オープンクローゼットはデメリットだらけ?メリットや後悔しないコツ、収納方法を解説

オープンクローゼットは、扉がなく中の衣類やアイテムが見えるクローゼットのことです。見せる収納として人気が高い一方、収納方法を工夫しなければ後悔してしまう可能性があります。オープンクローゼットの設置を検討している方は、デメリットや収納方法について理解することが大切です。

この記事では、オープンクローゼットについて以下の内容を解説します。

この記事でわかること

  • オープンクローゼットのメリット・デメリット
  • オープンクローゼットで後悔しないためのポイント
  • オープンクローゼットの設置が向いている部屋

オープンクローゼットの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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1.オープンクローゼットとは

オープンクローゼットとは、ドアや扉がなく中のアイテムがすべて見える状態で収納するクローゼットのことです。

クローゼットには主に以下の4つの種類があります

種類特徴イメージ
壁面クローゼット壁面に一列に並べて収納するクローゼット
狭い空間にも設置できる
ウォークインクローゼット奥行きがあり、中を歩き回れるクローゼット
大型のアイテムも収納できる
ウォークスルークローゼット出入り口が2つあり、通り抜けられるクローゼット
通り抜けながら身支度が完了し、通気性がよい
ファミリークローゼット家族共有で使用できる、大型のクローゼット
1つのクローゼットに家族の衣服や道具などをまとめられる

いずれのクローゼットにも、基本的にはドアや扉を設置します。あえてドアや扉をつけないのが、オープンクローゼットです。

2.オープンクローゼットを設置するメリット

オープンクローゼットを設置するメリットは以下のとおりです。

  • 物の出し入れがしやすい
  • 部屋を広く使える
  • 通気性がよい
  • コストを抑えられる

それぞれのメリットについて解説します。

2-1.物の出し入れがしやすい

オープンクローゼットは、ドアや扉がない分物の出し入れがしやすいのがメリットです。扉を開け閉めする手間が省け、両手がふさがっていてもクローゼットを使用できます。

中のアイテムも見やすいため、洋服をスムーズに選べるのも便利なポイントです。

引き戸を設置したクローゼットも簡単に開閉できますが、左右のどちらかが塞がってしまうというデメリットがあります。オープンクローゼットなら、間口全体を使えるため簡単に収納できるでしょう。

2-2.部屋を広く使える

オープンクローゼットは、ドアや扉がない分部屋を広く使えるのもメリットです。ドアや扉を開閉するためのデッドスペースが不要なため、部屋の限られたスペースを無駄なく活用できます。

また、部屋とクローゼットが一体化するため、開放感が生まれて部屋が広く見えるのも魅力です。

2-3.通気性がよい

オープンクローゼットは、通気性がよいというメリットもあります。

ドアや扉つきのクローゼットは、湿気がこもってしまいダニやカビが発生しやすいのが難点です。そのため、定期的に換気する必要があります。

オープンクローゼットなら、ドアや扉によって空気の流れが遮られることがありません。わざわざ換気をすることなく、ダニやカビの発生を防げます。大切な衣服を安心して保管できるでしょう。

2-4.コストを抑えられる

オープンクローゼットは、ドアや扉を設置しない分コストを抑えられます。

オープンクローゼットの設置にかかる費用相場は、3万〜25万円程度が目安です。費用はクローゼットの広さによって異なりますが、基本的には棚やハンガーパイプを取り付けるのみで設置できます。

ドアや扉の設置には5〜15万円ほどかかるため、その分のコストを抑えられます。

なるべく安く収納を増やしたい方におすすめです。

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3.オープンクローゼットを設置するデメリット

一方、オープンクローゼットには以下のようなデメリットがあります。

  • 中身が丸見えになってしまう
  • ほこりがたまりやすい
  • 衣類が日焼けしやすい
  • 防虫効果が薄い

メリットとデメリットを比較検討したうえで、オープンクローゼットにするか扉をつけるかを選択しましょう。

以下では、それぞれのデメリットについて解説します。

3-1.中身が丸見えになってしまう

オープンクローゼットは、ドアや扉がないため中身が丸見えになってしまいます。

洋服やアイテムを綺麗に収納すればおしゃれなアパレルショップのようになりますが、散らかると生活感が出てしまうのが難点です。

また、来客時に中を見られてしまうのもデメリットです。

しかし、中が丸見えになってしまう分、綺麗に収納する癖がつくのはメリットと言えるでしょう。

3-2.ほこりが溜まりやすい

オープンクローゼットはほこりを遮断できないため、衣服やアイテムにほこりが溜まりやすいのがデメリットです。人の出入りが多い場所に設置する場合は、特にほこりが気になってしまう可能性があります。

ほこりが溜まらないよう、定期的に掃除をしたり部屋を換気したりすることが大切です。

3-3.衣類が日焼けしやすい

衣類が日焼けしやすい点にも注意しましょう。

特に、日差しが強い部屋にオープンクローゼットを設置する場合は、収納している衣類が日焼けしてしまう可能性が高いです。また、室内の蛍光灯によって衣服が色褪せてしまうこともあります。

日焼けした衣類は、洗濯しても元に戻ることはありません。日焼けを防ぐためには、部屋のカーテンを閉めたままにする、衣類にカバーをつけるなどの対策が必要です。また、なるべく日が当たらない場所にオープンクローゼットを設置するのも1つの方法です。

3-4.防虫効果が薄い

オープンクローゼットは、防虫剤の効果が薄れてしまうというデメリットもあります。

防虫剤は、成分が空気中を漂うことで、虫が近づくのを防いだり食欲を減退させたりする仕組みです。密閉された空間でなければ、成分が分散してしまい防虫効果が薄れてしまいます。

オープンクローゼットで防虫剤を使用する場合は、カバータイプを選びましょう。

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4.オープンクローゼットで後悔しないためのポイント

オープンクローゼットで後悔しないためのポイントイメージ

オープンクローゼットで後悔しないためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 1人ずつ場所を分ける
  • 目隠しを設置する
  • 衣類にカバーをかける
  • 下に物や収納棚を置かない

ここでは、オープンクローゼットを上手に使うためのポイントを解説します。

4-1.1人ずつ場所を分ける

1つのオープンクローゼットを家族で共有する場合は、1人ずつ収納場所を分けることが大切です。
家族の衣服やアイテムをごちゃごちゃに収納してしまうと、出し入れが面倒になります。
また、衣服やアイテムのテイストが混ざってしまい、雑多な印象を与えてしまうのが難点です。

ただし、間仕切りで細かく仕切りすぎてしまうと、ライフスタイルの変化に対応するのが難しくなってしまいます。クローゼットの左半分は夫、右半分は妻というように、大まかに区切るとよいでしょう。

4-2.目隠しを設置する

来客時に中身を隠せるよう、目隠しを設置するのもおすすめです。カーテンやロールスクリーン、パーテーションなどを設置することで、急な来客があった際も慌てることなく対応できます。

また、日差しが強い時間帯に目隠しをすることで、日差しを遮断して衣類の日焼けを防げます。

インテリア性を損いたくない場合は、カーテンを目隠しにするのがおすすめです。部屋のインテリアにあった色や柄のカーテンを選び、おしゃれな雰囲気を演出しましょう。

4-3.衣類にカバーをかける

衣類の日焼けやほこりが溜まるのを防ぐためには、衣類にカバーをかけることが大切です。
特に、使用頻度が少ない衣類ほどほこりが溜まりやすいため、カバーをかけて保管しましょう。

衣類カバーにはさまざまな種類がありますが、不織布タイプのものを選ぶのがおすすめです。不織布タイプには小さい穴が空いているため、通気性がよいのがメリットです。ほこりや日差しに加え、カビも防げます。

ビニールタイプのカバーは中身が見えやすいですが、光を通してしまうため日焼けを防ぐのが難しいです。また、通気性が悪くカビが発生してしまう可能性があります。

そのほか、防虫効果があるカバーもおすすめです。大切な衣類を虫食いから守れます。

4-4.下に物や収納棚を置かない

オープンクローゼットはほこりが溜まりやすいため、下に物や収納棚を置かないようにしましょう。
床面をオープンにすることで、掃除機やワイパーをかけやすくなります。

ただし、床面に物を置けない分、クローゼットの収納力が減ってしまいます。掃除の際に移動できるキャスター付きの収納ボックスを置く、ブランコハンガーで2段分衣服をかけられるようにする、などの工夫が必要です。

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5.オープンクローゼットでおしゃれに収納する方法

オープンクローゼットでおしゃれに収納する方法イメージ

オープンクローゼットは中身が丸見えになってしまうため、いかにおしゃれに収納できるかが重要です。
ここでは、オープンクローゼットでおしゃれに収納するための4つの方法を紹介します。

  • ハンガーを統一する
  • 服は色別にかける
  • 服の向きにこだわる
  • 服のテイストに合う収納ボックスを選ぶ

5-1.ハンガーを統一する

オープンクローゼットの中を美しく整頓するためには、ハンガーを統一するのがおすすめです。

ハンガーの色やブランドがバラバラだと、雑多な印象になってしまいます。サイズや形が違う場合でも、同じブランドのハンガーで統一すれば見た目が整い、お店のようなおしゃれなクローゼットになるでしょう。

また、ハンガーを統一することで服の高さや並び方が揃い、クローゼットから取り出しやすくなります。ハンガーを選ぶ手間がなくなるのもメリットです。

5-2.服は色別にかける

服を色別にかけるのもおすすめです。同じ色の服が隣り合うようにすることで、統一感が生まれます。また、好みの色やよく買いがちな色がわかったり、コーディネートを決めやすくなったりするのもメリットです。

さらに、「左から右にかけて暗い色にする」というように、グラデーションを意識するのも効果的です。見た目が綺麗に整い、服の量が多くてもすっきりと見えます。

5-3.服の向きにこだわる

突っ張り棒をあえて縦方向に設置し、服をかける向きにこだわるのも1つの方法です。服の前面が見えるようにかけることで、お店のような見せる収納を実現できます。

また、奥にかけた服が見えなくなるため、すっきりした印象を与えられるのもメリットです。

5-4.服のテイストに合う収納ボックスを選ぶ

突っ張り棒やハンガーラックに加えて収納ボックスを置く場合は、服のテイストに合うものを選びましょう。

たとえば、カジュアルなデニムやパーカーなどが多い場合は、ヴィンテージ感のある木の箱やミリタリーボックスがマッチします。

マキシスカートやワンピースが多い場合は、ラタン風のバスケットやパンダン製の収納ボックスがおすすめです。南国リゾートのようなインテリアに仕上がります。

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6.オープンクローゼットの設置が向いている部屋

最後に、オープンクローゼットの設置が向いている部屋とその理由を紹介します。

6-1.子ども部屋

子ども部屋にはオープンクローゼットがおすすめです。

扉がないため、子どもがクローゼットを使う際に扉で指を挟んでしまう心配がありません。ケガのリスクを防げるため、安心して使わせることが可能です。

また、中身が丸見えになってしまうため、綺麗に片付けて整頓しようという意識が芽生える可能性が期待できます。子どもに片付けの習慣をつけさせたい方は、オープンクローゼットを選ぶとよいでしょう。

扉がない分、子ども部屋のスペースの一部として活用できるのもポイントです。棚を置いておもちゃを飾ったり、子ども用のピアノを置いたりと、使い方を自由に工夫できます。

6-2.寝室

オープンクローゼットは、寝室に設置するのにも向いています。
寝室はプライベートな空間であり、滅多に来客から見られることがありません。そのため、目隠しがなくても安心です。
また、オープンクローゼットによって開放感が生まれ、寝室が広く見えるのも嬉しいポイントです。

寝室にオープンクローゼットを設置する場合は、特にほこり対策が欠かせません。寝室は、布団やクッションなど布製品が多く、繊維くずや落ちた髪の毛などがほこりになってしまいます。クローゼット内にほこりが溜まらないよう、こまめに掃除をしましょう。

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まとめ:オープンクローゼットは収納方法の工夫が大切

オープンクローゼットは、ドアや扉がなく中のアイテムがすべて見えるクローゼットのことです。オープンクローゼットは、物の出し入れがしやすい、部屋を広く使える、通気性がよいなど多くのメリットがあります。特に、子ども部屋や寝室のクローゼットに適しています。

一方、中身が丸見えになってしまうため収納方法を工夫することが必要です。おしゃれに収納するためには、使用するハンガーや衣服をかける位置にこだわりましょう。

ただし、注意点として、自分の好みのクローゼットが住まいによっては設置が難しい場合があります。
居室にこだわりがある場合、賃貸や建売住宅ではあくまで用意された空間での工夫が必要となるため、こんな雰囲気の家にしたい!という理想が浮かんだら、リノベーションや注文住宅を検討することもよいでしょう。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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