- 変更日:
- 2024.08.20
家を購入してから、後悔だけはしたくないと考える方は多いと思います。後悔するパターンを知っておけば、慎重に家の購入を検討できるでしょう。
この記事では、家の購入を決めている方に向けて、次の点を解説します。
- 家を購入して後悔する理由
- 家を購入してから後悔した人の事例
- 家を購入して後悔しないための対策
家の購入に後悔したときの対処法もまとめています。ぜひ最後までお読みいただき、家を購入する際の参考にしてください。
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注文住宅の基礎知識や、建売・分譲住宅との違いについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
目次
1.家を購入して後悔する理由とは?
人生の中でも家の購入は大きな買い物ですが、いろいろ検討したつもりでも購入後に後悔する人は少なからずいます。後悔する理由はさまざまで、 特に多いのは次のような理由です。
- 周辺環境が良くなかった
- ローンの返済や税金が負担になった
- ハウスメーカー選びに失敗した
- 住んでみたら図面とイメージが違った
- 住民との人間関係が合わなかった
それぞれの内容をみていきましょう。
1-1.周辺環境が良くなかった
家を購入する際はどうしても予算を優先させることもありがちで、実際に住んでみたら周辺環境が良くなかったということもありがちです。
環境に関する問題では、主に商業施設が少なく買い物に不便だったり、車の通りが多くて騒音が酷かったりといった点が後悔する要因となっています。
また、思っていたほど日当たりが良くなかった、洪水など自然災害が起きやすい場所だったというケースもあげられます。
このような後悔を避けるためには、事前に周辺環境を調査することが欠かせません。
1-2.ローンの返済や税金が負担になった
家の購入の際には住宅ローンを組む方も多いかと思います。計画を立てて契約しても、長いうちには返済や税金が負担になることもあり、後悔する原因になります。
例えば、ローン返済中に病気になった、仕事が変わって給与が下がったなどの事情が発生すれば、返済が苦しくなるでしょう。家のメンテナンスや修繕にもコストがかかり、予想外の修繕費を支出することがあるかもしれません。負担が大きくなり、購入を後悔することもあります。
1-3.ハウスメーカー選びに失敗した
ハウスメーカー選びに失敗することも、後悔の原因になります。ハウスメーカーによって価格やプランは異なり、安さだけで選ぶと後悔の原因になりやすいでしょう。
安くても建物の材質が良くなければ劣化が早まり、メンテナンスにコストがかかります。かえって高くつくことにもなりかねません。メーカーによっては、十分なアフターフォローを受けられないこともあります。
ハウスメーカー選びは複数の会社を候補に挙げ、よく比較検討することが大切です。
1-4.住んでみたら図面とイメージが違った
図面を見てイメージしていた住まいが、完成して住んでみたら印象が違ったということもあります。図面だけで漠然とイメージしていると、思っていたより狭かったり、色合いが違ったりということが起こりがちです。
そのため、実際に家具を配置したらどのような広さになるか、確認しておくことが必要です。3D CADを使った立体設計図を作成してもらえれば、より具体的なイメージができます。建材の見本も見せてもらい、家具との調和など全体的な雰囲気をよく確認した方がよいでしょう。
1-5.住民との人間関係が合わなかった
近隣住民と人間関係が合わなかったというケースもあります。人間関係は住んでみないとわからず、その地域独自の土地柄などがあると、馴染みにくいということもあるでしょう。
賃貸であれば引越しもできますが、家を購入してしまうと簡単に引越すこともできず、我慢しながら生活しなければなりません。
地域の活動やどのような層の住民が住んでいるのかなど、事前にわかることは調べておくとよいでしょう。
2.家の購入で後悔した人の事例
家の購入で後悔しないためには、実際に後悔した人の事例も確認しておくとよいでしょう。具体的にどのような点が後悔につながったかを確認しておくことで、より慎重な検討ができます。
ここでは、立地が悪かった事例とローン返済がキツくなった事例を紹介します。
2-1.立地が悪かった事例
子どもが産まれてマイホームの購入を検討している30代のDさんは、ローンで家を購入しました。事前に現地調査をして特に問題はなかったものの、住んでみたら騒音があることに気づきました。近くにレストランがあり、出入りする車の音が騒々しいのです。
また、夜になると遅くまで電車の音が気になることもわかりました。昼間は気にならなくても、周囲が静かになる夜だと走行音が響いてくるのです。Dさんは朝が早いため早めに寝ますが、就寝時も音が気になってあまりよく眠れないことが多くなりました。
また、建物の向きは日当たりを考慮して選んだものの、大きい家に囲まれているためあまり日が入らず、家の中に湿気がこもるようになったことが想定外でした。
さらに、Dさんは災害のリスクについて考えていなかったことも、後悔の原因になっています。購入した家は低地にあり、ゲリラ豪雨が起きたときに自宅前の道路まで浸水し、避難勧告が起きました。今後もこのようなことが起こる可能性があると思うと、非常に後悔しているということです。
2-2.住宅ローンの返済がキツくなった事例
30代会社員のFさんは友人が次々にマイホームを購入していることに刺激を受けて、自分たち夫婦も家を購入しようと考えるようになりました。こどもの成長を考え、現在のマンションでは手狭になることも考えたのです。
ローンの頭金にできる資金は少なめでしたが、Fさん夫婦は共働きのため返済額が多少多くても返せるという試算があり、夫婦の収入を合算した世帯収入を前提に住宅ローンを組みました。
しかし、購入から3年後に2人目の子どもが産まれ、妻は産休・育休に入って収入が減ってしまいます。さらに復帰後も時短勤務になり、休業前の収入を維持することができなくなりました。ローンの返済が厳しくなり、毎月のやりくりに苦労しているということです。
3.家を購入して後悔しないための対策
家を購入したあとに後悔しないためには、事前に対策が必要です。後悔することが多いパターンに沿って、できる限りの対策を行いましょう。
ここでは、事前対策について詳しく解説します。
3-1.購入後の生活をイメージする
後悔しないためには、購入後の生活をできるだけ具体的にイメージすることが大切です。徒歩圏内に商業施設や病院、保育園など必要な施設があるか、駅までの距離はどのくらいかなど、実際に現地に足を運んで歩いてみます。
人通りや車の量、騒音はどのくらいかなど、図面からはわからない周辺環境をしっかり確認しましょう。騒音は時間帯や平日・休日の違いで程度が変わることがあるため、日にちを分けて確認するようにしてください。
周囲に川や池、農業施設などがある場所は臭気の確認も必要です。調査したときは大丈夫でも、川や池がある場合は夏場に臭いが発生することもあるでしょう。近隣の人に確認しておくことも大切です。
また、災害リスクについても調査が必要です。過去の浸水被害について、ハザードマップを確認しておきましょう。
3-2.余裕をもって支払いができるかシミュレーションする
住宅ローンを組む際は、支払いの途中に何かあっても払い続けられるかを確認しておかなければなりません。長い返済期間のうちには病気や金利変動など予期しないことが起こる可能性もあります。想定外の出来事があることも想定し、余裕をもって返済できるローンを組みましょう。
そのためには、支払いのシミュレーションをしておくことも大切です。月々の支出は住宅ローンのほかにも家の修理・メンテナンス費用や税金、子どもの教育費、保険などがあります。これら想定しうる支出を合わせてシミュレーションしてみてください。
3-3.ハウスメーカーを比較検討する
ハウスメーカーを選ぶときは、いくつかの会社を候補に選び、価格以外の点も比較検討しましょう。安さだけで選ぶと、アフターフォローがないなど不都合な点が出る場合があります。
ハウスメーカーの数は非常に多く、初めから1社に絞るのは至難の業です。予算に合いつつ、理想に近いプランを提供するメーカーを選ぶいくつか絞り込みましょう。コストを抑えることだけを考え、好みと異なるメーカーを選ぶのは避けてください。希望のデザインや間取りにできず、後悔の原因になります。
まずは大体の予算を決め、間取りや性能、グレードなど、どれを優先するか決めておきましょう。比較ポイントは、以下の5点です。
- デザイン
- 工法・構造
- 断熱性・気密性
- アフターフォロー
- 担当者との相性・信頼度
まずは絞り込んだハウスメーカーのホームページから施工例や口コミなども参考にしながら比較検討してください。住宅展示場やモデルハウスにも足を運び、担当者の話も聞きながら、気に入ったハウスメーカー数社に見積もりを依頼しましょう。比較するため、同じ条件で見積もりすることが大切です。
3-4.地域の情報をリサーチする
人間関係で後悔しないために、地域の情報もチェックしてください。自治体のホームページや地域の掲示板などで、行われている活動や土地柄を確認できます。
町内で行事や神事が行われている場合、行事の参加や神事への寄付が必要になる場合もあります。町内会長や自治会長などの役職についている人に会い、話を聞いておくとよいでしょう。
また、近所のスーパーや公園、学校などを見ることで、どのような家庭層が多いのか、自分の家庭と似ているかなども確認できます。
3-5.購入のタイミングを見極める
購入のタイミングを間違えないようにしましょう。理想的なタイミングは、余裕のあるローンが組めるだけの資金が用意でき、納得できる理想の家ができるハウスメーカーを見つけられたときです。
メーカーの担当者は自社と契約してもらいたいためにさまざまな営業トークをしてくるため、すぐにでも購入したくなるかもしれません。しかし、タイミングを誤ると後悔の原因となるため、焦らずにじっくり検討しましょう。
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家づくりのとびらコラム
「家購入は後悔しそう…売却・賃貸という手もある!」
家を購入して後悔し、どうしても住めないということになったら賃貸に出すか売却を検討することになります。
後悔した場合の2つの対処法をみていきましょう。
賃貸に出す
家を購入して後悔して住めなくなった場合、売却を検討することになるでしょう。しかし、 住宅ローンが残っていて売却額ではローンを完済できないときや、将来的には住みたいという場合、賃貸に出すという方法があります。
ただし、家賃収入は入るものの、家の修繕やメンテナンスの費用、固定資産税などの税金が発生することは把握しておきましょう。
また、住宅ローンが残っているときに賃貸として出すのは転勤などやむを得ない事情がない限り認められていません。住宅ローンから賃貸住宅向けローンに切り替えるか、住宅ローンの完済が必要になります。
売却を検討する
賃貸ではなく売却したい場合、住宅ローンが残っているときは、売却によりローンの残債を完済できなければなりません。まずは現在の正確なローン残債を確認し、売却価格を調査してローンを完済できるか確認が必要です。
ローンの残債は金融機関から毎年送付される残高証明書やインターネットバンキング、住宅ローン契約時の返済予定表で確認できます。
ローン残債を把握したら、売却価格を調査しましょう。インターネットの一括査定サービスなどで複数社の予想価格を確認します。ローン残債がすべての査定価格よりも下回っているようであれば、売却が可能です。完済できないようであれば、自己資金で残債を返済するか、住み替えローンを利用して返済する必要があります。
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予算と理想のバランス、デメリット面を考慮した家づくりは、初めて注文住宅を検討される人にとってはハードルが高いものです。
疑問やお悩みが出てきたら、自分だけで抱え込まず、時には無料サービスを活用して時間や労力を無駄にしないことも大切です。
まとめ
家を購入してから後悔しないためにも、購入した人の後悔するパターンを確認しておきましょう。
どのような点に後悔するのかを知っておくことで、後悔しないための対策ができます。
周辺環境はしっかり調査し、部屋の広さや内装など、実際の生活をイメージできるようシミュレーションしておくことが大切です。
住宅ローンも無理のない支払いができるよう、計画を立てて余裕のある契約を行いましょう。
家を購入して後悔する方はいますが、それ以上に満足して暮らしている方はたくさんいます。
「どのハウスメーカーが自分に合っているかわからない」
「予算や間取り図のイメージができない」
という方は、まず、ハウスメーカー・工務店が提案する実際の住宅プランを比較してみてください。
家づくりのイメージが付きやすくなり、スムーズにプランを立てることができますよ。
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