- 変更日:
- 2024.09.20
家庭用サウナに、電気代や設置コストがかかるイメージを持っている方は少なくありません。設置する際になんらかのデメリットがあるかどうかも、サウナ好きとしては気になるポイントでしょう。
この記事では、家庭用サウナを設置するために必要な以下の情報を紹介します。
この記事でわかること
- 家庭用サウナのメリット・デメリット
- 家庭用サウナの設置方法や価格
- 家庭用サウナの注意点
ぜひ最後までご覧いただき、家庭用サウナを設置する際の参考にしてください。
注文住宅の内装例や導入方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
目次
1.自宅に導入できる家庭用サウナの種類
注文住宅などで導入できる家庭用サウナには、「ドライサウナ」と「ミストサウナ」の2種類があります。それぞれどのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
1-1.ドライサウナ
ドライサウナは、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるサウナです。温度が高めで湿度は低いため、短時間でも体の芯まで温まる本格的なサウナといえます。家庭用サウナとして導入する場合は、サウナ専用のサウナ室を設けることになるでしょう。
発汗を促進し、体内の毒素や老廃物を分泌する効果や筋肉の緊張をほぐす効果が期待できるため、日常的に疲れやストレスを抱えている方や、肩こりや腰痛に悩んでいる方におすすめです。
1-2.ミストサウナ
ミストサウナは、浴室の水滴を霧状にして、浴室内を温度と湿度の高いサウナに変えるものです。温度は40℃程度とドライサウナよりも低温で、湿度が高いため息苦しさを感じることもありません。リラックスした状態で気軽に楽しめるサウナといえるでしょう。
ドライサウナのような本格的なサウナではありませんが、ミストサウナでも体は十分にととのいます。体への負担も少なく、じんわりと体が温まっていくため、お肌の水分量を高く保ち続けられる点も嬉しいポイントです。
2.家庭用サウナを導入するデメリット
自宅で家庭用サウナを導入するデメリットは以下の4つです。
- 費用が高額になりがち
- 設置場所が必要
- 使用前の準備に時間がかかる
- 室温が高くなる場合がある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
2-1.費用が高額になりがち
家庭用サウナは、一度設置してしまえばその後利用料がかかることはありませんが、初期費用は高額になりがちです。サウナのタイプや設置方法によっても上下しますが、数十万円~数百万円単位の費用が必要となるでしょう。
施設にあるサウナの利用料は1,000円~2,000円程度のため、長い目で見れば十分に元は取れますが、それでも費用面での設置のハードルは高めです。
2-2.設置場所が必要
家庭用サウナとしてドライサウナを設置する場合、設置場所が必要な点は大きなデメリットです。家庭用サウナは小型エレベーター程度の大きさがあるため、設置場所を捻出できない場合も多いでしょう。マンションの場合は、管理規約で家庭用サウナの設置が認められていない場合もあります。
なお、家庭用サウナは屋外だけでなく屋内にも設置可能です。注文住宅であれば、屋外だけではなく屋内にサウナを導入できる場合があります。設置場所を確保できる場合は導入を検討してみるとよいでしょう。
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2-3.使用前の準備に時間がかかる
家庭用サウナは商業用のものと比較するとストーブのパワーが弱く、温度が十分に上がるまでに30~50分ほどの時間がかかってしまいます。使用前の準備に時間がかかるため、サウナでととのいたいと思ったときにすぐに入れない点は明確なデメリットといえるでしょう。
また、家庭用サウナの場合はサウナに欠かせない水風呂も自分で用意しなくてはなりません。施設の水風呂のように水を冷やす装置を導入するには手間やコストがかかってしまいます。そのため、地下水などを活用したり、水温を下げるなんらかの工夫が必要となるでしょう。
2-4.室温が高くなる場合がある
屋内に家庭用サウナを設置した場合、サウナを利用すると室温が高くなってしまいます。住宅に断熱材が使われていればある程度は緩和されますが、それでも屋内温度の上昇はなかなか避けられません。温度だけでなく湿度も上昇するため、屋内にカビが生えるリスクも十分に考えられるでしょう。
サウナの設置を依頼する場合は、湿気などに十分な対策がとれるハウスメーカーや工務店を選ぶことが重要になります。
3.注文住宅で家庭用サウナを導入するメリット
注文住宅で家庭用サウナを導入するメリットは以下の2つです。
- いつでも自宅でサウナを楽しめる
- 利用料がかからない
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
3-1.いつでも自宅でサウナを楽しめる
家庭用サウナを設置すれば、いつでも自宅でサウナを楽しめるようになります。事前準備は必要なものの、サウナがある施設に足を運ぶことなくサウナを利用可能です。また、施設のサウナは勝手に温度を変更できませんが、家庭用サウナなら自分好みの温度に自由に調節できます。
他の利用者がいないため、自由に過ごせる点もメリットといえるでしょう。人目を気にすることなくサウナを利用できるため、音楽や映画などでリラックスした時間を過ごせます。
3-2.利用料は光熱費のみになる
施設のサウナを利用する場合、その都度利用料が必要ですが、自宅にサウナを設置すれば利用料はかかりません。電気代をはじめとした光熱費は発生するものの、利用料を気にせずサウナを利用できる点は大きなメリットといえるでしょう。
家庭用サウナを使用する場合の電気代の目安は、1時間あたり50~70円程度です。個室サウナなどを利用した場合は1時間あたり数千円が発生することが多い中、家庭用サウナを利用することで一回にかかる費用は大きく抑えられます。
4.注文住宅で家庭用サウナを導入する費用相場
先述したように、家庭用サウナの導入には高額な費用が必要です。どの程度の費用が必要になるかがわからず、導入に踏み切れていない方もいることでしょう。ここからは、ミストサウナと箱型サウナを導入する際の費用相場を紹介します。
4-1.ミストサウナの費用相場
ミストサウナには「壁かけタイプ」と「天井設置タイプ」があり、導入費用が異なります。壁かけタイプの場合、本体価格は8~20万円程度が目安です。また、本体とは別にミスト機能を使うための熱源機も設置しなければなりません。熱源機の本体価格の目安は40万円~80万円です。これらの費用に加えて、配線工事や熱源機設置などの工事費用が合計で10万円程度かかります。ここまででかかる費用を合算すると、初期費用は最大110万円程度が発生する想定となります。
天井設置タイプのミストサウナは、基本的に新築時に取り付けるため、後付けで設置する場合は大がかりな工事を実施しなければなりません。本体価格は15万円~20万円程度で、ミストサウナと同様に40万円~80万円程度の熱源機が必要です。工事費については、設置する浴室の状態に大きく左右されるため、工事費用の見積もりを経てわかります。
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4-2.箱型サウナの費用相場
箱型サウナは、屋内に設置するか屋外に設置するかで費用相場が異なります。屋内に設置する場合、ドライサウナなら100万円~が相場の目安です。ミストサウナよりも本格的なサウナのため、費用も高めとなっています。
屋外に設置する場合は、サウナのタイプによって大きく費用が異なります。比較的設置ハードルが低いテントサウナは、20万円〜が相場の目安です。本格的なサウナを楽しめるバレルサウナやログサウナは、サウナ自体が大型なこともあって高めの相場となっています。バレルサウナは100万円〜、ログサウナは150万円〜を目安にしましょう。
また、リフォームやリノベーションで住宅にサウナを組み込む場合は、本体価格に加えて工事費用が発生するため、200万円~が費用の目安です。
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5.注文住宅にサウナを設置する際におさえておきたいポイント
注文住宅に家庭用サウナを設置する際は、以下のようなポイントをおさえておきましょう。
- 定期的な床のメンテナンスが必要
- 電源の確保
- カビに注意
それぞれ詳しく解説します。
5-1.定期的な床のメンテナンスが必要
サウナを利用すると大量の汗をかくため、どうしても床に汗が付着してしまいがちです。ミストサウナは湿度が高いため、水気が残ってしまう場合もあるでしょう。サウナを利用した後は、乾いたタオルで汗や水気をしっかり拭きとってください。
また、年に数回程度は中性洗剤を使用してサウナ内を清掃しましょう。お風呂掃除のように頻繁に清掃すると木材が劣化してしまうため、年に数回程度の頻度で問題ありません。加えて、サウナを清掃する際はサウナに劣化や割れがないかも確認しておきましょう。劣化や割れが見つかった場合、状態によってはパーツの交換を検討して早めに対処してください。
5-2.電源の確保
家庭用サウナは電源の確保が必須です。コンセントがあれば工事が不要な家庭用サウナもありますが、大抵の家庭用サウナは電源を確保するための電気工事が必要となるでしょう。普段使用するコンセントは基本的に100Vですが、多くの家庭用サウナは200Vの電源が必要なためです。
また、電源の確保だけでなく防水工事が必要な場合も少なくないため、一定の労力やコストがかかってしまうのは避けられないでしょう。
5-3.カビに注意
サウナに使用されている木材は湿気を吸い込む性質があるため、温度と湿度が高いサウナという環境ではカビが発生しやすいです。とくに屋外にサウナを設置する場合は、雨や湿度の高い気候によって、よりカビが発生しやすくなってしまいます。
屋外だけでなく、屋内に設置したサウナでもカビには注意しなければなりません。屋内に設置したサウナは通気性があまりよくない場合があるため、湿度が高くなってカビの成長が促進されてしまうためです。また、サウナ使用後に木材に付着した汗や皮脂もカビの原因になるでしょう。
カビの発生を防ぐには、定期的な換気と清掃が効果的です。サウナ使用後は必ず換気するよう心掛け、サウナをしばらく使用しない場合でも換気を忘れないようにしてください。また、サウナ内の清掃をおこなった後は水滴をきちんと拭き取ることでカビの発生をおさえられます。
6.サウナが導入できなさそうな場合は
家庭用サウナの導入には設置場所の確保や十分な予算が必要なため、どうしてもサウナを導入できない場合もあるでしょう。住宅に家庭用サウナを導入できなさそうな場合は、以下のような打開策を実践してみてください。
- お風呂でサウナを再現する
- サウナに通いやすい土地に住む
それぞれ詳しく解説します。
6-1.お風呂でサウナを再現する
特定のアイテムを活用したり、入浴法を工夫したりすればお風呂でサウナを再現できます。手っ取り早くサウナを再現したいなら、熱いお風呂と冷たいシャワーでの疑似サウナがおすすめです。浴槽に熱めのお湯を張り、3~5分ほど浸かったあとに冷たいシャワーを1分ほど浴びてください。このサイクルを数回繰り返したあと、タオルで体をしっかりと拭いて休憩すれば、「サウナ→水風呂→外気浴」というサウナの基本的な流れを再現できます。
また、サウナ傘と呼ばれるビニール傘のようなカバーを湯船にかぶせれば、サウナ傘の内部が湯気で満たされるため、疑似的なサウナを再現可能です。
6-2.サウナに通いやすい土地に住む
定期的にサウナを利用したいなら、サウナに通いやすい土地に住むのもおすすめです。首都圏エリアなどは徒歩圏内に限定しても銭湯やスーパー銭湯の数が多く、ロウリュがあるサウナや水風呂があるサウナなど豊富なバリエーションがあります。
ただし、気を付けたい点としては、都会の人気サウナは時間帯やタイミングによっては混雑している場合があります。とくに金曜日の夜や休日は混雑しがちです。休日にサウナを利用する場合は、早めの時間帯にサウナに通うようにすれば、混雑を回避して快適にサウナを利用できるでしょう。
まとめ:家庭用サウナのデメリットを知って注文住宅に取り入れよう
サウナ好きならぜひとも導入したい家庭用サウナですが、設置する際におさえておきたい注意点やデメリットが少なからず存在しています。とくに高額な費用や設置場所が必要な点は大きなデメリットとなり得るため、デメリットをしっかりと把握したうえで家庭用サウナの導入を検討するようにしましょう。
導入後は定期的な床のメンテナンスや換気を心掛けて、清潔な状態を保ちながら家庭用サウナを利用するようにしてください。
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