コロニアルグラッサは後悔する?選び方やメリット・デメリット解説

この記事は「屋根材をコロニアルグラッサにするかどうか」迷ったとき、しっかり選択・判断して決める事ができるような内容になっています。

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1. コロニアルグラッサの選び方&メリット・デメリット一覧

コロニアルグラッサは、カラーバリエーションが豊富でおしゃれなデザインが人気の屋根材です。
ここでは、コロニアルグラッサの選び方と、メリット・デメリットを一覧でご紹介します。

1-1.コロニアルグラッサの選び方はズバリ「デザイン性と価格」

コロニアルグラッサの選び方は一言で言うと

デザイン性と価格

です。

コロニアルグラッサは、屋根材の名称です。
カラーバリエーションが豊富なコロニアルグラッサは、デザイン性の高さがありながらも、低価格で提供されているため人気の高い屋根材です。

また、耐用年数も20年~30年あり、比較的長く使うことができるのも人気の理由のひとつとなっています。

詳しくは「2-2. 屋根材の選び方のポイント」をご覧ください。

1-2.コロニアルグラッサのメリット一覧

コロニアルグラッサを設置するメリットは以下の3つです。

  • 設置費用が安い
  • 軽量で耐震性がある
  • 依頼できる業者が多い

詳しくは、「3. コロニアルグラッサのメリット&デメリット解説」より、「3-1.コロニアルグラッサのメリット」をご覧ください。

1-3.コロニアルグラッサのデメリット一覧

コロニアルグラッサを設置するデメリットは以下の2つです。

  • 薄い板状の屋根材のため、割れやすい
  • 定期的なメンテナンスが必要

詳しくは、「3. コロニアルグラッサのメリット&デメリット解説」より、「3-2.コロニアルグラッサのデメリット」をご覧ください。

2.コロニアルグラッサの特徴と選び方

ここでは、コロニアルグラッサの特徴2つと、コロニアルグラッサを含む屋根材の選び方をご紹介いたします。

2-1. コロニアルグラッサの特徴

2-1-1. 特徴1 構造と形状

コロニアルグラッサは、セメントに繊維を混ぜ薄い板に加工した「スレート」と呼ばれる屋根材の名称のひとつです。

表面から順に「グラッサコート」、「無機彩石」、「無機化粧層」の三層が基材の上に重なっており、紫外線に強く色褪せを防ぎます。

厚さ5.2mmと薄く、見た目にも軽い屋根にすることができます。

ケイミュー株式会社「屋根材」

2-1-2. 特徴2 カラーバリエーションが豊富

コロニアルグラッサはカラーバリエーションが豊富なため、理想の家造りに向いている素材です。

    下記は一例として、ケイミュー株式会社の商品で考えた場合です。

  • 通常カラー:全16色
  • オプションカラー:全7色
  • 近似色をミックスしたオプションカラー:全4色

このようにバリエーションがあり、好みにあわせた色の屋根にすることができます。

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2-2. 屋根材の選び方のポイント

住宅の屋根に使われる主な屋根材は、以下の4つです。

  • コロニアルグラッサ(スレート)
  • ガルバリウム鋼板(金属)
  • アルファルトシングル

屋根材を選ぶときのポイントは、これらの4つを

  • どんな雰囲気の家にしたいのか
  • 費用を抑えたいか
  • 耐用年数が長いほうがいいか

といった希望にあわせて「デザイン」、「費用」、「耐用年数」3つのポイントで比較して選ぶと失敗がありません。

以下、3つのポイントについて解説します。

2-2-1. デザイン性で選ぶ

常に人の目に触れる屋根は、おしゃれな家を造る重要なポイントになります。
カラーバリエーションが豊富で、デザイン性の高い屋根材として特に人気なのが「コロニアルグラッサ(スレート)」です。

スッキリとシンプルな見た目で、瓦屋根のような重たさがなく明るい雰囲気に仕上げることができます。施工できる業者も多く、設置をしやすいです。

<図 屋根材の見た目の比較>
ガルバリウム鋼板(金属)

また、コロニアルグラッサは一般的な薄い長方形の板状の他にも、うろこ型やヒシ型といった形状の屋根材もあります。

<図 コロニアルグラッサ うろこ型>

どんな雰囲気の家にしたいか、外壁やエクステリアとのバランスも考えながら屋根材を選ぶと失敗がありません。

2-2-2. 費用で選ぶ

屋根材にかかる費用は素材によって大きく異なります。中でもコロニアルグラッサは費用相場が一番安く、約4,000円~8,000円(㎡)で施工することができます。

<表 主な屋根材の種類と費用相場の比較>
種類費用相場(㎡単位)
コロニアルグラッサ
(化粧スレート)
約4,000円~8,000円
ガルバリウム鋼板約6,000円~10,000円
約5,000円~16,000円
アスファルトシングル約5,000円~8,500円

※費用は業者によって異なります。

屋根の設置には、屋根材以外にかかる費用があります。
詳しくは「3-1-1. メリット1 施工費用が安い」をご覧ください。

2-2-3. 耐用年数で選ぶ

耐用年数は、素材ごとに異なります。
耐用年数が長ければその分交換などの費用が抑えられるため、ランニングコストで選ぶならば「瓦」を検討してみるとよいでしょう。

<表 主な屋根材の耐用年数の比較>
種類耐用年数
コロニアルグラッサ
(化粧スレート)
20年~30年
ガルバリウム鋼板20年~30年
50年以上
アスファルトシングル15年~30年

※耐用年数は使用状況によって異なります。

3.コロニアルグラッサのメリット&デメリット解説

ここではコロニアルグラッサのメリット・デメリットそれぞれについて、具体的に解説します。

3-1.コロニアルグラッサのメリット

コロニアルグラッサのメリットについて、下記3つの項目でご紹介します。

  • 設置費用が安い
  • 軽量で耐震性がある
  • 依頼できる業者が多い

3-1-1. メリット1 施工費用が安い

コロニアルグラッサは屋根材の中でも、安価に施工できるため初期費用を抑えたい方に人気があります。

<表 主な屋根材の種類と費用相場の比較表>
種類費用相場(㎡単位)
コロニアルグラッサ
(化粧スレート)
約4,000円~8,000円
約5,000円~16,000円
ガルバリウム鋼板約6,000円~10,000円
アスファルトシングル約5,000円~8,500円

※費用は業者によって異なります。

ただし、実際に屋根の工事をする場合、屋根材だけではなく

  • 防水シート
  • 野地板
  • 棟板金
  • 軒先板金
  • ケラバ板金
  • 破風板

などの施工費用も必要になります。

そのため、思っていたよりも屋根にかかる費用が高くついたといったケースもあるため注意が必要です。

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3-1-2. メリット2 軽量で耐震性がある

コロニアルグラッサは比較的軽い屋根材で、㎡あたりの重量は約21kgです。これは瓦の半分程の重量にあたります。

<表 主な屋根材の重さの比較>
名称重さ(㎡単価)
コロニアルグラッサ
(化粧スレート)
約21kg
約35kg~60kg
天然スレート約15~50kg
ガルバリウム鋼板約4kg~8kg
アスファルトシングル約9kg~12kg

軽量の屋根材の場合、地震があったときに建物全体の横揺れが軽減される効果があります。

<図 重い屋根と軽い屋根の揺れ方の違い>
x

3-1-3. メリット3 依頼できる業者が多い

コロニアルグロッサは扱いやすい屋根材のため、施工可能な業者が多いです。
新築で建てるときももちろんですが、いざというときの対応や屋根のリフォームをする際に複数の業者に相談できます。

メリットとしては、複数の業者を比較する事ができるので、適正価格の業者に施工を依頼することができるという点です。

例えば、屋根の修理を依頼する際に複数の業者から見積もりをとることで、費用の比較ができます。

  • あまりにも高額な料金での見積もり
  • 細かい費用の内訳が書かれていない見積もり

など、悪徳業者を見分けるポイントにもなるため、依頼できる業者が多いと安心です。

3-2.コロニアルグラッサのデメリットとデメリットをカバーするコツ

コロニアルグラッサのデメリットとそれをカバーするコツについて、下記2つの項目でご紹介します。

  • 薄い板状の屋根材のため、割れやすい
  • 定期的なメンテナンスが必要

3-2-1. デメリット1 薄い板状の屋根材のため、割れやすい

コロニアルグラッサは薄い板状の屋根材のため、ひび割れ・欠けが発生しやすいです。
発生する原因としては、

  • 経年劣化
  • 台風・強風時の飛来物の衝突
  • 踏み割れ(工事中に人が踏むことによっての割れ)

などがあげられます。

カバーするコツ:自分ではなかなか気が付けない場所のため、5年に1回のペースで業者に点検を依頼するとよいでしょう。

3-2-2. デメリット2 定期的なメンテナンスが必要

耐用年数が20年~30年あるコロニアルグラッサですが、ひび割れ・欠けの補修や塗装といったメンテナンスを怠ると、耐用年数よりも早く屋根が傷み大規模な工事を行う必要が出てくる可能性があります。

カバーするコツ:10年~15年に1回のペースで行うのがおすすめです。
加えて、コロニアルグロッサへの塗装は見た目をよくする効果もあります。

屋根の面積や勾配によっても異なりますが、屋根の一部分を直す部分的な修理と、屋根全体を工事する大規模な修理の費用相場は下記のとおりです。

<表 コロニアルグラッサの修理の内容と費用相場>
部分的な修理
修理内容費用相場
シーリング(コーキング)処理約10,000円~50,000円(箇所)
屋根材の一部交換約10,000円~30,000円(枚)
漆喰の補修約2,500円~7,000円(m)
棟板金の補修約5,000円~8,000円(m)
棟板金の撤去・交換約8,000円~12,000円(m)
大規模な修理
屋根の塗装約2,000円~5,000円(㎡)
カバー工法約8,000円~12,000円(㎡)
葺き替え工事約10,000円~25,000円(㎡)

※業者によって費用が異なります。
※使用する塗料などによっても価格が異なります。

4.コロニアルグラッサの費用相場&新築設置費用シミュレーション

ここでは、コロニアルグロッサの費用相場と、新築設置費用のシミュレーションをご紹介します。

4-1.コロニアルグラッサの費用相場概要

一般的なコロニアルグロッサの費用相場は下記のとおりです。

<表 費用内訳>
屋根本体費(コロニアルグロッサ)約4,000円~8,000円(㎡)
防水シート費約1,000円~1,500円(㎡)
野地板費約2,000円~3,500円(㎡)
棟板金費約4,500円~11,000円(m)
その他部材費約900円~3,500円(m)
足場代約600~1,000円(㎡)

※部材の種類や屋根の形状、ハウスメーカーによって費用が異なります。
※このほか、諸経費がかかります。

4-2.コロニアルグラッサの新築設置費用シミュミレーション

【例】屋根面積120㎡の注文住宅の建築費用

建築費用合計:約1,286,000円

<内訳>
屋根本体費(コロニアルグロッサ):約600,000円
防水シート費:約120,000円
野地板費:約264,000円
棟板金費:約90,000円
その他部材費:約50,000円
足場代:約162,000円

※あくまでも編集部で試算したシミュレーションです。お住まいの地域によって変動するのでハウスメーカー・工務店に確認しましょう。

家を建てる前に予め予算と、どんな家にしたいのかテイストを決めておくと、目的に合ったハウスメーカー・工務店を決めやすくなります。

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5. 【事例】コロニアルグラッサでできる事&起こりうるトラブル

最後にコロニアルグラッサを設置してできる事と、考えられるトラブルを編集部で想定し、その事例とトラブル対処の工夫を示します。

5-1.屋根の色にこだわった注文住宅でできる事&起こりうるトラブル

外観に色を合わせたコロニアルグラッサを屋根に使ったケースを想定してみました。

<できる事の例>
内装だけじゃなく、外観にも気を配って雨の日も快適に理想の家造りを実現
できる事起こりうるトラブル
  • 期待通りの色味にできる
  • おしゃれな外観になる
  • 経年劣化が起こるかもしれない

できる事:外観と合わせた屋根の色を選びおしゃれな外観にできる

コロニアルグラッサなどスレートと呼ばれる屋根はカラーバリエーションが豊富で外壁や屋根にもこだわりたい方におすすめできます。
外壁とあわせたときに色が浮かないなど、最終的におしゃれな雰囲気に仕上げられます。

起こりうるトラブル:経年劣化で長く使えないかも


コロニアルグラッサは薄い素材なので、台風などが来たときに割れてしまう可能性があります。

トラブルを防ぐ工夫例
① メンテナンスをこまめにする

コロニアルグラッサの耐用年数は20〜30年ですが、5年に1度はメンテナンスをするなど、長く使う工夫も必要です。

5-2.屋根の予算を抑えた注文住宅でできる事&起こりうるトラブル

できるだけ屋根にかかる費用を抑えるためにコロニアルグラッサを用いた場合を想定しました。

<できる事の例>
浮いた予算で内装を少し豪華におしゃれな家造りができる
できる事起こりうるトラブル
  • 予算内に収めやすい
  • メンテナンス費用がかかる可能性がある

できる事:予算を抑えて内装やインテリアに凝った家を作ることができる


コロニアルグラッサはデザインがいいにも関わらず、あまり値段が高い屋根材ではありません。
少しでも予算を抑え、内装などにお金をまわしたいに人にはおすすめです。

起こりうるトラブル:メンテナンス費用が想定よりかかってしまうかも


コロニアルグラッサは屋根材の中でも安価なため、初期費用を抑えたい場合に選ばれやすい屋根材です。
ですがひび割れから雨漏りが発生すると、100万円以上かかる大規模な工事をしなければならないこともあります。

トラブルを防ぐ工夫例
① 補修やメンテナンスにかかるお金をあらかじめ確認しておく

ひび割れや欠け、色褪せなどが起こる可能性があるため、定期的なメンテナンスをすると雨漏りなど大きな被害を防ぐことができます。
どれくらいの費用がかかるか大体見積もっておくとよいでしょう。

詳しくは「3-2-2. デメリット2 定期的なメンテナンスが必要」をご覧ください。

ここまで様々な観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながら仕様を考えるのは大変です。
理想のマイホームを建てるうえで後悔しないためにも、家づくりのとびらで複数社のプランを比較することをおすすめします。

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まとめ

コロニアルグラッサについて、選び方やメリット・デメリット、費用相場などについてお伝えしました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

コロニアルグラッサのメンテナンスはどれくらい?

メンテナンスの頻度は、10年~15年に1回行うのがおすすめです。
メンテナンス費用の相場については「3-2-2.デメリット2 定期的なメンテナンスが必要」で解説しています。

コロニアルグラッサの耐用年数は?

20年~30年程度と言われています。
耐用年数で屋根の素材を選ぶ際には、「2-2-3. 耐用年数で選ぶ」でほかの素材とも比較して検討してみてください。

コロニアルグラッサで後悔しやすいことは?

5. 【事例】コロニアルグラッサでできる事&起こりうるトラブル」では、以下のケースで考えられるトラブル事例と対処の工夫をお伝えしています。

  • 屋根の色にこだわった注文住宅
  • 屋根の予算を抑えた注文住宅

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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