- 変更日:
- 2024.09.10
ジューンベリーは、近年シンボルツリーとして人気の高い落葉樹です。
1年中楽しめる上、丈夫で枯れにくい点などが魅力ですが、いくつかのデメリットも存在します。ジューンベリーのデメリットを知らずに、何も対策をしないまま植えてしまうと、後悔につながりかねません。
場合によっては近隣トラブルに発展し、せっかくマイホームを建てたのにもかかわらず、住みにくくなってしまうリスクもはらみます。
この記事では、ジューンベリーにまつわる以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- ジューンベリーの特徴
- ジューンベリーを植えるメリット・デメリット
- ジューンベリーによるトラブルを回避する方法
ぜひ最後までご覧いただき、理想の庭づくりを実現してくださいね。
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1.ジューンベリーの特徴
ジューンベリーは、家庭果樹として人気の高い落葉樹です。北アメリカが原産地のバラ科・ザイフリボク属の樹木で、アメリカザイフリボクという別名があります。
ジューンベリーという名の通り、6月に小さな赤い果実が実り、庭を美しく彩ります。果実自体を食べることはあまりありませんが、ジャムや果実酒を造る方は少なくありません。丈夫で育てやすく、頻繁に剪定をする必要がないため、ガーデニング経験のない方でも安心して育てられます。
1-1.シンボルツリーとして人気
ジューンベリーは、近年、シンボルツリーとして人気を集めています。価格帯が手頃で育てやすいことが、人気の理由といえるでしょう。
シンボルツリーとは、家の外観を美しく見せて建物を引き立てる木や、庭のアクセントとなる木を指します。引越しや子どもの誕生などの記念に植えるケースも多くみられます。
1-2.ナチュラル感が魅力
ジューンベリーは、ナチュラル感が魅力の樹木です。左右バランスよく整った樹形とは異なり、自然に育った山木のイメージが強く、ナチュラル感に溢れています。
とくに、ナチュラルガーデンの魅力を際立たせるためにシンボルツリーとして選ばれるのが、ジューンベリーです。自然なたたずまいのため、和風の庭にも馴染みます。飾り気のないナチュラル感のある庭にしたい方は、ジューンベリーを植えることをおすすめします。
2.ジューンベリーを植えて後悔する理由
シンボルツリーとして人気のジューンベリーですが、庭に植えたすべての方が満足しているわけではありません。ジューンベリーを植えて後悔する理由として挙げられるのは、主に以下の6点です。
- 落ち葉が多く近所迷惑になる
- 高木の場合、剪定の手間がかかる
- 鳥の糞で周囲が汚れる
- 冬は枝のみで殺風景になりやすい
- 害虫がつくことがある
- 実が落ちて潰れ路面が汚れる
1つずつ解説します。
2-1.落ち葉が多く近所迷惑になる
ジューンベリーは落ち葉が多いため、近所迷惑になりやすい点がデメリットです。落葉樹のため、秋から冬にかけての季節に次々と葉が落ちていきます。自分の敷地内であれば、落ち葉が溜まったとしても、掃除とゴミ出しが大変なくらいで大きな問題はありません。
しかし、ジューンベリーを植えた場所によっては、落ち葉が隣の敷地に落ちてしまう可能性があります。隣の家の樹木の落ち葉が庭に入ってくることを不快に思う人もいるため、近隣トラブルに発展するリスクがあります。
せっかく建てた家にもかかわらず、近隣トラブルが原因で住みにくくなってしまい、後悔することは避けたいものです。
2-2.高木の場合、剪定の手間がかかる
ジューンベリーは、放っておくと樹高5メートル程度にまで成長する場合があります。樹高5メートルは、2階の屋根に届く高さです。大きくなってしまうと剪定が困難になり、後悔するケースも珍しくありません。
一般的に、初心者が自力で安全に剪定できる木の高さは、2メートル程度までといわれています。ジューンベリーが2メートル以上の高さまで育った場合は、自分で剪定しようとせず、剪定のプロに依頼することをおすすめします。
2-3.鳥の糞で周囲が汚れる
ジューンベリーを植えて後悔する理由としては、鳥の糞で周囲が汚れることも挙げられるでしょう。ジューンベリーは、6月頃小さな赤い実を実らせます。この実を鳥が好んで食べにくることがあるようです。
実を食べた鳥の糞は果汁が混じり、掃除をしてもなかなか取れません。時間が経つと乾くため、さらに落としにくくなります。
ジューンベリーの木に集まった鳥の糞が隣の家や共用の道路に落ちてしまうと、落ち葉と同様に近隣トラブルとなり、後悔することになりかねません。
2-4.冬は枝のみで殺風景になりやすい
四季折々の表情の変化を楽しませてくれるジューンベリーですが、冬は枝のみになり、その殺風景な姿を見て後悔する方もいます。
落葉樹のため、秋に紅葉した後、葉はすべて落ちてしまいます。冬も緑を楽しみたいという方には、常緑樹が向いているといえるでしょう。
2-5.害虫がつくことがある
ジューンベリーを植えて後悔する理由の1つに、害虫がつくことが挙げられます。基本的に、ジューンベリーは害虫がつきにくい木とされていますが、イラガやカミキリムシ、コガネムシなどが発生することがあります。
イラガの幼虫のとげには毒があり、触れると痛みを感じるため、駆除する際にも注意しなければなりません。また、カミキリムシは木の幹に入って成長し、やがて枝や葉を食べるようになります。
2-6.実が落ちて潰れ路面が汚れる
実が落ちて潰れて路面が汚れてしまい、ジューンベリーを植えたことを後悔するケースも珍しくありません。ジューンベリーの実は皮が薄く柔らかいため、落ちると実が潰れて果汁が地面につきます。
コンクリートやタイルの上に落ちた場合、黒い汚れになってしまうでしょう。見た目が悪い上、落ちた実をそのままにしておくと、虫が寄ってくる原因になるため、実が落ち始めたらこまめに掃除をする必要があります。
3.ジューンベリーを植えるメリット
先の章では、ジューンベリーを植えて後悔する理由をお伝えしました。たとえマイナスとなる要素があったとしても、それを上回るメリットを得られれば、トータルでは満足できるといえるでしょう。ここでは、ジューンベリーを植えるメリットとして、以下の3点をご紹介します。
- 1年中楽しめる
- 剪定技術が不要
- 枯れにくいため初心者でも安心
ジューンベリーに魅力を感じているものの、デメリットが気になり決断できない方は、参考にしてください。
3-1.1年中楽しめる
ジューンベリーは、1年中楽しめることがメリットです。季節の移ろいに応じて、表情の変化を感じられる点が魅力です。春には可憐な白い花を咲かせ、初夏には赤い果実が実らせ、秋になると紅葉します。晩秋には色づいた葉を落としますが、その姿もまた風情を感じさせてくれるでしょう。
「冬になると殺風景になってしまう」「落葉の掃除が大変」と敬遠する方もいますが、四季折々の表情を感じさせてくれるジューンベリーは、庭木としての魅力に溢れています。
毎日を忙しく過ごしていると、季節の変化に気づかないこともあるでしょう。しかし、庭のジューンベリーの存在によって、季節が変わったことを実感できます。
3-2.剪定技術が不要
剪定技術が不要で初心者でも手入れがしやすい点も、ジューンベリーの魅力の1つです。幹が上にまっすぐ伸びていき、自然樹形で十分美しいため、剪定の技術がなくても問題ありません。また、比較的成長が穏やかなため、不要な枝を間引く程度に剪定すれば十分であり、頻繁に剪定する必要もありません。
自然樹高は5メートルほどですが、毎年剪定すれば、自分で剪定できる高さに抑えることが可能です。剪定は葉が落ち、剪定によるダメージが少なくなる11月から3月の間に行われるのが一般的です。
ただし、とくに寒くなる1月中旬から2月上旬にかけての剪定は避けてください。ジューンベリーは寒さに強い樹木ではあるものの、その時期の剪定は株がダメージを受けやすいためです。
3-3.枯れにくいため初心者でも安心
ジューンベリーは枯れにくいため、初心者でも安心して育てられます。寒さや暑さに強く丈夫なため、枯れないように特別な対策をしなくても、自然に成長してくれるでしょう。日当たりがよく水はけのよい場所に植えるのが理想的ではあるものの、半日陰でも十分育ちます。
ただし、極端に乾燥したり、強い西日が当たったりする場合は枯れてしまう場合があるため、注意が必要です。
ここまで、ジューンベリーを植えるときに気を付けるべきポイントを紹介しましたが、実際に家を建てる際は経験豊富なプロと会話して、庭木やシンボルツリーを決めたいという方もいるのではないでしょうか。
そこで、無料で活用できるHOME4U 家づくりのとびら 間取り作成依頼サービスの活用をして、実際にシンボルツリーを植えた際の間取りや設計を相談してみるのもおすすめです。
4.ジューンベリーによるトラブルを回避する方法
ジューンベリーによるトラブルを避けるために有効な方法は、以下の4つです。
- 鳥への対策をする
- 消毒や殺虫剤を利用する
- 株立ちのタイプを選ぶ
- 近所迷惑にならない場所に植える
これらの対策を講じることで、ジューンベリーを植えても後悔をしないですむでしょう。順番に解説します。
4-1.鳥への対策をする
ジューンベリーによるトラブルを避け、後悔しないためには、鳥への対策は欠かせません。
6月頃になると、酸味の強い赤い実から甘く食べやすい黒紫色の実に熟していきます。癖のない味に変わる頃、鳥に狙われやすくなります。鳥への対策は、以下のようなものが代表的です。
- 防鳥ネットを張る
- 鳥が嫌がる光るものをつり下げる
- 忌避剤を使う
防鳥ネットは、鳥に実を食べられるのを未然に防げる点がメリットである一方、木にネットを被せるため見栄えが悪くなる点がデメリットです。CDをはじめとした、鳥が嫌がる光るものをつり下げる方法は、気軽に試せる反面、鳥が慣れてしまうと効果が失われてしまいます。
忌避剤には、主に「ジェルタイプ」「スプレータイプ」「固形タイプ」があります。忌避剤は定期的に交換する必要があるため、コストはかかるものの、鳥への対策として有効です。
4-2.消毒や殺虫剤を利用する
害虫対策としては、ジューンベリーに消毒液を噴射するのが効果的です。とくに、ジューンベリーを植えた直後に害虫被害に合うと大きなダメージを受ける可能性があるため、植えたらすぐに対策をすることをおすすめします。また、害虫が発生した後は、殺虫剤をスプレーしてください。
植栽1年目に注意したい害虫には、木の根を食べるコガネムシの幼虫が挙げられます。土の中にいるため、なかなか気づきません。しかし、下葉が黄色く変色してきたり、木がぐらついたりする場合は、地中にコガネムシの幼虫がいる可能性があります。
4-3.株立ちのタイプを選ぶ
自分でジューンベリーの剪定ができる大きさに抑えたい場合は、株立ちのタイプを選んでください。ジューンベリーには、一本立ちのタイプと株立ちのタイプがあります。
一本立ちのタイプが3メートル以上の高さに成長する一方で、株立ちのタイプは2メートル以内に抑えやすく、手が届く高さをキープできます。
剪定のプロに依頼せず、自分で手入れすることを想定しているのであれば、株立ちのジューンベリー一択といえるでしょう。
4-4.近所迷惑にならない場所に植える
ジューンベリーは、隣の家の敷地に近い場所や、道路に面した場所に植えるのは避けるのが賢明です。ジューンベリーの実や落葉が、隣の家の庭に落ちてしまうと迷惑をかけてしまい、近隣トラブルに発展する可能性があるためです。
また、実を食べた鳥の糞が隣の敷地に落ちることも、避けなければなりません。ある程度木が成長した後も、敷地内におさまる場所に植えることがポイントです。
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まとめ
ジューンベリーのデメリットを知らずに庭に植えてしまうと、後悔することになる可能性があります。とくに落葉や地面に落ちる実、鳥の糞などは、隣の家の庭や道路を汚してしまうため、あらかじめ対処法を押さえておくことが大切です。
いくつかのデメリットがある一方で、ジューンベリーにはそれを上回るメリットが存在するのも事実です。四季折々の表情が感じられること、剪定技術がいらないこと、丈夫で枯れにくいことなどが、メリットとして挙げられます。
とくにナチュラルガーデンを演出する際に選ばれることが多いですが、和風の庭にも馴染みやすい樹姿といえるでしょう。
好きなように庭づくりができるのは、一戸建ての醍醐味です。ジューンベリーによるトラブルを回避する方法を参考にして、ぜひ理想の庭づくりを実現してくださいね。
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