注文住宅で隠し部屋のある家を作りたい!間取りや法律を解説

映画や本の中にあるような「隠し部屋」
注文住宅なら、憧れの隠し部屋も夢ではありません!

隠し部屋があれば、趣味部屋や子どもの遊び場として活用できるだけでなく、防犯対策にもなります。

注文住宅で隠し部屋をつくるポイント

  • 場所を決める
  • 使いみちを決める
  • 間取りを決める

この記事では、注文住宅で隠し部屋をつくるときに知っておきたい内容を解説します。

この記事でわかること

  • 隠し部屋の使いみち
  • 隠し部屋の間取り実例
  • 隠し部屋をつくるときの注意点

なお、隠し部屋をつくる際は、部屋自体を隠すというよりは、出入り口を隠すようにしましょう。
出入り口がわかりにくくなることで、部屋の存在自体もわかりにくくなり、わくわくするような秘密基地に仕上がります。

なお、部屋自体を隠すと違法建築になる恐れがあります。
違法建築にならないつくり方も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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さまざまなこだわりの間取りを見たい方は「注文住宅のこだわり別おすすめ間取り」の記事もご覧ください。

1.隠し部屋の使いみち5選

隠し部屋があると家は楽しくなりますが、隠し部屋は「楽しい」だけの空間ではありません。
空間を有効活用できるだけでなく、防犯対策にもなるため、実用面から見ても有用な空間です。

隠し部屋の主な使いみち

  • 書斎・勉強部屋
  • ワーキングルーム(書斎)
  • 収納スペース
  • シアタールーム・音楽室
  • セーフティルーム

以下より詳しく見ていきましょう。

1-1.書斎・勉強部屋

書斎・勉強部屋 イメージ

隠し部屋は、書斎や勉強部屋として活用できます。
1人用の小さなデスクと椅子を設置すれば、誰にも邪魔されずに勉強に専念できます。

また、蔵書が多い方なら、壁一面に本棚を据え付けてミニ図書館とするのもおすすめです。
日当たりがよくない部屋なら、本が色褪せず、良好な保存状態を保てるでしょう。

ただし、重量によっては、床を補強してお く必要があります。

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1-2.ワーキングルーム (書斎)

ワーキングルーム (書斎) イメージ

在宅ワークに取り組んでいる方なら、隠し部屋をワーキングルームとして活用するのもおすすめです。
仕事を家に持ち帰ることが多い方も、仕事専用の部屋があるとはかどります。

ワーキングルームとして活用する場合は、パソコンが使えるようにWi-Fi環境とコンセントを整えておきましょう。
また、インターホンや電話なども使えるようにしておくと、より便利に過ごせます。

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1-3.収納スペース

収納スペース イメージ

使いみちが決まらないときは、収納スペースとして活用するのもよいでしょう。

たとえば、季節家電などを収納しておく納戸として使うなら、とくに設備も不要のため、費用がほとんどかかりません。
また、ウォークインクローゼットとして使う場合も、ハンガーポールや棚を取り付けるだけで完成するため、高額な費用はかからないでしょう。

隠し部屋を収納スペースにする際には、広さや設置物にもよりますが、内装費用に15万~100万円ほど見積もっておきましょう。

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1-4.シアタールーム・音楽室

シアタールーム・音楽室

隠し部屋に防音加工をすれば、シアタールームや音楽室として活用できます。
防音壁や防音床、防音扉などを取り付け、室内の音が漏れないようにしましょう。

どの程度の防音設備を取り付けるのかによっても費用は変わりますが、費用は以下が相場です。

楽器ごとの防音設備の費用相場

  • ピアノ:200万~350万円程度
  • ドラムやサックス:250万~450万円 程度

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1-5.セーフティルーム

セーフティルーム イメージ

セーフティルームとは、不法侵入者が家屋内に入ったときに逃げ込む部屋のことです。パニックルームとも呼ばれます 。

出入り口がわかりやすい部屋は、セーフティルームには向きません。
隠し扉のある隠し部屋なら、出入り口がわかりにくく、不法侵入者が入ってくる可能性も低いため、セーフティルームに適しています。

防音室にしておけば、外部に音が漏れにくく、さらに安心です。
また、屋内外の防犯カメラの画像が見られるモニターを設置すると、侵入者の動向がわかります。滞在が長引く場合に備えて、食料や水道なども備えておくとよいでしょう。

なお、戸建て住宅への不法侵入の9割以上が窓や玄関、その他の出入り口 といわれています。防犯対策のセーフティルームとして活用するときは窓や玄関などのそばは避けるほうがよいかもしれません。

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以上が、隠し部屋の使いみち例です。

どのように隠し部屋を使うかはオーナーの自由なので、上記を参考に、自分に合った使いみちを見つけてみてくださいね。

使いみちが決まったら、プランを立てる必要がありますが、自分に合った隠し部屋プランを見つけるには、実際にハウスメーカー・工務店からプランを提案してもらい、複数比較していくしかありません。

しかし、全国に数万社あるといわれているハウスメーカー・工務店の中から自分に合った数社をピックアップし、1社ずつプランを提案してもらうのはとても時間や手間がかかります。
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2.隠し部屋はどこにつくる?間取り例を紹介

隠し部屋に適した場所や広さは、目的によって異なります。

たとえば、ワーキングルームや音楽室、カラオケルームに使う場合、天井が低いと過ごしにくいため、ロフトや小屋裏には向きません。

セーフティルームとして使う場合であれば、家族が逃げ込みやすいリビングや個室に隣接しているほうがよいでしょう。

この章では、以下の間取り例を解説するので、ぜひ間取りづくりの参考にしてください。

隠し部屋の間取り例
場所広さ
本棚・壁面収納の裏側6畳程度
階段下・スキップフロア下1畳程度
屋根裏13畳程度
地下5畳程度

以下より1つずつ見ていきましょう。

2-1.【6畳】本棚・壁面収納の裏側 に隠し部屋がある間取り

【6畳】本棚・壁面収納の裏側 に隠し部屋がある間取り

使いみち例
  • 個室
  • 寝室
  • 収納スペース
  • シアタールーム・音楽室
  • セーフティルーム

隠し部屋の出入り口としてよく用いられるのが、本棚や壁面収納です。
本棚や壁面収納をスライドさせると、隠し部屋そのものや隠し部屋へ続く通路が広がります。

たとえば、リビングや廊下に本棚や壁面収納を設置し、隠し部屋の出入り口にしてみましょう。
上図のように6畳ほど広さを確保できるときには、個室や寝室として活用できます。

大きな窓を取り付けないときは、明るさがあまり必要にならない収納スペースやシアタールーム・音楽室、セーフティルームとして使ってみてはいかがでしょうか。

▶【本棚・壁面収納裏の隠し部屋】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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2-2.【1畳】階段下・スキップフロア下 に隠し部屋がある間取り

【1畳】階段下・スキップフロア下 に隠し部屋がある間取り

使いみち例
  • 収納スペース
  • 趣味部屋
  • セーフティルーム

限られた空間を有効利用するためにも、階段下・スキップフロア下のスペースに注目してみてはいかがでしょうか。
収納スペースや趣味部屋、セーフティルームとしてならば、活用できることがあります。

階段が住宅の中心にある間取りなら、どの場所からも階段下・スキップフロア下の隠し部屋にアクセスしやすく便利です。

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2-3.【13畳】屋根裏に隠し部屋がある間取り

【13畳】屋根裏に隠し部屋がある間取り

【13畳】屋根裏に隠し部屋がある間取り

使いみち例
  • 収納スペース
  • 趣味部屋
  • ワーキングルーム(書斎)
  • セーフティルーム

屋根裏部屋へと続く階段を見えないようにアレンジすれば、屋根裏部屋全体を隠し部屋として活用できます。

屋根裏を部屋として活用していない住宅も多いため、階段や梯子さえ隠せば、部屋の存在そのものが気付かれにくいでしょう。

たとえば、平屋では採光目的で天井を高くし、吹き抜けをつくることがあります。個室や水回りなどの天井を高くする必要がない空間の上部を屋根裏部屋にすれば、隠し部屋のスペースを確保できます。

屋根裏部屋へと続く階段を納戸内に配置し、外部から出入り口がわからないようにしておきましょう。

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2-4.【5畳】地下 に隠し部屋がある間取り

【5畳】地下に隠し部屋がある間取り
【5畳】地下に隠し部屋がある間取り
【5畳】地下に隠し部屋がある間取り

使いみち例
  • シアタールーム・音楽室
  • カラオケルーム
  • トレーニングルーム
  • セーフティルーム

隠し部屋を地下につくるケースもあります。
地上階の部屋よりも音漏れしにくいため、音楽室やシアタールーム、カラオケルームとしても活用できるでしょう。

また、衝撃や振動は上の階ではなく下の階に響くため、ドラムや管楽器など振動が大きい楽器を演奏する方にもおすすめです。
マシンを使ったトレーニング用の部屋にも適しています。

地下に降りる階段を目立たないようにすれば、さらに秘密基地感もアップします。
セーフティルームとして活用したり、耐震補強を万全におこない、地震時の避難場所として利用したりするのもよいでしょう。

ただし、地下室の建築費用は高額な傾向にあるため注意が必要です。
広さや設備、構造などによっても異なりますが、1坪あたり50万~200万円ほどかかります。
地盤補強が必要なときは、さらに高額な費用がかかるかもしれません。

▶【地下の隠し部屋】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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3.隠し部屋の注意点

隠し部屋をつくる際には、注意点があります。
とりわけ注意したい点としては、次の3つが挙げられます。

隠し部屋の注意点

  • 本当に隠すのは違法
  • 建築費が高くなる
  • 使いにくくなることがある

それぞれの点について見ていきましょう。

3-1.本当に隠すのは違法

隠し部屋はあくまでも「存在が隠された部屋」であり、「存在がない部屋」ではありません。
ぱっと見ただけではわからない部屋でも、図面にはしっかりと記載し、床面積や天井高を正しく申告しましょう。

隠し部屋の存在を図面から消したり、床面積を申告する必要があるのに申告しなかったりすると、違法とされる可能性があります。万が一のリスクを回避するためにも、信頼できるハウスメーカー・工務店に建築を依頼してください。

家づくりのとびらコラム

隠し部屋の床面積をカウントしない方法

隠し部屋として小屋裏などを活用するときは、自治体による条件を満たしている場合、合法的に隠し部屋の床面積を除外できます。

床面積に含まれないようにすることで、容積率の基準が厳しいエリアでも隠し部屋をつくりやすくなります。

自治体による条件の例

  • 隠し部屋の床面積が、属する階の床面積の1/2未満であること
  • 空間内のもっとも高い部分が1.4m以下であること
  • はしごが固定式ではないこと
  • 1階床・2階床からの横入れができないこと(2階下屋部の小屋裏利用は除く)
  • 開口部が床面積の1/20を超えないこと

参考:明石市「小屋裏物置の取扱い

設計士と相談しつつ、理想の隠し部屋を実現しましょう。

3-2.建築費が高くなる

隠し部屋をつくることで、建築費が高くなることがあります。

隠し部屋の建築費相場
プラン内容費用相場
本棚をスライドするタイプの扉にする10万~20万円程度
ウォークインクローゼットとして活用する15万~100万円程度
防音設備を取り付ける200万~450万円程度
地下につくる50万~200万円程度/坪

たとえば、本棚をスライドするタイプの扉にする場合なら、造作家具としてオーダーメイドすることになります。素材やハウスメーカー・工務店によっても変わりますが、10万~20万円程度は見積もっておきましょう。

また、隠し部屋をウォークインクローゼットとして活用するなら15万~100万円程度、防音設備を取り付けるなら200万~450万円程度は必要です。地下室としてつくるときは1坪あたり50万~200万円ほどかかります。

予算を決め、無理のない範囲で隠し部屋をつくりましょう。

3-3.使いにくくなることがある

隠し部屋へは隠し扉を使って入りますが、「扉が重い」「出入りが面倒」などの問題がある場合は、隠し部屋を使う頻度が減り、デッドスペースになってしまうかもしれません。

また、床面積にカウントしないように小屋裏を活用すると、もっとも高い部分でも天井は1.4mと低めになるため、出入りしにくく収納スペースとしても活用しづらくなることがあります。
使いやすさにも配慮して設計してください。

まとめ

隠し部屋があると家が楽しくなるだけでなく、防犯対策や防災対策にも活用でき、住宅の機能性が向上します。

ただし、隠し部屋の目的や場所によっては、費用が高額になることもあります。
前もって予算を決め、隠し部屋以外の部分が圧迫されないようにしておきましょう 。

この記事のポイント

注文住宅の隠し部屋の実例は?

この記事では、以下の場所・広さでつくる隠し部屋の間取り事例をご紹介しています。

  • 本棚・壁面収納の裏側:6畳程度
  • 階段下・スキップフロア下:1畳程度
  • 屋根裏:13畳程度
  • 地下:5畳程度

詳しくは「2.隠し部屋はどこにつくる?間取り例を紹介」をご覧ください。

防犯対策として隠し部屋をつくるには?

扉は隠し扉にして、出入り口がわかりにくいように設計しましょう。
詳しい作り方は「1-5.セーフティルーム」で解説しています。

隠し部屋は違法建築になる?

隠し部屋の存在を図面から消したり、床面積を申告する必要があるのに申告しなかったりすると、違法とされる可能性があります。

詳細は「3-1.本当に隠すのは違法 」をご覧ください。
コラム「隠し部屋の床面積をカウントしない方法」では、隠し部屋を床面積に含めず設計するコツもお伝えしています。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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