- 変更日:
- 2024.09.05
全国的にも有名な高級住宅街「芦屋」。
中でも特別なエリアとして扱われているのが「六麓荘町(ろくろくそうちょう)」です。
美しい景観を守るために独自の取り組みがおこなわれているため、六麓荘町に家を建てる際には事前リサーチが欠かせません。
この記事でわかること
- 芦屋の高級住宅街「六麓荘町」の特徴
- 芦屋の高級住宅街「六麓荘町」が特別である理由
- 景観を守るための独自の取り組み
ぜひ最後までご覧いただき、理想のエリアでの家づくりを実現してくださいね。
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目次
1.芦屋の高級住宅街「六麓荘町」とは?
芦屋は、高級住宅街が建ち並ぶエリアとして有名です。
中でも、「六麓荘町(ろくろくそうちょう)」は素晴らしい景観を守っていることで、ひときわ存在感を放っています。
格式のあるエリアに家を建てたいと考えている場合は、芦屋の六麓荘町について知っておくのがよいでしょう。
まずは、六麓荘町の概要を解説します。
1-1.日本でも有数の超高級住宅街として有名
そもそも芦屋エリア自体が、高級住宅街が広がっていることで全国的に名を知られています。
「国際文化住宅都市」を掲げている芦屋市は、美しい景観を守る努力を続けているのが特徴です。
屋上広告を厳しく取り締まる条例が出されるなど、住民一丸となって町づくりに取り組んでいます。
そのような努力の結果、芦屋の高級住宅街は近隣エリアのみならず、全国的に憧れの街として名前が挙がることもあるでしょう。
有名な芦屋の高級住宅街の中でも、遠くから観光客が訪れるほど別格の扱いを受けているのが六麓荘町です。
1-2.区画400平米以上で戸建てのみが並ぶ
六麓荘町の特徴の1つとして挙げられるのが、1区画あたり400平米以上のゆったりとした町並みです。
自然の地形をそのまま活かした曲線的な道路が美しく、道幅はメートル程度と余裕があるため、圧迫感のない落ち着いた空間が演出されています。
さらに、六麓荘町にある建築物はすべて戸建てです。
マンションなどの高い建物がなく、美しい景観を一望することができます。
これらの美しい町並みを維持するために、六麓荘町には特別な基準が設けられています。
新しく住宅を建てる場合や増築をする場合、「六麓荘町建築協定」と呼ばれる規定に適しているかの審査が必須です。
1-3.東洋一の別荘地を目指して作られた街
六麓荘町が日本有数の高級住宅街として有名になった背景には、先人たちが美しい街を作ろうと努力した歴史があります。
内藤為二を筆頭とする関西の経済人が、1928年に街の開発と管理を担う「株式会社六麓荘」を設立しました。
「東洋一の別荘地」を目指して開発が進められた六麓荘町は、香港島がモデルになっており、実際に何度も現地に足を運び、そこで学んだ建築技法の知識を駆使して六麓荘町の開発がおこなわれました。
2.なぜ芦屋の高級住宅街「六麓荘町」が特別なのか
六麓荘町についての概要を知れたところで、より具体的に六麓荘町が特別とされる2つの理由を把握しておきましょう。
芦屋の高級住宅街「六麓荘町」が特別な理由
- 住民一丸となって町づくりに取り組んでいる
- 町の暮らしを守る取り組みが多数ある
住民が自分たちの住む町を守り、管理をするのはごく一般的なことです。
しかし、六麓荘町の場合は、ルールの徹底がされており、他の町に比べて住民たちが積極的に町づくりに参加しています。
六麓荘町を特別な町としている2つの理由を解説します。
2-1.住民一丸となって町づくりに取り組んでいる
住民一丸となって美しい町づくりに力を入れている六麓荘町には、他のエリアでは一般的にみられるマンションやコンビニの姿がありません。
その理由としては、六麓荘町では、個人用の住宅または別荘として利用する一戸建てのみが建築を許されているからです。
特にコンビニは、利便性が高く生活に欠かせないと考えている人も多いでしょう。
六麓荘町では、あえてコンビニを誘致しないことで、落ち着いた雰囲気と他とは違った格式の高さを獲得しています。
2-2.町の暮らしを守る取り組みが多数ある
六麓荘町では、建築物にまつわる規則の他にも、美しい町を守るさまざまな取り組みをおこなっています。
文化サークル活動や町づくりの会議の場として利用されているのが、「六麓荘倶楽部」と呼ばれる公民館です。
六麓荘町駐在所としての機能も果たし、住民同士が集い六麓荘町の今後を考える場として活用されています。
また、住民同士のコミュニティー強化にも力を入れており、定期的に清掃活動や花苗の配布などを実施しています。
住宅のみが建ち並ぶ六麓荘町だからこそ、住人同士が快適に過ごせる環境を目指し、治安を守る監視カメラが各所に設置されているのも特徴です。
3.芦屋の高級住宅街「六麓荘町」の住環境
六麓荘町への移住を検討している場合は、住環境のチェックも欠かせません。
今回は、次の4つのポイントに分けて解説します。
住環境チェック項目
- 周辺施設
- 子育て教育環境
- 治安事情
- 交通事情
景観を守るために、特別なルールが適用されている六麓荘町であるからこそ、住宅の購入を決める前に実際の住み心地を確認しておくと安心です。
3-1.周辺施設
六麓荘町は住宅のみが集まっているエリアであるため、買い物をしたり食事をしたりする場合には、芦屋まで足を伸ばすのが一般的です。
芦屋駅周辺には、百貨店やショッピングモールがあるため、ショッピングや食事に困ることはないでしょう。
芦屋にはミシュランガイド認定の飲食店もあり、大切な日の食事を落ち着いて楽しむことができます。
また、周辺には緑豊かな公園も多く、大都会の雑踏を離れてリラックスした時間を過ごすのに適しています。
3-2.子育て教育環境
芦屋エリアは教育環境が整っていることでも有名で、多くの学校があります。
岩園小学校や朝日ヶ丘小学校、山手小学校などが人気校として知られており、中学受験を目指す生徒も多いのが特徴です。
六麓荘町内には、幼稚園から大学まで一貫教育を実施している芦屋学園があります。
町内に住んでいる子どもたちが、多く通っている学校の1つです。
また、芦屋市自体が映画館やパチンコ、ゲームセンターをはじめとする娯楽施設の建設を条例で禁止しています。
そのため、落ち着いて子育てができる環境が整っているといえるでしょう。
3-3.治安事情
六麓荘町には商業施設がないため、そもそもの人通りが少ないのが特徴です。
「人目につかずに行動しやすいエリアだからこそ、治安が悪いのでは…?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、六麓荘町には各所に防犯カメラが設置されています。
防犯カメラは、治安を維持するために六麓荘町町内会が設置したもので、町内会の入会賛助金によって管理されています。
また、人々が集う六麓荘倶楽部の一階部分は駐在所となっており、いざというときに頼れる存在です。
3-4.交通事情
六麓荘町内の移動手段としては、自家用車かバスが一般的です。
最寄り駅である芦屋駅まで出れば、JR東海道本線や阪神電気鉄道阪神本線が通っています。
JRを利用すれば、大阪まで新快速で15分程度で到着できるなど、大都市エリアへのアクセスもよいのが特徴です。
芦屋駅からは空港への移動もスムーズにできるため、出張や旅行の際にも大きな不便はないでしょう。
また、住宅街には多くのバス停が設置されており、鉄道の駅から離れている場合でも、バスを乗り継いで目的地にたどり着くことができます。
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4.芦屋の高級住宅街「六麓荘町」住民の声
独自のルールが徹底されている六麓荘町の住民の声を知ることで、リアルな住み心地をイメージできるようになるでしょう。
六麓荘町の住民の主な意見としては、次の4点が挙げられます。
六麓荘町の住民の声一例
- どこにも負けない景観が自慢
- 神戸三ノ宮・元町へのアクセスも良好
- 坂道が多く車は必須
- ショッピングには少し不便な一面も
以下より、どういった特徴が上記のような声につながっているのかを確認していきましょう。
4-1.どこにも負けない景観が自慢
六麓荘町の魅力として欠かせないのが、素晴らしい景観です。
住民が一丸となって町づくりを実施しているため、より愛着を感じられる面もあるでしょう。
また、周囲を山と海に囲まれている六麓荘町では、自然を感じながら日々を過ごすことができます。
春には桜並木を満喫できるなど、美しい景観に癒しを得られるでしょう。
気軽に立ち寄れる公園も多いため、四季を存分に満喫できます。
4-2.神戸三ノ宮・元町へのアクセスも良好
六麓荘町のある芦屋エリアは、神戸三ノ宮や元町をはじめ、西宮、大阪梅田など中心部へのアクセスがよいのも特徴です。
そのため、芦屋駅を利用すれば、他のエリアへの通学や通勤もスムーズにできるでしょう。
また、神戸空港へのアクセスも確保しているため、落ち着いたエリアに住まいを構えながら、大都市の便利さを感じられるのがメリットです。
4-3.坂道が多く車は必須
芦屋駅というアクセスのよい駅が近いとはいえ、六麓荘町に住むのであれば車があったほうが無難です。
町内は坂道が多く、徒歩で移動するのが難しい場合があります。
バスで移動ができるとはいえ、バス停の数も限られているため、自由に移動するにはやはり車が欠かせないでしょう。住民の多くは自家用車を所有しているか、タクシーでの移動を基本としているようです。
4-4.ショッピングには少し不便な一面も
商業施設がない六麓荘町では、どうしてもショッピングにまつわる不満が出てしまう可能性があります。
芦屋まで出れば大きなショッピングモールも充実しているものの、普段の買い物を気軽に済ませたいという場合に徒歩で出かけられる施設はないのが事実です。
しかし、近年ではオンラインショッピングも盛んになっているため、ちょっとした買い物はインターネットで注文を済ませるケースもあります。
商業施設を誘致していないことで、静かな落ち着いた環境を得られているため、少しの不便は問題ないと感じている住民が多いようです。
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5.芦屋の高級住宅街「六麓荘町」に家を建てるには
町づくりに力を入れている六麓荘町だからこそ、家を建てる際には次の2つのポイントを心がける必要があります。
六麓荘町での家づくりのポイント
- 町内会へ忘れずに連絡をする
- 独自の取り組みへの理解を忘れない
六麓荘町ならではのルールを守ることで、安心してマイホームづくりを進めることができます。
以下より詳しく見ていきましょう。
5-1.町内会へ忘れずに連絡をする
六麓荘町に住もうと決めたら、まずは町内会への連絡を忘れないようにしましょう。
六麓荘町の町内会は、他のエリアと比べても重要な役割を担っているのが特徴です。
そのため、新たな住民を迎える際には直接対話をする機会を持つなど、これから一緒に町づくりをしていく仲間としてのコミュニケーションを大切にしています。
まずは町内会と連絡を取ることで、スムーズに関係性を築けるのもメリットです。
5-2.独自の取り組みへの理解を忘れない
六麓荘町は、美しい景観を守るためにさまざまな独自の取り組みを実施しています。
住民として町づくりに参加するには、どのような取り組みをおこなっているのか積極的に知ろうとする姿勢も大切です。
先人たちが大切に守ってきた六麓荘町を、これからも素晴らしい場所として維持する気持ちを忘れないようにしましょう。
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まとめ
六麓荘町は、高級住宅街の建ち並ぶ芦屋エリアの中でも、特別な存在として知られています。
海と山に囲まれた静かで落ち着いた環境には、マンションやコンビニなどの姿はなく、一軒家の建築のみが許可されています。
こうした素晴らしい景観を守るために、六麓荘町にはさまざまな独自ルールが設けられているのが特徴です。
六麓荘町に家を建てようと考えている場合は、六麓荘町ならではの特徴を知り、理解しようとする心がけが必要といえます。
ご紹介した六麓荘町に家を建てる時のポイントを参考に、理想のエリアでマイホームづくりを成功させてくださいね!
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