- 変更日:
- 2025.06.27

この記事は、東京都が独自に展開する「東京ゼロエミ住宅の助成制度」の活用を考えている方に向けて、一般的に「最低限知りたい」と想定されることをできる限り簡潔かつ網羅的に解説しています。
東京ゼロエミ住宅とは「断熱・省エネ性能を備えた東京都独自の基準を満たした住宅」のことです。
所定の手続きを行うことで、基準を満たした新築住宅には建設後数か月以内に「最大240万円の助成金」が支給されます。
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※本記事は東京都環境局「東京ゼロエミ住宅」をもとに作成しています。
目次
1. 【2025年最新】東京ゼロエミ住宅の助成制度とは?
東京都環境局は、東京ゼロエミ住宅に対して助成事業を行っています。
助成対象は「新築住宅の建築費」を基本とし、「太陽光発電システム」や「蓄電池」、「V2H」を設置することで助成金が加算されます。
住宅建築費(戸建て住宅)の助成金額 |
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省エネ性能が高いほど、助成金額が大きくなります。
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省エネ設備費の助成金 |
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下記設備を設置する場合、助成金額が増額します。
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助成制度を利用できる人 |
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「新築住宅の建築主(個人・事業者)」 「太陽光発電設備・蓄電池及びV2Hのリース事業者」 |
申請期間 |
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令和7年4月1日から令和8年3月31日 |
助成金の支給日 |
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住宅の建設後、数か月以内 |
助成制度の対象となる住宅 |
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床面積の合計が2,000平方メートル未満の東京都内の新築住宅。 加えて、「照明や冷暖房設備等の省エネルギー化」と「太陽光発電システムの設置」が求められます。 |
不動産取得税の減免措置 |
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東京ゼロエミ住宅の助成制度を利用すると、水準ごとに不動産取得税が減免されます。
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参考:東京都主税局「東京ゼロエミ住宅の新築に対する不動産取得税の減免」
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2. 【2025年度】助成制度の要件と助成金額
東京ゼロエミ住宅の助成制度の「要件」と「助成金額」について解説します。
2-1.東京ゼロエミ住宅の要件
助成金制度を利用するためには、新築する家に「照明」「暖・冷房」などの「省エネ設備」と「再エネ利用」設備において要件を満たす必要があります。
部位 | 主な仕様 |
照明設備 | 全室LED (玄関、トイレ、洗面・脱衣所、廊下、階段及び階段のうち1箇所以上は人感センサー付) |
---|---|
暖・冷房設備 | 高効率エアコン設置(定格冷房エネルギー消費効率の区分(い)) (リビングなど主たる居室に必ず設置) |
給湯設備 | 高効率な給湯器(エコキュートなど)、高断熱浴槽(追い焚き機能付きの場合)、ヘッダー方式の配管(配管径が13A以下)、2バルブ以外の水栓 |
換気設備 | 住戸全体又は居室全体を対象として換気する 「全般換気設備」に対して要件あり |
太陽光発電設備等の 再エネ利用設備 | 2024年10月から要件化 (屋根面積が狭小である等、物理的に太陽光発電設備等の設置が困難な住宅を除く) |
参考:東京都環境局「東京ゼロエミ住宅の認証制度の見直しについて(令和6年10月1日施行予定)」
ただし、太陽光発電設備の設置については例外があります。
屋根の面積が狭いなど、物理的に設置が難しい住宅については、設置を必須の要件としていません。
2-2.助成金額
助成金は「住宅建築」に対して支給され、太陽光発電設備などの対象設備を設置すると増額されます。
2-2-1.住宅建築の助成金
各水準に設定された「性能値」に基づいて助成金額が定められており、住宅性能が高いほど助成金額も高くなります。
水準 | 外皮平均熱貫流率*1 省エネルギー基準の削減率*2 | 助成金額 |
---|---|---|
水準A | 0.35以下 45%以上 | 240万円 |
水準B | 0.46以下 40%以上 | 160万円 |
水準C | 0.60以下 30%以上 | 40万円 |
*1 単位 W/平米・K
*2 再エネ除く
参考:東京都環境局「『東京ゼロエミ住宅』助成制度」
「外皮平均熱貫流率の数値」は住宅の内部から床、外壁、屋根などを通過して外部へ逃げる熱量を示す値です。
値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
また、「省エネルギー基準の削減率」が高い数値ほど、省エネルギー性能は高いです。
2-2-2.太陽光発電システム設置の助成金
太陽光発電システム設置に対する助成金は以下のとおりです。
設置する住宅の種別 | オール電化住宅の場合 | オール電化住宅以外の場合 |
---|---|---|
3.6kW まで | 13万円/kW (上限39万円) | 11万円/kW |
3.6kW超 50kW未満 | 12万円/kW (上限36万円) | 10万円/kW |
50kW以上 | 対象外 |
2-2-3.蓄電池及びV2H設置の助成金
蓄電池及びV2H設置に対する助成金は以下のとおりです。
蓄電池 | 助成金額 |
---|---|
未使用品で【環境省戸建ZEH】の 対象機器であること | 12万円/kWh |
V2H | 助成金額 | 上限 |
---|---|---|
電気自動車等を所有し、 かつ太陽光発電設備済み | 機器費等の 10/10 | 100万円 |
左記条件以外 | 50万円 | 機器費等の 1/2 |
参考:東京都環境局「『東京ゼロエミ住宅』助成制度」
※V2H(Vehicle to Home)とは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に蓄えられた電力を家庭に供給する仕組みのことです。
2-2-4.助成金のシミュレーション
東京ゼロエミ住宅の助成金制度で、いくら助成金がもらえるのかをシミュレーションしてみます。
シミュレーションの設定は以下のとおりです。
〈設定〉
- 戸建て住宅の省エネ水準は「水準B」
- 太陽光発電は3kW規模
- オール電化住宅
- 蓄電池は6kWhの容量を設置
上記設定の新築住宅を建てた場合、「271万円」の助成金をもらえることができます。
〈シミュレーション〉
271万円(東京ゼロエミ住宅助成金総額)=
160万円(水準B)+39万円(13万円×3kW)+72万円(12万円×6kWh)
3.助成金の申請から交付までの流れ
東京ゼロエミ住宅で助成金を申請する場合、住宅が都の定める基準を満たしているかを確認する「認証手続」と、助成金の交付要件を満たしているかを確認する「助成手続」が必要です。
認証手続では「認証審査機関」に、助成手続では「地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)」に書類を提出します。
申請の流れは、次のとおりです。
家づくりの流れ | 申請・交付の流れ |
---|---|
工事着手前 | 認証審査機関に東京ゼロエミ住宅設計確認審査を申請 |
工事に着手 |
|
工事完了 |
|
参考:東京都環境局「『東京ゼロエミ住宅』とは?」
建築主自身で申請することも可能ですが、ハウスメーカーや工務店に申請を委任することもできます。
東京ゼロエミ住宅の助成制度を利用したい場合は、事前にハウスメーカーや工務店に委任が可能かどうか確認しておくとよいでしょう。
4.他の助成制度や補助金との併用可否について
東京ゼロエミ住宅の助成制度には、他の助成・補助事業と併用できる場合と併用できない場合があります。
併用可 |
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---|---|
併用不可 |
|
参考:クール・ネット東京「令和7年度東京ゼロエミ住宅普及促進事業」
特に、国が推進する「戸建て住宅ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)化支援事業」とは併用できませんので、ご注意ください。
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この記事のポイント まとめ
東京ゼロエミ住宅の助成制度を利用できる要件は?
対象となる住宅は「東京都内の新築住宅」で、「床面積の合計が2,000平米未満」であることが基本条件です。
さらに、省エネ設備が整っていることも要件となります。
詳しくは「1. 【2025年最新】東京ゼロエミ住宅の助成制度とは?」をご覧ください。
助成制度の助成金額はいくら?
助成金額は省エネ性能が高いほど大きくなります。
- 水準Aの場合:240万円/戸
- 水準Bの場合:160万円/戸
- 水準Cの場合:40万円/戸
また、太陽光発電設備などを設置すると、さらに増額されます。
詳しくは「2.【2025年度】助成制度の要件と助成金額」をご覧ください。
助成制度の申請期間はいつまで?
申請期間は以下のとおりです。
2025年4月1日〜2026年3月31日まで
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