- 変更日:
- 2024.09.10

ガラス張りの家は、おしゃれで明るいというメリットがある反面、プライバシーを保ちにくいことやメンテナンスが大変、防犯性が低いなどのデメリットがあります。ガラス張りの家に憧れてはいるものの、どうすべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ガラス張りの家について以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- ガラス張りの家のメリット・デメリット
- 後悔しないでガラス張りの家を建てるポイント
- ガラス張りの家の費用目安
ぜひ最後までご覧いただき、おしゃれで満足度の高いマイホームを実現してくださいね。
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注文住宅の内装例や導入方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
1.ガラス張りの家のメリット

ガラス張りの家には、次のメリットがあります。
- おしゃれで大きく見える外観
- 天井が高く見える開放的な室内
- 景色を楽しめることも魅力
それぞれのメリットについて解説します。
1-1.おしゃれで大きく見える外観
ガラス張りの家はスタイリッシュで、おしゃれに見えるというメリットがあります。また、白に近い明るい色は膨張色とも呼ばれ、実際よりも大きく見える効果があるため、ガラス張りにすると建物自体が大きく見えます。限られた敷地の中で大きく見える家を建てたい方にも、ガラス張りの家はおすすめです。
全面ガラス張りにしなくても、窓の面積を広く取ることで明るく見える面積が増え、建物を大きく見せる効果も期待できます。高級で広々としたラグジュアリーな住宅を希望する方や狭小地に住宅を建てる方も、ガラス張りを検討してみてはいかがでしょうか。
1-2.天井が高く見える開放的な屋内
天井の一部や屋根際の壁をガラス張りにすれば、天井高が高く見え、開放的な屋内空間が完成します。吹き抜けと組み合わせれば、さらに縦に空間が広がり、ゆとりのある居住環境に仕上がります。
また、ガラス張りにすると日光が入りやすくなるため、屋内が明るくなるのもメリットです。明るく広々とした暮らしを目指している方も、ガラス張りやガラス窓の多い家を検討できるでしょう。
1-3.景色を楽しめるのも魅力
ガラス張りの家からは、周囲の景色が良く見えます。小高い丘の上の立地なら、家にいながら眺望を楽しめるのも魅力です。
また、丘の上の立地でなくても、2階や3階をガラス張りにしたり大きめの窓ガラスを取り付けたりすることで、眺望を楽しめる家を完成しやすくなります。家からの眺めにこだわる方も、ガラス張りの家を選択肢として検討できるでしょう。
以上が、ガラス張りの家のメリットです。
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2.ガラス張りの家のデメリット

ガラス張りの家にはデメリットもあります。建てる前に検討しておきたいデメリットとしては、次のものが挙げられます。
- プライバシーを守りにくい
- 防犯性が低くなる可能性がある
- 断熱性が低い
- メンテナンスに手間・コストがかかる
- 建物の耐震性が低下する
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
2-1.プライバシーを守りにくい
ガラス張りの家は、外から家の中がクリアに見えるため、プライバシーを守りにくくなります。たとえば、リビングをガラス張りにすると開放感のある明るい空間が誕生しますが、くつろいでいる様子が外からも見えるため、気軽な格好ではくつろげなくなってしまうかもしれません。
塀を高くしてプライバシーを守るという方法も検討できますが、あまり塀を高くするとかえって屋内が暗くなり、ガラス張りのメリットが半減してしまいます。
2-2.防犯性が低くなる可能性がある
ガラス張りの家は、不在であることがわかりやすくなります。空き巣に狙われ、大切なものが盗まれてしまうかもしれません。
高級家具や美術品、家電製品などの高価そうなものも、屋外から見える可能性があります。また、高価なものが見えなくても、豪華そうな暮らしぶりが見えることで、犯罪者に狙われるかもしれません。
2-3.断熱性が低い
ガラスは一般的な壁よりも断熱性能が低く、夏は暑く、冬は寒い家になる可能性があります。夏は直射日光で室温が急上昇し、冬は朝晩の冷え込みがダイレクトに伝わることもあります。
快適に過ごすために冷暖房設備をフル活用すれば、光熱費が高額になり、家計に響いてしまうでしょう。ガラス張りにするときは、断熱性能が高いガラスを選び、室温が外気や天候の影響を受けすぎないようにしておくことが必要です。
2-4.メンテナンスに手間・コストがかかる
一般的な外壁と比べると、ガラスは汚れが目立ちます。土ぼこりや雨水の跡が、外からも家屋内からも見えてしまうため、こまめに掃除をすることが必要です。また、ガラスを取り付けるコーキング材やパッキンは劣化が早く、5年に一度は交換が必要といわれています。
具体的な金額については後述しますが、業者に掃除やメンテナンスを依頼すると、費用がかさみます。年に何度も依頼するとなると、かなり高額な費用がかかってしまうでしょう。
2-5.建物の耐震性が低下する
ガラスは一般的な壁よりも強度が低く、建物の耐震性が低下する可能性があります。ガラス張りの面積が増えるほど、建物の耐震性が低くなることもあるため、建築家に相談して十分な耐震性を維持できるようにしなくてはいけません。
また、建築基準法上の耐震基準を満たせない場合は、理想とする間取りを実現できなくなります。希望したよりも窓ガラスの面積が狭くなったり、柱や壁が増えて見晴らしが悪くなったりすることもあるかもしれません。
ここまで、ガラス張りの家のデメリットを解説いたしました。デメリットに対する対処法がいくつかあること、検討すべきポイントも見えてきましたね。
希望エリアで念願のマイホームを実現するには、どんなパターンがあって、どんな予算感になるのか、気になる方も多いのではないでしょうか
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3.ガラス張りの家を建てるポイント

ガラス張りの家にはデメリットが多く、建ててから後悔するケースもあります。満足できるガラス張りの家を実現するためにも、次のポイントに注意してください。
- 全面ガラス張りではなくガラス窓も検討する
- 外構でプライバシーを確保する
- 一面ガラス張りにする
- カーテンを取り付ける
それぞれのポイントを解説します。
3-1.全面ガラス張りではなくガラス窓も検討する
ガラス張りとは、壁の代わりに固定式のガラスを取り付けることです。ガラス窓とは異なり換気ができないため、温度や湿度を調整しにくくなります。
快適な室内環境を実現するためにも、全面ガラス張りではなく、一部、ガラス窓も検討してみてはいかがでしょうか。大きめのガラス窓なら開放感があり、採光性も高い住宅が完成します。
3-2.外構でプライバシーを確保する
プライバシー保護とガラス張りを両方叶えたいなら、外構を工夫してみてはいかがでしょうか。高めの塀や門扉を選ぶ、建物の周囲にある程度の高さのある樹木を植えることにより、外から見えにくい家が完成します。
また、大きめの窓を取り付ける場合も、外構を工夫することでプライバシーを確保しやすくなります。たとえばシェードやオーニング(シェードよりも耐久性が高く、防雨効果がある布)なら、状況に応じて開閉できるため、ガラス張りの良さとプライバシー確保を両立できるでしょう。
3-3.一面ガラス張りにする
全面ガラス張りにすると、360°どこからも生活が見えてしまい、暮らしにくくなることが想定されます。全面ではなく一面のみ、ガラス張りにするのはいかがでしょうか。横や裏から屋内が見えなくなり、防犯性も高められます。
また、ガラス張りはメンテナンスが大変ですが、一面だけなら自力でも掃除でき、メンテナンスもしやすくなるでしょう。
3-4.カーテンを取り付ける
ガラス張りでも内側にカーテンやブラインドを取り付ければ、プライバシーを確保しやすくなります。防犯性も高まり、暮らしやすくなるでしょう。
また、夏に屋内の温度が上がりすぎるのを防げるため、光熱費を抑える効果もあります。
上記に注目しながら、複数のハウスメーカー・工務店を比較して、自分たちの要望に合ったハウスメーカー・工務店を選びましょう。
4.ガラス張りの家をさらにおしゃれに見せるコツ

ガラス張りの家はスタイリッシュかつモダンで、おしゃれな印象です。次のポイントにこだわるなら、さらにおしゃれに見せられます。
- 風景にこだわる
- 窓枠にこだわる
- すりガラスを活用する
各ポイントを解説します。
4-1.風景にこだわる
ガラス張りの住宅は、眺望を楽しめるメリットがあります。ガラス張りならではのメリットを活かすためにも、風景の良さにこだわって敷地を選んでみてはいかがでしょうか。
高台の立地を選んだり、人家が少ない方向の壁をガラス張りにしたりできます。借景が映える外構にデザインすれば、さらにおしゃれな家が完成します。
4-2.窓枠にこだわる
大きなガラス窓で明るい建物に仕上げるのもよいですが、窓枠が気になるかもしれません。窓枠は視界を遮るだけでなく、外観にも影響を与えます。
窓枠をすっきりとさせたいときは、はめ込み式のFIX窓がおすすめです。開閉はできませんが、視界が途切れず、広々とした空間を実現します。
4-3.すりガラスを活用する
明るさとプライバシー保護を両立したいなら、クリアなガラスではなくすりガラスを検討してみてはいかがでしょうか。明度は少し落ちますが、壁よりも格段に明るさを確保でき、なおかつ外から室内が見えなくなり、プライバシーを確保しやすくなります。
たとえば、全面ガラス張りにする場合なら、浴室やトイレなどのプライベート空間や、人目を気にせずに過ごしたい寝室や仕事部屋の窓をすりガラスにできます。直射日光が強すぎる場所も、すりガラスなら適度に日光の強さが和らぎ、明るさを保ちつつ過ごしやすい空間へと変わるでしょう。
5.ガラス張りの家の費用目安

ガラス張りの家を建てるなら、建築費用だけでなく、メンテナンス費用も確認しておきましょう。費用目安を紹介します。
5-1.建築費用目安
一般的な外壁と比べ、ガラス張りのほうが高いというデータはありません。通常の壁では内壁・断熱材・外壁の少なくとも3つの資材が必要になりますが、ガラス張りの場合はガラスのみのため、建築費用は抑えられる可能性もあります。
ガラスの種類によっても、建築費用は変わります。一般的なガラスと比べると、強化ガラスや複層ガラス、鉄骨入りガラスなどは高額です。使用する面積が広ければ、さらに高額になるでしょう。
このような事情から、ガラス張りの家がどの程度の建築費用になるかは、見積もりをしないとわからないのが実際のところです。複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取り、間取りや費用を比較してから依頼することが必要です。
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5-2.定期的な清掃の費用目安
ガラス張りの家は、定期的に専門業者に依頼して窓を磨いてもらう必要があります。ただし、どの程度で汚れるかは建物の環境にもよるため、実施頻度には幅があります。
オフィスビルの窓掃除を請け負う業者に依頼する場合、掃除する面積100平方メートルあたり20,000~28,000円程度が目安です。こまめに掃除をしてもらい、美しい外観を維持しましょう。
5-3.パッキンやコーキングの張り替え・塗り替え費用目安
ガラス張りの家のパッキンやコーキング部分は、5年に一度はメンテナンスが必要といわれています。パッキンの張り替えやコーキングの打ち替え(塗り替え)は、1mあたり700~1,200円+足場代が相場です。
また、ガラスは一般的な壁と比べると断熱性が低いため、光熱費が高くなることにも注意しておきましょう。光熱費が高額になると予測されるときは、ブラインドやカーテンなどで直射日光を避けたり、断熱性が高い複層ガラスを選んだりするのもおすすめです。
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まとめ
ガラス張りや窓ガラスが多い家は、建売住宅として販売されることはあまりありません。こだわりの家を実現するためにも、注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
注文住宅なら窓の大きさや位置、天井の高さなど、細部までこだわりを実現できます。全面ガラス張りや一面ガラス張り、はめ込みガラスを多用したサンルームのような個室など、自由に家をデザインできるでしょう。
ただし、ガラス張りの家にはプライバシーが守りにくい、防犯性が低いなどのデメリットもあるため、事前に対策を検討しておくことが必要です。ご自身やプランに合ったハウスメーカーや工務店の担当者と出会い、住宅専門家と話し合うことで、暮らしやすい家づくりが実現できるでしょう。
全面ガラス張りにこだわらなければ、プライバシーを守り、なおかつ断熱性や防犯性の高い住宅を立てやすくなります。リビングだけ、階段だけというようにピンポイントでガラス張りにするのもおしゃれです。
また、ガラス張りの面積を減らすことで、光熱費やメンテナンス費を抑えやすくなります。見た目やおしゃれさだけでなく、維持費にも注目し、素敵なマイホームを建ててください。
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