【比較】新築と中古はどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットを解説

住宅を購入する際に、新築か中古かは悩ましい問題といえるでしょう。どちらにも一長一短があり、よいところと妥協の必要なところがあるためです。

大切なのは、新築と中古の双方のメリットとデメリットを理解して、納得したうえで、選択することです。この記事では、新築物件と中古物件それぞれの特徴・メリット・デメリットを解説します。

この記事でわかること

  • 新築物件がおすすめな方と中古物件がおすすめな方のタイプ
  • 新築・中古のメリットとデメリット
  • 新築物件と中古物件の費用の違い

ぜひ最後までご覧になり、新築と中古のどちらの物件を購入するかを決める参考にしてください。

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新築か中古で迷っている方は、注文住宅のメリット・デメリットを解説している「注文住宅とは」の記事もご覧ください。

1.新築物件と中古物件それぞれでおすすめな人は?

新築物件は大きく分けると、注文住宅と建売住宅の2種類があります。好みやこだわりが明確にあり、ある程度、コストがかかってもかまわないと考えている場合には、注文住宅が向いています。
既に建築済みであるために、間取りや設備が決まっているけれど、コストを抑えたいという観点がある方は、建売住宅がおすすめです。

中古物件は一般的に新築物件よりも値段が低く設定されているため、購入費用を抑えたい方には、中古物件がおすすめです。

まとめると、下記のように属性が分けられます。

注文住宅が向いている人
  • 自分の住みたい家のイメージやこだわりが明確にある方
  • 住みたいエリアの候補がいくつかあって、その中から自由に選びたい方
建売住宅が向いている人
  • 既に建築済みの住宅を見て、自分の住みたい住宅かどうかを確認したい方
  • 予算を抑えつつも、新築物件に住みたいと考えている方
  • 入居したい時期が明確な方
中古住宅が向いている人
  • 比較的予算を抑えながら、戸建てを購入したい方
  • 既に建っている複数の住居を比較・検討して、住居を選びたい方
  • 隣人や周辺の環境、インフラなどを確認したうえで、戸建てを購入したい方

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2.新築物件のメリット・デメリット

ここまで、主にコスト面での違いが目立つ新築と中古住宅の違いですが、それ以外にもそれぞれメリットとデメリットがあります。

2-1.新築物件のメリット

新築物件のメリット イメージ

新築物件を購入するメリットは、いくつかあります。おもなメリットは、以下の4つです。

  • 住宅ローン控除など税金の面で優遇される
  • 中古物件よりもランニングコストを抑えやすい
  • 欠陥や設備の故障の心配がなく保証も充実している
  • 最新の住宅設備を使える

それぞれくわしく解説します。

2-1-1.住宅ローン控除など税金の面で優遇される

新築住宅を購入する際には、住宅ローン控除や固定資産税、不動産取得税など、税金面で優遇されることが、大きなメリットです。これらの税制優遇措置は、中古住宅でも適用されます。しかし、新築住宅のほうがより充実した優遇になっています。

住宅種類適用年数控除額
新築住宅13年間適用最大控除額273万円~455万円
中古住宅10年間適用最大控除額140万円~210万円

また、中古住宅は、築年数25年超え(木造は築年数20年超え)の場合、耐震性能を有していることの証明が、住宅ローン控除適用の必須条件です。

2-1-2.中古物件よりもランニングコストを抑えやすい

新築物件は中古物件よりも購入価格が高い傾向がありますが、修繕リスクも低いため、維持費用に関しては比較すると抑えやすいのが一般的です。

また、新築物件の場合は、住居の材質や建築方法などの技術の発達により、断熱などの省エネ効果において優れているため、光熱費などの維持費を抑えることも期待できます。つまり、新築物件は中古物件よりもランニングコストを抑えやすくなります。

保証やアフターサービスに関しても、ハウスメーカー独自のものが付帯していたり、新築物件の売主には「契約不適合担保責任」が義務づけられているため、部屋の壁や柱、給排水管などに不備があり、契約内容に適合しない場合は、修繕・補修・代替物の引渡しなどを請求できます。

参照:国土交通省「PDF 瑕疵担保責任について

2-1-3.最新の住宅設備を使える

最新の住宅設備を使えることも、新築住宅の大きなメリットです。近年の住宅は、断熱性、耐震性、機密性などの性能面でも大きく進化しています。耐震性に関しては、最新の安全基準をクリアしていることが多いため、安心して住むことかせできるでしょう。

2-2.新築物件のデメリット

新築物件のデメリット イメージ

新築物件はメリットだけではありません。おもなデメリットは以下の3つです。

  • 中古より入居までの費用が高い
  • 入居後に発生するリスクが詳細にはわからない
  • 希望するエリアに必ず住めるわけではない

それぞれくわしく解説します。

2-2-1.中古より入居までの費用が高い

新築は、中古と比較すると、入居までの費用が高いデメリットがあります。新築というだけで、1割~3割高くなる「新築プレミアム」と呼ばれる要素が影響しているためです。

公益財団法人 東日本不動産流通機構の「PDF首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」によると、新築戸建ての首都圏平均の成約物件価格は4,128万円、中古戸建ては3,753万円です。

首都圏だけで見ると、割合では約1割、新築物件のほうが高いことがわかります。この他にも、モデルルーム設営費や広告費などを建設費に上乗せしているケースもあるため、価格が高くなりがちです。

2-2-2.入居後に発生するリスクが詳細にはわからない

中古物件であれば家の遮音効果と周囲の騒音の度合いを購入する前に確認できますが、新築の場合は予測する以外にはできません。住んでみなければわからないことが多いのは、新築のデメリットといえるでしょう。

2-2-3.希望するエリアに必ず住めるわけではない

駅から近い、商店街が充実しているなど、人気のエリアには既に新築物件を建てるスペースがあまりないケースもあります。そのため、希望するエリアに必ず住めるわけではないことが、デメリットになる場合があるでしょう。

また、人気エリアの新築物件は、購入価格が高くなる傾向があるため、手の届かない価格になってしまう場合も考えられます。

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3.中古物件のメリット・デメリット

中古物件にもさまざまなメリット・デメリットがあります。新築物件のメリット・デメリットとあわせて理解することで、どちらを選ぶかのヒントになるでしょう。

3-1.中古物件のメリット

中古物件のメリット イメージ

中古物件にはいろいろなメリットがあります。おもなメリットは以下の4つです。

  • 購入時の価格が安い
  • 管理状況や近隣環境を確認しやすい
  • 交通インフラ他、近隣環境などが整っている傾向にある
  • 物件が既に存在しているのですぐに入居ができる

それぞれくわしく解説します。

3-1-1.購入時の価格が安い

中古物件は、購入価格の安さがメリットです。住宅費の負担を減らすことで、無理のない返済計画を立てられるため、ゆとりを持った生活が可能になります。エアコンや家具付き物件もあるため、経費を節約できる場合もあるでしょう。

また、新築と同価格帯の中古物件を選ぶことによって、交通アクセスが便利、周辺環境がよいなど、立地条件のよい場所や広い家に住める場合もあります。

3-1-2.管理状況や近隣環境を確認しやすい

中古住宅は適切に管理されているかどうかによって、建物の価値が変わることがあります。
外壁のひび割れ、屋根の劣化などが放置されたままだと、住宅の寿命が縮まるからです。管理状況を確認できることが、中古住宅のメリットの1つといえるでしょう。

また、住宅に問題がなくても、近隣住民との相性が問題になる場合もあります。中古住宅であれば、周辺の住民や環境を事前に確認できることもメリットです。

3-1-3.交通インフラ他、近隣環境などが整っている傾向にある

住宅街や栄えたエリアに建つ中古物件を検討する場合、交通インフラや商業施設、公共施設などの近隣環境がすでに整っている傾向があります。

また、新築物件に比べると、エリアの選択肢の広がる傾向があるため、より自分の求めている条件にあった周辺環境を手に入れやすくなります。

3-1-4.物件が既に存在しているのですぐに入居ができる

中古住宅を購入するメリットの1つは、契約さえ完了すれば、すぐに入居できることです。新築物件の場合は、これから建築がスタートする場合には、半年以上待たなければいけないケースもあります。

しかし、中古物件は既に存在しているため、リフォームなどの時間を要することはありますが、新築物件と比較すると早めの入居が可能になるでしょう。

3-2.中古物件のデメリット

中古物件のデメリット イメージ

中古住宅にはいくつかのデメリットがあります。おもなデメリットは以下の3つです。

  • 設備が古く耐震性能や設備の欠陥に不安がある
  • 住宅ローンの審査が通らない可能性がある
  • リフォームなどで後から費用がかさむ可能性がある

それぞれくわしく解説します。

3-2-1.設備が古く耐震性能や設備の欠陥に不安がある

中古住宅は築年数が古くなるほど、耐震性能や設備の欠陥のリスクも大きくなります。

安心を手に入れるためには、購入前に、専門家に確認してもらうなどの対策を講じることも必要です。素人にはわからないような劣化の状況も確認できます。

3-2-2.住宅ローンの審査が通らない可能性がある

住宅ローンの審査が通らない可能性は、新築・中古に限らずあります。しかし、住宅ローンでは物件に対して抵当権を設定するため、住宅の担保価値も審査対象になり、中古は不利になる傾向があります。築年数があまりにも古い場合には、住宅ローンの審査で承認を得られない場合も出てくるでしょう。

また、新築物件の住宅ローンより借入できる額が少なくなる場合もあるため、留意が必要です。

3-2-3.リフォームなどで後から費用がかさむ可能性がある

購入金額が新築物件よりも安かったとしても、リフォームやリノベーションで多くの費用がかかってしまい、結局、高くついてしまうケースも考えられます。とくにキッチン、バス、トイレなどの水回りは、注意が必要です。また、シロアリの被害があって、大幅なリノベーションが必要になってしまうケースもあるでしょう。

事前に想定していなかった費用のかさむ可能性のあることが、デメリットといえるでしょう。

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4.新築物件と中古物件の費用の違い

新築物件と中古物件では、いくつかの費用の違いがあります。下の表を参照してください。

新築物件中古物件
諸経費
  • 不動産取得税など
  • 住宅ローンなどの手続き料
  • 地震保険・火災保険などの保険料
  • 不動産登記に必要な費用
  • (諸経費の相場は建築工事費の5~7%)
  • 不動産取得税など
  • 住宅ローンなどの手続き料
  • 地震保険・火災保険などの保険料
  • 不動産登記に必要な費用
  • (諸経費の相場は購入価格の7~12%)
消費税かかる売主が個人の場合は、物件価格は消費税の課税対象外
仲介手数料
  • 不動産会社が仲介する場合はかかる
  • 不動産会社が売主の場合は、かからない
  • 不動産会社に仲介依頼した場合はかかる
  • 仲介手数料の上限は「(物件価格×3%+6万円)×消費税率」が一般的

目安として、新築物件の購入価格を4,000万円とした場合には、諸経費は200~280万円です。また、中古物件の購入価格を3,500万円とした場合には、諸経費は245~420万円、仲介手数料は税込で約120万円かかります。

ここまで費用面を中心に、新築住宅と中古物件の違いを解説してきましたが、中古物件はそのときそのときで、ネット上に掲載している物件情報で相場やエリアは把握できます。
ですが、注文住宅などオーダーができる住宅は、その時の情勢や補助金の内容などで、エリアも予算もかなり変わってきてしまいます。

中古か新築かを比較するために、まず、注文住宅などハウスメーカー・工務店が提案する実際の住宅プランを把握してみてください。
家づくりのイメージが付きやすくなり、スムーズにプランを立てることができますよ。

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まとめ

新築物件と中古物件には、それぞれメリットとデメリットがあります。新築物件でも注文住宅であれば、好みを反映することもできます。また、最新の設備や機能が整っているため、快適な暮らしを期待できるでしょう。その反面、コストがかさむ、選択できるエリアが限られる場合もあります。

中古物件は、実際の住居や周辺環境を確認してから購入できること、購入価格を抑えられる点などがメリットです。しかし、リフォームやメンテナンスなどで、想定外の費用がかかり、結果的に割高になる場合もあります。新築と中古のどちらにするか、この記事を参考にして検討してください。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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