中庭のある家でおしゃれな暮らし|活用法やメリット・デメリットは?

「中庭」とは、一軒家の中心にあるプライベート空間のことです。外部からの視線を遮断でき、家族で過ごしたり、友人を招いてバーベキューをしたりと思い思いの時間を過ごせます。この記事では、中庭のある家について以下の点を紹介します。

この記事でわかること

  • 中庭の一般的な費用
  • 中庭のメリットとデメリット
  • 中庭のおしゃれな活用方法

ぜひご覧になり、中庭のある家を建築する際の参考にしてください。

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1.「中庭」とは?パティオとの違いと費用

「中庭」とは、建築物の内部に設置された、壁などで囲われている庭のことです。通風や採光を目的として設置され、近年はインテリア性の高さからも人気を集めています。

注文住宅を建てる際、同じ床面積で「中庭あり」と「中庭なし」を比較すると、中庭をつくるパターンのほうがより広い土地が必要です。

また、中庭がある建物のほうが表面積が大きくなるため、外壁代や窓などのコストがかかります。用いる資材によって費用は変動するものの、中庭をつくることで坪単価は3万円~5万円程度上がると考えてください。

そのため、購入価格が2,500万円~3,000万円、平均的な仕様の30坪から35坪の注文住宅の場合、中庭つきにすると3,500万円以上になります。

1-1.中庭とパティオとの違い

「パティオ」とは、スペイン語で中庭を意味する言葉です。パティオは、夏には40度を超える猛暑となる、スペイン南部のアンダルシア地方で誕生したとされます。噴水や井戸、花々で彩られたオープンスペースで、周囲の住人や路地を行き交う人々が涼を得ようと立ち止まり、花を観賞したり井戸端会議をしたりする場所です。

このように、スペインのパティオは、建築資材やオープンスペースである点などは日本の中庭と若干異なりますが、日本では中庭と同じ意味で用いられます。

1-2.中庭の間取りは3タイプ

中庭のある戸建ての家は、間取り図で見ると住宅部分がカタカナの「コ」や「ロ」の形に見えるのが特徴です。
それぞれの特徴は以下のとおりです。

コの字型
中庭を家が囲うように建っている
コの字型
ロの字型
中庭が家の中心にある
ロの字型
L字型
L字型の家の中に中庭がある
L字型

コの字型の家では、中庭を囲むように家がありますが、囲みきってはいません。そのため、外から中庭に入ることも可能です。ロの字型では、中庭を囲むように住宅が建っており、原則、外から中庭には入れません。いずれも、中庭が家の中心にあるため、室内にいながら緑を感じられ、風や日光を取り入れやすい構造になっています。

また、家がL字でその中に中庭があるのが、L字型のタイプです。コの字型やロの字型に比べ、外と面する箇所が大きい分開放感を得られやすい一方、外から中庭が見えてしまうこともあります。

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2.中庭のある家5つのメリット

中庭のある家5つのメリット イメージ

中庭のある家のメリットは、主に以下の5点です。

  • プライバシーを守りながら庭でくつろげる
  • 家族との適度な距離感を保てる
  • 部屋に太陽光が取り入れやすい
  • 風の通り道を確保できる
  • 防犯性に優れている

各メリットを解説します。

2-1.プライバシーを守りながら庭でくつろげる

中庭がある家では、プライバシーを守りながら庭でくつろげます。一般的な庭の場合、外からの目線が気になることは少なくありません。建物に囲まれプライバシーが確保された中庭では、人の目を気にせずに思いのままに過ごせます。

「天気が良いから外に出かけよう」と思っても、いざ出かけるとなると着替えや荷物の準備などが必要で、それだけで億劫になることもあるでしょう。しかし、中庭があれば着替えずにそのまま外に出てくつろげます。こういった行動も、人の目が気にならない中庭があるからこそできることです。

隣の家との距離が近い都心部では、安心できる場所を確保しにくいという悩みも多いですが、中庭があるとその悩みも解決できます。

2-2.家族との適度な距離感を保てる

家族との適度な距離感を保てるのも、中庭のある家のメリットの1つです。中庭を挟み部屋が向かい合わせになるだけでなく、通常の家よりも窓が大きいことが多いため、離れた部屋で過ごしていても、家族の気配を感じやすくなります。

その一方で、中庭を挟んだ間取りのため、適度な距離感を保てるという側面もあります。お互いの気配を感じつつ、少し離れた部屋で過ごせるため、ストレスなく生活できるでしょう。

また、家族と喧嘩したときの良い逃げ場にもなってくれます。家族とはいえ、同じ空間でずっと一緒に過ごしていると、考えや意見が食い違い、少し気まずい雰囲気になったりすることもあります。

そのようなときに敷地内で一人で頭を冷やしたり気分転換できたりする場所があると、それ以上関係が悪化することなく、関係修がしやすい…ということもあるのではないでしょうか。

2-3.部屋に太陽光を取り入れやすい

中庭があると、部屋に太陽光を取り入れやすくなります。中庭を伝って入る太陽光を、中庭に面した複数の部屋の窓から取り入れられるのが、大きなメリットです。本来、北側の部屋に自然光が入る時間は極端に短いですが、コの字やロの字の間取りで中庭をつくることで、北側の部屋であっても南向きの開口部が生まれます。

分譲地では、後から建った建物の日蔭になり太陽光が入らなくなることもあるため、採光を目的として中庭のある家にリフォームするケースも増えています。

2-4.風の通り道を確保できる

風の通り道を確保できるのも、中庭のある家のメリットです。中庭の存在によって、家の表面積が増えて開口部を設けやすくなることで、風を部屋に取り入れ、換気をするのが容易になります。

とくにコの字やロの字の家は壁面が多いため、その分、窓の数も増えます。そのため、季節によって変化する風の通り道に合わせて窓を開けられるため、1年中風通しがよい状態を保てるでしょう。

また、道路に面した通常の窓に比べて、防犯面のリスクを抑えて通気できることも大きな魅力です。中庭が完全に住居で囲まれている場合は、就寝中であっても防犯を気にせずに窓を開けられます。

2-5.防犯性に優れている

中庭の形にもよるものの、中庭がある家は、一般的な庭つきの家に比べて防犯性に優れています。とくに四方を囲まれたロの字の間取りの場合、より防犯性が高まります。庭から侵入するケースが多いため、外から遮断されている中庭であれば、安心感が高いでしょう。

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3.知っておきたい中庭のある家のデメリット

知っておきたい中庭のある家のデメリット イメージ

メリットの多い中庭の家ですが、以下のようなデメリットも存在します。

  • 建築コストが高くなりやすい
  • 住空間を確保しにくい
  • 冷暖房効率が落ちる
  • 家事動線が長くなりやすい
  • 定期的なメンテナンスが必要

それぞれの内容を解説します。

3-1.建築コストが高くなりやすい

中庭がある家は、建築コストが高くなりやすい点がデメリットです。通常の家の形に比べ、壁の表面積が広く窓も多いため、外壁代やサッシ代が高くつきます。

また、家の形状が複雑化するのに伴い、家の強度を確保するための資材も必要になります。そのほか、中庭に屋外用の照明器具、給水・排水設備の設置をする場合は、さらにかかる費用がかかるでしょう。

3-2.住空間を確保しにくい

住空間を確保しにくいのも、中庭をつくったことで生じる可能性のある弊害です。敷地が広ければ、中庭をつくったうえで十分な住空間を確保することもできます。

しかし、敷地が狭い場合、中庭をつくることで居住空間を圧迫しかねません。限られた敷地の中で中庭をつくる際は、原則、住空間を優先させつつ、両方をバランス良く確保できるような設計が求められます。

3-3.冷暖房効率が落ちる

中庭のある家は、冷暖房効率が落ちる点もデメリットの1つです。庭に面する壁面が増える分、必然的に窓の数も多くなります。外気と室内の空気が交換されやすくなるため、断熱性が低下します。

窓が多いため日当たりと風通しが良いというメリットがある一方で、冷暖房の効率が下がることにより、光熱費が上がる可能性が高まることを知っておく必要があるでしょう。

3-4.家事動線が長くなりやすい

中庭のある家は、家事動線が長くなりやすいことが懸念されます。中庭を通れば反対側の部屋まですぐに行ける家でも、天候や気候によっては、家の中をぐるっと移動することもあるでしょう。

その場合、どうしても家事動線が長くなってしまいます。中庭を突っ切れない日を想定してキッチンや家電製品などを配置しないと、家事や移動を行うのが大変になり、住みにくさを感じてしまいかねません。

3-5.定期的なメンテナンスが必要

中庭のある家は、外壁面が多く形状が複雑な分、定期的なメンテナンスが必要です。また、日常的な掃除も面倒になる可能性があります。窓が多いため、窓拭きの手間が増えるほか、庭に排水設備を設ける場合は、土や枯れ葉が詰まらないように掃除をしなければなりません。

予算と理想のバランスをとったり、デメリット面を考慮した家づくりは、初めて注文住宅を検討される人にとってはハードルが高いものです。
疑問やお悩みが出てきたら、自分たちだけで抱え込まず、時には無料サービスを活用して時間や労力を無駄にしないことも大事です。

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4.中庭の活用方法

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ここからは、中庭の活用方法をご紹介します。さまざまな活用方法を知ることで、中庭をつくるイメージもより具体的なものになるでしょう。

4-1.二世帯住宅の緩衝地帯

中庭のある二世帯住宅の場合、適度な距離を保ちながら、お互いが快適に暮らせます。中庭が緩衝地帯になり、お互いに干渉しすぎず、気になったときにはすぐに様子を見に行けるという、理想的な関係が実現します。

中庭にウッドデッキや植栽を置けば、セカンドリビングのように両世帯が利用できる空間になるでしょう。

4-2.子どもたちの遊び場

小さな子どもがいる家庭であれば、子どもたちの遊び場として活用するのもおすすめです。人工芝を敷くことでクッション性が上がり、子どもの怪我を防止できます。また、中庭は高さがなく、危険な落下事故につながる可能性は低いと考えられます。

基本的に、壁に囲まれた空間のため、子どもが道路に飛び出してしまうこともありません。このように、安全性を確保しながら、太陽の下で遊ばせられることが中庭の魅力といえるでしょう。夏はプール遊びを、冬は中庭に積もった雪で雪遊びを楽しめます。

4-3.セカンドリビング

中庭をセカンドリビングとして活用するケースも、多くみられます。テーブルや椅子を置けば、自然の中で日の光を浴び風を感じながら、家族で団らんできる場所になります。家族で中庭で食事をしたり、ハンモックに揺られたり、ゆったりした時間を過ごせるでしょう。

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5.おしゃれな中庭づくりにおすすめの植物

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中庭に植物を植える場合、湿気や日陰に強い植物を選ぶことがポイントです。また、中庭に水の出し止めができるように水栓をつけると、植物の世話がしやすくなるでしょう。

ひざ丈程度のリーフ系を希望する場合はシダ類やクサソテツ、四季を感じられる雑木であればイロハモミジ、ナツハゼなどがおすすめです。また、中庭を明るい雰囲気にしたいときは、ティアレラやホスタなどの花が咲く植物や、エゴポディウムやラミウムなどのカラーリーフも適しています。

取り入れる植物によって、中庭の雰囲気は大きく変わります。植物選びの際は、プロに「花や実がなる植物を植えたい」「四季折々の風情を感じたい」などの希望のイメージを伝えるとともに、「どの程度手入れできるか」についても事前に伝えることが大切です。

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まとめ

中庭は、建築物の内部に設置された壁などで囲われている庭のことを指し、通風や採光を目的として設置されます。近年は、インテリア性の高さからも人気を集めています。

用いる資材によって費用は変動するものの、中庭をつくることで坪単価が3万円~5万円程度上がることが一般的です。そのため、購入価格が2,500万円~3,000万円の、平均的な仕様の30坪から35坪の注文住宅の場合、中庭つきを選択すると3,500万円以上になります。

プライバシーを守りながら庭でくつろげる、太陽光や風を取り入れやすいといったことが、中庭をつくる主なメリットです。一方で、敷地の広さによっては住空間を確保しにくい、冷房効率が下がる、定期的にメンテナンスが必要であることなどに注意が必要です。

中庭がある家のメリットやデメリット、具体的な活用方法を知り、中庭がある注文住宅を検討をする際の参考にしてください。


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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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