- 変更日:
- 2024.08.16
家を建てる際、「子育てをしやすい家にしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。子育てしやすい家にするためには、間取りを工夫することが大切です。
しかし、子供の成長は早いので、現在の年齢に合わせて作ってしまうと将来使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。子供の成長に合わせてフレキシブルに変化できる間取りにしたり、さまざまな目的で長く使えるような間取りにしたりするのがポイントです。
本記事では、子育てしやすい家をつくるメリット・デメリット、おすすめの間取り事例や注意点、費用相場などをご紹介します。最後には子育てしやすい家をつくるのが得意なハウスメーカー・工務店をご紹介しているので、参考にしていただければと思います。
「おうち時間」が充実する | 家事がしやすく時短になる | 子供の成長に寄り添える |
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子育てしやすい家をつくるメリット |
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子育てしやすい家をつくるデメリット |
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子育てしやすい家のイメージとおすすめの間取り
・子供の勉強を見守ることができる間取り
勉強を子供部屋ではなくリビングでする「リビング学習」。オープンキッチンにして、見守れる位置に造作デスクやキッズスペースがあれば、子供が宿題をしている様子を見守れます。子供はすぐに質問ができ、食事のときにいちいち教科書を片付けなくてよいのもメリットです。
1-1.【50坪台】キッチンから見守れるキッズスペースがある間取り例
・子供がのびのびと遊べるスペースがある間取り
子供にはのびのびと遊んで欲しいけれど、子供部屋にこもってしまうと様子がわからず不安です。リビングの一角に小上がりを作れば、キッチンやリビングから子供が遊んでいる様子を見守れます。「おもちゃは小上がりの上で」というルールを決めておけば、リビングが散らかる心配もありません。畳の小上がりにすれば、お昼寝スペースとしても役立ちます。
・子供の成長に合わせてフレキシブルに変えられる間取り
「子供が小さいうちは家族みんなと寝て、大きくなったら一人の部屋をあげたい」と考えている方は多いでしょう。将来大きな部屋を家具や仕切りで分けられるようにしておくと、将来、子供部屋を分けたいときに簡単に個室を作れます。将来を想定し、収納やドアを設置しておくのもおすすめです。
1-3.【35坪台】子供の成長に合わせて部屋数を変えられる間取り例
・家事を時短できる間取り
子育てで忙しい方は、少しでも家事を時短して、子供といる時間を増やしたいですよね。キッチン設備や収納設備など時短をできる設備はさまざまありますが、オススメなのはランドリールームのある間取りです。脱衣所付近に「洗う・干す・畳む」という一連の動きを完結できるスペースをつくることで、面倒な洗濯にかかる時間を大幅に時短できます。
1-4.【40坪台】家事を時短できるランドリールームが付いた間取り例
間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
1.子育てしやすい家の間取り例5選
実際に子育てしやすい家はどのような間取りがあるのでしょうか。オススメの間取りを5つご紹介します。住民の感想や工夫した点もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
- 1-1.【50坪台】キッチンから見守れるキッズスペースがある間取り例
- 1-2.【30坪台】リビングに小上がりを付けた間取り例
- 1-3.【35坪台】子供の成長に合わせて部屋数を変えられる間取り例
- 1-4.【40坪台】家事を時短できるランドリールームが付いた間取り例
- 1-5.【30坪台】子供部屋にロフトを付けてスペースを広げた間取り例
1-1.【50坪台】キッチンから見守れるキッズスペースがある間取り例
コミュニケーションを取りながら宿題や遊びを自由にできるスペース
居住者の感想 | 1階の中心部にキッズスペースをつくることでどこからでも声がけできます。 |
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世帯 | 夫婦+子供5人 |
延べ床面積 | 52坪 |
間取り | 2階建て6LDK(+キッズスペース+バルコニー) |
費用 | 約2,300万円 |
1階のリビングの中心にキッズスペースを作った間取りです。造作のデスクが付いているので、宿題をしたり絵を描いたりそれぞれが自由に使えます。キッチンやリビングのどこからでも見守られるので、宿題のフォローもできるでしょう。将来、子供が独立した後は、書斎や趣味のスペースとしても活用できます。
1-2.【30坪台】リビングに小上がりを付けた間取り例
リビングの小上がりがあれば子供のお昼寝スペースに大活躍
居住者の感想 | 小上がりスペースはなくてはならない場所です。 |
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世帯 | 夫婦2人+子供1人 |
延べ床面積 | 34坪 |
間取り | 平屋3LDK(+シューズクローク+ウォークインクローゼット+ウッドデッキ+小屋裏収納) |
費用 | 約2,050万円 |
広々とした平屋のリビングの一角に小上がりスペースを作った間取りです。小上がりはキッチンから見守ることができるので、子供がお昼寝をしていても夢中で遊んでいても安心できます。小上がりの下には引き出し収納を付けており、おもちゃなどを収納可能です。またリビングは小上がりだけでなくフロアを一段下げたローリビングも採用しているので、ソファを置かなくてもそれぞれが好きな間取りでくつろぐことができます。
1-3.【35坪台】子供の成長に合わせて部屋数を変えられる間取り例
小さいうちは1部屋を広く、将来は落ち着く1人の部屋を
居住者の感想 | 子供たちが成長した際には間仕切りをして個別のスペースにできます。 |
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世帯 | 夫婦+子供3人 |
延べ床面積 | 38坪 |
間取り | 平屋4LDK(+シューズクローク+パントリー) |
費用 | 約1,900万円 |
高い天井で開放的な平屋には、2間並びでつながっている洋室があります。子供が将来成長したら間仕切りをして、個別のスペースにすることができます。それぞれの間にドアとクローゼット、窓が付いているので、仕切った後も快適に暮らせるでしょう。将来を見据えてフレキシブルに変えられる間取りです。
1-4.【40坪台】家事を時短できるランドリールームが付いた間取り例
「洗う・干す・畳む」を一か所で完結できるランドリールーム
居住者の感想 | 洗濯、室内干し、棚に収納と一か所で済んで便利です。 |
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世帯 | 夫婦+子供2人 |
延べ床面積 | 45坪 |
間取り | 2階建て4LDK(+玄関収納+畳コーナー+ランドリールーム+パントリー+ウォークインクローゼット+小屋裏収納+屋上) |
費用 | 約2,200万円 |
1階の脱衣所をランドリースペースにした間取りです。ランドリーポールを設けているので、雨の日でも室内干しができて便利です。また棚も付いているので、洗濯・室内干し・棚に収納までの流れを一か所で完結できます。重い洗濯物を持って家の中を行ったり来たりしなくてよいので、家事の時間を短縮できるでしょう。
1-5.【30坪台】子供部屋にロフトを付けてスペースを広げた間取り例
ベッドスペースや収納スペースとしても使えるプラスアルファの空間
居住者の感想 | 子供部屋の秘密基地のようなロフトは遊んだりお昼寝をしたり多目的に使えます。 |
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世帯 | 夫婦+子供2人+犬+猫 |
延べ床面積 | 35坪 |
間取り | 2階建て2LDK(+土間収納+家事室+ウォークインクローゼット+バルコニー+ロフト+小屋裏収納) |
費用 | 約1,600万円 |
2階の子供部屋に3畳のロフトを付け、プラスアルファのスペースを作った間取りです。小さいときは秘密基地のような遊び場として、将来的にはベッドスペースや収納スペースとして活用可能です。ロフトの下にはウォークインクローゼットをつくり、デッドスペースにならないようにしています。またロフトの入口は子供が頭をぶつけない高さに設計し、安全面も配慮しています。
2.子育てしやすい家の費用相場
2-1.子育てしやすい家の費用相場
家を建てるときに注意したいのが予算です。あれもこれもと盛り込んでしまうと予算オーバーしてしまうので、プランにかかる費用相場を把握したうえで、本当に必要なものに絞ることが大切です。
子育てにおすすめの設備の費用相場をご紹介します。
設置設備名 | 費用の相場(目安) |
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リビングに小上がりの設置 | 3畳で15万円〜、4.5畳で20万円〜、6畳で25万円〜※収納や畳の種類によって金額の変動あり |
部屋を仕切れる壁下地 | おおよそ3万円 (あとから壁を取り付ける場合10万円〜30万円) |
ランドリールーム | 約20万円〜50万円 ※広さや家具、設備によって価格の変動あり |
ロフト | 約5万~10万円(1帖あたり) |
※これらはあくまでも費用の目安です。正確な価格は見積もりで出してもらいましょう。
2-2.子育てしやすい家の費用シミュレーション
【例】38坪平屋4LDKの子育てしやすい家の費用シミュレーション
建築費用合計:約1,900万円
<内訳>
建築本体工事費:約1,330万円
付帯工事費、別途工事費:約380万円
そのほか諸費用:約190万円
※あくまでもシミュレーションです。お住まいの地域の土壌によって変動するのでハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
3.子育てしやすい家をつくるために!失敗例からわかる注意点
ここでは家を建ててから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、失敗例からわかる注意点をご紹介します。
3-1.【設備面】子供部屋を分けるつくりにしたのに設備が足りなかった
注意点:ドアや窓、エアコン設備なども考えておく
将来、広い部屋を子供部屋として分ける予定であるなら、それぞれのスペースにドアや窓、エアコン設備することを考えておきましょう。見落としやすいコンセントも必要な数を設置しておきます。部屋を分けたときをイメージして、必要な設備がついているかチェックして、あらかじめ付けるのか、将来リフォームでつけるのかを考え、費用の準備をしてくださいね。
3-2.【設備面】収納の位置が悪く子供が片付けない
子供が片付けしないので、部屋がいつも汚い…
「自分のことは自分でできるようになってほしい」と考えているのですが、設置した収納が使う場所と離れていて、学校から帰ってきても収納まで行くのが面倒なのか、自分では片付けてくれません。子供が自主的に片づけできる収納ってあるのでしょうか?
注意点:適材適所に収納スペースをつくる
子育てしやすい家をつくるためには、適材適所に収納スペースを設けることが大切です。例えば、アウトドア用品やベビーカーなどを収納できる土間収納、家族の洋服をまとめて収納できるファミリークローゼットなど、誰でもどこに片付ければよいのか分かる仕組みを作れば片付けのストレスからも解放されます。
特に日常的に使う学校のものや遊具は、出し入れしやすい場所に所定の収納をつくるのが理想です。
3-3.【安全性】開放感を求めた結果、安全性が低くなった
デザインを重視したら、子供が怪我しやすい家になってしまった
おしゃれな家にしたくてアイランドキッチンやスケルトン階段にしました。だけど、子供が生まれたら危険がいっぱい!心配で、子供から片時も目が離せない家になってしまいました。
注意点:開放感だけでなく安全性も配慮した間取りにする
近年は開放感のあるリビングが人気で、壁に囲まれていないアイランドキッチンやステップの間が抜けているスケルトン階段を採用する人が増えています。しかし、オープンキッチンは赤ちゃんの侵入を防ぐベビーゲートを付けにくく、誤飲や火傷のリスクが。また、スケルトン階段は足を踏み外して落下するリスクが高いというデメリットがあります。
開放感を求めた結果、子供が事故にあってしまっては大変です。開放的なキッチンにしたいのであれば、一辺が壁に面しているオープン式の対面キッチンも検討してみましょう。またスケルトン階段を採用するのなら、パネルやネットを付けて落下対策をすることが大切です。
子育てしやすい家づくりの失敗例を見てきましたが、夢のマイホームを建てるなら「絶対に後悔したくない」ですよね。「家づくりのとびら」では注文住宅のプロに間取りのことや資金のことなど、無料で相談ができます。理想の家を実現するうえでの悩みがある場合、ぜひお気兼ねなくご相談ください。
4.子育てしやすい家をつくる際におすすめのハウスメーカー
子育てしやすい家をつくるなら、施工実績やプランが豊富なハウスメーカー・工務店を選ぶことが大切です。ここでは子育てしやすい家を得意とするハウスメーカー・工務店を3社選んでご紹介します。
4-1.へーベルハウス
出典:注文住宅を実例から選ぶ | ヘーベルハウス | 旭化成ホームズ
へーベルハウスは60年点検システムで永く快適に暮らせる家づくりを目指すハウスメーカー・工務店です。鉄骨やコンクリート基礎などに社名にもなっている「へーベル素材」を使用することで、断熱性・耐久性などに優れた家を実現しています。へーベルハウスでは、適材適所に配置した収納スペースや家族の安全・家事の時短を叶える設備などの提案をしています。
天空こどもの城
ヘーベルハウスの「天空子供の城」は、2階建ての屋上に、小さな別荘のある屋上「スカイコテージ」がある家です。ガラス張りの屋上コテージから続くインナーバルコニーは、半屋外のプライベート空間。アウトドアリビングのようにも使え、子供も大人も自宅にいながら別荘にいるような特別な時間を過ごせます。
4-2トヨタホーム
出典:明るさと開放感を重視した広々LDKを2階に実現。家族5人がゆったり暮らせる都市の3階建て。 | トヨタホームの注文住宅の施工事例
トヨタホームは住まいの約8割を工場でつくり、高品質な住宅を提供するハウスメーカー・工務店です。限られたスペースでも大空間の家をオーダーメイドで作れます。
SINCE Smart Stage(シンセ・スマート・ステージ)
トヨタホームの「シンセ・スマート・ステージ」は、共働きファミリーに合う間取りを提案しています。効率的な家事動線の間取りやスマートテクノロジーを採用した設備など、忙しい方でも快適に暮らせる間取り提案が得意です。
4-3.ミサワホーム
出典:GENIUS Qualie(ジニアス クオリエ)|家事・空間・安心・安全のシェア|ミサワホーム
ミサワホームは、限られた空間で高い収納力の家を実現するハウスメーカー・工務店です。ロングセラー商品である「蔵のある家」など発想力にも定評があります。
GENIUS Qualie
ミサワホームの「GENIUS Qualie」は、家族で家事を分担したり空間をシェアしたりする“Happy Share”をモットーにした商品です。家に帰る時間が違っても、別々のことをしていても、自然につながりが生まれる間取りを提案します。
まとめ
子育てしやすい注文住宅をつくるなら、家族のコミュニケーションが取りやすく、家事効率がよい家づくりを考えるとよいでしょう。この記事では、子育てしやすい注文住宅の間取り事例や費用相場、注意点、おすすめのハウスメーカーをご紹介しました。ぜひ、参考にして、理想の住まいづくりを成功させてくださいね。
子育てしやすい家の間取り例が知りたい
オススメの間取りを5つご紹介します。実際に建てた人の感想や工夫した点もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
- 1-1.【50坪台】キッチンから見守れるキッズスペースがある間取り例
- 1-2.【30坪台】リビングに小上がりを付けた間取り例
- 1-3.【35坪台】子供の成長に合わせて部屋数を変えられる間取り例
- 1-4.【40坪台】家事を時短できるランドリールームが付いた間取り例
- 1-5.【30坪台】子供部屋にロフトを付けてスペースを広げた間取り例
子育てしやすい家の費用相場は?
子育てしやすい家にするなら、リビングの小上がりがあったり、将来部屋を仕切れるつくりを取り入れたり、家事効率をよくする工夫がある家にするとよいでしょう。
「2.子育てしやすい家の費用相場」では、これらの費用相場や、子育てしやすい注文住宅の費用シミュレーションをご紹介します。
子育てしやすい家づくりの失敗例を知りたい
ここでは家を建ててから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、失敗例からわかる注意点をご紹介します。
ポイントや対策は「3.子育てしやすい家をつくるために!失敗例からわかる注意点」をご覧ください。
子育てしやすい家をつくるなら、おすすめのハウスメーカーは?
子育てしやすい家をつくるなら、施工実績やプランが豊富なハウスメーカー・工務店を選ぶことが大切です。「4.子育てしやすい家をつくる際におすすめのハウスメーカー」では子育てしやすい家を得意とするハウスメーカー・工務店を3社選んでご紹介します。
子育てしやすい住まいづくりを検討中の方は、ぜひこの記事をお役立てください。
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この記事の編集者
簡単に間取りを変えられるつくりのはずが準備不足でした
子供が小さいうちは広い部屋をみんなで使い、将来リフォームで壁を付けて部屋を分けようと考え、仕切れる壁下地のある部屋を作りました。だけど、部屋を分けた後、それぞれの部屋にドアや窓、エアコン設備がなく、暑さ・寒さで過ごしにくい部屋になってしまい、結局費用がかさみました。