- 変更日:
- 2025.01.17

注文住宅を建てるにあたって、水回り・キッチンメーカーを複数社から選択する場合、どれがいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。あらかじめ各キッチンメーカーの特徴を理解した上で、ハウスメーカーや工務店の担当者と相談を進めるとスムーズです。
この記事では、注文住宅を建てる際にキッチンの利便性や快適性を重視する方、依頼予定のハウスメーカーが提携するキッチンメーカーで自分の理想を実現できるか気になっている方向けに、以下の項目を紹介します。
- 6社のシステムキッチンメーカーの比較
- 各キッチンメーカーの特徴
- 各キッチンメーカーのブランド
ぜひ、理想の住宅を実現する際の参考にしてください。
注文住宅の内装例や導入方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
目次
1.人気システムキッチンメーカーの比較表

ここでは、システムキッチンを販売しているメーカーのうち6社の比較表をご紹介します。
キッチンには、カウンターキッチン、アイランドキッチン、といった様々な形のキッチンがあります。描いていく理想のキッチンを思い浮かべながら、比較検討を楽しんでみてください。
キッチンメーカー | 特徴・強み | ブランド |
---|---|---|
LIXIL | タッチレス水栓で調理が便利 |
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TOTO | 水ほうき水栓で節水効果を期待できる |
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パナソニック | スタンドイン収納でフライパンを立てたまま収納できる |
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タカラスタンダード | ホーロー素材を使用しているため、傷がつきにくい |
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クリナップ | 洗エールレンジフードで、ボタンひとつで油汚れを自動洗浄できる |
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トクラス | 人造大理石カウンターキッチンで、汚れや衝撃に強い |
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ここから、各メーカーの特徴について詳しく解説します(紹介する価格は、2024年1月31日時点)。
2.LIXILのシステムキッチンとは
LIXILは、トイレ・お風呂・キッチンなどの水まわり製品や、窓・ドア・インテリアなどの建材製品を手がけるグローバルメーカーです。ここから、LIXILシステムキッチンの特徴やブランドなどについて詳しく解説します。
2-1.LIXILシステムキッチンの特徴
調理や片付けが楽しくなる便利機能が備わっている点が、LIXILシステムキッチンの特徴として挙げられます。
たとえば、「タッチレス水栓 ナビッシュハンズフリー」は、物や手の位置と動きに反応して自動で水が出たり、止まったりする水栓です。調理中の洗い物でわざわざ蛇口を回す必要がないため、調理の流れを崩すことがありません。肉や魚がついた手を触れずに操作できるため、水栓周辺の汚れも気にならないでしょう。
2-2.LIXILシステムキッチンの種類・ブランド
LIXILシステムキッチンの種類・ブランドは、以下のとおりです。
- リシェルSI(101〜239万円)
- ノクト(79〜111万円)
- シエラS(59〜80万円)
- ウエルライフ(90〜133万円)
リシェルSIは、軽快な使用感を生み出す機能が搭載されている点や、上質なディテールが特徴の製品です。ノクトは、ミレニアム世代に響くデザインを実現しています。
シエラSは、シンプルで長年使用しても飽きないデザインが魅力です。ウエルライフは、立ちっぱなしの作業がつらい方、車椅子を利用している方が無理なく料理できるように設計されています。
2-3.LIXILシステムキッチンのおすすめポイント
LIXILシステムキッチンのおすすめポイントは、レンジフード(コンロを覆うフードと臭いを屋外へ排気するファンが一体になったもの)です。
LIXILシステムキッチンのレンジフードの「よごれんフード」は、調理状況に応じて温度センサーが自動で風量を調整してくれます。従来のレンジフードと比較して油が付着する量が少ないため、基本的に10年間お手入れ不要で楽です。
引用元:LIXIL「システムキッチン」
3.TOTOのシステムキッチンとは
TOTOは、トイレ・浴槽・キッチンなどの住宅設備機器や、ファインセラミックスなどの新領域事業商品を手がけるメーカーです。ここから、TOTOシステムキッチンの特徴やブランドを紹介します。
3-1.TOTOシステムキッチンの特徴
TOTOシステムキッチンの特徴は、洗い物や片付けが楽になる工夫がされている点です。たとえば、「すべり台シンク」では、調理中や片付け中に発生する野菜クズやゴミがスムーズに流れていきます。
また、暮らしに調和するデザインを追求している点も、TOTOシステムキッチンの特徴です。ブランドのひとつであるザ・クラッソは、「レッドドット・デザイン賞2023」の最優秀賞を受賞しています。
3-2.TOTOシステムキッチンの種類・ブランド
TOTOシステムキッチンの種類・ブランドは、以下のとおりです。
- ザ・クラッソ(110万円〜)
- ミッテ(83万円〜)
ザ・クラッソは、上質な雰囲気を感じさせるクリスタルカウンターが魅力のキッチンです。差し込む光によって、違った様子を楽しめます。
ミッテは、シンプルで使いやすい点が魅力です。すっきりとした見た目ながら、豊富な機能が備わっています。
3-3.TOTOシステムキッチンのおすすめポイント
TOTOシステムキッチンのおすすめポイントは、「水ほうき水栓」です。
「水ほうき水栓」は、出てくる水がほうきのように広がるため、洗い物作業の効率を上げられます。空気を含ませることで出てくる水のボリュームをアップしており、節水効果も期待できるでしょう。
なお、ザ・クラッソの「タッチレス水ほうき水栓LF」の場合、センサーに手をかざすだけでスムーズに吐止水ができます。
引用元:TOTO「キッチン」
4.パナソニックのシステムキッチンとは
パナソニックは、家電・電気設備・デバイスの製造販売を担う総合エレクトロニクスメーカーです。ここから、パナソニックのシステムキッチンの特徴やブランドなどについて詳しく解説します。
4-1.パナソニックシステムキッチンの特徴
パナソニックシステムキッチンは、作業をスムーズにこなせる点が特徴です。キッチンに「スタンドイン収納」があり、使用頻度が高い鍋やフライパンを立てたまま収納できるため、便利に出し入れできます。
汚れに強い点も、パナソニックのシステムキッチンならではの特徴です。たとえば、「ラウンドアクセスシンク」の場合、スキマのない設計で拭きやすく、汚れもたまりません。
4-2.パナソニックシステムキッチンの種類・ブランド
パナソニックのシステムキッチンの種類・ブランドは、以下のとおりです。
- L-CLASS(エルクラス)(136万円〜)
- Lacucina(ラクシーナ)(116万円〜)
- リビングステーション V-style(ブイスタイル)(95万円〜)
エルクラスとラクシーナは、カラーバリーエーションや収納の種類などが異なります。たとえば、ラクシーナの扉柄が46柄であるのに対し、高価格帯のエルクラスは91柄です。また、ラクシーナは5cm単位でカウンターの高さを調節可能であるのに対し、エルクラスは1mm単位で調節できるため、より自分にあったキッチンを実現できます。
なお、リビングステーション V-styleは、シンプルさが特徴のキッチンです。
4-3.パナソニックシステムキッチンのおすすめポイント
パナソニックシステムキッチンのおすすめポイントは、「ワイドコンロシリーズ」です。
「ワイドコンロ」では、横並びでコンロを使用できます。鍋やフライパンを横で同時に調理できるため、余計な動きを省いて効率よく作業できます。
また、コンロの手前で16cmのスペースを確保できるため、下ごしらえや盛り付けの作業もしやすいです。
5.タカラスタンダードのシステムキッチンとは
タカラスタンダードは、キッチン・浴室・洗面化粧台・トイレ・給湯器など、総合住宅設備機器の製造・販売を手がけるメーカーです。ここから、タカラスタンダードのシステムキッチンの特徴やブランドなどについて、解説します。
5-1.タカラスタンダードシステムキッチンの特徴
ホーロー素材を取り入れている点が、タカラスタンダードシステムキッチンの特徴として挙げられます。ホーローとは、金属とガラス質が結合した素材のことです。
ホーロー素材は汚れが染み込みにくいため、毎日のお手入れに手間がかかりません。また、傷がつきにくく綺麗な状態を保てるため、長期間に渡って安心して使用できます。
5-2.タカラスタンダードシステムキッチンの種類・ブランド
タカラスタンダードの主なシステムキッチンの種類やブランドは、以下のとおりです。
- LEMURE(レミュー)(76万3,000円〜)
- Treasia(トレーシア)(55万500円〜)
- Edel(エーデル)(37万6,000円〜)
- Refit(リフィット)(28万9,000円〜)
レミューは、キッチン全体を木目で統一し、アートのような雰囲気を醸し出しています。トレーシアは、高級感やお手入れのしやすさが特徴です。
また、エーデルは、やさしい空間を演出できます。さらにリフィットは、キャビネットや吊戸棚で間口1cm刻みの仕上げに対応しているため、特殊サイズの間口でも違和感なくぴったり設置できる点が魅力です。
5-3.タカラスタンダードシステムキッチンのおすすめポイント
収納力の高さが、タカラスタンダードシステムキッチンのおすすめポイントです。「ホーローインナースライド」やピーラーや輪ゴムを収納しやすい「フロントポケット」など、デッドスペースを極力減らす工夫がされています。
また、ホーロー素材でキッチンの壁にマグネットをつけやすい点も、おすすめポイントです。マグネットで調理器具を取り付けることで、収納を増やせます。自分好みのおしゃれな雰囲気づくりにも役立つでしょう。
6.クリナップのシステムキッチンとは
クリナップは、厨房機器・浴槽機器・洗面機器や、その他の住宅設備を手がけるメーカーです。ここから、クリナップのシステムキッチンの特徴やブランドを紹介します。
6-1.クリナップシステムキッチンの特徴
キッチン専業メーカーとしての経験や実績がある点が、クリナップのキッチンシステムの特徴です。クリナップは、1973年に日本で初めてシステムキッチンを開発しました。
また、ステンレス製の構造をキッチンに採用している点も特徴です。ステンレスはカビや臭いに強く、長期間に渡って清潔な状態でキッチンを使用できます。
6-2.クリナップシステムキッチンの種類・ブランド
クリナップのシステムキッチンの種類・ブランドは、以下のとおりです。
- CENTRO(セントロ)(127万3,800円)*
- STEDIA(ステディア)(75万9,000円)*
- rakuera(ラクエラ)(59万3,500円)*
*別途消費税
セントロは、シンプルかつ洗練されたデザインが特徴のキッチンです。ステディアは、7つのお手伝いアイテムが搭載されており、日頃の家事をサポートしてくれます。
また、ラクエラは家具との調和に重点を置いたキッチンです。
6-3.クリナップシステムキッチンのおすすめポイント
調理にかかるストレスを軽減するさまざまな仕組みがある点が、クリナップのシステムキッチンのおすすめポイントです。
たとえば、ステディアの「洗エールレンジフード」は、ボタンひとつでフィルターやファンの掃除をできます。2か月に1回ボタンを押すだけで油汚れを自動洗浄できるため、便利です。
また、対面キッチンには「デュアルトップ対面」を採用しています。作業面よりカウンターが一段高くなっているため、ダイニングに座っているゲストや家族から手元が見られることを気にせず、気楽に調理できるでしょう。
引用元:クリナップ「KITCHEN [キッチン(システムキッチン)]」
7.トクラスのシステムキッチンとは
トクラスは、住宅設備機器の製造販売を担うメーカーです。2013年に、ヤマハリビングテックから社名変更されました。
ここから、トクラスのシステムキッチンの特徴や、ブランドなどについて確認していきましょう。
7-1.トクラスシステムキッチンの特徴
トクラスシステムキッチンの特徴は、人造大理石のカウンターキッチンです。トクラス(当時の社名:日本楽器製造)は、1976年に国産で初めて「人造大理石カウンターキッチン」を発売しました。
人造大理石は、汚れに強い点が強みです。カレーなどの強い汚れが染み込みにくいため、手入れの手間が省けます。
また、衝撃に強い点も特徴です。キャビネットから缶詰を落としても、割れにくい特性を有しています。
7-2.トクラスシステムキッチンの種類・ブランド
トクラスシステムキッチンの種類・ブランドは、以下のとおりです。
- Collagia(コラージア)(119万1,000円〜)*
- Bb(ビービ―)(95万9,000円〜)*
*別途消費税
コラージアは、調理性や高い意匠性が魅力で、2022年7月に新シリーズとして発売されました。また、ビービーはシンプルで周囲の色とも調和させやすい、スタンダードなタイプのキッチンです。
7-3.トクラスシステムキッチンのおすすめポイント
トクラスシステムキッチンのおすすめポイントは、コラージアの「スムースワークシンク」です。シンクの上で作業できるため、調理で粉などを落としてしまっても、水で洗い流すだけで片付けの手間がかかりません。
バックカードを高く立ち上げた「ハイバックカウンター」もポイントです。標準装備のハンガーアイテムを使って調味料を浮かせれば、調理や手入れがスムーズに進められます。
ここまで、人気システムキッチンメーカー6社それぞれの特徴や費用感、おすすめのポイントをご紹介しました。
この中でピンときたメーカーがあった方は、実際に工務店やハウスメーカーに「ここのシステムキッチンにしたい!」と相談をしてみましょう。
実現するのにいくらかかるのか、懸念点はないかなどを教えてくれるはずです。
ただし、どのハウスメーカー・工務店でも設置できるキッチンメーカーは限られており、用意されたものの中で選ぶことが一般的です。
キッチンメーカーの対応種類が豊富だったり、とくに制限なく指定できるハウスメーカーや工務店をお探しの方は、HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスの活用をお勧めします。
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まとめ
キッチンメーカーによって、特徴が異なります。また、同じキッチンメーカーでも、どのブランドのシステムキッチンを設置するかによって価格や強みが異なるでしょう。
注文住宅で後悔しないためには、キッチンメーカーごとの特徴を理解した上で、依頼するハウスメーカーがどのキッチンを採用しているのか、といった点を確認することが大切です。
希望のキッチンを採用しているハウスメーカーを探すためにも、ぜひHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス(無料)を活用いただき、理想のマイホームを効率よく実現してくださいね。
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