鉄筋コンクリート（RC）造住宅を建てたい方におすすめのハウスメーカー6社

変更日:

2024.04.09

鉄筋コンクリート（RC）造住宅を得意としているおすすめハウスメーカー6社の特徴を解説します！

注文住宅を検討している方の中には、木造や鉄骨造よりも性能が優れている鉄筋コンクリート（RC）造に興味がある方も多いでしょう。

どのような構造であろうと、注文住宅で一番大事なのはハウスメーカー選びです。
しかし、数あるハウスメーカーの特徴を把握し、1社に決めることは簡単ではありません。

そこで本記事では、鉄筋コンクリート造住宅に関して以下の内容を解説します。

各ハウスメーカーの違いや、鉄筋コンクリート造住宅のメリット・デメリットまでを理解すれば、納得のいくマイホームへの近道になるでしょう。
鉄筋コンクリート造住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅のプロ直伝の建築依頼先の選び方について知りたい方は「ハウスメーカーの選び方」の記事もご覧ください。

※本記事の内容は、2023年3月15日時点の情報です。

1.鉄筋コンクリート（RC）造住宅のハウスメーカー比較ポイント

一言に「鉄筋コンクリート造住宅」といっても、ハウスメーカーによって仕上がりは異なります。
鉄筋コンクリート造住宅が得意なハウスメーカーを比較する際には、以下の3つの項目をチェックしましょう。

なお、鉄筋コンクリート造は鉄骨（S）造と混同しがちですが、鉄筋コンクリート住宅とはコンクリートに鉄筋を埋め込んだ構造で、建物の柱や梁に鉄骨を使用している鉄骨造とは全くの別物です。
間違えないよう注意しましょう。

1-1.建築実績

まず、各社の鉄筋コンクリート造住宅に関する建築実績を確認しましょう。

創業年や施工件数はもちろん、鉄筋コンクリート造住宅の建築にどれだけ力を入れているかも重要です。

木造住宅をメインとしつつ、鉄筋コンクリート造住宅を建てているハウスメーカーと、鉄筋コンクリート造住宅をメインとしているハウスメーカーでは対応力や安心感が異なります。

1-2.構造・工法

鉄筋コンクリート造には主に以下のような構造・工法があり、それぞれに特徴があるので確認しましょう。

1-2-1.ラーメン構造と壁式構造

ラーメン構造は柱や梁で建物を支えているため、室内に耐力壁がなく自由に間取りを変更しやすい特徴があります。将来的にリフォームを検討している方には、ラーメン構造のほうが向いているでしょう。
ただし、室内に柱や梁が張り出すため、圧迫感がある、家具の設置がしにくい箇所があるというデメリットもあります。

一方、壁式構造は間取りの自由度は制限されますが、柱や梁が張り出さないスッキリとした空間になることに加え、ラーメン構造よりも耐震性に優れています。

1-2-2.プレキャスト工法と現場打ち工法

プレキャスト工法は、住宅に使用するコンクリートを工場で製造するため、きれいな仕上がりが期待できます。また、天候に左右されることなく作業できるので、一般的には現場打ち工法よりも低コストです。
ただし、プレキャスト工法では工場にない規格の製品は作れません。

一方、現場打ち工法であれば、注文住宅ならではのオーダーメイド製品を作ることができます。
また、工場と建設現場が遠く、運搬費などが高額になる場合は、現場打ち工法のほうが低コストになることもあります。

1-3.保証期間・アフターメンテナンス

建物を建てたあとのメンテナンスは建物の寿命に影響するため、各社の保証期間やアフターメンテナンスの充実度もチェックしましょう。

せっかく木造や鉄骨造よりも耐久性の高い鉄筋コンクリート造住宅を建てるのですから、長く安心して住めるサービスを設けたハウスメーカーを選びたいところ。

鉄筋コンクリート造の法定耐用年数は47年、実際の寿命は68年程度、適切なメンテナンスを施されたものは150年とも言われています。

正しいアフターメンテナンスをしてくれるハウスメーカーを選び、永く安心して住める住宅を建てましょう。

2.鉄筋コンクリート（RC）造住宅が得意なおすすめハウスメーカー6社

鉄骨造が得意なハウスメーカーといえば、積水ハウスやセキスイハイムなどが思い浮かぶ方も多いかもしれませんが、鉄筋コンクリート造ではどうでしょうか。

鉄筋コンクリート造住宅でおすすめのハウスメーカーは、以下の6社です。

以下より各社の特徴を解説します。

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2-1.大成建設ハウジング

出典：パルコン ウォール | 外観デザイン | 戸建 | 地震に強い家 コンクリート住宅 パルコン | Palcon 大成建設ハウジング

※プランにより異なる

実績豊富な安心の住まいを実現

大成建設ハウジングの主軸商品は、鉄筋コンクリート住宅「パルコン」です。
創業した1969年に販売開始した住宅商品であり、コンセプトの「絶強」どおり、災害に強い点が特徴です。
東日本大震災時には、宮城県内に建っていた全83棟のパルコンが「流失なし」という実績を持っています。

また、60年間の長期保証を用意しているため、建物の価値や性能を維持しながら安心して生活できるでしょう。

引用元：大成建設ハウジング 公式HP

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2-2.ミサワホーム

出典：MISAWA DESIGNERS’ CODE INTEGRITY(インテグリティ) | ミサワホーム

※プランにより異なる

選りすぐりのデザイナーによるおしゃれな住宅

ミサワホームの鉄筋コンクリート住宅は、同社の中でも精鋭のデザイナーが集う「CENTURY DESIGN OFFICE」が担当しているため、構造だけでなくデザイン性に優れた注文住宅を建てられます。

壁式構造によって安全性・快適性に優れた住宅となっており、アフターメンテナンスも定期的に行っているため資産価値の高い住宅に永く住み続けられるでしょう。

引用元：ミサワホーム 公式HP

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2-3.三菱地所ホーム

出典：注文住宅(一戸建て新築･建て替え) │ ハウスメーカー三菱地所ホーム

※プランにより異なる

構造から選べる自由設計の注文住宅

大手三菱地所グループのハウスメーカーである三菱地所ホームでは、フルオーダーの自由設計を強みとしています。
構造も、ラーメン構造と壁式構造から選ぶことができ、自由度の高い自分好みのマイホームが叶います。

鉄筋コンクリート造住宅の保証内容についてはHPに記載がなく、担当者に聞く必要がありますが、木造住宅の場合は長期50年保証システムが採用されています。
「50年後にも価値のある建物」をコンセプトにしているため、将来的にも資産価値の高い住宅を建てられるでしょう。

引用元：三菱地所ホーム 公式HP

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2-4.百年住宅

出典：大理石風外観とモミジを眺めるお気に入りLDK空間のある上質な和モダンの家【静岡市・新築注文住宅】｜百年住宅｜

※プランにより異なる

安い鉄筋コンクリート造住宅が手に入る

百年住宅は、10年連続で鉄筋コンクリート住宅着工棟数1位の実績を誇るハウスメーカーです。

多くのノウハウをもとに建てられた住宅は災害に強く、過去の大地震の際にも被害を受けていません。
このような実績から無償の保証期間も35年と長期に設定しており、住み始めてからの安心感も高く得られます。

また、自社保有工場で部材を発注したり、直接施行を行ったりしているため、コストも抑えられています。

引用元：百年住宅 公式HP

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2-5.レスコハウス

出典：注文住宅 CUBE FIT | 地震・台風等の災害に強い家｜災害レス・コンクリート住宅はレスコハウス

※プランにより異なる

独自の強固なコンクリートを戸建てに採用

レスコハウスは、「災害レスコンクリート住宅」をコンセプトに、家そのものが避難所になるような安心感のある鉄筋コンクリート住宅を得意としています。

鉄筋コンクリートの強度は水分量で決まりますが、同社ではプレキャスト工法を採用し、高周波バイブレーターを使って隙間なくコンクリートを充填するため、強固なコンクリートで住宅を建てられます。

60年間保証プログラムもあるため、安心の住まいを建てられるでしょう。

引用元：レスコハウス 公式HP

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2-6.トヨタT＆S建設

出典：戸建住宅 | トヨタT&S建設株式会社トヨタT&S建設株式会社

※プランにより異なる

引き渡し後の手厚いサポートが魅力

トヨタT＆S建設は、トヨタ自動車販売株式会社の出資により設立されたハウスメーカーです。

独自の生産方式である「カイゼン」をベースに、住宅・設備の維持管理だけにとどまらず、付加価値をもったプランニングを行う「営繕（営造と修繕）」に力を入れています。
具体的には、引き渡し後6ヶ月、11ヶ月、23ヶ月、5年、10年ごとにアフターメンテナンスを行い、故障箇所の修繕はもちろん、新たな価値を見出す提案を行ってくれます。

引用元：トヨタT＆S建設 公式HP

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以上が、鉄筋コンクリート造住宅でおすすめのハウスメーカー6社です。

もちろん、今回ご紹介したハウスメーカー以外にも、鉄筋コンクリート造住宅を提案してくれるハウスメーカーはたくさんあります。

「どのハウスメーカーの住宅商品が合っているだろう？」
「気になるハウスメーカーの具体的な費用を知りたい」
「実際にはどのような住宅プランを提案されるのかな？」

といった疑問が出てきた方におすすめなのが、スマホから短時間であなたに合ったハウスメーカー最大5社の具体的な住宅プランを手に入れられるHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスです。

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3.鉄筋コンクリート（RC）造の5つのメリット

鉄筋コンクリート造住宅のメリットは、以下の5つです。

それぞれについて解説します。

3-1.デザインの自由度が高い

鉄筋コンクリート造は強度が高いため、広々とした大空間が作りやすいことに加え、曲線や円形などほかの素材では作りにくいデザインが可能です。

個性的な外観にしたい方や、広々としたリビングを作りたい方は鉄筋コンクリート造を検討してみましょう。

3-2.耐久性・耐震性に優れている

コンクリートは圧縮力に優れ、鉄筋は引っ張る力に強いため、それぞれの特性を活かして耐震性に優れた住宅を建てられます。

また、木造と比べ経年劣化が発生しにくいため、耐久性が高く、住宅の寿命が長いことも特徴です。

3-3.防音性・遮音性に優れている

コンクリートは重量が重く、振動が発生しにくいうえ、振動を伝えにくいため防音性・遮音性に優れています。

外の音が室内に伝わることを防げるため、交通量が多い道路に面している住宅であっても快適に生活できるでしょう。

また、室内の音も外に漏れにくいため、木造や鉄骨造と比べ楽器の演奏や映画鑑賞などの趣味がある方に向いています。

3-4.気密性が高く断熱性に優れている

コンクリートは気密性が高いため、断熱性に優れています。そのため、空調の効率もよく、夏や冬であっても快適に生活できます。

光熱費も節約できるため、月々のランニングコストを抑えられるでしょう。

3-5.耐火性に優れている

鉄筋コンクリートは熱に強く、1,000℃の熱にさらされた場合でも、数時間であれば耐えられます。
そのため、火災が発生した際にも全焼や倒壊を回避しやすいです。

一般的な鉄骨造は熱に弱く、540℃程度の熱で変形するとされます。このことからも他の構造と比べ、鉄筋コンクリート造の耐火性が優れていることがわかるでしょう。

燃えにくい材質であるため、火災保険料を抑えられるのも特徴です。

4.鉄筋コンクリート（RC）造の3つのデメリット

鉄筋コンクリート造のデメリットは、以下の3つです。

それぞれについて解説します。

4-1.建築コストが高い

鉄筋コンクリート造は、性能が高いぶん建築コストが高くなります。

しかし、鉄筋コンクリート造住宅は長く住める住まいです。将来的に建て替えをしなければならない可能性が低いことや、次世代にも受け継げることを考えると、必ずしも総コストが高いとは言えません。

注文住宅の購入を検討している方は、木造や鉄骨造の建築コストと比較するだけでなく、将来的にかかるであろうコストも踏まえて検討しましょう。

4-2.地盤改良が必要になるケースもある

鉄筋コンクリート造は重量が重いため、地盤改良が必要になるケースがあります。

地盤が緩い場合には地盤改良工事が必要となり、さらに建築コストがかかってしまうため、鉄筋コンクリート造の住宅を検討している方は土地選びの段階から専門家に相談しながら進めましょう。

4-3.結露しやすい

鉄筋コンクリート造は気密性が高い反面、湿気がこもり結露しやすいです。

結露はカビの原因にもなります。こまめに換気をしたり、建築時に断熱材を入れたりと対策を考えましょう。

住宅全体の換気システムを導入しているハウスメーカーもあるため、結露が心配な方は設計時から相談しておくと安心です。

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5.鉄筋コンクリート（RC）造を検討する際のポイント

鉄筋コンクリート造住宅を検討する際のポイントは、以下の2つです。

それぞれについて解説します。

5-1.将来のリフォームについても考えておく

鉄筋コンクリート造住宅を検討する際は、将来のリフォームについても考えておきましょう。

1-2で解説したとおり、ラーメン構造の場合は柱と梁で建物を支えているため、リフォームの自由度は高いですが、壁式構造は、リフォームの自由度は低くなってしまいます。

子供が大きくなったときや、両親と生活する可能性など、ライフプランを考えて検討しましょう。

5-2.鉄筋コンクリート造対応のハウスメーカーが少ないことを意識する

鉄筋コンクリート造は取り扱うハウスメーカーがそもそも少なく、木造や鉄骨造よりもハウスメーカーの選択肢は限られています。

そのため、ハウスメーカーを選ぶ際には、やみくもに気に入ったハウスメーカーを検討するのではなく、まず、各ハウスメーカーが鉄筋コンクリート造に対応しているかどうかを確認する必要があります。

まとめ

鉄筋コンクリート造住宅を検討する際におすすめのハウスメーカーを、6社紹介しました。

• 大成建設ハウジング
• ミサワホーム
• 三菱地所ホーム
• 百年住宅
• レスコハウス
• トヨタT＆S建設

ハウスメーカーを比較する際には、主に以下の項目を確認しながら検討しましょう。

• 建築実績
• 構造・工法
• 保証期間・アフターメンテナンス

自分だけで比較が難しい場合はHOME4U 家づくりのとびらを活用しながら効率よく家づくりを進めてくださいね。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします！

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