメリットです。

3-1-3. メリット3 日当たりが良く室内も明るくなる

ルーフバルコニーは非常に日当たりが良いので、室内の採光性もグンと上がります。

できる限り室内に日光を取り込みたい時は是非設置してください。

3-2.ルーフバルコニーのデメリット

ルーフバルコニーの主なデメリットは以下の3つです。

  • 騒音や匂いでご近所とトラブルになる可能性あり
  • 雨漏りを防ぐため、時々メンテナンスや修理が必要になる
  • 日光が強すぎると下の階が暑くなる可能性あり

以下で一つずつ解説します。

3-2-1. デメリット1 騒音や匂いでご近所とトラブルになる可能性あり

開放的で気分が明るくなるルーフバルコニー。
家族や友達とBBQなどを楽しんでいると、ついつい気づかないうちに子供がはしゃぐ声や煙・匂いがご近所に迷惑をかけていて…。

ご近所トラブルの発生には十分に注意して一家団欒を楽しむようにしましょう。

3-2-2. デメリット2 雨漏りを防ぐため、時々メンテナンスや修理が必要になる

空中庭園のように素敵なルーフバルコニーですが、時々メンテナンスや修理を行わないと、雨漏りの原因になります。

雨漏りの主な原因は床のヒビは防水材の剥がれですので、一般的には5年から10年に一度の頻度でメンテナンス(トップコートの塗りなおし)が必要となります。

3-2-3. デメリット3 日光が強すぎると下の階が暑くなる可能性あり

ルーフバルコニーには屋根がなく、直射日光が当たりますので、下の階が暑くなりやすいというデメリットがあります。
階下の天井の断熱性を高める・下の階は多少暑くなってもよい間取りにするなど、工夫が必要になると言えるでしょう。

4. ルーフバルコニーの防水メンテナンス費用相場&防水メンテナンス費用シミュレーション

ここでは、ルーフバルコニーの防水メンテナンス費用相場&防水メンテナンス費用シミュレーションを紹介します。

4-1. ルーフバルコニーの防水メンテナンス費用相場と耐用年数

トップコートとは、防水工事によって作られた防水層(水の侵入を防ぐ層)のダメージを軽減させるもので、5年に1度メンテナンス(塗り替え)が必要と言われています。
その、防水メンテナンス費用相場と耐用年数は以下の一覧表のとおりです。

<防水メンテナンス費用相場と耐用年数の表>
シート防水ウレタン防水FRP防水
トップコートの主な素材水溶性タイプ・アクリルウレタン系 ・フッ素系・ポリエステル系 ・アクリルウレタン系
単価(/㎡)900~1,500円1,600~1,850円1,550~3,000円
耐用年数5年3~5年5年

定期的なメンテナンスを行っていても、気候や環境によってルーフバルコニーの劣化具合は耐用年数を待たずに、ひび割れや水たまり、床が浮くといった異変を起こすことがありますので、そういった症状が確認出来たらなるべく早く業者さんを呼んで早めの対処を行いましょう。

4-2. ルーフバルコニーの防水メンテナンス費用シミュレーション

ここでは、日本で一番使われるウレタン防水を使用した場合で、シミュレーションをしてみます。
ウレタン防水は、液体塗料を使用するのでどんな形状でも施工でき、定期的なメンテナンスを行えば防水機能を維持できます。

<ウレタン防水工事費用相場と耐用年数の表>
工法主な素材単価(/㎡)耐用年数
ウレタン防水ウレタン3,000~7,000円5~10年

5年に1度トップコートの塗り直しを行った場合を

  • ウレタン防水
  • 約18㎡(10畳)

の条件で

  • 30年間

のスケジュールでシミュレーションしてみます。

ウレタン防水の耐用年数が10年ですが、トップコートのメンテナンスを行う事で、30年間に2回の防水工事で済みます。
 トップコートの耐用年数は5年なので、30年で4回必要です。

防水工事(3,000~7,000円)×2=10,800~252,000円
トップコート(1,600~1,850円)×4=115,200~133,200円
 合計126,000~385,200円

維持費を抑えるためにメンテナンスを減らすと、ダメージが大きい場合メンテナンス費用が相場よりかかってしまうことや雨漏りにまで発展し大きな工事をしなくてはいけない場合もありますので、定期的にメンテナンスを行ったほうが、費用は抑えられるでしょう。

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5.【事例】ルーフバルコニーでできる事&起こりうるトラブル

最後にルーフバルコニーを設置してできる事と、考えられるトラブルを編集部で想定し、その事例とトラブル対処の工夫を示します。

5-1.おしゃれなルーフバルコニーを設置してできる事&起こりうるトラブル

「CMに出てくるような」おしゃれなルーフバルコニーを設置。南国風ソファーやパラソルを置いて、自分の思うスタイルでのんびりできるスペースにできます。

<できる事の例>
おしゃれなルーフバルコニー南国風ソファーで雰囲気UPウッドデッキがぴったり
できる事起こりうるトラブル
  • 自分の思うスタイルの、空間を作れる
  • 片付けと設置が大変で使用しなくなる

起こりうるトラブル:夢は叶うが片付けが大変かも

憧れのルーフバルコニーのある生活が手に入っても、南国風のソファーであれば冬には片付けないといけません。
そのうちルーフバルコニーを楽しむ事も面倒になってしまうことも考えられます。

トラブルを防ぐ工夫例
① 移動が簡単なもの、軽量なものを選ぶ
② 収納場所を取らないように室内兼用のものを使用する。

ルーフバルコニー用として大型家具を購入してしまうと収納場所に困ってしまいます。折り畳みできるようなものを選ぶと持ち運びが軽減されますし、室内兼用のものであれば収納場所がいりません。

5-2.子供の遊び場を増やすためルーフバルコニーを設置してできる事&起こりうるトラブル

子供用にミニ公園をルーフバルコニーに設置。いつでも遊べるので出かけられない時にも便利です。

<できる事の例>
遊具のあるルーフバルコニー水遊びで楽しむ子供人工芝を敷いて気分は公園
できる事起こりうるトラブル
  • 子供が一人でも遊びたい時に遊べる
  • 一緒にボール遊びもできる広さがある
  • 子供が誤って落ちてしまう

起こりうるトラブル:子供が一人でいつでも遊べるけれど転落が心配になるかも

子供が好きな時に遊べる広い空間があることは魅力的なこと間違いありません。
ですがある程度子供が大きくなるとフェンスが低いことが不安材料となってしまう可能性があります。

トラブルを防ぐ工夫例
① 設置するフェンスを1.1mより高くする

お子さんを遊ばせるためにルーフバルコニーを使う方は多くいらっしゃいます。しかし、設置してから子どもの遊ぶ姿をみて安全面に不安を覚えたり、結局ルーフバルコニーを使わなくなったという声もよくききます。
1.1mが建築基準法で設定されているフェンスの高さで、最低その高さにはなりますが、使用目的に合わせて基準より高くしたり形状を決めると一層安心できるはずです。

ここまで様々な観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながら仕様を考えるのは大変です。
理想のマイホームを建てるうえで後悔しないためにも、家づくりのとびらで複数社のプランを比較することをおすすめします。

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まとめ

ルーフバルコニーの設置に迷った際の決め方や、メリット・デメリット、費用相場、メンテナンスを含めた費用シミュレーションなどをお伝えしました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

戸建てにルーフバルコニーを設置するメリットは?

  • BBQやビニールプール、家庭菜園を楽しむなど家族の憩いの場を作ることができる
  • まるで空中庭園が自宅にあるかのような気分を味わえる
  • 日当たりが良く室内も明るくなる

詳細は「3-1.ルーフバルコニーのメリット」をご覧ください。

ルーフバルコニーにデメリットはある?

新築住宅にルーフバルコニーを設置する際には、以下のようなデメリットが想定されます。

  • 騒音や匂いでご近所とトラブルになる可能性あり
  • 雨漏りを防ぐため、時々メンテナンスや修理が必要になる
  • 日光が強すぎると下の階が暑くなる可能性あり

3-2.ルーフバルコニーのデメリット」では、上記詳細や、このようなデメリットを感じない工夫を紹介しています。

ルーフバルコニーの設置で後悔した事例は?

  • BBQがしたくてルーフバルコニーを設置したが、準備が大変で億劫になってしまった
  • 子どもの遊び場にしたくてルーフバルコニーを設置したが、転落しそうになった

このような事態にならないためにも、「5.ルーフバルコニーの設置例2選」で各トラブルの対策を確認しておきましょう。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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