【相談実録】安くても丈夫な家が欲しい!プロおすすめのメーカー3選

子育てのタイミングで「将来子供のために家を建てたい」と思う人も増えてくるのではないでしょうか。家を建てることはとても大きな決断であり、失敗のないように進めたいものです。
この記事では、実際にマイホームを建築、購入する人の相談事例にもとづいて、注文住宅を建てる際の予算シミュレーションや全体の流れをご紹介します。
※本記事は実際の相談内容を参考に編集しています。
※本記事に使用しているご相談者様写真および物件画像はイメージです。

相談者

相談者:山田様 イメージ
山田様
  • 千葉県在住 30代
  • 低コストでありながら耐震性、耐久性、断熱性、機密性など多面的に見ても性能が高いハウスメーカーの選び方を知りたい。
  • 長い目で見た時のメンテナンスコストについて知りたい。
  • おすすめのハウスメーカーなどを知りたい。

回答者

回答者 「HOME4U 家づくりのとびら」 アドバイザー 守田
家づくりのとびら アドバイザー 守田
注文住宅業界で10年以上勤務し、ハウスメーカーの営業職や工務店向けのコンサルを経験。ハウスメーカーだけでなく、地場の工務店や設計事務所との家づくりにも精通した住宅のスペシャリスト。現在は年間約300件の相談に対応。

1.子育てがしやすい家づくりってどんな家?理想のお家を会話で引き出す

アドバイザー 守田:この度はご相談ありがとうございます!最初に家づくりを検討しはじめたきっかけについて聞かせてください。

山田様(妻):現在子供がいるのですが、2LDKの賃貸では手狭だと感じるようになったからです。自分が生まれ育ったのが一軒家ということもあって、広い家で子育てをしたいと思うようになりました。

アドバイザー 守田:お子様の成長によって家づくりを検討される方も多いですからね。
奥様が主体的に家づくりを考えられているようですが、ご主人ともお話はされているのですか?

山田様(夫):はい、私も家を建てた方が良いと思っていて夫婦の見解は一致しています。
山田様(妻):今は3人暮らしですが、追々子供が増えることも視野に入れて4人家族で住める家づくりを相談したいです。

アドバイザー 守田:ずっと住む家ですし、将来的なことも視野に入れたいですよね。エリアなどのご希望はありますか?

山田様(妻):エリアは夫の実家近くが理想です。子育てなども夫の実家は相談にのってもらいやすくて。

アドバイザー 守田:それだと安心ですね。実際に今考えている段階の建物のご要望はありますか?

山田様(妻):2階建てが理想です。3LDKが最低ラインかなと思っていて、広めの家を考えています。

アドバイザー 守田:欲しいお部屋や設備面のご要望はありますか?

山田様(妻):脱衣室と洗面室を分けたいのと、ウォークインクローゼットを寝室部分につけたいです!
山田様(夫):あとはリビングのつづき間の和室も欲しいなあ。
山田様(妻):パントリーも欲しいし、余裕があればランドリールームも欲しいなって。考えれば考えるほど欲しい設備がたくさん…!床暖房も欲しいのですが、夫の両親には「本当にいるの?」と言われました。

欲しい設備(パントリー) イメージ

アドバイザー 守田:確かに「リビングだけ床暖房にする」など、全室につけなくても良いという意見も一理ありますね。

山田様(妻):私の実家がかなり寒かったのがトラウマで…。できれば寒すぎないほうがいいなと思っています。

アドバイザー 守田:部屋の温度の感じ方にも個人差があるので、実際に体験してみないと難しいですよね。耐震性については気になりますか?

山田様(妻):う~ん…あんまり気にしていません。でもプロの方から見て大丈夫かどうかのレベル感は事前に知っておきたいです!

アドバイザー 守田:では、耐震性に関しては後で詳しく説明しましょう。
こだわりは外観というよりも内装部分でしょうか?

山田様(妻):そうですね、家の外観は個性的なものでなく一般的でいいと思っています。
内装に関しては、インスタやカタログで見てみるとどんどんこだわりたいと思うようになって困っています。

アドバイザー 守田:キッチンや洗面なども魅力的なものが多いので、こだわりたいと言われる方は多くいらっしゃいますよ。車は所有される予定ですか?

山田様(妻):はい。できれば駐車スペースは2台分欲しいです。
山田様(夫):1台は自家用車用で、もう1台は来客用。建物の外に駐車場を作って止めるイメージですね。

アドバイザー 守田:お庭についてはどうですか?

山田様(妻):できれば欲しいと思っています。
プランターで家庭菜園してみたいし、今後子供がプール遊びできたりするスペースがとれたらいいなって。

アドバイザー 守田:建築面積は大きめに見て17坪、車2台分で10坪、玄関のアプローチで5坪、庭を広めに10坪、近隣との遊び5坪……と考えると、ご要望を満たすために必要な土地面積はトータル50坪くらいですかね

<今回のご希望の整理>

  • 夫婦2名、子供2名の4名で住める家
  • 旦那様の実家周辺のC市希望
  • 2階建ての3LDK、広めの家を希望
  • 脱衣別の洗面室を分ける、ウォークインクローゼット、リビングのつづき間の和室、ランドリーシューズイン、SICとパントリー、ランドリールーム、床暖房(寒さ回避)
  • 耐震性はそこまで気にしない
  • 外観よりも中身をこだわりたい
  • 車の駐車スペース2台分想定
  • 庭付き

2.住宅業界経験者による、注文住宅を建てる時の「気になる!」を解決

アドバイザー 守田:予算シミュレーションを出す前に、住宅のメンテナンスコストについて具体的にご説明しますね。
ハウスメーカーの保証がどれくらいついているかという点は、おうち選びの大きなポイントです。

2-1.保証

保証期間のしくみ

アドバイザー 守田:保証にもいろいろありますが、よく間違われるのが「初期保証30年」と「最長30年保証」。
「最長30年保証」と謳われている場合、初期保証は10年であることが多いです。初期保証10年ということは、最初の10年で点検を受けた結果、メンテナンス必要箇所が判明した場合には家主様のご負担でメーカー指定のメンテナンスを行うことが必要になり、メーカー指定のメンテナンスを実施することで保証期間が延長されることになります。
メンテナンスをしてさらに次の10年へ。もちろんメンテナンスが不要であればそのまま10年継続されますが、20年目、30年目でも同様に点検をして、計2回の点検が発生します。お客様負担でメンテナンスする必要があるかもしれないタイミングが2回ある、つまりお金がかかるかもしれないポイントが2回あるということです。

山田様(妻):保証の仕組み、知らなかった…。お金がかからない方が良いけど、不安定で何か災害時に巻き込まれるのは嫌だからきちんとメンテナンスはしたいよね。
山田様(夫):最近は地震や水害なども多いしね。

アドバイザー 守田:メンテナンスが必要になるかどうかは、黄砂や塩害、排気ガスなどの家が建っている環境にもよります。
例えば、大手ハウスメーカーであるパナソニックホームズでは初期保証35年がついており、基本的には35年間メンテナンスが不要、もし保証期間内でメンテナンスが必要なった場合は発生するメンテナンス費がメーカー負担となるメリットがあります。
初期保証が長いほど建物のコストが高くなる傾向にありますが、メンテナンスコストを抑えられることでトータルではメリットの方が大きいという判断で初期保証の長いところを選ぶお客様もいらっしゃいます。

山田様(妻):知らなかった~!この話を聞くと、コストをかけてでも長い保証を付けたいと思うようになるなぁ。
山田様(夫):家づくりにおいて保証も、大事なポイントになりそうだね。

2-2.耐震性

アドバイザー 守田:もう一つ、耐震性についてもプロの視点から説明しますね!地震の多い日本では、耐震性もおうち選びの大きなポイントです。

耐震等級の比較

アドバイザー 守田:耐震性能には耐震等級という国の基準が存在します。等級は1~3まであり、3が一番優秀な等級です。
本震の後に余震があることも多くありますが、耐震等級における強度は余震について考慮していない点がネックです。
言い換えると、耐震等級というのは本震=1回の地震に耐えられるかどうかを基準とした強度評価であるということです。
ハウスメーカーさんによってはこのネックを克服するために独自に耐震実験をしている所もあります。CMなどで見たことありませんか?

山田様(妻):あるある!地震が起こっても今の家は大丈夫かな、って見ていました。
山田様(夫):等級が1回の地震に耐えられるかどうかで決まっているなんて、知らなかった!

アドバイザー 守田:そうです。なので、この実験では何回の地震に耐えられるか、というのを明確にしているのです。
耐震実験にはお金がかかるので実施していないメーカーもありますが、2,3回やっているところや10回ほど、100回くらいやっているところなど実験規模はさまざまです。
大規模の耐震実験をすればコストもかかるので、規模の大きい耐震実験をやっている建物のコストは上がる傾向にあります。

山田様(夫):「耐震実験をしている」というだけで何となく安心していましたが、実験回数なども細かく見てみようと思います。

3.理想の家にかかる必要予算は?シミュレーションでチェック!

アドバイザー 守田:希望金額などはございますか?

山田様(妻):予算は2,000万未満で、できれば1,600万くらいが理想です。
借り入れの予算は4,000万というのは主人の両親の意見もそれくらいでした。
200万円は頭金にしたいと思っています。

アドバイザー 守田:では3,800万くらいの借り入れという感じですね
借り入れをするのは、主人のみ、もしくは夫婦でなど、ご希望の方針はありますか?

山田様(妻):4,000万未満であれば主人単独で、さらに膨らむ場合は私も一緒にと思っています。
山田様(夫):金利は変動がいいと思っていて、返済期間は35年を検討しています。

アドバイザー 守田:返済金額で検討できる上限金額などはありますか?

山田様(妻):毎月の返済は10万円が理想ですが、上限で考えると12,13万円くらいかなあ。
やっぱりお金をかけてでも、いい家に住む方を選びたいですしね。

アドバイザー 守田:ボーナスの増枠などは検討されていますか。

山田様(夫):一応考えてはいますが、1回のボーナスでプラス5,6万円くらいでしょうか。1年で考えると2回なので12万円くらいの上乗せはできそうです。

アドバイザー 守田:ご回答ありがとうございます!
それではシミュレーションをしてみましょう。

シミュレーション

アドバイザー 守田:月に12万4千円返済し、ボーナスの増枠を月1万円(6万×2回=12万/年)で考えるとこのような内容が考えられると思いますよ。

山田様(夫):コストは低いに越したことは無いので、なるべくシミュレーションの坪単価58.5万円くらいの低いコストで相談ができるハウスメーカーさんを探したいです。

4.あなたに合った、おすすめのハウスメーカーをご提案

アドバイザー 守田:伺ったお話に基づいて山田様におすすめのハウスメーカーさんを3社ご提案します

住宅情報館

アドバイザー 守田:ひとつめは住宅情報館さんです。この会社さんは不動産屋としての側面が知られていますが、本業は建設会社さんなのです。

山田様(妻): TVCMもよくやっていますよね。

アドバイザー 守田:はい、建物のクオリティも高く、国産の檜をメインに使っており、どの森で伐採されどこで加工されたのかなど出どころが明確なのが安心です。
また、「耐震実験もしっかりされている」「標準仕様も充実していて流行のおしゃれなスケルトン階段や間接照明なども導入」「コスパが良い」なども人気のポイント。
不動産としての側面もあるので、土地探しが強いのも魅力ですよ。

山田様(夫):コスパが良いのも魅力的ですが、耐震実験がきちんと行われているのは安心材料ですね。


住宅情報館

画像引用先・公式サイト:https://www.jutakujohokan.co.jp/

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レオハウス

アドバイザー 守田:ご提案したいメーカーの2社目はヤマダ電機グループのレオハウスです。
コスト的に安価な傾向でありながら、断熱等級5、耐震等級3もきちんと網羅していますので、性能的にも安心できる住宅を提供しています。

山田様(夫):ヤマダ電機グループということは、家電などの設備面でも何か相談できるとか…?

アドバイザー 守田:その通り!「スーパーフル装備住宅」があり、一般的には本体工事に含まれないエアコン、照明、カーテンなど、ヤマダ電機の得意分野の設備を全部込みで提案してもらえます。賃貸から戸建てに住み替えるとスペースも広くなりますし、将来的に家族が増える可能性を考えると家具や家電の買い替えも必要になりますよね。それも全部込みで提案してもらえます。
新生活に必要なものを全てワンストップで提供してくれることが人気のポイント。

住宅設備もヤマダの保証が10年間ついてくるメリットも大きいです。
構造躯体の保証も最長60年で、保証面はとても充実しています!

山田様(妻):ヤマダ電機のハウスメーカーについて知らなかったですが、保証の面がかなり魅力的ですね。


レオハウス

画像引用先・公式サイト:https://www.leohouse.jp/

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アイ工務店

アドバイザー 守田:ご提案したい住宅メーカーの3社目はアイ工務店です。
主に実際に立てた人の評価や口コミ、紹介で業績を伸ばしている住宅メーカーでして、口コミや紹介に強いということは、実際にアイ工務店で建てた方の満足度が高いと言えると思います。
また、アイ工務店はモデルハウスのイメージと近しい形で家が建てられる点も特徴。
一般的なモデルハウスは豪華爛漫な仕様になっていて、追加料金なしで選べる標準仕様とはかけ離れた仕様で建てられていることがほとんどで、非常に高い建築コストがかけられています。そのため、モデルハウスを見学した時のイメージのみで住宅メーカーを決めてしまった場合、実際建てると「イメージと違う」とギャップも感じられやすいです。一方でアイ工務店のモデルハウスは標準仕様で作られているため、モデルハウスを見学した時のイメージと、実際に住宅が完成した時のイメージのギャップを小さく抑えることが出来る傾向にあります。

山田様(夫):モデルハウスに実際に見に行ってみても良いかもな。
アドバイザー 守田:また、アイ工務店さんはスキップフロアなども得意です。
山田様(妻):スキップフロアは理想的です!モデルハウスでイメージに近いお家が見れるのも理想ですね。


アイ工務店

画像引用先・公式サイト:https://www.ai-koumuten.co.jp/

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5.面談のセッティングやご実家を含む3者間のご相談にも対応

面談のセッティングやご実家を含む3者間のご相談にも対応 イメージ

山田様(妻):たくさんご提案頂き、ありがとうございました!視野に入れていなかったハウスメーカーさんについても知れましたし、保証や耐震性についてもよく理解できました!

アドバイザー 守田:それは良かったです。まずはハウスメーカーさんの取捨選択をして決めていくやり方が、おすすめです。
一旦お話を聞いてみて検討したいと思うか取捨選択をしたうえで、土地探しから相談してみると良いでしょう。
建築会社さんに求めることはありますか?

山田様(妻):建設会社は信頼できるところ、安心できるところがいいと思っています。
夫の両親はコストを懸念しているので、この点でも意見が合わないところです。住む方としては、コストも大切だけど基礎がしっかりしている方が安心だと思います。
山田様(夫):クオリティとコストのバランスをどううまくとるかというところがネックなので、ここの意見のすり合わせが上手くいくかが重要になりそうです。

アドバイザー 守田:旦那様のご実家を含む、三拠点で共有して相談させて頂くことも可能です。
今日のご説明を聞いて、もし実際にお話を聞いてみたいメーカーさんなどがいれば、こちらで面談のスケジュールを調整しますよ!

山田様(夫):ぜひ!お願いします!僕の両親も話を聞くと安心すると思うので、3者間で今後の面談もできると嬉しいです。
山田様(妻):思っていたよりも詳しくお話が聞けて、家づくりのイメージが膨らみました!ありがとうございました。

相談サービスで分かること・振り返り

  • ご希望の条件をもとにシミュレーションを算出
  • 家づくりで分からないことはその場で解決
  • 中立的な立場からおすすめのハウスメーカーをご案内
  • 必要に応じてハウスメーカーさんとの面談の日時を設定
  • ご実家など親族を含む3者間での面談のセッティングにも対応

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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