【相談実録】建売と注文住宅、自分はどっちが向いていますか?

限られた予算のなか、希望するエリアで新築の戸建て住宅を手に入れるにあたって、注文住宅以外に建売住宅なども含めて検討する人も多いのではないでしょうか。
今回は注文住宅以外の選択肢に上がる建売住宅や規格住宅などについて、それぞれの違いや特色などを実際の相談事例にもとづいて紹介します。
※本記事は実際の相談内容を参考に編集しています。
※本記事に使用しているご相談者様写真および物件画像はイメージです。

相談者

相談者:佐藤様
佐藤様

大阪府寝屋川市在住 夫30代、妻30代、2歳の双子の4人家族。現在は2DKの賃貸マンション暮らし。子どもたちが小学校に入学するまでには戸建て住宅の入居を希望しており、建売住宅も含めて検討中。

回答者

回答者 「HOME4U 家づくりのとびら」 アドバイザー 守田
家づくりのとびら アドバイザー 守田
注文住宅業界で10年以上勤務し、ハウスメーカーの営業職や工務店向けのコンサルを経験。ハウスメーカーだけでなく、地場の工務店や設計事務所との家づくりにも精通した住宅のスペシャリスト。現在は年間約300件の相談に対応。

建売住宅って注文住宅と比べてどれだけ安いんですか?

佐藤様:建売住宅は注文住宅と比べ、どれくらい安いのでしょうか?

アドバイザー 守田:建売住宅をすごく安いものと考えている人もいますけれど、劇的に安いわけではなく、注文住宅と比べて本体が5%~10%安い程度なんです。
その理由は、同じ場所に、同じ建材を仕入れて、同じ時期に5戸、6戸と工事ができるからで、職人の駐車スペースや資材置き場も共用できて経費を抑えられるというのが主な理由になります。
一般的に注文住宅ではハイクラス、ミドルクラス、ローコストと、ある程度住宅メーカーのランク分けがなされていますが、建売住宅も同じです。建売住宅の方がはるかに安いイメージを持っている人は坪単価90万円くらいのハイクラスの注文住宅と坪単価40万円台のローコストの建売住宅を比較してしまっていることが多いですね。注文住宅と建売という点のみで比較するのであれば、同じランクのメーカー同士で行うべきです。

佐藤様:「建築条件付き土地」というのをみたのですが、それも建売住宅なんでしょうか?

アドバイザー 守田:建築条件付きというのは、建てる会社が決まっているだけで、注文住宅なんです。
新築戸建てを手に入れるときの契約に工事請負契約と売買契約というのがありまして、工事請負契約というのは注文住宅などのこういう家を作りますという契約、売買契約というのは建売住宅などの完成している家を売る契約になります。
仕組みとしては、住宅メーカーが広い土地を買って、区分けして、分譲地として売るんですね。そして、その土地に家を建てたいならウチで建ててくださいというのが条件付き土地です。
分譲地に一定の期間内に建てることから多少コストが安くなることはありますが、基本的には注文住宅と同じだと考えて大丈夫です。

佐藤様:注文住宅の場合、ローコストメーカーでも予算が厳しいくらいなのですが、何かいい方法はありませんか?

アドバイザー 守田:住宅ローン減税や補助金を活用する方法もありますが、ぜひ検討してほしいのがセミオーダーの注文住宅、規格住宅というものです。

建売、セミオーダー住宅、注文住宅のコストと自由度比較

アドバイザー 守田:建物の形はある程度決まっていますが、「キッチンはこっちに変えたい」「フローリングの木材を変えたい」「壁紙はこれにしたい」といったアレンジが可能なんです。また、建てる際に家の外はいじれませんが、家のなかの壁を動かして部屋の広さの調整ができることも多いですね。
選べるプランはいろいろ用意されているので、例えばトイレが2つ欲しければ最初からトイレが2つ付いているプランを選ぶこともできますね。
フルオーダーの注文住宅に比べれば低コストで家が建てられますよ。

佐藤様:建売住宅にする場合、気を付けるポイントはありますか?

アドバイザー 守田:いい物件ほど出てきたらすぐに決まるので、何よりもすぐに対応できるように準備しておくのが大切です。
まず挙げられるのが住宅ローンの審査です。同時に買いたいという人が出てきたら、基本的に「ローンの審査は通っています」という人が優先されます。ある程度検討先を絞ってからになりますが、住宅メーカーの提携金融機関でローン金利が優遇されることもあるので、できれば住宅メーカーが勧める金融機関で審査を通しておけるといいですね。
あとは、「どこがどうであれば買う」という判断基準をしっかり自分たちのなかで詰めておくのが理想ですね。迷っているうちに買われてしまうこともあるので…。そのためには、いろいろ物件をみておくのがお勧めです。

佐藤様:いまの段階では注文住宅にするか建売住宅にするか決めきれません!!

アドバイザー 守田:候補に挙げた住宅メーカー何社かからの話を聞かないと決められないと思うので、どちらにするかを決めるのはそれからでも大丈夫です。
注文住宅で話を進めていて、途中でやめる人もいますし、聞いたら引き返せないということはないので安心して進めてください。
今回は建売住宅と注文住宅の中間の規格住宅という選択肢も出てきていますし、いくつか目星をつけた会社とよく相談して、住宅のタイプと依頼するメーカーを絞り込んでいくといいと思いますよ。

アドバイスを受けての感想

相談者:佐藤様

相談者:佐藤様の感想

建売住宅か注文住宅かで悩んでいましたが、予算面を考えると建売住宅で検討することになりそうです。
気になっていた「建築条件付き土地」の説明や「規格住宅」という選択肢があることに加え、建売住宅を購入する際に気を付ける点なども分かりやすく教えてもらえたので、とてもためになりました。相談してみてよかったです。
夫婦ともにこれまで集合住宅以外に住んだ経験がなく、戸建て住宅のチェックポイントなどもよく分からないのですが、ご案内いただいた住宅メーカーの担当者とコミュニケーションをとりながら、しっかり検討していきたいと思います。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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