【相談実録】二世帯で住める8LDKの家が欲しい！おすすめのメーカー3選

変更日:

2023.08.24

家づくりを依頼する住宅メーカーを決めるにあたって、いくつか候補を挙げて検討するのが一般的な流れですが、ある程度自身の希望や条件にあったところを選ばないと余計な時間や手間がかかり、スムーズに進められなくなってしまう懸念があります。
この記事では、実際に家を建てる人からの相談にもとづいて、希望する条件にマッチした住宅メーカーの案内事例をご紹介します。
※本記事は実際の相談内容を参考に編集しています。
※本記事に使用しているご相談者様写真および物件画像はイメージです。

相談者

太田様

大阪府交野市在住　50代。妻、子ども4人との6人家族。高校の寮で暮らしていた3女が戻ってくるのを機に住み替えを計画。現在別で暮らしている義母妹とも一緒になり、8人、2世帯での家づくりを検討中。

回答者

家づくりのとびら　アドバイザー　守田

注文住宅業界で10年以上勤務し、ハウスメーカーの営業職や工務店向けのコンサルを経験。ハウスメーカーだけでなく、地場の工務店や設計事務所との家づくりにも精通した住宅のスペシャリスト。現在は年間約300件の相談に対応。

自分にあった住宅メーカーはどう探せばいいんでしょうか？

アドバイザー 守田：事前にいただいているアンケートでは、ネットでハウスメーカーを探しているがなかなかいいところが見つからないということでしたが…どういったお悩みがあったのでしょうか。

太田様：実は、半年以上前に話を進めていた住宅メーカーがあったんですけれど、メールの返答に2～3週間かかるなど担当者の対応が遅すぎるのが嫌になって、こちらから打ち切ってしまいました。

アドバイザー 守田：それは確かに遅いですね…。

太田様：提案内容はよかったんですけどね。
ほかに当たろうにもどう選べばいいかわからず、相談したという流れです。

アドバイザー 守田：そちらの住宅メーカーにお声掛けになったきっかけは、お知り合いの紹介か何かですか？

太田様：いや、ネットで調べてよさそうだったので、資料請求してやり取りが始まりました。

アドバイザー 守田：なるほど、資料請求って、気軽にしやすいじゃないですか。

太田様：はい。

アドバイザー 守田：でもあまりお勧めではないんです。
経験の浅い人が付く場合があるんですよ。わざわざモデルハウスに足を運んでくるお客さんと、クリック1つで資料請求するお客さんがいる場合、エース級の営業はモデルハウスの方のお客さんについて、資料請求のお客さんには経験のない人が付く可能性が高いんです。

太田様：なるほど。

アドバイザー 守田：私どもで段取りさせていただければ、「経験5年以上の方」とか「50歳以上の方」とか、営業担当のリクエストをすることができますし、「担当を別の方に変えてください」「御社についてはお断りすることにしますので、今後営業に来ないでください」とったことをお客様の代わりにお伝えすることもできますよ。

太田様：それは助かります！

アドバイザー 守田：では、住宅メーカーをご案内するにあたって、まずご要望や条件、費用面の整理をしていきましょうか。

どんな家にしたいか、詰めきれていない部分があるのですが…

アドバイザー 守田：では、私からの質問にお答えいただく形で、どういった家にしたいか条件や希望をまとめていきましょう！
今回一緒にお住まいになるのは何名ですか？

太田様：私たちの家族6名と、妻の母親、妻の妹も同居になるので8名です。

アドバイザー 守田：3世帯ですか？

太田様：妻の親と妹は一緒でいいので世帯としては2つです。

アドバイザー 守田：2世帯の分け方ですが、玄関が別で建物のなかでも行き来できない完全分離と、玄関は一緒だけどなんとなく生活空間が分かれているタイプと、大家族で部屋の数だけが多いというタイプがありますが、どちらですか？

太田様：最後の部屋だけが多いタイプですね。

アドバイザー 守田：水回りは一緒でいいですか。

太田様：いいです。

アドバイザー 守田：続いて建物のご要望ですが、階数は？

太田様：2階建てです。

アドバイザー 守田：広さはどれくらいの坪数をみていますか？

太田様：前に提案してくれたメーカーのプランでは、延べ床面積が60坪くらいでした。

アドバイザー 守田：お部屋の数はいくつになりそうですか？

太田様：1階には親と妻の妹が一緒に暮らす1部屋、あともう1部屋とリビングがあればいいかと思っています。
2階には6部屋欲しくて、そのうち1部屋は大きめの和室にしたいです。仏壇があるので。

アドバイザー 守田：8LDKですね。
1部屋ずつの広さの要望はありますが？

太田様：特にないですね。
ただ、うち2部屋は6畳から8畳くらい欲しいです。あとは5畳くらいでもいいです。
ただ、大所帯なのでリビングは広めにとりたいと思います。

アドバイザー 守田：具体的にどれくらいの広さが欲しいとかありますか？

太田様：20畳です。

アドバイザー 守田：そのほかに設備面でご要望はありますか？

太田様：設備面というのは？

アドバイザー 守田：太陽光発電とかですね。

太田様：ああ、太陽光は入れたいですね。今の家にもつけているので。
あとはZEHってあるじゃないですか、それもしたいと思います。

アドバイザー 守田：ほかに間取りなどでご要望はありますか？

太田様：パントリーと土間が欲しいです。

アドバイザー 守田：土間は玄関に？

太田様：玄関の奥に。野球をやっているので、道具を置く場所が欲しいです。
あとは脱衣場と洗面所を分けたいかな。
女の子が多いので洗面所も広くとりたいですね。ボウルは1つでいいんですが、化粧で混むので。

アドバイザー 守田：続いて性能面でお聞きしますが、耐震性能とか断熱性能は気にしますか？

太田様：どっちかというと断熱性能が気になりますね。
光熱費をなるべく抑えたいと思っています。

アドバイザー 守田：耐震性能はどうでしょう？
耐震等級3くらいは欲しいですか。

太田様：あればうれしいですけれど。
必須ではないです。

アドバイザー 守田：見た目や雰囲気など、デザインについてはいかがですか？

太田様：デザインよりは間取りや性能重視です。

アドバイザー 守田：保証期間ですが、義務化されているのが10年なので、それ以降は会社によって異なってきますが、最低何年とかありますか？

太田様：最低でも20年は欲しいところですね。

アドバイザー 守田：なるほど。続いて土地のお話ですが、現在のお住まいを売って、新しい土地に行くという、建て替えではなく住み替えをご検討ということでよろしいですか。

太田様：はい。いまの土地に建て替えても大きくはならないので。

アドバイザー 守田：現在のお住まいを売ったお金は、新しい家の建築資金に充てていく予定ですか。

太田様：そうですね。

アドバイザー 守田：売るのを先行して、いくらで売れるか決まってから建てるのを考えるという流れでしょうか？

太田様：いや、仮住まいはしないでそのまま引っ越せるように、先に住むところを決めたいです。

アドバイザー 守田：エリアは交野市でご希望ということですが、お勤めの都合とかですか？

太田様：いま住んでいるところが便利なので、近所で探したいですね。
現在1カ所、目ぼしいところがあるんですけれど。

アドバイザー 守田：買い付けとかは入れていますか？

太田様：まだです。

アドバイザー 守田：そこの広さはどれくらいですか？

太田様：広さは300平米くらいで、売値が4300万円くらいですね。

アドバイザー 守田：坪90万くらいですね。
建蔽率、容積率などはわかりますか？

太田様：建蔽率が60％で、容積率が160％です。

アドバイザー 守田：今回の計画では余裕のある広さですね。
駐車場は何台分欲しいですか。

太田様：3台分。

アドバイザー 守田：家の外のカーポート的なイメージですか？

太田様：そうです。

アドバイザー 守田：庭の使い道は何か考えていますか？

太田様：特には…。

アドバイザー 守田：それであったら、土地は全然問題ないですね。
土地については前に声を掛けた住宅メーカーに探してもらった土地ですか？それともご自分で？

太田様：ネットでみつけたものです。

アドバイザー 守田：もう仲介をお願いするところまで進んでいたら軌道修正が難しいと思いましたが、これなら大丈夫ですね。

この場で費用のシミュレーションはできますか？

アドバイザー 守田：総予算の目安はたっていますか？

太田様：7,000万円に収まるのが理想ですが、8,000万円くらいまでならなんとか。

アドバイザー 守田：住宅ローンは使う予定ですか？

太田様：はい。

アドバイザー 守田：借り入れ以外の自己資金は、現在住んでいる物件売却の価格次第ですかね。

太田様：そうですね。

アドバイザー 守田：もしお借入れの場合はご主人おひとりですか、それとも…。

太田様：僕の年齢が50歳を超えているので、無理だったら働いている娘の名前を借りようかと。

アドバイザー 守田：厳しければ親子リレーにする感じですね。
金利については変動と固定とありますが。

太田様：両方使うタイプで。

アドバイザー 守田：ミックスローンですね。
借入期間は借り方次第ですね。
いまの住宅のローンが残っているとかありますか？

太田様：あと1,000万切っているくらいで、それ以外はありません。

アドバイザー 守田：では、この内容で考えた場合、まず建物本体にどれくらい使えるか、シミュレーションしていきましょう。

アドバイザー 守田：総額7,000万の場合。
毎月の返済が16.1万円で金利が0.69％ですが、実際はもう少し安い金利となる可能性も十分にあると思いますが、少し保守的に考えてシミュレーションしています。
土地が4,300万円の売り出しだったので、諸費用を入れたら4,500万くらいですかね。

太田様：できれば、そこをもう少し安くしたいんですよね。

アドバイザー 守田：ご希望の予算で計算してみると、建物本体にかけられるのは1坪当たり25.5万円。
いまは安くても坪単価は40万円くらいはするので、これでは計画が成り立ちませんね…。

アドバイザー 守田：では、実際そこまで出すかは別として、総額8,000万円でみてみましょう。
借り入れだけ増やした場合、毎月返済が18万円を超えてしまうのでボーナスで調整とかになりますが…これで考えると1坪40万円くらいで、実現性が出てきますね。

アドバイザー 守田：あとは、建物の性能と保証にどれだけこだわるかで変わってきますね。
今回は土地探しから手伝ってほしいというのがご意向ですよね。

太田様：そうですね。
土地ができれば3,500万円くらいに収まればと思っています。

アドバイザー 守田：そうすると7,000万の予算で坪単価40万くらいでいけますもんね。
どちらにせよコスト的には坪40万くらいで提案できる会社がよろしいですかね。

予算内で家を建てられる住宅メーカーはありますか？

アドバイザー 守田：コストを抑えての提案というところとなると、次の3社がお勧めですね。

■ゼロホーム

「100年住宅」というコンセプトのもと、坪単価40万円台でありながら基本保証が50年ついてきます。基本保証が長いのが魅力ですね。

また、断熱性能の高さも特徴的です。ZEH基準を満たす断熱性の高い家を標準仕様で提供しており、オプションを選べば等級7まで対応できます。
自社で持っている分譲地も紹介しているメーカーですよ。

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■住宅情報館

もともとは城南建設という建設主体の会社であり、現在は年間で20,000棟以上を扱う飯田産業グループの1社として多くの物件を手掛けています。
また、建材の仕入れが多いため、比較的低コストで家が建てられます。
建材には国産ヒノキ材を使用し、耐震実験も実施しているなど、クオリティも高水準です。
自社分譲のほか、土地の仲介にも注力していて、売り主の相談先が住宅情報館である可能性も高く、ほかの不動産業者がつかんでいないホットな物件を持ってきてくれる可能性があります。
また、現在住んでいる家の売却も含めてトータルで任せられるのもメリットです。

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■ヤマダホームズ

断熱性能は、標準仕様でZEH基準をクリアしており、耐震性能も標準で等級3であるうえに、揺れを抑える制振装置がついています。
インテリアコーディネーターとの打ち合わせで選んだ家具やエアコン、照明などが全居室に揃った状態で提供される、スーパーフル装備住宅が強みです！
これらは本体の住宅ローンの対象として扱われ、減税対象にもなるのもポイントですね。
建物については初期保証で20年、延長で60年まで対応。
キッチンや給湯器、インターホンといった設備面についてもメーカーの保証だけでなく、ヤマダホームズの10年保証が効きますよ。

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アドバイザー 守田：どうでしょう、気になるところはありましたか？

太田様：どれもいいですが、特にヤマダホームズが気になりますね。

アドバイザー 守田：わかりました！
この次に何をするかですが、話を進める住宅メーカーの取捨選択になりますね。
担当者との相性もあると思いますので、一度話を聞けば目星はつくと思います。

太田様：そうですね。

アドバイザー 守田：そして、一度話を聞いてみてから、いいなと思った会社に土地と建物の提案をお願いするといいと思いますよ。

太田様：確かに、そうですね。

アドバイザー 守田：住宅メーカーと一緒に土地を探せば、その土地で建てた場合の総額を出してくれますので、それをみてさらに絞り込んでいくといいでしょう。

太田様：分かりました。

アドバイスを受けての感想

相談者:太田様の感想

住宅メーカーの担当者については、一度苦い経験をしているので、どういった人を希望するかリクエストを出して会社が選べるというのはとてもありがたいサービスだと思いました。
また、自分で探していてもどの会社がどのような分野に強いのか分からないので困っていましたが、こちらの要望や事情に合致する3社をすぐにピックアップしていただけたので、プロに相談してよかったと実感しています。
この先どのようなプランや見積もりがでてくるのか、いまから楽しみですね。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします！

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