- 変更日:
- 2024.10.04
この記事は「縦滑り出し窓を設置するかどうか」迷ったとき、または自分に合った「縦滑り出し窓」はどんなタイプのものか迷ったときに、しっかり選択・判断して決める事ができるような内容になっています。
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注文住宅の内装例や導入方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
目次
1. 縦滑り出し窓の選び方のコツ&メリット・デメリット一覧
ここでは、縦滑り出し窓の選び方と、メリット・デメリットを一覧でご紹介します。
1-1.縦滑り出し窓の選び方のコツ
縦滑り出し窓の選び方は一言で言うと
デザイン!
縦滑り出し窓は一見シンプルですが、デザイン(サイズとカラー、組み合わせ)を吟味することでおしゃれなインテリアを完成させられる人気のアイテムです。
どのようなインテリアにしたいか、モダンか、北欧か、ナチュラルか。
家全体のコンセプトを決めてから縦滑り出し窓のサイズや材質・カラー・組み合わせを決めることをおすすめします。
なお、特に縦滑り出し窓がおすすめの人は以下の通りです。
<表 縦滑り出し窓がおすすめの人>
- おしゃれなインテリアが好きな方
- ランドリールームや玄関など、ミニマムな空間に窓を設置してみたい方
- 明るく風通しがよい家にしたい方
- 自然の風を取り入れてエコな暮らしをしたい方
縦滑り出し窓の選び方については「2.縦滑り出し窓の特徴と選び方」をご覧ください。
1-2.縦滑り出し窓のメリット一覧
縦滑り出し窓を設置するメリットは以下の4つです。
- ランドリールームや玄関など、ミニマルな空間に窓を設置できる
- 風通しが良い
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富
- 小さいサイズが多いものの、組み合わせ次第で自分にしかないインテリアを楽しめる
詳しくは、「3.縦滑り出し窓のメリット&デメリット解説」より、「3-1.縦滑り出し窓のメリット」をご覧ください。
1-3.縦滑り出し窓のデメリット一覧
縦滑り出し窓を設置するデメリットは以下の3つです。
- 開放側のスペースを確保する必要がある
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富だがアルミより劣化が早い
- 小さな子供がいる・ペットを飼っている場合、転落防止策を取る必要がある
詳しくは、「3.縦滑り出し窓のメリット&デメリット解説」より、「3-2.縦滑り出し窓のデメリット」をご覧ください。
2.縦滑り出し窓の特徴と選び方
ここでは、縦滑り出し窓の特徴3つと選び方についてご紹介します。
2-1. 縦滑り出し窓の特徴
2-1-1. 特徴1 構造とデザイン
縦滑り出し窓は、ハンドルを回してドアのように窓を開くタテ型の窓です。
室内に明るい日差しを取り入れ、風通しの良い空間を創ります。
縦滑り出し窓には主に4つのデザインがあります。
単窓 | ベーシックな長方形~ソリッドなI字型 |
---|---|
連窓 | 真ん中に大きなガラス、両サイドに縦滑り出し窓が設置しているデザインが多い |
出窓 | 両サイドが縦滑り出し窓になっているタイプが多い |
等間隔に配置 | モダンな印象になる |
お好みに合わせてお選びください。
2-1-2. 特徴2 窓枠の材質
縦滑り出し窓の窓枠(サッシ)の材質は主に
- アルミ
- アルミ+樹脂の複合サッシ
- 樹脂
の3種類があります。
それぞれの材質について「価格」「気密性」「断熱性」「持続性」の4つの視点で一覧表にしました。
価格 | 気密性 | 断熱性 | 持続性 | |
---|---|---|---|---|
アルミ | 安い | 低い | 低い | 長持ち |
アルミ+樹脂 | やや高い | やや高い | やや高い | やや劣化が早い |
樹脂 | 高い | 高い | 高い | 劣化が早い |
以前は窓のサッシと言えばアルミでしたが、アルミは気密性が低く結露が起きやすいというデメリットもあります。
そこで近年は樹脂製のサッシや、アルミと樹脂を複合したサッシが流行っています。
気密性・断熱性が高くカラーも豊富なため人気がある樹脂製のサッシですが、アルミと比べて劣化が早いというデメリットもありますので注意が必要です。
詳しい費用については「4-1.縦滑り出し窓の費用相場概要」にて解説します。
2-1-3. 特長3 ミニマルで湿気・匂いがこもりやすい場所と相性がいい
構造上縦滑り出し窓は小さなサイズが多く、90度まで開くため換気性能も良いので、
- ランドリールーム
- 玄関
- トイレ
- キッチン
などのミニマルなスペースで、かつ湿気や匂いがこもりやすい間取りと相性が良いと言えます。
2-2. 選び方のポイント
縦滑り出し窓は、デザインや素材、大きさによって値段が変わります。
選ぶ際に頭においておくべきことは、以下の2つです。
- どんなインテリアにしたいか(例:モダン/北欧/ナチュラル/…)
- どんなスペースに設置したいか(例:ランドリールーム/玄関/トイレ/階段/リビング…)
イメージを決めたら好きなデザインを選んでみましょう。
選び方の項目は、「形」と「組み合わせ」「材質とガラスの層」です。
形で選ぶ | 組み合わせで選ぶ | 材質とガラスの層で選ぶ |
---|---|---|
ベーシックな形だけでなくI字型のものもある | 組み合わせで部屋の雰囲気を変えられる | サッシはカラーも豊富です |
2-2-1. 形で選ぶ
縦滑り出し窓はベーシックな長方形からソリッドなI字型といった形があります。
合わせたいテイストや間取りに合わせて選びましょう。
2-2-2. 組み合わせで選ぶ
縦滑り出し窓は単窓・連窓タイプ、等間隔に設置するなどの組み合わせが考えられます。
ランドリールームやトイレなら単窓、リビングなら連窓、玄関や階段なら等間隔に設置してデザイン性のあるインテリアにすることができます。
2-2-3. 材質とガラスの層で選ぶ
縦滑り出し窓はサッシの材質により値段やイメージ、特徴が違います。
- サッシ…アルミ/アルミ+樹脂の複合/樹脂
- ガラス…1枚/2重/3重
以前はアルミ製が主流でしたが、近年は断熱性の高い樹脂やアルミ+樹脂の複合素材が主流になりました。
樹脂のサッシはカラーも豊富で好みのテイストに合わせた商品が見つかるでしょう。
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3.縦滑り出し窓のメリット&デメリット解説
ここでは縦滑り出し窓のメリット・デメリットそれぞれについて、具体的に解説します。
3-1.縦滑り出し窓のメリット
縦滑り出し窓のメリットについて、下記4つの項目でご紹介します。
- ランドリールームや玄関など、ミニマルな空間に窓を設置できる
- 風通しが良い
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富
- 小さいサイズが多いものの、組み合わせ次第で自分にしかないインテリアを楽しめる
3-1-1. メリット1 ランドリールームや玄関など、ミニマルな空間に窓を設置できる
縦滑り出し窓はハンドルを回すとサッシに沿って最大90度までガラス窓を開くという構造上、小さなサイズに限られています。
ですので、ランドリールームや玄関、トイレなど、小さな空間への設置が適しています。
3-1-2. メリット2 風通しが良い
縦滑り出し窓は小さいながらも窓を90度まで開くことができるため、外に流れている空気の流れを受け止め室内に流し込んでくれます。
しかも、窓の面積の半分が閉じている引き違い窓に比べて、縦滑り出し窓は全面的に開くことができるため、家の中の風通しを最大限に良くします。
3-1-3.樹脂製のサッシはカラーが豊富
縦滑り出し窓のサッシは樹脂製、樹脂製+アルミの複合タイプが人気です。
アルミと比べて高い気密性と遮熱性を誇り結露を防ぐだけではなく、カラーが豊富で室内のインテリアに合わせやすいという大きなメリットがあります。
理想のインテリアに合わせて豊富なカラーバリエーションから窓枠を選びたい!という方には樹脂製または樹脂製+アルミの複合タイプの縦滑り出し窓をおすすめします。
3-1-4. メリット4組み合わせ次第で自分にしかないインテリアを楽しめる
小さなサイズに限られている縦滑り出し窓ですが、組み合わせ次第で自分にしかないインテリアを楽しむことができます。
例えば
- 壁にはめ込むタイプで開閉しない「FIX窓」と組み合わせて出窓にする
- 等間隔に複数設置して洗練されたデザインにする
など、アイデア次第でおしゃれな家づくりを楽しむことができます。
3-2.縦滑り出し窓のデメリット
縦滑り出し窓のデメリットについて、下記3つの項目でご紹介します。
- 開放側のスペースを確保する必要がある
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富だがアルミより劣化が早い
- 小さな子供がいる・ペットを飼っている場合、転落防止対策を取る必要がある
3-2-1. デメリット1開放側のスペースを確保する必要がある
縦滑り出し窓は90度まで開く分、開放側のスペースを確保する必要があります。
例えば解放側がガレージや狭い通路になっている場合、開いた窓が車や人に接触しないよう気を付ける必要があります。
3-2-2. デメリット2樹脂製のサッシはカラーが豊富だがアルミより劣化が早い
近年人気の樹脂製のサッシは、カラーは豊富ですがアルミ製のサッシよりも劣化が早いというデメリットがあるようです。
ただ、劣化が早いといっても約30年が寿命ですので、あまり気にすることではないかもしれません。
3-2-3. デメリット3小さな子供がいる・ペットを飼っている場合、転落防止策を取る必要がある
縦滑り出し窓は全開時に90度まで開きますので、小さな子供がいる・ペットを飼っているご家庭では、必要に応じて転落防止策を取ると良いでしょう。
4.縦滑り出し窓の費用相場
ここでは、縦滑り出し窓の費用相場と、費用のシミュレーションをご紹介します。
4-1.縦滑り出し窓の費用相場概要
一般的な縦滑り出し窓の費用相場は下記のとおりです。
本体費用 | 約3万円~10万円 |
---|
縦滑り出し窓の費用が変わるポイントとしては
- サイズ
- 材質
によって大きく異なります。
【一般的なサイズ】
幅 350mm~550mm
高さ 500mm~1200mm
【一般的な材質】
アルミ
樹脂
4-2.縦滑り出し窓の費用シミュミレーション
【例】3畳のランドリールームに350mm×700mmの縦滑り出し窓を設置した場合
※縦滑り出し窓本体の価格のみ
このサイズであれば、比較的小さめで形も珍しいものではないので、費用は大体以下のようになります。
約34,000円
※あくまでも編集部で試算したシミュレーションです。細かなデザインやオプションの有無、制作したメーカーによって異なりますのでご注意ください。
5. 【事例】縦滑り出し窓でできる事&起こりうるトラブル
最後に縦滑り出し窓を設置してできる事と、考えられるトラブルを編集部で想定し、その事例とトラブル対処の工夫を示します。
5-1.約1畳のトイレに縦滑り出し窓を設置してできる事&起こりうるトラブル
思い切り換気できるようにトイレに縦滑り出し窓を設置したケースを想定しました。
採光と風通しに優れた縦滑り出し窓 | 明るくて清潔感のある窓 |
できる事 | 起こりうるトラブル |
---|---|
|
|
できる事:臭気がこもらないので清潔感のあるトイレにできる
縦滑り出し窓で採光と風通しが良くなり、臭気がこもらず、清潔感のあるトイレにすることができます。
起こりうるトラブル:虫が入ってきてしまうかも
縦滑り出し窓は風を取り込みやすいのが特徴ですが、隙間から虫が入ってきてしまう可能性があります。
トラブルを防ぐ工夫例:網戸を付ける
網戸が標準仕様なのかオプションなのか、事前に確認しておくと良いでしょう。
5-2.リビングに縦滑り出し窓を等間隔に並べてできる事
少し暗くなりそうなリビングに縦滑り出し窓を並べて設置してみることを想定しました。
縦滑り出し窓のあるリビング | モダンで洗練された印象に | 採光性もある |
できる事 |
---|
|
できる事:日光を取り入れ洗練されたリビングにすることができる
縦滑り出し窓を等間隔に並べて設置。ソリッドな3連の窓を設置することで洗練された印象のリビングにすることができます。
少し暗くなりそうな場所でも窓が多くあるので日当たりの良い印象になります。
5-3.寝室に連窓の縦滑り出し窓を設置したらできる事
東向きの寝室に大きな縦滑り出し窓を設置する場合を想定してみました。
採光が優れています | 窓も開けて深呼吸。爽やかな朝を迎えられます |
できる事 |
---|
|
できる事:朝日が気持ちよい寝室にすることができる
覚めてカーテンを開けたら朝日がたっぷり入るような大きな窓ですが、普通の引き違い窓には隙間があり、夜は外気や車の音などが気になってしまう可能性があります。
気密性が高く、組み合わせ次第で大きな窓になる縦滑り出し窓にしてみるのもおすすめです。
ここまで様々な観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながら仕様を考えるのは大変です。
理想のマイホームを建てるうえで後悔しないためにも、家づくりのとびらで複数社のプランを比較することをおすすめします。
まとめ
縦滑り出し窓について、選び方やメリット・デメリット、費用相場などについてお伝えしました。
それではおさらいです。
この記事のポイント
縦滑り出し窓のサイズは?
一般的なサイズは以下のとおりです。
- 幅 350mm~550mm
- 高さ 500mm~1200mm
小さなサイズが多く、90度まで開くため換気性能も良いのが特徴です。その他特徴は「2-1. 縦滑り出し窓の特徴」をご覧ください。
縦滑り出し窓のメリットは?
- ランドリールームや玄関など、ミニマルな空間に窓を設置できる
- 風通しが良い
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富
- 小さいサイズが多いものの、組み合わせ次第で自分にしかないインテリアを楽しめる
詳細は「3-1.縦滑り出し窓のメリット」で解説しています。
縦滑り出し窓のデメリットは?
- 開放側のスペースを確保する必要がある
- 樹脂製のサッシはカラーが豊富だがアルミより劣化が早い
- 小さな子供がいる・ペットを飼っている場合、転落防止対策を取る必要がある
詳しくは「3-2.縦滑り出し窓のデメリット」をご覧ください。
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