- 変更日:
- 2024.08.14
5LDKの間取りとは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)の他、5つの居室がある間取りを指します。
主に、5~6人家族や二世帯で暮らしたい家族に選ばれる傾向にありましたが、近年では、新型コロナウィルスの流行によるステイホームやテレワークの経験から、より多くの人の選択肢になっているようです。
なお、建売住宅や分譲戸建て住宅では、間数が4つまでの商品が主流なので、5LDKの家が欲しい人は、注文住宅で建てることが基本となります。
そこで、この記事では、注文住宅でつくる5LDKの間取りについて解説します。
この記事でわかること
- 5LDKの間取り例
- 5LDKの間取りづくりのポイント、必要な広さと費用
- 5LDKの間取りを得意とするハウスメーカー
ぜひ最後までご覧いただき、理想的な5LDKのマイホームを実現してくださいね。
坪数や部屋数、土地、予算など、ある程度の条件が固まっている方は「注文住宅の間取り成功事例」の記事もご覧ください。
目次
1.【坪数別】おすすめ5LDK間取り9選
部屋数が増えると、実現できる暮らし方も多様になります。
建物坪数別の5LDK間取り図や特徴を、それぞれに適した人の特徴とともに紹介します。
1-1.【45坪】ビルトインガレージがある2階建て5LDKの間取り
※CL…クローゼット
※WIC…ウォークインクローゼット
この間取りに適した人の特徴
- 車の使用頻度が高い
- 来客が多い
1階に、LDKや浴室、洗面所など家族で使う空間をまとめた間取りです。
広々としたLDKは、ふすまを開放することでさらにゆとりが演出できます。
また、ビルトインガレージからダイレクトに玄関ポーチに移動できるため、雨の日も濡れずに荷物を運び出せます。
2階は居室・寝室のほかトイレも設置し、来客中も気兼ねなく過ごせます。
部屋数が増えると採光が難しくなりますが、インナーバルコニーと吹き抜けで各部屋の明るさを確保しているのもポイントです。
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1-2.【40坪】南玄関の平屋5LDKの間取り
※CL…クローゼット
※WIC…ウォークインクローゼット
この間取りに適した人の特徴
- 子供が増える可能性がある
- プライバシーを重視したい
子どもの居室と夫婦の寝室の間に、リビングを挟んだ間取りです。
子どもの人数によっては、仕切りを取り払い、広めの居室に変えるのもおすすめです。
南玄関と隣接したウッドデッキから、明るい陽射しが入るのも特徴。
時間帯やエリアによっては、キッチンやダイニングまで光が届くでしょう。
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1-3.【30坪】客間が独立した回廊式5LDKの間取り
この間取りに適した人の特徴
- 来客が多い
- 個人事務所を開業している
- 正方形に近い土地に家を建てたい
玄関からすぐに客間に行ける間取りです。
玄関ホールに面しているのは客間とトイレだけのため、家族で過ごすスペースと来客が過ごすスペースを完全に分離できます。個人事務所として活用するのもよいでしょう。
2階は廊下がすべての部屋に面する回廊式で掃除がしやすい点も魅力です。
なお、玄関ポーチを除くとほぼ正方形の間取りであるため、正方形に近い土地にも適しています。
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1-4.【35坪】1階に2部屋を配置した開放感ある5LDKの間取り
※CL…クローゼット
※WIC…ウォークインクローゼット
※SCL…シューズクローク
この間取りに適した人の特徴
- LDKを開放的な印象にしたい
- モノが多い
1階に2部屋を配置することで、2階に空間的な余裕が生まれます。
LDKを広く明るく見せる大きな吹き抜けや、インナーバルコニーも、無理なく設計できるでしょう。
また、シューズクロークや各居室のクローゼットなど、収納スペースが充実しているのも特徴です。
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1-5.【40坪】広い2階ホールがセカンドリビングになる5LDKの間取り
この間取りに適した人の特徴
- バイクが趣味
- プライバシーも家族との時間も大切にしたい
2階に広いホールがあり、各居室にダイレクトにアクセスできます。
セカンドリビングにもなるため、家族が自然に集まる機会が増えるでしょう。
また、ロフト付きの天井の高い居室やウォークインクローゼットなど、収納スペースが充実しているのも特徴。
広い空間をさらにゆとりを持って活用できます。
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1-6.【50坪】中庭から出入りできるコの字型5LDKの間取り
※CL…クローゼット
※WIC…ウォークインクローゼット
この間取りに適した人の特徴
- モノが多い
- 家でアウトドアを楽しみたい
中庭を囲む形のコの字型の間取りです。
縁側代わりのウッドデッキからは直接和室やLDKに入れます。
各居室のクローゼットに加え、3畳相当の広いウォークインクローゼットが2つ、6畳相当の小屋裏収納が1つ、パントリーと大容量の収納スペースがあるため、すっきりとモノが片付きます。
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1-7.【50坪】各居室が広い5LDKの間取り
※CL…クローゼット
この間取りに適した人の特徴
- 広い部屋が欲しい
- プライバシーを重視したい
- モノが多い
それぞれの居室の広さも確保したい方におすすめの間取りです。
約10畳、11畳の居室もあり、ピアノやドラムなど大きめの楽器やソファーを置くことも可能です。
玄関そばに階段があり、直接2階に移動できるため、居住者同士のプライバシーを重視したライフスタイルにもおすすめです。
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1-8.【30坪】家事効率と暮らしやすさを叶える5LDKの間取り
※FC…ファミリークローゼット
この間取りに適した人の特徴
- 家事効率にこだわりたい
- 広さよりも便利さを重視したい
広めの玄関ホールからは、リビングとキッチンの2方向にアクセス可能。
食材や消耗品といった購入品をダイレクトにキッチンに運び込めます。
ランドリールームとファミリークローゼットが隣接している点も、家事効率が高まるポイントです。
また、玄関ホールと居室の廊下に2つのトイレ、廊下に面した洗面スペースなど、水回り設備が生活動線に沿って配置されているため、暮らしやすさも感じやすいでしょう。
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1-9.【35坪】玄関土間で緩やかにつながる二世帯住宅の間取り
※CL…クローゼット
※WIC…ウォークインクローゼット
この間取りに適した人の特徴
- 完全分離型の二世帯住宅に暮らしたい
- 家事効率にこだわりたい
1階の半分と2階は子世帯、1階の残り半分は親世帯の居住空間を実現した二世帯住宅の間取りです。
玄関やLDK、浴室もすべて完全分離されています。
2階には脱衣室からつながった広いランドリールームがあり、効率よく洗濯ができます。
各玄関ホールからキッチン・パントリーの距離も近く、食料を運び込みやすい点も魅力です。
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2.間取りを5LDKにするメリット・デメリット
5LDKの間取りを具体的に検討しだす前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット |
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---|---|
デメリット |
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部屋数が多いと居室を確保できるため、居住者同士のプライバシーを重視した生活が可能です。
また、客間や書斎なども確保しやすく、ライフスタイルや趣味に合わせた家づくりができます。
一方で、デメリットには建築費が高い点や敷地条件がある点、間取りづくりが難しい点が挙げられます。
5LDKの建売住宅や分譲戸建て住宅はあまり販売されていないため、注文住宅で建てることが基本になりますが、注文住宅は1からプランを立てられる分、建売住宅や分譲戸建て住宅よりも建築費が高くなりがちです。
また、居室を広めに確保する場合や平屋にする場合は、一般的な2階建て住宅よりも広い敷地が必要になるため、理想の条件を満たしつつ予算内に収まる土地を探すのが難しいケースもあるでしょう。
部屋数が多いと生活動線が複雑になる傾向にあり、間取りづくりに苦戦することも多いです。
対策として、あらかじめ無料オンライン相談サービス「HOME4U 家づくりのとびら」で、自分に合った予算や土地、間取りを注文住宅のプロに相談しておくとよいでしょう。
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3.5LDKの間取りを考える際のポイント
暮らしやすい5LDKの間取りを完成するため、次のポイントに注意しましょう。
5LDKの間取りづくりのポイント
- 将来的な変化も視野に入れる
- 家事動線を工夫する
- 階段の配置に注意する
- 日当たりを考える
以下よりそれぞれのポイントを解説します。
3-1.将来的な変化も視野に入れる
5LDKの間取りは部屋数が多いため、将来的に使わない部屋が生じる可能性があります。
使わない部屋が生じる状況例
- 子どもが1人暮らしを始めた
- 書斎を使わずリビングで読書や仕事をするようになった
- テレワークが終了した
このように、ライフスタイルが少し変わるだけで、使わない部屋が生じてしまいます。
居室の数を決めるときは、将来的な変化も視野に入れておきましょう。
5つの居室が必要な時期が短いと思われるときは、広めの居室を2~3室配置し、間仕切りで1つの部屋を2つに仕切る方法も検討できます。
3-2.家事動線を工夫する
5LDKの間取りは部屋数が多く、床面積も広くなる傾向にあるため、生活動線が複雑になりがちです。
とりわけ洗濯や掃除などの家事動線が複雑になると、家事の時間や手間が増え、生活しにくいと感じてしまうでしょう。
暮らしやすい家にするためには、以下のような家事動線の工夫が必要です。
家事動線の工夫例
- キッチンやパントリーの近くに出入り口(玄関や勝手口)を配置する
- 洗面所に隣接したランドリールームやファミリークローゼットをつくる
- 建物の中心部分にコンセントを設置して掃除機をかけやすくする
3-3.階段の配置に注意する
階段の配置によって、居住者間のコミュニケーションの取りやすさや、プライバシーの確保のしやすさに影響が出ます。
- コミュニケーションを重視したい場合…リビングイン階段を採用する
- プライバシーを確保したい場合…階段は玄関や廊下に配置する
5LDKに5人が住む際には、全員が自室を所有できるため、場合によっては居住者同士のふれあいが減ってしまうかもしれません。
居住者間のコミュニケーションを増やすには、階段をリビング内に設置してみてはいかがでしょうか。
顔を合わせる機会が増え、自然に会話も増えるでしょう。
逆に、プライバシー重視型の住まいを目指す場合や、来客が多い場合は、玄関や廊下に階段を配置してください。
3-4.日当たりを考える
5LDKは部屋数が多いため、すべての部屋に二方向の窓を設置するのは困難です。
部屋と部屋に挟まれた部屋は、窓が一方向になり、日当たりが悪くなってしまうかもしれません。
特に平屋は全室が1階にあるため、十分な採光を確保するのは難しいでしょう。
明るく換気しやすい部屋に仕上げるためにも、天窓や吹き抜けを設置してみてはいかがでしょうか。
空間に余裕がある場合はインナーバルコニーや中庭を設け、各部屋が二方向から採光できるように工夫するのもおすすめです。
以上が、5LDKの間取りを考える際のポイントです。
これらに配慮しながらオーナーにとって理想的なプランに仕上げられるかどうかは、ハウスメーカー・工務店の営業担当者の力量による部分も大きいです。
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4.5LDKの間取りに必要な広さ・費用と注意点
延床面積 | 30~40坪(116~165平米程度) |
---|---|
建築費用 | 3,000万~4,000万円 |
まず、5LDKの注文住宅に必要な延床面積は、30~40坪程度といわれています。
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査によると、延床面積の平均は約37坪(122.8平米)、建築費用の平均は3,715.2万円です。
参考:住宅金融支援機構「 2022年度 フラット35利用者調査」
坪単価は建築費用÷延床面積で計算できるため、坪単価の平均は、以下のように計算できます。
平均坪単価の計算
建築費用の平均3,715.2万円÷延床面積の平均37坪=約100万円
これらの情報から、5LDKに必要な建築費用は、以下のように計算できます。
5LDKに必要な建築費用の計算
5LDKに必要な延床面積30~40坪×坪単価平均100万円=3,000万~4,000万円
前述のとおり、平均的な建築費用は3,715.2万円であるため、5LDKの建築費用が突出して高いというわけではないようです。
ただし、以下の点には注意が必要です。
5LDKの広さと費用に関する注意点
- 居室を広くする場合や平屋にする場合、必要な面積が広くなり、建築費用も高くなる傾向にある
- 平屋は2階建てよりも割高になる傾向にある
- 部屋数が多いと間仕切りの資材やクロス、エアコンなどが増える分価格も上がる
平均的な建築費用におさまることもあるとはいえ、一般的な住宅よりも部屋の数が多い分、資材や設備が増えるため、総額が高くなりやすい点は念頭に置いておきましょう。
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5.5LDKの間取りでおすすめのハウスメーカー
注文住宅を成功させられるかどうかは、ハウスメーカー・工務店選びにかかっているといっても過言ではありません。
必ず複数社の特徴を比較・検討してください。
なお、5LDKの注文住宅を建てるなら、以下のポイントに注目するとよいです。
5LDKの間取りを実現するためにチェックすべき項目
- 広めの住宅の建築実績が豊富かどうか
- 間取りの提案力が高いかどうか
上記を得意とするハウスメーカーなら、好みのライフスタイルやこだわりを叶える家づくりが実現しやすいでしょう。
以下より、おすすめハウスメーカー3社の特徴を見てみましょう。
5-1.セキスイハイム
引用元:セキスイハイム 公式HP
セキスイハイムでは、住宅への希望やこだわりを丁寧にヒアリングし、豊富な実績を持つ設計士が家族の意見を反映した間取りに仕上げています。
たとえば、「家族とのコミュニケーションを増やしたい」「小屋裏収納やロフトのある秘密基地のような家がいい」といった要望にも応えてくれます。
数ある住宅商品の中でも、ゆとりのある空間づくりを目指す「Domani(ドマーニ)」は、5LDKの間取りにもおすすめ。
屋根の傾斜を活かした縦に広がりのある空間が、穏やかで余裕に満ちた生活を実現します。
5-2.トヨタホーム
引用元:トヨタホーム 公式HP
トヨタホームでは、広めの間取り設計を得意としています。
大容量の空間を実現するラーメンユニット工法や、自由度の高いオリジナルのEST工法などにより、家族の理想を集約した家に仕上げます。
中でも、「シンセ・コード」は無駄を省いたシンプルな外観が特徴の住宅商品。
広い屋根には一体型の太陽光パネルを搭載し、高額になりがちな邸宅の光熱費を軽減します。
5-3.タマホーム
引用元:タマホーム 公式HP
ライフスタイルが変わっても、長く安心して暮らし続けられるのがタマホームの特徴です。
標準仕様で長期優良住宅認定基準を満たしているため、税制優遇を受けやすくなります。
また、最長60年保証サービスが用意されているため、安心が長く続きます。
まとめ
多彩な暮らし方にフィットする5LDKの間取り。
時には注文住宅のプロの力も借りながら、理想の5LDKのマイホームを実現させてくださいね!
この記事のポイント
5LDKとはどういう間取りですか?
5LDKの間取りとは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)の他、5つの居室がある間取りを指します。
主に、5~6人家族や二世帯で暮らしたい家族に選ばれています。
この記事では、おすすめの間取り図を9個紹介しています。
詳しくは「1.【坪数別】おすすめ5LDK間取り9選」をご覧ください。
5LDKは何坪必要ですか?
一般的には、30~40坪程度の延べ床面積が必要といわれています。
「4.5LDKの間取りに必要な広さ・費用と注意点」では、5LDKを検討する際の広さや費用について、注意点とともに解説しています。
5LDKのメリット・デメリットは?
5LDKのメリットには、
- プライベート空間を確保しやすい
- 人数が多くても暮らしやすい
- ライフスタイルや趣味に合わせた間取りを完成できる
といった点が挙げられます。
「2.間取りを5LDKにするメリット・デメリット」で、デメリットとともに各詳細を確認してみてください。
5LDKの間取りを具体的に検討しだす前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
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