- 変更日:
- 2024.08.28

家づくりを考える中で、シンボルツリーという言葉を耳にすることもあるのではないでしょうか。シンボルツリーとは家の象徴となる樹木のことで、建物を含む家全体を印象づけるものです。新築や記念日などに植えることが多いため、家づくりを始めるなら本記事を参考にし、シンボルツリーのことも知っておきましょう。
この記事でわかること
- シンボルツリーによってできること
- シンボルツリーにおすすめの樹木
- シンボルツリーを植えるときに押さえておきたいポイント
ぜひ最後まで読んで、理想の家のイメージを膨らませてみてください。
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目次
1.そもそもシンボルツリーとは?

シンボルツリーとは、家の象徴となる樹木のことです。シンボルツリーによって建物が引き立てられ、家全体の印象や見栄えが左右されることもあります。視覚的な効果だけでなく、環境や景観の維持、防災などの機能的な効果も合わせ持っています。新築のときやお祝いのタイミングに、記念樹として植えることも多いものです。樹木はときが経つにつれて成長するため、どのように育つのかを把握しておく必要があります。
2.シンボルツリーを植えるメリット
家の周りにシンボルツリーを植えるメリットには、以下の点があります。
- 日差しや風を避けられる
- 外からの目隠しになる
- 外観がおしゃれになる
家の景観がおしゃれになるだけでなく、日除けや風除け、外からの目隠しといった機能的なメリットもあります。以下ではシンボルツリーを植えるメリットについて細かく見ていきましょう。
2-1.日差しや風を避けられる
葉の生い茂るシンボルツリーは、家に心地よい木陰や柔らかな光をもたらします。日光を遮断するのではなく和らげるため、程よい明るさを保てる点がメリットの1つです。植物は葉の裏から水分を蒸発させる「蒸散」を行っているため、夏の暑い日は打ち水をしたような涼しい木陰をもたらします。強い日差しや西日を避けるために植えられることも多くなっています。
同時に、シンボルツリーは風除けに活用されることも多いものです。枝や葉が風を受け止めるため、風の強い地域や海の近くの家に植えられることも多いです。
シンボルツリーがこうした役割を果たすためには、樹木選びが重要です。日光を好む、根が深く伸びるなど、樹木によって性質や特徴が異なります。中には長時間の日光によって枯れてしまうものや、根が浅く風に弱いものもあるため、適切な樹木を選ばなければなりません。
2-2.外からの目隠しになる
シンボルツリーを植えることで、景観を保ったまま外からの視線を遮るため、プライバシーの確保や防犯に役立ちます。門や塀を立てるよりも自然な目隠しとなり、風通しや開放感を保てるでしょう。道路に面している場所や窓のある場所に植えることで、家や敷地の中を見えにくくします。樹木の高さや、常緑樹と落葉樹のどちらであるかを考慮して、目隠し効果の期待できる樹木選びが大切です。
プライバシーに配慮した注文住宅を検討する際の参考に、以下記事でおすすめの間取りなども紹介しています。
2-3.外観がおしゃれになる
シンボルツリーを植えることで家の周りに彩りを添え、おしゃれな雰囲気になります。家そのものが無機質なデザインであっても、ナチュラルな雰囲気を加えることで柔らかな印象となるでしょう。建物を美しく見せる効果も期待できます。
また、シンボルツリーにきれいな花が咲く場合はその花が家のイメージとなるなど、家に対する印象を決めることもあります。外からの視点を集めやすいシンボルツリーは、庭をデザインする上で大切なポイントです。
ここまで、シンボルツリーのメリットをご紹介しましたが、実際に家を建てる際は経験豊富なプロと会話して、庭木やシンボルツリーを決めたいという方もいるのではないでしょうか。
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3.シンボルツリーを選ぶポイント

シンボルツリーを効果的に活用するには、目的に合った樹木選びが大切です。以下のポイントを押さえましょう。
- 玄関の向きを考慮する
- 樹木の種類を決める
- 記念日などを由来にする
- サブツリーも検討する
シンボルツリーは生きている樹木であり、元気に育てるには生育環境が大切です。とくに日当たりは重要で、樹木によって適切な日当たりは異なります。シンボルツリーは玄関のある正面に植えることが一般的であるため、まずは玄関の向きを把握しましょう。樹木を決めるには、見た目の好みや性質に加えて、記念日や地域にちなむことも選択肢の一つです。ほかに植物を組み合わせて、高さやボリュームのバランスを取ってもいいでしょう。
3-1.玄関の向きを考慮する
玄関の向きを考慮して、シンボルツリーとする樹木を選びましょう。シンボルツリーは、家の正面である玄関の近くに配置されることが一般的です。樹木には日当たりを好むものと好まないものがあり、西日や夏の強い陽差しによって葉焼けを起こす種類の樹木もあります。寒さに弱い樹木は、日当たりを確保しにくい北側には不向きです。家の象徴となるシンボルツリーが良好に生育し、景観や効果を保つためにも、まずは玄関の方角を把握しましょう。
3-2.樹木の種類を決める
シンボルツリーが常緑樹であるか落葉樹であるかで、印象は大きく変わります。樹木には、季節を問わず緑の葉が茂る「常緑樹」と、秋には葉を落とし春に新たな葉をつける「落葉樹」があります。常緑樹は常に家を目隠ししてくれますが、秋に葉を落とす落葉樹は季節によって目隠しの効果が薄れるかもしれません。一方で、葉の生い茂る夏には木陰を作り、冬には温かい日差しが家に入り、季節ごとの異なるメリットがあります。こうした種類ごとの特徴を考慮して、シンボルツリーを選ぶといいでしょう。
3-3.記念日などを由来にする
シンボルツリーを記念樹として植える場合は、「誕生日の木」や地域にちなんだ木を選んでもいいでしょう。誕生日の木とは、日本植木協会がそれぞれの日の樹木を選定したものです。鮮やかな花をつけるものも多いため、四季折々の表情を楽しめるでしょう。また、もともと地域に自生していた樹木は自然の条件や環境に合っており、成育に適しています。ほかにもレモンやキンカンなど、家族が好む果実をつけるものを選んでもいいでしょう。
3-4.サブツリーも検討する
周りに配置してシンボルツリーを引き立てるサブツリーを植えることも、選択肢の一つです。樹木の高さのバランスを取ったり、常緑樹に落葉樹を合わせたりと、組み合わせを考えることが大切です。ほかにも、家の側面に配置するサイドツリーや、目線より低い高さで観賞を楽しむ低木、地面を覆う下草などもあります。家のイメージや隠したい場所などを考慮して、庭全体のデザインを総合的に考えましょう。
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4.おすすめのシンボルツリー
樹木の種類をよく知らない、どのような樹木がシンボルツリーに適しているのかわからない、という方もいるのではないでしょうか。まずは、シンボルツリーとして人気の樹木を知ることから始めてみましょう。以下の樹木は、シンボルツリーとして多く植えられています。
- オリーブ
- シマトネリコ
- サルスベリ
- ハナミズキ
- ナツハゼ
- ドウダンツツジ
気になる樹木があれば、写真を検索してイメージを膨らませてみるといいでしょう。
4-1.育てやすいシンボルツリー:オリーブ

葉の美しさを年中楽しめるオリーブは、シンボルツリーとして多くの人気を集めています。葉の表面は落ち着いたグリーン、裏はシルバーと、色のコントラストを楽しめる樹木です。どのような家にも合わせやすいモダンな美しさは大きな魅力です。4~6月頃に小さな花が咲き、受粉を行うことで食用にできる実をつけます。乾燥に強く葉の落ちも少ないため、手入れのしやすい樹木です。
4-2.育てやすいシンボルツリー:シマトネリコ

鮮やかな葉が豊かに茂るシマトネリコも、シンボルツリーとして人気です。葉は小さく、爽やかで涼しげな木陰を作り出します。日光を好むため、日当たりのいい南側や強い西日の差す西側におすすめです。5~7月頃に咲くふわふわとした花は可愛く、葉のみの状態の涼やかなイメージとは異なる姿を見せてくれます。生育しやすく葉も落ちないため育てやすいものの、マイナス5度を下回ると枯れてしまうことがあるため、寒冷地では観葉植物にするのがおすすめです。
4-3.花が可愛いシンボルツリー:サルスベリ

サルスベリは夏に鮮やかなピンクや白の花を咲かせます。小さな花が房状に咲くため、満開になるとボリューム満点で夏らしい元気な印象を与える樹木です。開花の時期が100日ほどと長く、漢字では「百日紅」と書き表されます。花が終わり葉が落ちると、つるりとしたなめらかな幹が表れます。和風の家にも洋風の家にも合う樹木で、四季の移ろいを楽しむにはピッタリです。
4-4.花が可愛いシンボルツリー:ハナミズキ

空に向かって可憐な大きな花を咲かせるハナミズキも、シンボルツリーとして人気です。4~5月に花を咲かせ、色は白やピンク、赤などで、木によっては花の色がグラデーションになっているものもあります。花を観賞しやすい小さめの品種もおすすめです。日当たりよいとより多くの花を咲かせますが、西日の当たる位置は避けて植えましょう。
4-5.低木のシンボルツリー:ナツハゼ

ナツハゼは、秋に葉が鮮やかに赤くなる「ハゼノキ」のような紅葉を夏に見せることから、「ナツハゼ」の名がついたといわれています。ブルーベリーの仲間で、夏から秋にかけてなる黒い実は生食にもジャムなどにも向いています。実が連なって垂れ下がる様子も可愛らしい印象です。触るとかぶれるハゼノキとはまったく違う種類であるため、触っても害はありません。樹高は1~3メートルほどと小ぶりで、小さな庭にもおすすめです。
4-6.低木のシンボルツリー:ドウダンツツジ

スズランのような白く可憐な花を咲かせるドウダンツツジは、4~5月頃に開花します。花の可愛らしさはもちろん、秋の真っ赤な紅葉も魅力です。生垣として広く普及している樹木でもあり、低木でコンパクトに収まるため、小さな庭に植えても楽しめます。剪定をしなくても自然な樹形になるため、手入れのしやすい点も魅力です。
4-7.花も実も楽しめるシンボルツリー:ジューンベリー

ジューンベリーは、桜に似た白い花と生食できる真っ赤な実が魅力です。4月頃に花を咲かせ、散った後も新緑の美しさを楽しめます。赤い実は、6~7月頃の黒紫色になった頃が収穫時期で、ジャムやコンポートにしても美味しく食べられます。秋には紅葉し、さまざまな姿を見せてくれる樹木です。6月に果実を実らせることから名づけられたとされており、6月の記念樹としても人気です。
ジューンベリーについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
5.シンボルツリーを植える前に注意したいポイント
シンボルツリーは、植えた状態から大きくなったり葉が落ちたりと変化するものです。剪定をしたり、害虫対策をしたりといった手入れが必要なことは、植える前に理解しておきましょう。また、ペットにとって有害な樹木もあるため、シンボルツリーを選ぶ場合は毒性がないか、何に注意すればいいかも合わせてチェックすることが大切です。
5-1.植えた後を想定しておく
シンボルツリーは植物である以上、成長して大きくなるものです。大きくなりすぎると、日当たりが悪くなったり隣の家の敷地まで伸びてしまったりするため、適度な剪定が必要です。加えて、落葉樹は葉が落ちるため、必要に応じて周辺の掃除をしなければなりません。落ち葉が風に飛ばされて、近隣の敷地や道路、側溝に入り込むことも考えられます。周りに及ぼす可能性のある影響を理解して、迷惑をかけることのないようにしなければなりません。
樹木の種類によっては、害虫がつきやすいものもあります。日当たりのほか、気温や雨量もシンボルツリーの生育に影響します。成長のペースや常緑樹・落葉樹の別を踏まえて、植えたあとに起こりうる事態を想定しておきましょう。
5-2.ペットがいる場合は害にならない樹木にする
樹木によっては、ペットにとって害となってしまうものもあります。たとえば、熟していない梅の実やスイセン、アジサイの葉や根など、身近な植物にも毒性を持つものがあります。誤ってペットが舐めたり食べたりすることのないよう、こうした植物は庭に植えないようにしましょう。ペットだけでなく、人にとっても害となりうるため、注意が必要です。
ご家族にワンちゃんがいる方が注文住宅を検討する際の参考に、以下記事でおすすめの間取りなども紹介しています
まとめ:シンボルツリーを植えておしゃれな家にしよう
シンボルツリーをうまく使うことで、家をおしゃれに見せてくれるうえに機能面のメリットも感じられます。家から出たり入ったりするたびに目につくシンボルツリーは、家族にとって愛着のあるものとなっていくでしょう。樹木の特徴や植えたあとの手入れも踏まえて、自分の家に合ったシンボルツリーを選び、ぜひおしゃれな家を作ってください。
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