新築で床暖房をつける費用目安!メリット・デメリットや費用節約のポイントは?

家の新築時、人気の設備の1つに床暖房がありますが、いくらくらいの費用がかかるのか気になっている方も多いことでしょう。

床暖房の設備を付けると足元からじんわりと温かくなり、頭寒足熱の状態にできます。
しかし、床暖房をつけることにはメリットだけではなく注意点もあります。

本記事では、床暖房の設備に関する情報や設置した場合の費用を解説します。

この記事でわかること

  • 床暖房設置にかかる費用
  • 床暖房のメリット・注意点
  • 床暖房でおすすめのハウスメーカー

床暖房以外の寒さ対策や節約方法についても解説するので、床暖房を検討する際にはぜひ参考にしてください。

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その他の設備の詳細を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

1.床暖房の種類と各設置費用・特徴

住宅用の床暖房には、主に「電気ヒーター式床暖房」「温水循環式床暖房」「PTC式床暖房」の3種類があります。

床暖房3種の比較表
電気温水PTC
初期費用
ランニングコスト
メンテナンス費用
立ち上がり
設置面積狭い広い狭い

新築住宅に床暖房を設置する費用は、どの種類を選ぶかによって異なります。

ここでは、3種類の床暖房設備がどのような仕組みになっているのか、各費用相場はいくらくらいなのかをチェックしていきましょう。

1-1.電気ヒーター式床暖房の特徴と費用相場

初期費用
ランニングコスト
メンテナンス費用
立ち上がり
設置面積狭い

電気ヒーター式床暖房では、電熱線や炭素繊維などが入っている電気発熱パネルを床に内蔵し、電気を熱エネルギーに変えて床を暖めます。

床下に電熱パネルを敷くだけで、熱源機を設置しないためシンプルな工事内容ですみます。

その分工事費用を削減でき、1畳あたり5万〜10万円ほどで設置できるコストパフォーマンスの良さや、耐久性に優れていることがメリットです。
また、省スペースの部屋にも設置可能です。

しかし、床暖房をONにしてから温まるまでの時間が長めであるため、その分温水循環式よりもランニングコストはかかる傾向にあります。

1-2.温水循環式床暖房の特徴と費用相場

初期費用
ランニングコスト
メンテナンス費用
立ち上がり
設置面積広い

温水循環式床暖房では、床下に温水を通らせるための配水管を設置し、ボイラーで温めたお湯が循環することで床を暖めます。

広い部屋に向いており、表面温度が安定するため、部屋全体を均一に暖められること、熱くなり過ぎず低温やけどの心配がないことなどがメリットです。

ただし、工事に手間がかかるため電気ヒーター式よりも初期費用が高くなります。

リフォームであとから付けるより、新築時に付けたほうが安く済む傾向にあり、新築時の費用相場は1畳あたり5万〜10万円ほど、リフォーム時では1畳あたり8万〜15万円ほどです。

温水循環式床暖房の場合、ポンプや熱源機などの設置も必要なため、追加で25万〜100万円ほど必要になるケースが多いでしょう。

1-3.PTC式床暖房の特徴と費用相場

初期費用
ランニングコスト
メンテナンス費用
立ち上がり
設置面積狭い

PTC式床暖房では、床下にヒーターシートを敷き、シートを暖めることで床を暖める方法です。
ヒーターシートは特殊な技術を使った高性能PTCインクを使用して作られています。

PTC式床暖房は安全性が高いうえにメンテナンスが不要で、電気ヒーター式同様、省スペースの部屋にも設置可能です。

温水循環式床暖房とは違って、ポンプや熱源機などの設置工事が必要なく、電気ヒーター式床暖房よりもランニングコストが削減できます。
そのため、初期費用でも維持費用でもコストパフォーマンスに期待できるのです。

PTC式床暖房の設置費用は1畳あたり6万〜10万円ほどです。

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2.住宅に床暖房設備を取り入れるメリット

マイホームに床暖房設備を取り入れるメリットを確認しましょう。

床暖房のメリット

  • 足元からじんわりと温かくなる
  • 火を使わないため安全に利用できる
  • エアコンと比べて乾燥しない
  • 掃除が楽にできる

以下より詳しく解説します。

2-1.足元からじんわりと温かくなる

床暖房を取り入れると、足元からじんわりと温かくなるというメリットがあります。

暖かい空気は上にいってしまうため、エアコンをつけても足元は寒さを感じてしまうことが多いものです。

足先の冷えは万病のもとだといわれていますが、「頭寒足熱」という言葉のとおり、床暖房は、頭は涼しく足元は暖かい状態にするため、健康に良いといえます。

2-2.火を使わないため安全に利用できる

石油ストーブや電気ヒーターを使用した場合、やけどや住宅火災の危険性もあるでしょう。

床暖房設備の場合、やけどするほどの高温になることはありません。

小さな子供がいる、高齢の方がいる家庭であっても、安心して使用できます。

2-3.エアコンと比べて乾燥しない

エアコンと比べて、室内を乾燥させずに暖かい状態にできることもメリットの1つです。

エアコンを使うと暖かい風が出るため、風によって肌や目などが乾燥してしまいます。

また、床暖房の場合、エアコンを使った場合よりも、部屋自体の温度は低い状態で快適に過ごせるのも特徴です。

部屋の温度を上げると湿度が低くなり、乾燥してしまいますが、部屋自体の温度はあまり変わらない床暖房なら、湿度を保つことができます。

加湿器をつけなくてすむため、水蒸気の発生がなくなり、結露やカビ、ダニの発生なども抑えられます。

2-4.掃除が楽にできる

基本的に床暖房はカーペットなどを敷かないことを前提に設計されているため、床を掃除する際の手間も省けます。

また、エアコンや電気ヒーターなどの暖房設備は、定期的なフィルター掃除や設置場所が必要ですが、床暖房は床下に設置されるため、自分でメンテナンスをおこなう必要がありません。

使用するシーズンが終わったからといってしまう手間もなく、収納のためのスペースも取らないので邪魔にならないのも特徴です。

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3.住宅に床暖房設備を取り入れる際の注意点

先述したとおり、住宅に床暖房設備を取り入れることにはさまざまなメリットがありますが、反対に注意が必要なポイントもあります。

床暖房の注意点

  • すぐに部屋を暖めることはできない
  • メンテナンスをおこなう必要がある
  • 初期費用や光熱費が高い

以下より、住宅に床暖房設備を取り入れる際の注意点をチェックしていきましょう。

3-1.すぐに部屋を暖めることはできない

住宅に床暖房設備を取り入れる際には、ONにしてもすぐに部屋を暖めることはできないことを理解しておきましょう。

床暖房を立ち上げる際、部屋全体が暖かくなるまでに最低1時間必要だといわれています。

電気ストーブは1〜2秒ほどで暖かくなる製品もあり、エアコンで暖をとった場合にも温風が3〜5分ほどで出てくるため、これらの暖房器具と比較すると立ち上がりの速さは劣ります。

短時間しか部屋にいない場合、ようやく暖かくなったと思ったら部屋から出なければならないということもあるため、床暖房を設置する部屋はライフスタイルを考慮して検討する必要があります。

3-2.メンテナンスが必要な場合もある

1.床暖房の種類と各設置費用・特徴」でもお伝えしたとおり、床暖房の種類によっては、メンテナンスが必要になる場合もあります。

特に、温水循環式床暖房の場合は必ず定期的なメンテナンスが必要です。
温水循環式床暖房では、寒い時期にも凍らない不凍液を使っており、これを定期的に交換しなければなりません。

交換費用の相場は3万円ほどで、3〜5年ほどで全部の液を交換するメンテナンスが必要です。

専門業者に不凍液の交換を依頼した場合には、さらにメンテナンスのためにかかる費用が多くなります。

また、熱源機の耐用年数は10年程度で、交換をおこなった場合の費用は1回の作業で25万円以上といわれています。

なお、電気ヒーター式床暖房の場合、耐用年数は30年ほどで、建物自体の耐用年数と変わらないため、ほとんどメンテナンスしていない状態でも長く使えます。

3-3.初期費用や光熱費が高い

エアコンや電気ヒーターなどほかの暖房器具の比べ、初期費用や、ランニングコストである光熱費が高いことも注意が必要です。

床暖房設備を使うために必要な光熱費は、エアコンの光熱費よりも高額になることを理解して選択しましょう。

特に、電気ヒーター式床暖房はランニングコストが高くつきやすく、温水循環式床暖房は床暖房の中ではランニングコストを抑えやすいです。

新築時には設置を決めきれない場合、リフォームでも付けることはできますが、あとから設置する場合は床をはがして既存の床材を撤去する工事が必要になります。
そのため、新築時に設置するより費用がかさむことにも注意して検討してください。

以上が、床暖房を検討する際の注意点です。

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4.床暖房以外の寒さ対策や費用を節約する方法

ここまで床暖房について解説してきましたが、「やはり費用面が気になる」「費用を抑えながら寒さをしのぎたい」という方は、床暖房以外の寒さ対策にも目を向けてみましょう。

  • 断熱性や気密性が高い家を建てる
  • 温かみを感じる無垢材の床材を選ぶ

また、床暖房を付ける場合であっても、あわせて上記のような寒さ対策をおこなっていれば、床暖房を使う費用を削減できます。

床暖房自体を工夫することで費用を節約できる方法もあります。

  • 床暖房の設置面積を減らす

以下より、上記3点を詳しくチェックしていきましょう。

4-1.断熱性や気密性が高い家を建てる

住宅を建築する際、断熱性や気密性が高い家を建てると、床暖房などの暖房設備を使わなくても外の寒さや暑さの影響を受けにくくなります。

断熱性や気密性が低い家では、住宅の中の暖かい空気が隙間から逃げてしまうため、寒さを感じやすくなるのです。

住宅プランを練る際には、住宅に使用する断熱材にもこだわってみましょう。

4-2.温かみを感じる無垢材の床材を選ぶ

無垢材の床材を選ぶことでも、寒さ対策につながるでしょう。

無垢材は温かみを感じる素材のため、シートフロアなどの床材から無垢材の床材に変更するだけでも木のぬくもりで暖かく感じ、床のひんやりとした印象を抑えられます。

実際に、無垢材は繊維の間に空気を多く含んでいることで温度を一定に保て、断熱効果が高いというデータがある素材です。肌触りが柔らかく、湿度のコントロールをしてくれる点も特徴です。

無垢材が使われている床材を選択することで、夏は爽やかに、冬は乾燥を予防したうえで温かくできるでしょう。

寒さ対策のために、ナチュラルな家を目指すのもよいでしょう。

4-3.床暖房の設置面積を減らす

「床暖房を付けたいけれど、なるべく費用を抑えたい」という方は、床暖房の設置面積を減らしてコストを削減する工夫もおすすめです。

床暖房は設置面積が増えるとその分費用がかさむため、いつもいる場所にだけ床暖房を設置するとよいでしょう。
在宅ワークをおこなっている方はワークスペースがある部屋に、毎日料理をする方はキッチンに、高齢者が家族にいる方はトイレ・浴室・脱衣所などに設置してヒートショックを予防するのもよいでしょう。

床暖房を設置しない部分には、エアコンや電気ヒーターなどほかの暖房器具を使うことで、上手に節約できるでしょう。

まとめ

本記事では、床暖房の種類や、それぞれの特徴、費用に関する情報を解説しました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

新築の床暖房の費用目安は?

住宅用の床暖房には、主に「電気ヒーター式床暖房」「温水循環式床暖房」「PTC式床暖房」の3種類があり、それぞれ費用目安が異なります。

各床暖房の費用目安は「1.床暖房の種類と各設置費用・特徴」をご覧ください。

床暖房のメリットは?

  • 足元からじんわりと温かくなる
  • 火を使わないため安全に利用できる
  • エアコンと比べて乾燥しない
  • 掃除が楽にできる

2.住宅に床暖房設備を取り入れるメリット」で詳細を確認しましょう。

床暖房の注意点は?

  • 床暖房の注意点
  • すぐに部屋を暖めることはできない
  • メンテナンスをおこなう必要がある
  • 初期費用や光熱費が高い

3.住宅に床暖房設備を取り入れる際の注意点」で詳細を確認し、床暖房を導入すべきかどうかの参考にしてください。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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