【簡単解説】「2024年子育てエコホーム支援事業」を補助対象別に解説|補助金額、申請期間等が早わかり

「子育てエコホーム支援事業」の補助対象は、「注文住宅の新築」「新築分譲住宅の購入」「リフォーム」の3つです。
本記事を読めば、「自分が補助対象になるのか?」「いくら補助金をもらえるのか?」等について具体的に把握したうえで、実際に子育てエコホーム支援事業の申請を行う段階まで検討を進めることができます。

子育てエコホーム支援事業の概要

【新築の場合】

対象者:子育て世帯、若者夫婦世帯
対象となる住宅:長期優良住宅、ZEHの建築・購入
補助金額:40万~100万円/戸
※住宅の種類によって異なります

【リフォーム工事を行った場合】

対象者:全世帯(エコホーム支援事業者と契約した)
対象となる住宅:どの住宅でも可能
補助金額:上限20万円/戸
(※子育て世帯・若者夫婦世帯の場合は30万円まで)

補助金の詳細や、要件は記事の中で解説しています。

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※この記事は「子育てエコホーム支援事業」を参考に作成しています。

1.【2024年】子育てエコホーム支援事業とは

子育てエコホーム支援事業とは、子育て世帯や若者夫婦世帯が、

高い省エネ性能を備えた「注文住宅を建てる場合」や「新築分譲住宅を購入する場合」、「リフォーム工事を行う場合」に利用できる補助金制度です。

リフォーム工事のみ子育て世帯・若者夫婦世帯を問わず全体世帯が利用できます。

子育て世帯と若者夫婦世帯の定義

子育て世帯と若者夫婦世帯の定義は以下のとおりです。

子育て世帯とは

申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯

若者夫婦世帯とは

申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯

2.【支援の概要】注文住宅を新築した場合

子育て世帯や若者夫婦世帯が「エコホーム支援事業者に注文住宅の新築工事を依頼して」長期優良住宅またはZEH水準住宅を新築する場合、

1戸につき40~100万円の補助金が受けられます。

詳しい条件は以下のとおりです。

【【支援の概要】 注文住宅を新築した場合】
概要
対象者「子育て世帯」または「若者夫婦世帯」
対象となる住宅と
補助金
長期優良住宅

  • 100万円/戸
  • 50万円/戸(市街化調整区域、土砂災害警戒区域又は浸水想定区域の場合)
ZEH水準住宅

  • 80万円/戸
  • 40万円/戸(市街化調整区域、土砂災害警戒区域又は浸水想定区域の場合)
要件
  • 所有者自らが住居する
  • 床面積が50㎡~240㎡ 等
申請期間2024年4月2日~予算上限に達するまで
(遅くとも2024年11月30日まで申請予約)
申請方法建築主が申請することはできず、エコホーム支援事業者が代行する

公式サイト:補助金の申請等の手続きの流れ

エコホーム
支援事業者
支援事業者は以下から検索可能

公式サイト:補助金利用を相談できる事業者の検索

参考:子育てエコホーム支援事業「注文住宅の新築

長期優良住宅やZEH水準住宅については下記記事で解説しています。あわせてご確認ください。

3.【支援の概要】新築分譲住宅を購入した場合

子育て世帯や若者夫婦世帯が、「エコホーム支援事業者と不動産売買契約をして」長期優良住宅またはZEH水準住宅を購入する場合、

1戸につき40~100万円の補助金が受けられます。

詳しい条件は以下のとおりです。

【【支援の概要】新築分譲住宅を購入した場合】
概要
対象者「子育て世帯」または「若者夫婦世帯」
対象となる住宅と
補助金
長期優良住宅の場合

  • 100万円/戸
  • 50万円/戸(市街化調整区域、土砂災害警戒区域又は浸水想定区域の場合)
ZEH水準住宅の場合

  • 80万円/戸
  • 40万円/戸(市街化調整区域、土砂災害警戒区域又は浸水想定区域の場合)
条件
  • 所有者自らが住居する
  • 床面積が50㎡~240㎡ 等
申請期間2024年4月2日~予算上限に達するまで
(遅くとも2024年11月30日まで申請予約)
申請方法購入者が申請することはできず、エコホーム支援事業者が代行する

公式サイト:補助金の申請等の手続きの流れ

エコホーム
支援事業者
支援事業者は以下から検索可能

公式サイト:補助金利用を相談できる事業者の検索

参考:子育てエコホーム支援事業「新築分譲住宅の購入

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4.【支援の概要】リフォーム工事を行った場合

住宅の所有者が「エコホーム支援事業者と契約して対象のリフォーム工事を行う」場合、リフォーム内容に応じて、

1戸あたり20万円までの補助金が受けとることができます。
(子育て世帯・若者夫婦世帯の場合は30万円まで)

詳しい条件は以下のとおりです。

【【支援の概要】リフォーム工事を行った場合】
概要
対象者全世帯
補助金
  • 上限30万円/戸(子育て世帯・若者夫婦世帯の場合)
  • 上限20万円/戸(その他の世帯)

ただし、住宅の種類によって補助金額が変わる。

条件
  • 申請する補助額の合計が5万円以上
  • 申請する際には、対象工事に関する証明書等が必要 等
申請期間2024年4月2日~予算上限に達するまで
(遅くとも2024年11月30日まで申請予約)
申請方法工事の発注者が申請することはできず、エコホーム支援事業者が代行する

公式サイト:補助金の申請等の手続きの流れ

エコホーム
支援事業者
支援事業者は以下から検索可能

公式サイト:補助金対象製品の検索

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム

4-1.リフォーム工事する場合の補助金の上限

対象リフォーム工事ごとに定められた補助金の合計が補助されます。

<図 リフォーム工事例と補助金>

ただし、世帯や住宅の種類によって補助金の上限が以下のように定められているため、注意が必要です。

【リフォームの補助金額の上限】
リフォーム内容子育て世帯・
若者夫婦世帯
その他の世帯
既存住宅を購入して
リフォームをする場合
60万円
/1戸まで
長期優良住宅の認定を受けるために
リフォームをする場合
45万円
/1戸まで
30万円
/1戸まで
上記以外のリフォームをする場合30万円
/1戸まで
20万円
/1戸まで

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム

4-2.補助金対象となるリフォーム工事

補助金の対象となるリフォーム工事は大きく2種類あり、「必須となるリフォーム工事」と「同時に行う場合のみ補助金の対象となるリフォーム工事」があります。

必須となるリフォーム工事(いずれか1つ)

  • 開口部の断熱改修
  • 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置

上記と同時に行う場合のみ補助金の対象となるリフォーム工事

  • 子育て対応改修
  • 防災性向上改修
  • バリアフリー改修
  • 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
  • リフォーム瑕疵保険等への加入

必須となるリフォーム工事(いずれか1つ)

必須となるリフォーム工事の補助金額は以下のとおりです。

【開口部リフォームの補助金額】
リフォーム内容補助金額
ガラス交換3,000円〜1万4,000円/1枚
内窓設置・外窓設置1万7,000円〜3万4,000円/1箇所
ドア交換3万2,000円〜4万9,000円/1箇所

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|開口部の断熱改修

【外壁、屋根・天井又は床リフォームの補助金額】
リフォーム内容補助金額
外壁5万6,000円〜15万1,000円/1戸
屋根・天井2万円〜5万4,000円/1戸
3万6,000円〜9万6,000円/1戸

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|外壁、屋根・天井又は床の断熱改修

【エコ住宅設備の設置の補助金額】
リフォーム内容補助金額
太陽熱利用システム3万円/1戸
高断熱浴槽3万円/1戸
高効率給湯器3万円/1戸
蓄電池6万4,000円/1戸
節水型トイレ2万円または2万2,000円/1台
節湯水栓5,000円/1台

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|エコ住宅設備の設置

必須リフォーム工事と同時に行う場合のみ対象となるリフォーム工事

必須工事以外のリフォーム工事に対する補助金額は以下の通りです。

【家事負担軽減に資する住宅設備の補助金額】
リフォーム内容補助金額
ビルトイン食器洗機2万1,000円/1戸
掃除しやすい
レンジフード
1万3,000円/1戸
ビルトイン自動調理
対応コンロ
1万4,000円/1戸
キッチンセットの
交換を伴う対面化
9万円/1戸
浴室乾燥機2万3,000円/1戸
宅配ボックス1万1,000円/1戸
節湯水栓5,000円/1台

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|子育て対応改修

【防犯性の向上に資する開口部の改修の補助金額】
リフォーム内容補助金額
外窓交換2万2,000円〜3万7,000円/1箇所
ドア交換5万4,000円/1箇所

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|子育て対応改修

【生活騒音への配慮に資する開口部の改修の補助金額】
リフォーム内容補助金額
ガラス交換3,000円〜1万1,000円/1枚
内窓設置・外窓交換1万7,000円〜2万5,000円/1箇所
ドア交換3万7,000円/1箇所

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|子育て対応改修

【防災性向上改修の補助金額】
リフォーム内容補助金額
ガラス交換7,000円〜1万7,000円/1枚
外窓交換1万6,000円〜4万1,000円/1箇所

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|防災性向上改修

【バリアフリー改修の補助金額】
リフォーム内容補助金額
手すりの設置5,000円/1戸
段差解消7,000円/1戸
廊下幅等の拡張2万8,000円/1戸
衝撃緩和畳の設置2万円/1戸

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|バリアフリー改修

【空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置の補助金額】
エアコンの冷房能力補助金額
3.6kW 以上2万6,000円/1台
2.2kW超〜3.6kW未満2万3,000円/1台
2.2kW 以下1万9,000円/1台

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

【リフォーム瑕疵保険等への加入の補助金額】
保険補助金額
リフォーム瑕疵保険等への加入7,000円/契約

参考:子育てエコホーム支援事業「リフォーム|リフォーム瑕疵保険等への加入

以上が、子育てエコホーム支援事業の詳細情報です。

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子育てエコホーム支援事業のような補助金制度を活用してお得に家を建てるには、スケジュールをしっかり立て、もれなく申請することが大事です。効率よく家づくりを進めるために、ぜひご利用ください。

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5.子育てエコホーム支援事業の注意点

子育てエコホーム支援事業に申し込むときは、以下の点に注意が必要です。

子育てエコホーム支援事業の注意点

  • 交付申請手続きに手数料がかかることがある
  • 他の補助金事業と併用はできない
  • 店舗併用住宅は適用対象外になることがある
  • 二世帯住宅の新築の場合、親世帯は適用対象外になる

特に注意すべき点は、他の「国が実施する支援事業」の補助金とは併用できないことです。
ただし、「東京ゼロエミ住宅の助成制度」のような、地方自治体が行う国費を使っていない補助制度であれば併用が可能です。

補助金・助成金・税金優遇(減税)制度については下記でも解説しています。あわせてご覧ください。

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この記事のポイント まとめ

子育てエコホーム支援事業とは

「子育てエコホーム支援事業」は住宅省エネ化の推進を目的としており、長期優良住宅やZEHなど高い省エネ基準を満たす新規住宅の建築・購入・リフォームに補助金を支給しています。

対象となる人や住宅、補助金額は?

【補助金の対象と補助金額】
補助金の対象子育て世帯・
若者夫婦世帯
その他の世帯
長期優良住宅・
ZEH水準住宅の新築
40~100万円の補助金対象外
長期優良住宅・
ZEH水準住宅の購入
40~100万円の補助金対象外
リフォーム工事原則30万円までの補助金原則20万円までの補助金

詳しくは「2.【支援の概要】注文住宅を新築した場合」「3.【支援の概要】新築分譲住宅を購入した場合」「4.【支援の概要】リフォーム工事を行った場合」をご覧ください。

申請期間はいつまで?

申請期間は「2024年4月2日~予算上限に達するまで」となり、遅くとも2024年11月30日まで申請予約をした方がよいでしょう。

申請方法は?

申請者はエコホーム支援事業者となります。
「子育てエコホーム支援事業」を利用したい場合は、まず支援事業者を探して契約しなければなりません。
エコホーム支援事業者は以下から探すことが可能です。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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