- 変更日:
- 2024.10.25
本記事は、住宅ローンを借り換えたいと思っている方に向けて、「借り換え先の検討」や「借り換え時の注意点の確認」「借り換えの流れの把握」ができる限り簡単にできるように工夫しています。
この記事でわかること
- 住宅ローンの借り換え先におすすめ主要銀行の適用金利(変動・固定)と特徴
- 住宅ローン借り換え時の注意点
- 住宅ローン借り換えの流れ
住宅ローンについてプロに相談してみたいという方は「住宅ローンの相談窓口」の記事もご覧ください。
1.住宅ローンを借り換えるならどこがいい?主要銀行の金利を比較
住宅ローンを借り換えるにあたって、借り換え前後で1%以上の金利差があると、借り換えた方が得しやすいと言われています。
ここでは、主要銀行の「変動金利」と「固定金利」、「それぞれの特徴」を説明します。
みずほ銀行 | |||
---|---|---|---|
変動金利 | 0.375%〜 | 固定金利 (10年) | 1.350%〜 |
特徴 |
| ||
参照:みずほ銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
三井住友銀行 | |||
変動金利 | 0.625%〜 | 固定金利 (10年) | 2.000%〜 |
特徴 |
| ||
参照:三井住友銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
三菱UFJ銀行 | |||
変動金利 | 0.345%〜 | 固定金利 (10年) | 1.110%〜 |
特徴 |
| ||
参照:三菱UFJ銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
りそな銀行 | |||
変動金利 | 0.490%〜 | 固定金利 (10年) | 1.585%〜 |
特徴 |
| ||
参照:りそな銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
PayPay銀行 | |||
変動金利 | 0.499%〜 | 固定金利 (10年) | 1.180%〜 |
特徴 |
| ||
参照:PayPay銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
auじぶん銀行 | |||
変動金利 | 0.469%〜 | 固定金利 (10年) | 1.195%〜 |
特徴 |
| ||
参照:auじぶん銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
住友SBIネット銀行 | |||
変動金利 | 0.448%〜 | 固定金利 (10年) | 1.235%〜 |
特徴 |
| ||
参照:住友SBIネット銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
イオン銀行 | |||
変動金利 | 0.530%〜 | 固定金利 (10年) | 1.230%〜 |
特徴 |
| ||
参照:イオン銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
横浜銀行 | |||
変動金利 | 0.380%〜 | 固定金利 (10年) | 1.405%〜 |
特徴 |
| ||
参照:横浜銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
SBI新生銀行 | |||
変動金利 | 0.420%〜 | 固定金利 (10年) | 0.950%〜 |
特徴 |
| ||
参照:SBI新生銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 | |||
ソニー銀行 | |||
変動金利 | 0.597%〜 | 固定金利 (10年) | 1.644%〜 |
特徴 |
| ||
参照:ソニー銀行「住宅ローン借り換えの金利一覧」 |
※2024年10月1日時点
適用される金利はしばしば変わるので、それぞれの金融機関の公式サイトを必ず確認しましょう。
「住宅ローンの選び方」や「今後の金利の見通し」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事
住宅ローンの借り換えを検討する際、「どの金融機関に借り換えればよいか」や「手続きの方法がよくわからない」といったお悩みを持たれる方が多いです。
住宅ローンの借り換えにお悩みの場合は、無料のオンライン相談サービスHOME4U 家づくりのとびらをご利用ください。
住宅ローンに詳しい専任スタッフに無料で相談でき、最適なアドバイスを受けることができます。
2.住宅ローン借り換え時の注意点
住宅ローン借り換え時は、以下の点に注意しましょう。
住宅ローンの借り換えの注意点
- 審査で落とされる可能性がある
- 住宅ローン控除の対象にならない場合がある
- 思ったより効果が出ない場合がある
それぞれ解説します。
2-1.審査で落とされる可能性がある
新規借入時に比べて、借り換え時は審査が厳しい傾向にあります。
なぜなら、築年数とともに住宅の担保評価が下がるため、「住宅の担保評価<住宅ローン残高」という状態になるからです。
担保評価よりも高額な貸付を行うことは金融機関にとってリスクになるため、審査が厳しくなります。
また、新規借入時と比べて、年齢を重ね、健康状態が悪化している場合が多いことも審査が厳しくなる理由の一つです。
住宅ローンの借り換えは、いつでも誰でもできるわけではないことに注意してください。
2-2.住宅ローン控除の対象にならない場合がある
住宅ローン控除を利用するためには、住宅ローンの償却期間が10年以上であることが必要です。
つまり、借り換えによって完済までの期間が10年未満になった場合には、住宅ローン控除が対象外となります。
参考:国土交通省「住宅ローン減税」
参考:国税庁「No.1233 住宅ローン等の借換えをしたとき」
住宅ローン控除について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
2-3.思ったより効果が出ない場合がある
「残債が少ない」「返済期間が短い」場合は、借り換えによるメリットを感じられない場合があります。
借り換えの手数料や諸費用が発生するので、かえって損をする可能性も考えられます。
以下の場合は、借り換えの手数料や諸費用の方が高くなり、マイナスになってしまうおそれがあるので、注意しましょう。
借り換えで損をするケース
- 残りの返済期間が10年未満
- 残高が1,000万円以下
- 借り換え前後の金利差が1%未満
借り換え条件を確認し、入念にシミュレーションしたうえで借り換えるか否かを検討することが大切です。
住宅ローンで失敗したくない人は、以下の記事でご紹介している失敗例をぜひ参考にしてみてください。
3.住宅ローン借り換えの流れ
借り換えの流れは以下のとおりです。
<住宅ローン借り換えの流れ>
〈STEP1〉 借り換え先を選ぶ
〈STEP2〉 必要書類を用意する
〈STEP3〉 事前審査(仮審査)を申し込む
〈STEP4〉 本審査を受ける
〈STEP5〉 旧借入先に連絡し、完済を申し出る
〈STEP6〉 新借入先と契約する
〈STEP7〉 旧借入先に必要資金を振り込む
〈STEP8〉 旧借入先の抵当権を抹消するための書類を司法書士に提出する
〈STEP9〉 新借入先への返済開始
※ここでは、「旧借入先=現在借入している金融機関」「新借入先=借り換えようと思っている金融機関」としています。
以下から一つずつ解説していきます。
〈STEP1〉 借り換え先を選ぶ
金融機関を複数検討し、自分に合った借り換え先を選びましょう。
〈STEP2〉 必要書類を用意する
必要書類は大まかに以下のような書類があります。
本人確認に 必要な書類 | 健康保険証・運転免許証・印鑑証明書など |
---|---|
収入が分かる 書類 | 源泉徴収票・住民税課税決定通知書・所得税の納税証明書など |
物件の審査に 必要な書類 | 土地と建物の登記事項証明書・物件購入時の売買契約書など |
借入に関する 書類 | 住宅ローンの返済予定表・住宅ローン以外の返済予定表など |
必要書類を入手するのに手数料がかかる場合があるため、事前に借入先の金融機関に確認しましょう。
〈STEP3〉 事前審査(仮審査)を申し込む
金融機関によっては、事前審査(仮審査)はなく、最初から本審査の場合もあります。
〈STEP4〉 本審査を受ける
事前審査に通過したら、本審査に移ります。
事前審査に比べて審査基準が厳しくなるため、仮審査が通っても、本審査で落ちる場合があります。
〈STEP5〉 旧借入先に連絡し、完済を申し出る
本審査に通過したら旧借入先に連絡し、一括繰上返済(完済)をする旨を伝え、完済日をいつにするか決めます。
また、完済に必要な金額(残高・手数料・利息)も確認しましょう。
〈STEP6〉 新借入先と契約する
正式に新しい借入先と契約をします。
また、司法書士に同席してもらい、抵当権設定書類の記入をします。
〈STEP7〉 旧借入先に必要資金を振り込む
新借入先から融資を受けて、必要資金(ローン残高・手数料・利息)を旧借入先に振込み、完済します。
この手続きは、新借入先がしてくれる場合が多いです。
〈STEP8〉 旧借入先の抵当権を抹消するための書類を司法書士に提出する
完済が完了した日に、これまで設定されていた抵当権を抹消するために必要な資料を旧金融機関の窓口で受け取り、司法書士に提出します。
司法書士が登記所で旧抵当権の抹消と新抵当権の設定を同時に行なってくれます。
〈STEP9〉 新借入先への返済開始
以上の手続きで、住宅ローンの借り換え完了となります。
初めから納得のいく住宅ローンを組むためには、借入先の金融機関が「自分に適しているか」「そもそもの家のプランが家計にあっていたか」などを把握したうえで進めなければなりません。
これから家づくりを始めるという方は、無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスを利用して、現実的な資金計画を立てることをおすすめします。
ハウスメーカー・工務店があなたのために作成した資金計画を複数比較して、無理のない資金計画を立てることができます。
「住宅ローンに関する記事」を他にも用意しております。あわせてご覧ください。
関連記事
この記事のポイント まとめ
住宅ローンを借り換えるならどこがいい?
この記事では、以下の銀行の住宅ローン金利や特徴についてご紹介しています。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- りそな銀行
- PayPay銀行
- auじぶん銀行
- 住友SBIネット銀行
- イオン銀行
- 横浜銀行
- SBI新生銀行
- ソニー銀行
詳細は「1.住宅ローンを借り換えるならどこがいい?主要銀行の金利を比較」をご覧ください。
住宅ローン借り換え時の注意点は?
住宅ローン借り換え時は、以下の点に注意しましょう。
- 審査で落とされる可能性がある
- 住宅ローン控除の対象にならない場合がある
- 思ったより効果が出ない場合がある
詳細は「2.住宅ローン借り換え時の注意点」で解説しています。
住宅ローン借り換え時の流れは?
借り換えの手順は以下のとおりです。
〈STEP1〉 借り換え先を選ぶ
〈STEP2〉 必要書類を用意する
〈STEP3〉 事前審査(仮審査)を申し込む
〈STEP4〉 本審査を受ける
〈STEP5〉 旧借入先に連絡し、完済を申し出る
〈STEP6〉 新借入先と契約する
〈STEP7〉 旧借入先に必要資金を振り込む
〈STEP8〉 旧借入先の抵当権を抹消するための書類を司法書士に提出する
〈STEP9〉 新借入先への返済開始
詳細は「3.住宅ローン借り換えの流れ」で解説しています。
初心者必見!ローン解説記事
- 【実例あり】住宅ローンの失敗例18選!リスク対策と失敗しやすい人の特徴は?
- 住宅ローンの計算方法をわかりやすく解説!返済シミュレーションや簡単ツールも
- 日銀マイナス金利解除はいつから?基礎知識や新築住宅における対策を解説!
- 住宅ローンの返済シミュレーション方法!早見表や現実的に返済するコツをご紹介
- 住宅ローンがあるけど新築に引っ越したい!方法と注意点を解説
- 住宅ローンの借り換えはタイミングがポイント!メリットや注意点も解説
- 店舗併用住宅のローンの組み方!住宅ローンを使った融資方法、注意点は?
- 建て替えでの住宅ローンの選び方!頭金や流れ、実家の建て替え時の注意点は?
- 二世帯住宅のローンを徹底解説!「きつい」と感じない組み方のコツ
- 住宅ローンの審査基準とは?元担当者が年収や年齢を解説!
家づくりプラン一括依頼で
複数ハウスメーカーを比較!
家づくりに失敗しないためには、自分に合ったプランを提案してくれるハウスメーカーを見つけ、比較・検討すること。
そこでおすすめなのが「HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス」です。
スマホから必要事項を入力するだけで、あなたのご要望に沿ったハウスメーカーを複数社ピックアップ。
気になるハウスメーカーを最大5社までお選びいただくと、【完全無料】で家づくりプランを一括依頼することができます。
この記事の編集者