- 変更日:
- 2024.08.16
家を建てるときは人だけでなく、大切な家族の一員である犬も喜ぶ環境を用意してあげたいものですね。そのためには、犬が快適で過ごしやすいと感じる環境を正しく把握し、間取りなどに反映させることが大切です。
この記事では、ペットの犬と暮らす家づくりをする前に知っておきたいポイントやおすすめの間取り例、おすすめハウスメーカーなどについて紹介していきます。
庭のドッグランで運動不足解消 | お気に入りの場所でリラックス | コミュニケーションがしっかりとれる |
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ペットの犬が喜ぶ家づくりをするメリット |
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ペットの犬が喜ぶ家づくりをするデメリット |
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間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
目次
1.犬が喜ぶ家づくりのために知りたいポイント
これらのポイントを知らずに家を建てると、犬が過ごしにくい環境となってしまいストレスがかかってしまう可能性があります。家を建てた後に後悔することがないよう、それぞれのポイントについて詳しい内容をみていきましょう。
1-1.落ち着ける居場所をつくる
犬は暗く天井が低い場所が好きです。犬専用のスペースとして穴倉のような場所を作ると、ストレスをかけにくくなるでしょう。さみしがり屋でもあるため、家族のそばにいられるよう、リビングやリビングに近い階段下などに居場所を作るのがおすすめです。
2-4.庭とテラスが一体となった間取り
1-2.動き回れる動線にする
犬は動き回れる環境を好みます。喜んでもらえる家づくりをするためには、犬の動線にも気を配って住宅を作るとよいでしょう。家のなかで飼った場合、とくに若い犬は運動が足りなくなってしまいがちです。たとえば、リビングと廊下を回れるような回遊動線を作れば、運動不足解消になります。また、電源コードにひっかからないようにンセントを上の位置にするとよいでしょう。
1-3.ストレス解消・運動できる環境をつくる
犬は室内で飼えるものの、家のなかだけではストレスで体調が悪化してしまう可能性があるため、外に連れていきストレスを解消させてあげましょう。毎日散歩に連れていけるのが理想ですが、飼い主の都合もあるため、庭や屋上に犬が遊べるドッグランを作ったり、リビングに隣接したウッドデッキも動線の一部分になるように出入りできる窓を作ったりするのがおすすめです。
2-1.庭にドッグランがある間取り
1-4.足に負担がかからないように工夫する
犬は動き回るのが好きなので、滑りにくい床材を使い、犬の足に負担がかからないようにすることも大切です。
また、階段は犬にとって遊びながら運動ができるスポットですが、年老いていくと足に負担をかけてしまうことがあるため、緩やかで段差の少ない階段の設置がおすすめです。
1-5.キッチンに犬が入らないようにする
室内で飼った場合、犬は家のなかを動き回るため、キッチンに入らない工夫が必要です。ペットフェンスなどを使って危ない場所に犬が入れないように工夫しましょう。
また、家から道路に飛び出していってしまわないよう、玄関や庭にもフェンスの設置がおすすめです。
2-3.ペットが入れないスペースを作った間取り
2.ペットの犬と暮らす家のおすすめの間取り5選
ペットの犬と暮らす住宅5つの間取りをご紹介します。犬と暮らす工夫やおすすめのポイントも併せて紹介していますので、参考にしてください。
犬の習性や好みを活かした間取りづくりをすると、日々快適に過ごせるようになります。ここでは、おすすめの間取りに関する詳しい内容をみていきましょう。
2-1.庭にドッグランがある間取り
ウッドデッキで走り回る犬を愛でる家
犬は定期的に外にいかないと大きなストレスになってしまうほど、外が好きな動物です。広い庭があるのであれば、ドッグランを作れば犬が外に出やすくなります。庭が狭い場合、屋上にドッグランを作ることも可能です。
フェンスがあっても犬が隙間を通りぬけてしまう可能性があるため、隙間が狭いフェンスがよいでしょう。芝生の地面にすると、乗ったときに柔らかくて排泄物にも気づきやすいためおすすめです。
2-2.ペット専用の足洗い場がある間取り
家の中心に愛犬がいる暮らし
犬は外に出るのが好きとはいっても、家のなかには土を持ち込みたくないものです。気持ち良く生活していけるようにするため、帰ってきたとき使いやすい場所にシャワースペースを作るとよいでしょう。室内にシャワースペースを作るなら、水が飛び跳ねにくいような工夫が施された設備がおすすめです。
この間取りの場合、中庭(パティオ)がドッグランスペースになっています。家の三方向から様子を覗くことができ、犬がどうしているか確認しながら過ごせるでしょう。
2-3.ペットが入れないスペースを作った間取り
ペットが安全に過ごすためには、入ってほしくないスペースをしっかりと防ぐ必要があります。ペットが自由に入れるゾーンと入ってはいけないゾーンをはじめから分けておき、間取りに反映させておくのがおすすめです。
また、この間取り例ではペットが入れないゾーンだけではなく、浴室などの人と同伴でなら入れるゾーンも作っています。それぞれの家庭ごとの考え方も間取りに反映させて、使いやすくて快適に過ごせる家づくりをしましょう。
2-4.庭とテラスが一体となった間取り
出典:アルネットホーム
テラスや庭に出られることで、犬のストレス軽減効果や健康への効果が期待できます。この間取りには、とても広いテラスがあり、テラスを通ってさまざまな方向に行ける状態になっており、犬と楽しく快適に過ごせます。
犬も人間もテラス部分で外の空気を吸ってリフレッシュできるうえ、テラスに椅子などを用意すればアウトドアリビングとしても活用できます。外で喜ぶ犬を見ながら、気持ち良く自分の時間を過ごせるでしょう。
3.犬と快適に暮らす工夫がある注文住宅の費用相場
犬が喜ぶ間取りにするために必要な費用相場をチェックしてみましょう。
3-1.犬が喜ぶ住まいにするための費用とは
犬が喜ぶ住まいの設備にはドッグランやペット専用の足洗い場、回遊動線、テラスなどがおすすめです。
犬が喜ぶ住まいにするための設備にかかる費用の相場をチェックしてみましょう。
ドッグラン | 約50〜200万円 (最低限のグレードなら10万円以下も可能) |
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ペット専用の足洗い場 | 約10〜30万円 |
屋根付きテラス | 約20〜35万円 |
ペット専用スペース(既製品のユニットを使用) | 約35万円 |
実際には使う素材や設備のグレード、設置する面積の広さなどによっても値段が変わります。参考程度に見ておきましょう。
3-2.犬と快適に暮らす工夫がある注文住宅の費用シミュレーション
【例】30坪木造2階建て2LDK
家族3人と、犬と猫が共に暮らす家の費用シミュレーションです。
建築費用合計:約2,200万円
<内訳>
建築本体工事費:約1,540万円
付帯工事費、別途工事費:約440万円
そのほか諸費用:約220万円
※あくまでもシミュレーションです。お住まいの地域の土壌によって変動するのでハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
4.ペットの犬と暮らす家の失敗例からわかる注意点
犬と快適に過ごすためにも、実際に犬と住んでいる方の失敗例を確認して注意するポイントを理解しましょう。
4-1.【生活面】住宅の床など、設備が傷ついてしまった
<注意点>メンテナンスしやすい床材を使用する
犬と暮らすなら、コルクマットなどの取り替えやすいアイテムを使うと、きれいな状態に戻しやすいため便利です。汚れの傷のついた部分だけ取り換えるようにすれば、メンテナンスにかかる費用も削減できます。
また、ペット用の壁紙など、犬と暮らす家づくりのために開発されたアイテムがたくさん用意されています。上手に活用して、ずっと快適な住まいにしましょう。
4-2.【生活面】臭いが気になるようになった
来客時に臭いと思われないか不安です
飼っているペットはかわいいけれど、だんだん部屋のなかの臭いが気になるように…。気が付いたときに換気していますが、来客時は気になってしかたありません。
<注意点>
犬と暮らしていると、だんだん臭いが気になるようになってしまうケースもあります。24時間換気システムを取り入れると、いつもきれいな空気を保てるでしょう。室内犬は家にいる時間が長いため、空気などの室内の環境を整えておくことが重要です。
ペット用の壁材のなかには脱臭や湿度調整機能があるアイテムもあります。臭い対策が気になる方は活用を検討してみましょう。
4-3.【計画段階】通行人に向かってずっと吠えてしまう
外がドッグスペースにしたらずっと吠えています
家族が帰宅時にすぐかわるよう、道に面した場所にドッグスペースを作りました。ところが、通行人が通るたびずっと吠えるように…。近所からうるさいと思われていないか心配です。
<注意点>
犬は、見知らぬ人が来たら吠える番犬にもなってくれる頼もしい存在です。しかし、人通りが多い道路側にいつもいると、吠え続けなくてはいけず、犬も疲れてしまう可能性が。近隣への音の問題も心配ですよね。
ドッグスペースを設置する場合は、道路側からの視界には注意が必要です。犬は知らない人に吠えるものと考え、暮らしをイメージした個所にドックスペースを設置しましょう。家族が近くに感じられるけれど、少し視覚もあるくらいの場所にすると、犬も落ち着きやすいですよ。
犬と暮らす注文住宅の失敗例を見てきましたが、夢のマイホームを建てるなら「絶対に後悔したくない」ですよね。「家づくりのとびら」では注文住宅のプロに間取りのことや資金のことなど、無料で相談ができます。理想の家を実現するうえでの悩みがある場合、ぜひお気兼ねなくご相談ください。
5.ペットの犬と暮らす家を建てるならおすすめのハウスメーカー3つ
最後に、犬と暮らす家づくりにおすすめのハウスメーカー・工務店をご紹介します。
5-1.一条工務店
一条工務店では現在だけではなく年齢を重ねた先の変化も想定して犬などのペットが快適に生活できる家づくりをしています。快適な温度を保ち、清潔な空気を維持するシステムがあるため、犬にとっても人間にとっても暮らしやすいでしょう。ペット用洗い場の設置など、さまざまな設備の提案が可能です。
i-smart(アイ・スマート)
「アイ・スマート」は、外内ダブル断熱構法で高気密高断熱の家。オール家電にも対応している、心から癒される住空間を実現するブランドです。床暖房なら部屋を優しく温め、一般的な暖房より乾燥ににくいので、人も犬も快適に冬を過ごせます。外観にはさまざまなバリエーションがあり、理想の住まいづくりが実現できますよ。
出典:一条工務店 ホームページ
5-2.パナソニック ホームズ
パナソニック ホームズは公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)の協力のもと、ペットと共生する住まいのあり方を追求しています。間仕切りを減らして大空間を作れるため、犬がすぐそばにいなくてもお互いに様子が理解しやすく、犬がさみしく感じにくい仕組みです。また、24時間365日いつでも清潔で快適な空気を提供していて、ペットが暮らしやすい住まいづくりが可能です。
ペットと暮らす家
パナソニック ホームズの「ペットと暮らす家」は、かわいいペットに癒される暮らしを豊かにしてくれる住まい。ペットと人がともに暮らしやすい空間づくりを実現します。間仕切りがなくペットふれあえるのびのび空間。24時間空気を快適にすこやかに保つ全館空調システム「エアロハス」も採用しています。
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5-3.ミサワホーム
ミサワホームは大切なペットとの暮らしが快適になるよう、さまざまな工夫が考えられた家づくりが可能なハウスメーカーです。例えば、室内犬を飼う方にとって重労働である犬のシャンプーについては、犬を洗う時や乾かす時の姿勢が楽になるような設計作りから考えてもらえます。
室内に専用室を設けて楽に作業できるようにすることも可能ですが、一般的にはバスルームで洗うことが多いものです。バスルームがより使いやすい空間になるよう、相談してみてはいかがでしょうか。
犬と暮らす家
ミサワホームの「犬と暮らす家」は、事故防止、におい・傷つき・掃除・音・収納などの対策、コミュニケーションなど、犬との暮らしを想定したさまざまな工夫を住宅に取り込むことができます。愛犬と快適に暮らせるための工夫やアイデアを豊富に持っているので、安心して犬と暮らす家づくりをお願いできるハウスメーカーです。
まとめ
ペットの犬と一緒に暮らす注文住宅を建てるなら、人も犬も快適に暮らし続けられる住まいづくりのポイントや、犬と暮らす家づくりのノウハウのあるハウスメーカー・工務店選びが重要です。
この記事では、犬の特徴からおすすめの間取り例や費用相場、失敗から分かる注意点、おすすめのハウスメーカー・工務店をご紹介しました。ぜひ、参考にしていただき、理想の住まいづくりを実現してくださいね。
ペットの犬が喜ぶ家のポイントは?
- 落ち着ける居場所をつくる
- 動き回れる動線にする
- ストレス解消・運動できる環境をつくる
- 足に負担がかからないように工夫する
- キッチンに犬が入らないようにする
詳しくは「1.犬が喜ぶ家づくりのために知りたいポイント」で解説しています。
ペットの犬と暮らす家のおすすめの間取りは?
ペットの犬と暮らす住宅5つの間取りをご紹介します。犬と暮らす工夫やおすすめのポイントも併せて紹介していますので、参考にしてください。
犬と快適に暮らす工夫がある注文住宅の費用相場は?
犬が喜ぶ住まいの設備にはドッグランやペット専用の足洗い場、回遊動線、テラスなどがおすすめです。
「3.犬と快適に暮らす工夫がある注文住宅の費用相場」では、これらの費用詳細や、実際にこれらを取り入れた注文住宅の費用シミュレーションをご紹介しています。
ペットの犬と暮らす家の失敗例は?
犬と快適に過ごすために、実際に犬と住んでいる方の失敗例から分かる注意点をご紹介します。
詳しくは「4.ペットの犬と暮らす家の失敗例からわかる注意点」をご覧ください。
ペットの犬と暮らす家を建てるならおすすめのハウスメーカーは?
犬と人が快適に暮らせる家づくりのために、さまざまな工夫やアイデアを実現してくれるハウスメーカー3社をご紹介します。
詳しくは「5.ペットの犬と暮らす家を建てるならおすすめのハウスメーカー3つ」をご覧ください。
家と共に暮らす注文住宅を建てたい方は、ぜひこの記事をお役立てください。
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この記事の編集者
床や壁のペット対策、ちゃんと考えておけばよかった
夢の新築マイホーム!だけど、気付いたら床や壁が傷だらけになっていました。もっと対策をとっておけばよかったなあ…。