- 変更日:
- 2024.08.16
平屋は2階建ての戸建てに比べて割高であることは知りつつも、どうにかして憧れの平屋を建てたいとお考えの方もいるでしょう。
ハウスメーカーの標準仕様を活かす、間取りをシンプルなものにするなど、いくつかのポイントを押さえれば、平屋をローコストで建てることは可能です。
この記事では、注文住宅の建築を検討しており、平屋をローコストで建てたいと希望される方に向けて、以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 平屋をローコストで建てるためのポイント
- ローコスト(1,000万円台)で建てられる平屋の間取り事例
- 平屋をローコストで建てるために間取りや設備で検討すべき事項
この他、300万~500万円台で平屋の建築は可能かどうかといった具体的な疑問についてもお伝えします。
ぜひ最後までご覧いただき、理想の家づくりの参考にしてください。
まとめて依頼
注文住宅の予算の決め方について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
1.平屋をローコストで建てるポイント
平屋は基礎部分や屋根の面積が大きいため、一般的な2階建て住宅よりも坪単価が高くなる傾向にあります。
平屋をなるべくローコストで建てるには、以下のポイントを押さえましょう。
平屋をローコストで建てるポイント
- ハウスメーカーの標準仕様を活かす
- 坪単価ではなく総費用を考慮する
- ローコスト平屋が得意なハウスメーカーに依頼する
各ポイントを解説します。
1-1.ハウスメーカーの標準仕様を活かす
なるべくローコストで平屋の建築を実現するには、ハウスメーカーの「標準仕様」を活かして建築することをおすすめします。
標準仕様とは、ハウスメーカーが用意している基本的なプランを指し、追加費用なしで提供される設備や素材のことです。
基本的は標準仕様の中であれば、どの材料・設備・デザインを選んでも追加料金が発生しないため、コストを押さえることが可能です。
標準仕様を活かして平屋を建築するためには、各ハウスメーカーの標準仕様がどの程度のレベルなのかの確認が欠かせません。
標準仕様では希望する設備が実現できない場合、オプションとなってしまい、結果的にローコストでの建築ができなくなってしまうためです。
なお、ローコストでの建築をうたっているハウスメーカーは、オプション費用が高い傾向にあります。
標準仕様の内容とオプション費用をしっかりと確認しておくことが重要です。
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1-2.坪単価ではなく総費用を考慮する
平屋をローコストで建てるには、坪単価だけでなく総費用に注目してみてください。
一般的に、住宅の建築費用目安を考える際には坪単価から計算することが多いです。
坪単価によって、総費用の7~8割程度を占める「本体建築費」のおおよその目安を算出できるからです。
しかし実際にはさらに、付帯工事費や諸費用が加算されます。
設備やデザインをグレードアップした場合には、オプション費用が追加されることもあるでしょう。
坪単価で算出した費用目安は、あくまで総費用の7~8割程度であることにご注意ください。
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1-3.ローコスト平屋が得意なハウスメーカーに依頼する
ローコストの平屋の建築を得意とするハウスメーカーに依頼することも、費用を抑えて平屋を建てるためのポイントの1つです。
ローコストでの平屋建築を得意としているハウスメーカーとしては、タマホームやアイフルホーム、クレバリーホームなどが挙げられるでしょう。
タマホームは、適正価格での家づくりを掲げ、「施工の直接管理」「生産者と直接つながる流通システム」「住宅設備の大量発注」の3つの工夫を取り入れています。
アイフルホームは、建具メーカー「LIXIL」のグループ企業であることを活かし、資材の一括購入によって玄関ドアやバスルームなどを安価で設置できる点が強みです。
また、クレバリーホームは、オリジナル部材の開発などにより、快適な暮らしとコストバランスに優れた家づくりを提案しています。
ただし、1-1でもお伝えしたとおり、ローコストでの建築をうたっているハウスメーカーは、オプション費用が高い傾向にあります。
まずは自分の予算・要望に合った住宅プランを立ててくれるハウスメーカー・工務店を見つけることが大事です。
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「予算に合わない」「施工対応エリア外」などのハウスメーカー・工務店を避けながら比較できるので、効率よくあなたに合った建築依頼先を探すことができます。
2.ローコスト(1,000万円台)で建てられる平屋の間取り事例
ここからは、ローコストで建てられる平屋の間取り事例をご紹介します。
この章で紹介する間取り例
- 【2LDK】約20坪のシンプルな間取り
- 【3LDK】約25坪のリビングダイニングが広い間取り
- 【4LDK】約30坪の家族がゆとりを持って過ごせる間取り
以下より 1つずつ見ていきましょう。
2-1.【2LDK】約20坪のシンプルな間取り
2LDK(約20坪)のシンプルな平屋の間取りです。
キッチンから洗面所への動線がスムーズであり、家事動線が効率的になるように工夫されています。
また、2つの居室はいずれも南側に配置されており、日当たりのよい部屋でゆっくりとくつろぐことも可能です。
コンパクトな広さで掃除が行き届きやすいため、シニアの夫婦や忙しい共働き夫婦におすすめです。
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2-2.【3LDK】約25坪のリビングダイニングが広い間取り
3LDK(約25坪)の平屋間取りです。
リビングダイニングが広々と確保されており、家族での団らんの時間をゆったりと過ごせるでしょう。
また、平屋の魅力の1つでもある、大きな窓から差し込むたっぷりとした太陽光によって、明るく過ごしやすい雰囲気の家が実現します。
各部屋だけでなく、廊下にもクローゼットを作れる余裕があります。
持ち物が多い家庭であっても、収納に悩むことなく物を片付けられるでしょう。
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2-3.【4LDK】約30坪の家族がゆとりを持って過ごせる間取り
4LDK(約30坪)の間取りでは、16帖のリビングダイニングで広々とくつろぐことが可能です。
さらに6帖の洋室が2つと和室が1つ、4.5帖の洋室があるため、子どもが成長しプライバシーを気にする年齢になってもそれぞれが快適に過ごせるでしょう。
各部屋の収納スペースが設けられているため、荷物の置き場に困ることもありません。
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ここまでの代表例から、
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3.平屋をローコストで建てるために検討すべき事項
平屋をローコストで建てるために、間取りや設備に関して検討すべき事項は以下のとおりです。
平屋をローコストで建てるために検討すべき事項
- 間取りや外観は極力シンプルにする
- 収納は必要な場所にのみ設置する
- 住宅設備のグレードを抑える
- ZEH住宅にしてランニングコストを抑える
それぞれについて解説します。
3-1.間取りや外観は極力シンプルにする
ローコストでの平屋建築を目指すなら、間取りや外観は極力シンプルにするのが鉄則です。
シンプルな間取りであれば、凸凹が少なくなり、材料費や施工費を抑えられます。
一方で、例えばコの字の間取りなどを選択すると、使う材料が多くなり、その分施工費が増大してしまいます。
家の外観についても、長方形や正方形などのシンプルな箱形にすると、建築費用を抑えられるでしょう。
室内の間取りと同様に、凸凹があると工事の工程が増えるため、コストがかかるためです。
3-2.収納は必要な場所にのみ設置する
収納は必要な場所のみに設置することも、平屋のコストを抑えるためのポイントです。
収納場所を確保したほうが安心ではありますが、収納の数に応じて建築費用がかさみます。
費用を抑えつつ平屋を建てる際には、不用品をできるだけ処分しておき、収納を減らしておくことをおすすめします。
3-3.住宅設備のグレードを抑える
平屋をローコストで建てるためには、住宅設備のグレードを抑えることも有効です。
設備メーカーのショールームに行ったり、設備のカタログを眺めていたりすると、グレードの高いものに目がいってしまいがちです。しかし、設備のグレードにこだわっていると、平屋をローコストで建築することは困難だといえるでしょう。
「キッチンだけでも設備にこだわりたい」と思うこともあるでしょう。
それでも、最終的に予算にゆとりが出た場合に改めて検討するようにするなど、まずはコストを抑えることを最優先に、家づくりの計画を立てることをおすすめします。
3-4.ZEH住宅にしてランニングコストを抑える
ZEH住宅にしてランニングコストを抑えることも、ローコストで平屋を建てるための選択肢の1つです。
省エネ性の高い住宅は初期費用こそ高くつきますが、住み始めてからのランニングコストを抑えることができます。
具体的には、エアコン費用の削減や自家発電などによって、毎月の電気代を抑えられるでしょう。
ZEH住宅にはお得な補助金制度も多く用意されているため、一度調べてみることをおすすめします。
なお、平屋の建築を前向きに検討しだしたら、まずは無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスのご利用をおすすめします。
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家づくりのとびらコラム
300万~500万円台で平屋の新築は可能か?
一口に「ローコスト」といっても、平屋の建築ではどこまでコストを抑えられるのか、気になっている方もいるでしょう。
例えば、300万~500万円台で平屋の建築は可能なのでしょうか?
結果からお伝えすると、答えは「居住性は求められない」です。
永く住まうような住宅として建てるのではなく、プレハブハウスや小屋(タイニーハウス)、仮事務所といった目的での建築が適しています。
4.平屋をローコストで建てる際の注意点
平屋をローコストで建てる際、以下の点に注意する必要があります。
ローコスト平屋の注意点
- コストカットを避けたほうがよい箇所がある
- オプション追加は慎重に検討する
それぞれの内容を解説します。
4-1.コストカットを避けたほうがよい箇所がある
ローコストで平屋を建築するためには、住宅設備のグレードを抑えることが望ましいとされますが、コストカットを避けたほうがよい箇所があります。
具体的には、以下の箇所についてはコストカットを避けてください。
コストカットを避けたい部分
- 外構工事
- 耐震性・断熱性
門扉やフェンスなどの工事費用については、コストカットを避けるのが賢明です。
雨や風の影響により、室内よりも劣化が早いためです。
プライバシーの確保がとくに重要な平屋において、門扉やフェンスは欠かせない存在といえます。
はじめから、機能性が高くしっかりとした資材を選んでおくとよいでしょう。
耐震・断熱性に関してのコストも、安易に削減しないほうがよいでしょう。
耐震性は住居の安全に関わるものであり、断熱性が低いと冷暖房効率が悪くなり、毎月の光熱費が上がってしまいます。
断熱性が悪いと外壁と内壁の間に湿気がこもりやすくなり、建材が傷む要因にもなりかねません。
4-2.オプション追加は慎重に検討する
オプション設備が魅力的に思える場合でも、追加検討は慎重に考えることをおすすめします。
特に、ローコストハウスメーカーを選ぶ場合、オプション価格が割高な傾向にあるためです。
家づくりの計画を進めていると、普段であれば使うのをためらうような金額に目が馴れてしまい、衝動的にお金を使ってしまいがちです。
オプションをすすめられるがまま購入してしまうことは避け、その都度金額を確認し、予算オーバーにならないかどうか冷静に判断してください。
まとめ
憧れの平屋を「できるだけローコストで建てたい」という希望を実現するためには、ハウスメーカーの標準仕様を活かしたプランを検討することがおすすめです。
まずは、各ハウスメーカーの標準仕様がどの程度のレベルなのかを確認してみましょう。
その他、坪単価ではなく総費用に注目ることや、ローコスト平屋の建築を得意とするハウスメーカーに依頼することも欠かせません。
また、間取りや外観を極力シンプルにする、収納は必要な場所のみに設置する、住宅設備のグレードを抑えるといったこともポイントになるでしょう。
家づくりの計画を進めていく中で、凝った間取りやグレードの高い設備に惹かれてしまうこともあるでしょう。
しかし、最終的に予算にゆとりが出た場合にそれらを検討するなど、自分たちの中で一定の線引きをすることが重要です。
ぜひポイントを押さえて、ローコストでの平屋建築を実現してくださいね。
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この記事の編集者