- 変更日:
- 2024.09.20
この記事を読むと、自分の車にちょうどいい駐車場のサイズや、自分の趣味嗜好にあった駐車場のタイプ・床面を簡易的に決めることが出来るようになります。
まとめて依頼
注文住宅の外観デザインや、おしゃれなハウスメーカーについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
目次
1. 自分の車に合う駐車場の「サイズ・タイプ・床面」の決め方
ここでは、自分の車に合う駐車場の「サイズ・タイプ・床面」の決め方の概要をご紹介しています。
1-1.自分の車に合う駐車場のサイズの決め方
駐車場のサイズは、以下の段階を追って決めます。
- 車の大きさを測る
- 必要な幅・奥行きを計算する
- トランクを全開にしてもつっかえない高さを測る
駐車場のサイズは、国土交通省より指針が示されています。
幅員(幅) | 長さ(奥行き) | |
---|---|---|
軽自動車 | 2.0m | 3.6m |
小型乗用車 | 2.3m | 5.0m |
普通乗用車 | 2.5m | 6.0m |
出典:国土交通省「駐車場設計・施工指針について」
最低限これだけあればよいのですが、自分に合っているかどうかは計算しなければわかりづらいところです。
そのためにはまずは自分の車のサイズを測ります。
下記は乗用車の平均的な全幅・全長・全高の目安を示す表です。
全幅 | 全長 | 全高 | |
---|---|---|---|
軽自動車(例:ダイハツ タント) | 約1.48m | 約3.40m | 約1.75m |
小型車 (例:トヨタ アクア) | 約1.70m | 約4.10m | 約1.50m |
中型車 (例:トヨタ カローラ) | 約1.70m | 約4.60m | 約1.50m |
ワンボックス車 (代表:日産 セレナ) | 約1.70m | 約4.80m | 約2.00m |
大型車 (例:トヨタ レクサス) | 約1.85m | 約5.00m | 約1.50m |
これら全幅・全長・全高に加え、下記の数字を足すのがおすすめの駐車場サイズです。
【おすすめの幅の目安】
- 運転席からの出入りのみ……車の全幅+運転席側60cm+助手席側30cm
- 助手席と合わせての出入りがある……車の全幅+120cm
人が直進するには60cmの幅が必要とされており、その上ガレージなどを建てるのであれば、ドアミラーの保護のために、余計に30cmはあった方がよいです。
【おすすめの奥行きの目安】
- 車の全面と後面合わせて80~100cm
奥行きは、前面はシャッターなどの影響を受けないように50cm、後方に30cmを最低限として、トランクの開け閉めも考えると、双方50cmずつはとっておくとよいでしょう。
【おすすめの高さの目安】
- トランク・バックドアを全開にしたときにつっかえない程度の高さ
注意点 | |
---|---|
直角駐車 | 前面道路の幅が最低4mある事 |
並列駐車 | 駐車場の間口(入口)を車の全長の2倍以上取る事 |
また目安として、以下の表くらいの幅と奥行きがあれば、基本的には対応が可能です。
駐車場の幅 | 駐車場の奥行き | 並列駐車の場合の間口 | |
---|---|---|---|
軽自動車 | 2.38m | 4.4m | 6.8m |
中型車 | 2.6m | 5.6m | 9.2m |
ワンボックス車 | 2.6m | 5.8m | 9.6m |
なお、例外的に、以下3つの場合では取るべき幅が変わってきます。
【家庭に車いすを使う人がいる場合】
車の全幅+1.4m
【車を二台停めたい場合】
2台分の車の全幅+車と車との間に最低60cmずつの隙間を取る
例:軽自動車と中型車を1台ずつ停める場合
0.6m+1.48m(軽自動車)+0.6m+1.70m(中型車)+0.6m=4.98m
【バイクを一緒に停める場合】
中型で幅1.1m×奥行き2.6m、大型で幅1.5m×奥行き3mを目安にスペースを追加
1-2.自分に合った駐車場のタイプはズバリ「コスト」と「車への愛着」で決める
自分にあった駐車場のタイプは、ずばり
- 車を守るためにコストをどれくらいかけられるか
- 愛車家かどうか
の2点で決めます。駐車場のタイプには、
- オープンタイプ
- カーポート
- 独立式ガレージ
- ビルトインガレージ
の4つがあり、決め方によって以下のように分類されます。
車のためにかけるコストをなるべく少なくしたい方 | オープンタイプ |
そんなにコストはかけられないけど、ある程度外界の刺激から車を守りたい方 | カーポート |
愛車を外界の刺激から完全に守り、手入れも丹念にしたい方 | 独立式ガレージ |
愛車を常に身近に感じていたい愛車家 | ビルトインガレージ |
詳しい解説やメリット・デメリットは「4.自分に合った駐車場タイプの決め方の詳細とメリット&デメリット解説」をご覧ください。
1-3.自分に合った駐車場の床面はズバリ「耐久性」か「デザイン性」で決める
自分にあった駐車場のタイプは、ずばり
- 耐久性
- デザイン性
の2点で決めます。駐車場の床面には、
- 砂利敷き
- コンクリート
- アスファルト
- インターロッキング
の4種類があります。
この中で、アスファルトはあまり戸建て住宅では選ばれません。
従ってこの記事では、アスファルト以外の「砂利敷き」「コンクリート」「インターロッキング」について比較していきます。
自分の考え方によって、適した床面は変わります
デザイン性を安価で手軽に取りたい人 | 砂利敷き |
デザインよりも耐久性を取りたい人 | コンクリート |
高くても抜群のデザイン性と耐久性を取りたい人 | インターロッキング |
詳しい解説やメリット・デメリットは「4. 自分に合った駐車場タイプの決め方の詳細とメリット&デメリット解説」をご覧ください。
2.おすすめ駐車場サイズのシミュレーション
この章では、以下の3種について、おすすめの駐車場サイズをシミュレーションします。
- 軽自動車
- 中型車
- ワンボックス車
使用する情報は以下の通りです。
【シミュレーションに使う情報一覧】
・シミュレーションで使用する、乗用車5種の平均的な大きさ
全幅 | 全長 | 全高 | |
---|---|---|---|
軽自動車(例:ダイハツ タント) | 約1.48m | 約3.40m | 約1.75m |
小型車 (例:トヨタ アクア) | 約1.70m | 約4.10m | 約1.50m |
中型車 (例:トヨタ カローラ) | 約1.70m | 約4.60m | 約1.50m |
ワンボックス車 (代表:日産 セレナ) | 約1.70m | 約4.80m | 約2.00m |
大型車 (例:トヨタ レクサス) | 約1.85m | 約5.00m | 約1.50m |
・おすすめの幅と奥行き
【おすすめの幅の目安】
- 運転席からの出入りのみ……車の全幅+運転席側60cm+助手席側30cm
- 助手席と合わせての出入りがある……車の全幅+120cm
【おすすめの奥行きの目安】
- 車の全面と後面合わせて80~100cm
注意点 | |
---|---|
直角駐車 | 前面道路の幅が最低4mある事 |
並列駐車 | 駐車場の間口(入口)を車の全長の2倍以上取る事 |
なお、これらは最も簡単な計算です。実際は前面道路の幅などによって条件が異なって来ることがありますので、最終的には設計士に相談し、このシミュレーションは目安としてお使いください。
2-1.軽自動車のおすすめ駐車場サイズ
シュミレーションで使用する、軽自動車の平均的な全幅・全長・全高は以下の通りです。
全幅 | 全長 | 全高 | |
---|---|---|---|
軽自動車 | 約1.48m | 約3.40m | 約1.75m |
では、おすすめの取るべき幅・奥行を計算します。片側を開ける使い方として、軽自動車の全幅に90cmと、奥行きにトランクが開けやすいよう1mを加えます。
1.48m(軽自動車)+0.9m=2.38m
3.4m+1m=4.4m
おすすめの幅と奥行き
幅2.38m×奥行き4.4m
将来的にもう少し大きな車に乗り換える可能性も考えて、小型車・中型車サイズに初めからしておくのもよいでしょう。
また並列駐車の場合の間口は全長「3.4m」の2倍です。
軽自動車を並列駐車する場合の間口
6.8m
ただし、前面の道路で充分な幅が取れるのであれば2倍もいらないこともあります。
2-2.中型車のおすすめ駐車場サイズ
シュミレーションで使用する、中型車の平均的な全幅・全長・全高は以下の通りです。
全幅 | 全長 | 全高 | |
---|---|---|---|
中型車 | 約1.70m | 約4.60m | 約1.50m |
では、おすすめの取るべき幅・奥行を計算します。片側を開ける使い方として、中型車の全幅に90cmと、奥行きにトランクが開けやすいよう1mを加えます。
1.70m(中型車)+0.9m=2.6m
4.6m(中型車)+1.0m=5.6m
幅2.6m×奥行き5.6m
また並列駐車の場合の間口は全長「4.6m」の2倍です。
軽自動車を並列駐車する場合の間口
9.2m
2-3.ワンボックス車のおすすめ駐車場サイズ
シュミレーションで使用する、ワンボックス車の平均的な全幅・全長・全高は以下の通りです。
全幅 | 全長 | 全高 | |
---|---|---|---|
ワンボックス車 | 約1.70m | 約4.80m | 約2.00m |
では、おすすめの取るべき幅・奥行を計算します。片側を開ける使い方として、ワンボックス車の全幅に90cmと、奥行きにトランクが開けやすいよう1mを加えます。
1,7m+0.9m=2.6m
4.8m+1m=5.8m
幅2.6m×奥行き5.8m
また並列駐車の場合の間口は全長「4.8m」の2倍です。
ワンボックス車を並列駐車する場合
9.6m
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3.自分に合った駐車場タイプの決め方の詳細とメリット&デメリット解説
この章では、駐車場のタイプの決め方の詳細と、それぞれのメリット・デメリットを解説しています。
3-1.駐車場のタイプの決め方
駐車場のタイプには、以下の4種類があります。
- オープンタイプ
- カーポート
- 独立式ガレージ
- ビルトインガレージ
これらの決め方はズバリ、
- 車を守るためにコストをどれくらいかけられるか
- 愛車家かどうか
の2点です。
それによって、駐車場のタイプは以下のように分類されます。
車のためにかけるコストをなるべく少なくしたい方 | オープンタイプ |
そんなにコストはかけられないけど、ある程度外界の刺激から車を守りたい方 | カーポート |
愛車を外界の刺激から完全に守り、手入れも丹念にしたい方 | 独立式ガレージ |
愛車を常に身近に感じていたい愛車家 | ビルトインガレージ |
以下で一つずつ解説いたします。
3-1-1. 【最も安価】オープンタイプ
オープンタイプの駐車場のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
なにより、他の3つに比べて費用が格段に安いのが一番のメリットでしょう。舗装する素材が何かにもよりますが、安ければ8万円程度から、高くても数十万で済むことが多いです。
ですが、雨風、鳥の糞、その他の外気に車はさらされっぱなしになるというデメリットがあります。
3-1-2. カーポート
カーポートの駐車場のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
こちらはオープンタイプと違い屋根がついているので、車に直接鳥糞被害が及ぶことがないのはうれしいポイントです。
ガレージより費用も安めですし、後方支持タイプや背面支持タイプを選べば、おしゃれな見た目になります。
ただし、そのような柱の少ないタイプでは安定性が悪い場合があり、追加の工事が必要になることも。
その点は、両側支持タイプや片側支持タイプにすることで防げますが、いかんせん横からの雨や土埃は防げません。
3-1-3. 【外界をシャットアウト】独立式ガレージ
独立式ガレージのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
独立式ガレージは、車を風雨や紫外線、鳥糞から完全に守れます。
防犯性も高いですし、車の手入れのための工具も置いておけますから、車のための家が一軒出来るようなもので、愛車家にはたまらないでしょう。
ですが、設置費用は約100万円~と高額です。そのうえ、基礎工事を必要とする建物なので、多くの場合建築確認申請が必要で、作りによっては固定資産税が課税されることもあります。
3-1-4. 【愛車家の夢】ビルトインガレージ
ビルトインガレージのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
独立式ガレージのメリットに加えて、更に
|
|
車を雨風などから完全に守れるといった、独立式ガレージにあるメリットに加え、いつも車を近くに感じておける上、ショーウィンドウのように見る人を楽しませる演出も出来る、デザイン性に優れた駐車場です。
ですが、こちらも施工費用は約150万円~と高額。その上、家の1階に作るので、排気ガスが住居に流れ込んだり、エンジン音が騒音になったりする可能性があり、住居はいちいち2階から行かなければならなくなりません。
また、1階を住居とする場合よりも柱が少なくなるので、耐震性にも不安が残ります。
実現したい暮らしや優先したい仕様によって、選ぶべき駐車場のタイプは異なります。悩んだ場合は注文住宅のプロに相談して、客観的なアドバイスをもらって整理することをおすすめします。
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4.自分に合った駐車場床面の決め方の詳細とメリット&デメリット解説
この章では、駐車場の床面の決め方と、それぞれのメリット・デメリットを解説しています。
4-1.駐車場の床面の決め方
駐車場の床面には、以下の4種類があります。
- 砂利敷き
- コンクリート
- アスファルト
- インターロッキング
この中で、アスファルトはあまり戸建て住宅では選ばれません。
1台分程度のスペースだと施工費用が割高になり、耐久性もコンクリートと比べると劣るうえ、基本的に見た目が真っ黒で、デザイン性には欠けるからです。ただし広い面積を施工する際は割安になるので、検討してみると良いでしょう。
ですので、この記事ではアスファルト以外の「砂利敷き」「コンクリート」「インターロッキング」について比較していきます。
これらの決め方はズバリ、
- 耐久性
- デザイン
の2点です。
それによって、駐車場の床面は以下のように分類されます。
デザイン性を安価で手軽に取りたい人 | 砂利敷き |
デザインよりも耐久性を取りたい人 | コンクリート |
高くても抜群のデザイン性と耐久性を取りたい人 | インターロッキング |
以下で一つずつ解説いたします。
4-1-1. 【種類も様々、見栄えがいい】砂利敷き
砂利敷きのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
砂利敷きは他の素材に比べて最も安価で、1台分は10万円程度で出来ることが多いです。
色合いも選べるので、デザイン性もあります。
ですが、砂利が跳ね飛ばされてボディに傷をつける可能性があり、軽いので移動して偏ったり、常にタイヤが乗る場所の地面が沈んだりしてしまいます。
また、消耗品なので、定期的な補充が必要です。
4-1-2. 【耐久性は抜群】コンクリート
コンクリートの床面は、戸建ての駐車場では最も多いです。
メリット・デメリットは以下のようになっています。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
コンクリートの床面は耐久性がピカイチで、汚れても水で洗えばすぐキレイになります。よっぽどのことがない限り破損しないので、メンテナンスの面でも優良です。
ただし、施工費用が高いのだけが難点で、1台分でも20万円以上は見ておかなければならないでしょう。
また、基本的にグレーっぽい無機質な見た目になりますので、デザイン性が高いとはあまり言えません。
4-1-3. 【最も見た目が美しい】インターロッキング
インターロッキングとは、コンクリート製のタイルのことです。
メリット・デメリットは以下のようになっています。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
インターロッキングは他全ての素材と比べて、抜群のデザイン性を誇ります。形・色合いが好きに選べるので、家とデザインをそろえることも可能です。
また、原料がコンクリートなので、耐久性は抜群で、破損したらその箇所だけ取り換えればよいので、メンテナンスも簡単。
ただし、こちらも費用が高いことが難点になります。少なくともコンクリートと同等かそれより高く、選ぶデザインなどによっても大分値段が変わります。
加えて、施工が難しいため、職人の腕前次第では仕上がりにばらつきがでるので、注意が必要です。
まとめ
車に合う駐車場の「サイズ・タイプ・床面」の決め方や、駐車場サイズのシミュレーションなどについてお伝えしました。
それではおさらいです。
この記事のポイント
標準的な駐車場のサイズは?
平均的な軽自動車を置く場合、おすすめの幅と奥行きは「幅2.38m×奥行き4.4m」です。
詳細は「2-1.軽自動車のおすすめ駐車場サイズ」をご覧ください。
駐車場のサイズの規定は?
主な自動車の種類ごとの、最低限必要な駐車場のサイズは以下のとおりです。
- 軽自動車 幅2.0m 長さ 3.6m
- 小型乗用車 幅2.3m 長さ 5.0m
- 普通乗用車 幅2.5m 長さ 6.0m
ただし、上記はあくまで最低限のサイズです。無理なく駐車するには「1-1.自分の車に合う駐車場のサイズの決め方」をご覧ください。
駐車場のタイプはどうやって決める?
「3.自分に合った駐車場タイプの決め方の詳細とメリット&デメリット解説」では、以下のタイプの決め方について解説しています。
- 開放側のスペースを確保する必要がある
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富だがアルミより劣化が早い
- 小さな子供がいる・ペットを飼っている場合、転落防止対策を取る必要がある
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