【参考事例付】新築「玄関の広さ」の決め方と広さ別のメリット・デメリット

この記事では、段階を追って設問に答えることで自身にとって最適な玄関の広さが決められるようにしています。更に広さ毎のメリット・デメリットや、想定事例も合わせてご参照頂けます。

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目次

1. 玄関の広さの決め方

この章では、「玄関の広さの決め方」を、「収納の量」と「見せ空間にするかどうか」という二つの視点から分かりやすく解説し、加えてご自身に合う玄関の広さを、設けた段階に一つ一つ答えることで提案する診断形式で紹介しています。

1-1.玄関の広さは「収納の量」と「見せ空間にするかどうか」で決める

まず、基礎知識として、玄関を構成する3つの部分について知っておきましょう。

  • たたき部分……土間部分にあたる、靴を脱ぎ履きするスペース
  • 玄関ホール……玄関を入ってすぐのところにある空間
  • 収納部分……シューズクローク・シューズボックスなどの収納スペース

玄関の広さは、基本的に2~4.5畳の間で決めましょう。それ以上狭くても広くても、不便になったり使いこなしたりするのが難しくなります。
それぞれの玄関の広さに見合う世帯人数と家の坪数の目安は以下の通りです。

<表 2~4.5畳の玄関に見合った世帯人数と家の坪数の目安>
玄関の広さ世帯人数家の坪数
2畳2~3人25~33坪
3畳3~4人33~40坪
4畳3~4人33~40坪
4.5畳4人以上40坪以上

これを踏まえたうえで、更に自分に合った玄関の広さを決めるためには、以下の要素を考えましょう。

  • どんなものをどのくらい収納したいか
  • 玄関を「顔」としての見せ空間にしたいか

この項目を広さごとに比べると、以下の通りです。

<表 2~4.5畳の玄関の収納力と見せ空間としてのスペースの把握>
玄関の広さ収納力見せ空間としてのスペース
2畳少ないほぼない
3畳一般的見せない収納が少なければ出来る
4畳かなり多い見せる・見せない収納のどちらも十分に可能
4.5畳一般的には過分なほどある一般的には過分なほどある

次で、更に詳しい選び方を解説します。

1-2.あなたに合う玄関の選び方

以下の段階に従って、ご自身の理想に合うものをお選びください。あなたに合った玄関の広さが分かります。

段階1:まず、ご自身が以下の2つのうちどちらに該当するかを選んでください。

  1. 靴を脱ぎ履きするだけの基本的な場所があれば十分。収納も靴箱だけあればよく、シューズクロークはいらない。
  2. 基本的に靴が収納できれば良いけど、シューズクロークなどの見せ収納に少し興味がある

1番に該当する方は、2畳の玄関がぴったりです。
詳しくは、「2. 2畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット」をご覧ください。

2番に該当した方は、次の段階に進んでください。

段階2:以下の項目の、どちらに該当するかを選んでください。

  1. 見せる収納を少しと、シューズクロークがあればいい。もしくは、靴箱を置いて少し備品や趣味のものや、上着をかける場所が欲しい。
  2. 玄関を家のメイン収納にして、備品や、部活の用品、アウトドア用品、子供のスクーターなどのグッズ、上着などを幅広く置きたい。もしくは、玄関ホールを広めにとって、お客様をお迎えした時に驚かれるような玄関を作りたい。

段階2で1番に該当した方には、3畳の玄関がぴったりです。
詳しくは、「3. 3畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット」をご覧ください。

段階2で2番に該当した方には、4畳の玄関がぴったりです。
詳しくは、「4. 4畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット」をご覧ください。

段階2の2番に加えて、更に下記の段階3の様にお考えの方は、4.5畳の玄関がぴったりです。

段階3:

  1. 充実したバリアフリーの設計にしたい。
  2. 玄関を家の顔として、置物や絵を飾って一つの応接のための場所にし、なおかつ壁を設けて収納部分も取りたい。玄関の枠におさまらない、ダイナミックな見せ方をしたい。

段階3の1,2番に当てはまるという方は、「5. 4.5畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット」をご覧ください。

また、まだどんな風にしたいかわからないけど、大体の感じをつかみたいという方は、「6.【事例】2畳の玄関の使用事例&おしゃれに見せる工夫」から「9.【事例】4.5畳の玄関の使用事例&おしゃれに見せる工夫」までをご覧ください。

2.【コンパクトサイズ】2畳の玄関決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット

ここでは、2畳の玄関に決めて良い人の紹介に加えて、メリット・デメリットを解説しています。

2-1.  2畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&特徴解説

2畳の玄関に決めて良い人はこんな人です。

2~3人暮らしで、収納は靴箱があれば十分

反対に、向いていないのはこんな人です。

  • シューズクロークが置きたい人
  • 靴以外に、上着や帽子なども置きたい人

2畳の玄関は、一言で言うと「コンパクトサイズ」です。イメージとしては、半畳分程度の靴箱を置いて、傘立ても置いたら既に大分スペースが埋まってしまう、というくらいの大きさを考えておくと良いでしょう。

特に玄関周りに大きな収納スペースは必要なく、最低限の機能を備えていれば良いという人におすすめの広さです。

世帯人数や家の坪数など、基本的な使用イメージは以下をご覧ください。

<表 2畳の玄関 基本的な使用イメージ>
家の坪数25~33坪程度
間口と奥行きの例180cm四方の正方形
世帯人数2~3人
基本的なスペース配分靴箱 半畳 玄関たたき部分 1.5畳

2-2. 2畳の玄関のメリット・デメリット

2畳の玄関のメリット・デメリットは以下の通りです。

<表 2畳の玄関のメリット・デメリット一覧>
メリットデメリット
  • ミニマムな雰囲気の玄関に出来る
  • 他の部屋に面積をまわせる
  • 収納スペースがあまり取れない

以下で、一つずつ解説いたします。

2-2-1. メリット1 ミニマムな雰囲気の玄関に出来る

2畳の玄関は、一戸建ての玄関としてはこぢんまりしていますが、置くものを最小限にすれば広い玄関にはない、ミニマムで洗練された雰囲気を演出できます。

2-2-2. メリット2 他の部屋に面積をまわせる

玄関を2畳に収めれば、他の部屋にその分の面積をまわすことが出来ますので、建てられる家の大きさに合わせてお決めになると良いでしょう。

2-2-3. デメリット1 収納スペースがあまり取れない


2畳の玄関は、収納スペースがかなり少なめです。
基本的には靴箱・傘立てを置くだけの使い方で、シューズクロークを置いたり、靴以外に上着や帽子、お子さんの遊びものを置いたりしたい方には狭すぎるでしょう。

また、靴箱も限られた大きさのものしか置けませんので、靴をたくさんお持ちの方だと入りきらない場合がありますし、玄関ホールを作る場合には、更に狭くなります。

いつも使う靴を出しておくだけでも、かなりスペースをとってしまうので、収納は最低限になることを知っておきましょう。

3.【最も人気の広さ】3畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット

ここでは、3畳の玄関に決めて良い人の紹介に加えて、メリット・デメリットを解説しています。

3-1.  3畳の玄関に決めて良いのはこんな人&特徴解説

3畳の玄関に決めて良い人はこんな人です。

3~4人暮らしで、シューズクロークを取り付けたりするなど、ちょっとした収納箇所も欲しい人

反対に、向いていないのはこんな人です。

  • とにかく収納が多くて、靴以外にも置きたいものがたくさんある人
  • 玄関ホールを広く取って、家の顔として演出したい人

3畳の玄関は、戸建ての玄関の広さとして最も一般的です。自分にとって最適な玄関の広さが分からないという方は、まず3畳を選んでおけば良いでしょう。
シューズクロークなど見せる収納も出来ますが、それに加えて他の収納もあると、ちょっと手狭になるイメージです。

「狭くはないし、不便もないけど、広々とした感じはない」という見解が近いように思えます。

世帯人数や家の坪数など、基本的な使用イメージは以下をご覧ください。

<表 3畳の玄関 基本的な使用イメージ>
家の坪数33~40坪程度
間口と奥行きの例間口1.8m、奥行き2.7m
※間口は最低でも、収納を含まず1.4mは確保する
世帯人数3~4人
基本的なスペース配分玄関ホール 1畳
たたき部分 1畳
収納 1畳

3-2. 3畳の玄関のメリット・デメリット

3畳の玄関のメリット・デメリットは以下の通りです。

<表 3畳の玄関のメリット・デメリット一覧>
メリットデメリット
  • シューズクロークやディスプレイなど、見せる演出も出来る
  • 靴の他に、上着や趣味の道具なども置ける
  • 見せる収納と見せない収納の調整が難しい

以下で、一つずつ解説いたします。

3-2-1. メリット1 シューズクロークやディスプレイなど、見せる演出も出来る

シューズクロークやディスプレイ、ニッチ収納といったいわゆる「見せる」収納が出来るようになるのが3畳からです。

壁の片側をシューズクロークに、もう片方をディスプレイやニッチ収納にすることで、センスのあるおしゃれな玄関設計が出来ます。

3-2-2. メリット2 靴の他に、上着や趣味の道具なども置ける

シューズクロークの他に、上着や趣味の道具をしまっておく収納棚を設けることも可能です。
大きさは限られますが、例えば1畳分の収納を作ったとしたら、上着は10着ほどと、上着の下にゴルフバックや部活の大きなバッグ、あとは棚板を設ければその上に備品を収納することも出来ます。

ただし、その場合シューズクロークは向かいの壁につけることになる場合が多いので、圧迫感が出ないように気を付けましょう。

3-2-3. デメリット1 見せる収納と見せない収納の調整が難しい

3畳の玄関は、備品など見せない収納だけで良いのであれば十分な広さがありますが、見せる収納と見せない収納どちらも取りたいとなると、手狭になることがあります。

例えば季節外の服や趣味の用品を置くとして、半畳では少し狭いとします。すると1畳分とることになりますが、これだけでも、玄関のうちでは割とスペースをとります。

更に靴箱を置き、この上玄関ホールも充実させようとすると、全体的にごちゃっとした雰囲気になってしまうことが多いです。

もっとも、収納したいものの数や、見せる収納の種類(シューズクロークなど収納よりか、絵をかける、花を置くなど装飾的によっているか)にもよります。

1畳分の収納スペースに靴が入るか否かで大分違ってきますので、収納したいものの量で決めてみられると良いでしょう。

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4.【ゆとりある空間】4畳の玄関に決めて良いのはこんな人&メリット・デメリット

ここでは、4畳の玄関に決めて良い人の紹介に加えて、メリット・デメリットを解説しています。

4-1. 4畳の玄関に決めて良いのはこんな人&特徴解説

4畳の玄関に決めて良いのはこんな人です。

  • 3~4人暮らしで、3畳では収納が全然足りない3~4人暮らしで、3畳では収納が全然足りない人
  • 玄関ホールを充実させて、人の目を楽しませる空間にしたい人

反対に、向いていないのはこんな人です。

  • 収納は3畳でも頑張れば入れられるという人
  • 他の部屋の面積を少しでも広く取りたい人

「この家の玄関は広々しているなあ」と感じさせることが出来るのが、4畳の玄関です。
収納が3畳では収まりきらないという人も、4畳なら十分対応が出来ます。基本的に、これだけあれば一般の家庭で玄関を狭く感じたり、不便に感じたりすることはないでしょう。

ただし、3畳では狭いからと言って検討すると、今度は広すぎるということがよくあります。他の部屋にまわせる面積もその分少なくなるため、「家の中で玄関は特に重要」と考える方、3畳では到底おさまりきらないくらい収納が必要な方におすすめです。

世帯人数や家の坪数など、基本的な使用イメージは以下をご覧ください。

<表 4畳の玄関 基本的な使用イメージ>
家の坪数33~40坪程度
間口と奥行きの例間口 182cm
奥行き 364cm
世帯人数3~4人
基本的なスペース配分玄関ホール 2畳
たたき部分 2畳

4-2. 4畳の玄関のメリット・デメリット

4畳の玄関のメリット・デメリットは以下の通りです。

<表 4畳の玄関のメリット・デメリット一覧>
メリットデメリット
  • 玄関ホールを広く取って、人の目を引く工夫が出来る
  • 見せる収納と見せない収納を両立出来る
  • 3畳で少し狭いからと検討すると場所が余りがち

以下で、一つずつ解説いたします。

4-2-1. メリット1 玄関ホールを広く取って、人の目を引く工夫が出来る

4畳の玄関の最大とも言えるメリットは、玄関ホールを広く取れることです。ここに飾り棚を置いたり、花器を置いたりすることで、人の目を引くハイセンスな玄関ホールが作れます。

4-2-2. メリット2 見せる収納と見せない収納を両立できる

4畳では、3畳では難しかった、見せる収納と見せない収納の両立が叶います。

シューズクロークを設置した上で、扉付きの収納棚を作ったり、見せる収納に特化すれば、壁を隔てて絵を掛けたり、趣味のコレクションをきれいに陳列することが可能です。

4-2-3. デメリット1 3畳で少し狭いからと検討すると場所が余りがち

収納の面で、「基本的には3畳で大丈夫だけど、もう少し広い方がいいかな?」というくらいであれば、半畳足した3.5畳くらいにしておくことをおすすめします。

1畳加わると思いの他場所が余ってしまい、結局邪魔なスペースになるかもしれないので、「3畳では圧倒的に収納が足りない」という場合に検討した方が良いでしょう。

5.【バリアフリーに最適】4.5畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット

ここでは、4.5畳の玄関に決めて良い人の紹介に加えて、メリット・デメリットを解説しています。

5-1. 4.5畳の玄関に決めて良いのはこんな人&特徴解説

4.5畳の玄関に決めて良いのはこんな人です。

  • 車いすの方や、バリアフリーを意識した住宅にしたい人
  • 玄関に家の多くの収納を寄せたい人
  • かなりデザインに凝った玄関にしたい人

反対に、向いていないのはこんな人です。

  • 空間の設計が苦手な人
  • 玄関を広くすることにこだわりがない人

4.5畳の玄関はバリアフリー設計にしたい方におすすめです。
一般的に車いすが360度回転するのに最低限必要な、150cm四方のスペースを十分に確保することが出来ますし、手すりやベンチなども設置できます。

基本的に一般の使用ではだだっ広すぎるため、あまり必要はありませんが、玄関に家の多くの収納を寄せてメインの収納場所にしたい人は検討してみて良いでしょう。ただし設計は上手に考える必要があります。

玄関を主な「見せ空間」にするために、個性的な設計をしたいという方にも十分な広さです。
つまり4.5畳は「特にこだわった収納や空間を玄関に作りたい人」におすすめということになります。

世帯人数や家の坪数など、基本的な使用イメージは以下をご覧ください。

<表 4.5畳の玄関 基本的な使用イメージ>
家の坪数40坪以上~
間口と奥行きの例273cm四方の正方形
世帯人数4人以上~
※またはもっと少ない人数でもバリアフリーにしたい方
基本的なスペース配分玄関ホール 1.5畳
たたき部分 1.5畳
収納部分 1.5畳

5-2. 4.5畳の玄関のメリット・デメリット

4畳の玄関のメリット・デメリットは以下の通りです。

<表 4.5畳の玄関のメリット・デメリット一覧>
メリットデメリット
  • バリアフリー設計に出来る
  • 個性的な間取りに出来る
  • 広すぎて空間の設計が苦手な人には不向き

以下で、一つずつ解説いたします。

5-2-1. メリット1 バリアフリー設計に出来る

バリアフリーのための設計は、4畳でもできないことはありませんが、4.5畳あるのが理想的です。

車いすの方はもちろん、介助の際も余裕を持って付き添えますし、靴の脱ぎ履きの際にベンチが必要だったり、立ち上がる際に手すりが必要だったりする方にも必要な設備をつけられるでしょう。

加えて、おすすめは引き戸にすることです。力の弱い人でも開けやすく、開口部が広いので、バリアフリーにしたい場合にはもってこいだと言えます。
また、前後に開口幅を取らないので、その分玄関が広く使えます。

5-2-2. メリット2 個性的な間取りに出来る

4.5畳はコンパクトなワンルームにもある広さなので、一部屋分自由に設計が出来ます。

壁を設けて、ベンチを設置し、一休みする場所を作ってもよし、目を引く大きな置物を置くのでもよし、かなり幅広い創作が出来るでしょう。

5-2-3. デメリット1 広すぎて空間の設計が苦手な人には不向き

バリアフリーにしたい人を除き、広くて飾り物がたくさんあるような玄関にあこがれている方は、4畳くらいで納めておく方がよいことが多いです。

4.5畳もの空間を良いように設計するのはなかなか大変です。憧れを実際にしようと思うと、思いのほか他の作業が妨げられたり、置くものがなかったり、飾るために頭を悩ませたりすることになる可能性もあります。

6.【事例】2畳の玄関の使用事例&おしゃれに見せる工夫

この章では、2畳の玄関の想定使用事例と、おしゃれに見せる工夫をご提案致します。

6-1.【想定事例】ミニマリストのコンパクトな玄関

余計なものは置かない、私のライフスタイルを実現してみる!

全ての持ち物を最小限にするミニマリストを目指す方向けに、想定事例をご提案致します。

<イメージ>
光が差し込みやすいドア例えば靴箱を小さくしてみる一輪挿しの花瓶なんかもありです
工夫例
  • ガラス面の多いドアにして、光がすぐ届くようにして明るくする

工夫:ガラス張りのドアから差し込む光で明るさを確保


2畳の玄関にしてガラス面の多いドアにすると、ガラスから差し込む日の光だけで、結構明るく見えるかも。

広い玄関だと、そうはいきません。

なるべく夜まで電気つけないで済むように、なるべく自然の光で生活したい方におすすめです。

無駄な空間があると、つい物を置きたくなってしまいます。
2畳は小さな空間ですから、一輪挿しの花瓶を一つおいてみるとか、そんな小さな工夫がより一層映えるはずです。

6-2.解説&おしゃれに見せる工夫

ミニマリスト志向の方には、コンパクトな空間はむしろ無駄がなくなって良いかもしれません。
収納を少なくして整える玄関は、広くて余裕のある玄関とはまた違った、不思議な魅力と格調高さを演出します。
2畳の玄関をおしゃれにみせる工夫は、例えば以下の通りです。

【おしゃれに見せる工夫例】

  • デザイン性のある照明にする
  • 床の色を明るいものにする
  • 白系の配色を多く使う
  • ローボックスタイプの靴箱を使う

事例のように、ガラス面が多い玄関ドアにしてみるのもおすすめで、更に設置する照明を少しデザイン性のあるものにすると、よりおしゃれで、帰ってくるのが楽しみな玄関に出来ます。

床のタイルなどは、明るい色合いのものにすると広く感じさせることが出来ます。
白や明るいベージュなどの色合いを多く取り入れると、広く見えるうえにハイセンスな印象を与えられます。

更に2畳のようなコンパクトな玄関では、靴箱はトールタイプよりも、ローボックスタイプにした方が、余った部分でニッチ収納などが設けられます。

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7.【事例】3畳の玄関の使用事例&おしゃれに見せる工夫

この章では、3畳の玄関の想定使用事例と、おしゃれに見せる工夫をご提案致します。

7-1.【想定事例】他の家とは一味違う。こだわりの詰まった、私の玄関

モダンでスタイリッシュ。モノトーンが基本のおしゃれな玄関

ディスプレイやニッチ収納(壁をくりぬくように設けた収納)を活用して、3畳とは思えないほど広々とした玄関の想定事例をご提案致します。

<イメージ>
モダン・スタイリッシュパキラをいいフォーカルポイントにしてみては壁面収納を賢く使う
工夫例
  • 小上がりを曲線にする

工夫:曲線の小上がりでおしゃれ感UP

一直線だと面白みがないかなと、小上がりを曲線にしたのがポイント。
モノトーンだと、ビシッと締まった雰囲気になるので、ここで遊び心を出してみました。

スタイリッシュすぎるかな?という方はニッチ収納の壁部分にビビットなカラーを塗るとか、ウォールシールを貼って、遊んじゃうのもありです。

7-2.おしゃれに見せる工夫の解説

3畳は最も人気のある間取りで、収納を多めに設けることも、事例のようにデザイン的な玄関にすることも出来ます。よくある間取りだからこそ、人とは違う演出をしてみたいですよね。
3畳の玄関をおしゃれにみせる工夫は以下の通りです。

【おしゃれに見せる工夫例】

  • 鏡を配置する
  • 壁面収納を存分に活用する
  • フォーカルポイントを作る

鏡を配置すると、空間が一気に広々して見えます。収納を多くとっていて、少し圧迫感があるような場合には、思い切って大きな壁かけ鏡を設置してみると開放的な雰囲気になります。

壁面収納は玄関をおしゃれにしてくれる心強い味方です。シューズクロークを取り付けたり、ラックを置いた上に有孔ボードを設置してS字のフックをかければ、そこでも帽子などの収納が出来ます。
事例のようにニッチ収納を使うと、一気におしゃれに見えます。

また、フォーカルポイント(注視する場所を意図的に設けること)があると、ハイセンスな雰囲気になります。
事例のパキラのように、植物を置いたり、印象的な置物を置いたりすると良いでしょう。

8.【事例】4畳の玄関の使用事例&おしゃれに見せる工夫

この章では、4畳の玄関の想定使用事例と、おしゃれに見せる工夫をご提案致します。

8-1.【想定事例】魅せる玄関

便利でおしゃれな広々土間収納

土間収納のある4畳玄関を想定した玄関の想定事例をご提案致します。

<イメージ>
アーチ壁がおしゃれ壁面には自転車を正面の壁の個性的な照明もポイント
工夫例
  • アーチ壁を取り入れる
  • 自転車を壁に掛ける

工夫:アーチの壁は、まるで童話みたいなかわいらしさ


アーチの壁は、かわいらしい雰囲気をつくりだせます。くぐるとシューズクロークになっていて、上着やスケートボードなどが置けます。人から見えないから灯油缶やトイレットペーパーなどの備品も置けるのが便利です。

自転車は土間に置いておくと、邪魔になってしまうかも…そこで、壁に掛けてみるとよりおしゃれな空間が出来上がります。

8-2. おしゃれに見せる工夫の解説

4畳の広さがあれば、いろいろな見せ方が出来ます。「玄関に特にこだわりたい」という人は、4畳を選択するのもおすすめです。
4畳の玄関をおしゃれにみせる工夫は以下の通りです。

【おしゃれに見せる工夫】

  • 壁を設ける
  • 正面の壁の装飾にこだわる
  • 廊下のように長い玄関ホールを設けて、そのわきに収納スペースを作る

一枚壁を設けると、おしゃれ度合いがぐんとアップします。その壁自体にもニッチ収納をつけたりでき、人から見えない部分が作れるので、見せない収納もできて便利です。

さらに入ってすぐ、正面に見える壁の装飾にこだわると、お客さんの目線を集められる上、おしゃれで印象的な玄関になるのでおすすめです。絵を飾ったり、間接照明を取り入れたりしてみましょう。

また、事例とはタイプが違いますが、玄関ホールを廊下のように長くするのもおしゃれです。収納スペースは、その両脇に作ることができるので玄関をより広く使えます。

9.【事例】4.5畳の玄関の使用事例&おしゃれに見せる工夫

この章では、4.5畳の玄関の想定使用事例と、おしゃれに見せる工夫をご提案致します。

9-1.【想定事例】一つの空間を演出するつもりで

玄関を超えた、異空間

4.5畳という広い間取りで作る和風の玄関の想定事例をご提案致します。

<イメージ>
美しい背の高い花器を
工夫例
  • 土間を玄関につなげる

工夫:玄関と居室との間に扉を設けない、新しい間取り

4.5畳の広さの玄関にしても、壁が多く目に入ると、どうしても窮屈な雰囲気を与えてしまいます。そこで思い切って、玄関から直接居室につながる間取りもありです。

壁に窓をつければ風通しも抜群。
掃除の手間はかかってしまうかもしれませんが、個性的な家になるはずです。

9-2. おしゃれに見せる工夫の解説

4.5畳は、玄関に対してかなりこだわりのある方が選ばれる広さです。
収納がとても多い人も選ぶことがありますが、事例のように何も置かないスペースを贅沢に使うことで、ゆとりや精神的な落ち着きを演出できます。
4.5畳の玄関をおしゃれにみせる工夫は以下の通りです。

【おしゃれに見せる工夫】

  • 何もおかない土間部分を設ける

意図的に何もおかない部分を設けてみると、一気に美しい見栄えになります。
収納も、壁のように見える棚の中に収めるなどして出来るだけ物が少なく見える工夫をし、2、3点選りすぐりの置物や絵を飾りましょう。かなり洗練された印象になるはずです。

ここまで様々な観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながら理想の間取りを考えるのは大変です。
理想のマイホームを建てるうえで後悔しないためにも、家づくりのとびらで複数社のプランを比較したり、注文住宅のプロに相談することをおすすめします。

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まとめ

玄関の広さの決め方や各広さに向いている人、メリット・デメリットなどについてお伝えしました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

2畳の玄関は何世帯用の広さ?

2~3人の世帯に向いている広さです。ただし、シューズクロークを置きたい人や、靴以外の上着や帽子なども置きたい人には向いていないかもしれません。
詳細は「2.【コンパクトサイズ】2畳の玄関決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット」をご覧ください。

3畳の玄関で失敗しそうな点は?

3.【最も人気の広さ】3畳の玄関に決めるべきなのはこんな人&メリット・デメリット」では、3畳の玄関に向いている人や、メリットなどについても触れています。

玄関にシューズクロークを置くなら、どのくらいの広さがいい?

3畳以上であれば、シューズクロークを置くことができるでしょう。
なお、玄関ホールをより充実させたい場合には、4畳以上などもう少し広めに玄関を設けることで、人の目を楽しませるような空間にもできます。
詳細は「4.【ゆとりある空間】4畳の玄関に決めて良いのはこんな人&メリット・デメリット」でお伝えしています。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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