- 変更日:
- 2024.09.19
掃き出し窓とは、下部分が床まである窓のことです。近年ではテラスやベランダに面した場所に設置する背が高く大きな窓を指すことが多く、「テラス窓」とも呼ばれています。また掃き出し窓は、引き違い窓や片引き窓の一種です。
この記事では、注文住宅に掃き出し窓の設置を検討している方に向けて、以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 掃き出し窓の概要
- 掃き出し窓のメリット
- 掃き出し窓のデメリットと対策
ぜひ最後までご覧いただき、理想の家づくりの参考にしてください。
注文住宅の内装例や導入方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
まとめて依頼
目次
1.掃き出し窓とは
掃き出し窓とは、下部分が床まである窓のことで、日本でもっとも採用されているといわれています。もともとは小さな窓を指していましたが、近年ではテラスやベランダに面した場所に設置する背が高く大きな窓を指すことが多く、「テラス窓」とも呼ばれています。
窓のサイズが大きく光を取り入れやすいことや、出入りのしやすさが特徴であり、庭やベランダに出る場所に用いられることが多い窓です。
1-1.掃き出し窓の由来
掃き出し窓の「掃き出し」とは、ほうきで家の中のゴミを外に出すことを指します。掃き出し窓は、かつてほうきで掃除をしていた時代に、家の中のゴミを外に掃き出す役割を担っていました。近年のように採光や通風を目的にしていたわけではないため、大きな窓ではなく小窓であったことがポイントです。
昔の日本家屋では「地窓」とも呼ばれる、窓の下枠が床と同じ高さの小さな窓を掃き出し窓と呼んでいました。ただし現在でも、地窓のことを掃き出し窓と呼ぶこともあります。
1-2.引き違い窓との違い
掃き出し窓は、引き違い窓や片引き窓のうち、窓の下部分が床まで到達している窓のことを指します。引き違い窓とは、窓をレール上に水平移動させて開閉する方式の窓のことを指し、片引き窓は1枚の窓が固定されており、片方のみが開閉できる窓のことです。
つまり左右にスライドするか、片方のみを開け閉めをする窓のうち、下部分が床まである窓を掃き出し窓と呼ぶことを押さえてください。
1-3.一般的な掃き出し窓のサイズ
一般的な掃き出し窓のサイズは、「横幅1.63メートル〜1.8メートル」「高さ1.83メートル〜2.23メートル」です。天井まで届く、2.4メートル程度の高さのものもあります。掃き出し窓用の既製品のカーテンは、このサイズを目安に作られていることがほとんどです。
横幅は通常の四畳半の部屋幅よりも一回り小さく、天井につくかつかないかの高さで、大人が問題なく通れるようなサイズ感です。
2.掃き出し窓のメリット
掃き出し窓のメリットとして挙げられるのは、主に以下の5点です。
- 日光が多く入るため部屋が明るくなる
- 風通しが良くなる
- 外への出入りがしやすい
- 開放感が生まれる
- 災害時の避難ルートとして利用できる
各メリットを解説します。
2-1.日光が多く入るため部屋が明るくなる
掃き出し窓は、日光が多く入るため部屋が明るくなります。窓が大きければ大きいほど、入ってくる光の量が多くなるため、高さのある掃き出し窓であれば、太陽光を遮らずに取り込むことが可能です。朝、カーテンを開けておけば気持ちよく目覚められるでしょう。太陽光を取り込むことで、晴れた日であれば日中は部屋の照明をつける必要がないことも多く、冬も室内を暖かく保てるため、電気代の節約にもつながります。
2-2.風通しが良くなる
掃き出し窓にすれば、室内の風通しが良くなります。大きな窓から気持ちの良い風を取り入れることが可能です。ただし、大きさにかかわらず窓が一箇所にしかないと、風の抜け道がなく空気が出入りできません。そのため、風の入り口と出口の双方を作る必要があります。窓を設置する際は、南と北の対角線上に作るのがおすすめです。基本的に、日本では春から秋にかけて南から北に風が吹くためです。
風通しが良いと、カビの発生を防げます。カビはアレルギーの原因にもなるため、とくに小さい子どもがいる家庭では発生しないように注意が必要です。
2-3.外への出入りがしやすい
ベランダや庭などの外への出入りがしやすい点も、掃き出し窓のメリットといえます。ベランダや庭との行き来がしやすいため、洗濯物を抱えながら外干しをする際や、ベッドやソファなどの大型家具の搬入や搬出をする際に便利です。また、庭でバーベキューやプールをする場合にも適しているといえるでしょう。
2-4.開放感が生まれる
掃き出し窓は下部分が床までに達するため開放感が生まれ、同じ広さの部屋であっても、小さな窓の部屋よりも広く感じられる効果が期待できます。
近年では、1階のテラスやウッドデッキに面した窓を、下枠の段差がほとんどないフラットな掃き出し窓にすることで、外と室内を地続きに一体化して見せるようなデザインも増えてきています。掃き出し窓はリラックスした雰囲気が生まれやすくなるため、家族団らんの場となるリビングで採用されることが多いです。
2-5.災害時の避難ルートとして利用できる
災害時の避難ルートとして利用できる点も、掃き出し窓の利点の1つです。外に出られる大きな窓がない場合、災害時に玄関から逃げるしかありません。しかし、大きな地震で建物がゆがみ、玄関のドアが開閉できなくなる可能性もあります。掃き出し窓があれば、その分脱出口の選択肢が増えます。
掃き出し窓は左右に開閉できるため、とくに家族の人数が多い場合や車椅子を利用している方がいる場合、緊急時の重要な避難ルートとして役立つでしょう。
ここまで、掃き出し窓のメリット5つをご紹介しました。
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3.掃き出し窓のデメリットと対策
採光や風通し、出入りのしやすさなどのメリットが多い掃き出し窓ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 防犯・プライバシー面で不安がある
- 音が外に漏れやすい
- 冷暖房効率が低い
各デメリットと対策について解説します。
3-1.防犯・プライバシー面で不安がある
面積が大きく人が出入りしやすい分、防犯・プライバシー面で不安がある点が掃き出し窓のデメリットです。
鍵をかけても窓ガラスを割りその隙間から解錠して、空き巣が侵入してくるリスクがあります。掃き出し窓が、犯罪者の侵入経路となってしまう可能性がある点に注意しなければなりません。
空き巣などの不法侵入を防ぐには、掃き出し窓に防犯ガラスを用いることが効果的です。防犯ガラスとは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んだ合わせガラスのことです。中間膜はガラスに強力に接着しており、ガラスが割れても脱落しにくく、鍵を施錠されることを防ぎます。空き巣からすると窓ガラスを割るのに時間がかかると通報リスクが高まり、それだけで防犯効果が高まります。
そのほか、掃き出し窓に防犯フィルムを貼るのも選択肢の1つです。ガラスをハンマーで叩くとガラスが割れても分厚いフィルムがガラスを保持し、外部から侵入しにくくなります。
掃き出し窓は、外から室内をのぞきやすいため、面している場所によっては、常にカーテンを閉めなければなりません。その場合、採光や開放感などのメリットを実感しにくくなってしまいます。
また、とくに外が暗くなる夜間、照明のついた室内のほうが明るくなり部屋の様子がわかりやすくなります。プライバシーの確保のためには、カーテンやシャッターの設置を検討することがおすすめです。レースのカーテンをつけることで、採光をしながら視線を遮断できます。さらに、光を反射・屈折させる特殊な糸を使用した遮像レースカーテンを使えば、1日中外から部屋の中を見えにくくする効果が見込めます。
3-2.音が外に漏れやすい
窓ガラスは壁よりも薄いため、とくに掃き出し窓のように開口部が広いと、室内の音が外に漏れやすくなります。ピアノの音や子どもが騒ぐ声などは、なるべくご近所に聞こえないようにする対策が必要です。掃き出し窓が線路や交通量が多い道路に面している場合、外からの音が聞こえないように策を講じる必要もあります。
掃き出し窓の遮音対策としては、二重サッシにすることが有効です。内窓の存在により、室内からも室外からも空気を通しにくくなることで機密性が上がり、防音効果が見込めます。さらに、二重サッシは音だけでなく外気も防ぐ機能があるため、防音効果だけでなく断熱効果も期待できるでしょう。
3-3.冷暖房効率が低い
冷暖房効率が低いことも、掃き出し窓を設置する際に注意したい点です。窓ガラスは外気の影響を受けやすく、とくに掃き出し窓ほどの大きさがある場合、熱気や冷気を部屋に取り込んでしまいます。冷暖房をつけていても、室内が冷えたりあたたまったりするのに時間がかかります。
窓ガラスが外気の影響を受けるのを防ぐために、掃き出し窓に断熱・遮熱性能のあるガラスを用いると、冷暖房効率の低下を防げるでしょう。窓用の断熱シートもあるため、後付けでも取り付けが可能です。
ここまで、掃き出し窓のデメリットと対策をご紹介しました。事前に情報を集めたうえで、計画的にマイホームづくりにとりかかることで、後悔のない理想の間取り設計に繋げられるでしょう。
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4.掃き出し窓を設置するのに適した場所
大きな掃き出し窓を設置するのに適した場所は、「大通りに面していない部屋」「家具を置かない壁面」です。
近年では、掃き出し窓は面積が大きな窓を指すため、人の往来の多い大通りに面している場合は人目が気になり、部屋にいても落ち着かない可能性があります。また、掃き出し窓の前にソファや棚などの家具を置いてしまうと、出入口を塞ぐことになります。窓から差し込む日光によって家具が日焼けしやすかったり、結露の影響を受けやすかったりする点にも注意しなければなりません。
具体的には、掃き出し窓の設置にふさわしい部屋は以下のとおりです。
- リビング
- 洗面所・トイレ
- 玄関・廊下
なお、近年では高さのある大きな窓を掃き出し窓と呼ぶことが多いものの、もともとの定義は「窓の下枠が床と同じ高さの窓」です。下枠が床まである小さな窓のことも掃き出し窓に含めた場合は、洗面所やトイレ、玄関などにも適しているといえるでしょう。各部屋に掃き出し窓が適している理由や、設置した際の効果などを解説します。
4-1.リビング
天井近くまである大きな掃き出し窓の場合、光を取り入れやすいため、室内が明るい雰囲気になります。そのため、家族が一緒に過ごす時間の長いリビングに適しているといえるでしょう。また、ベランダや庭とリビングを地続きに一体化して見せられる効果があるため、より広々と開放的な空間で過ごせます。
▶【リビングに掃き出し窓を含む間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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4-2.洗面所・トイレ
高さが通常の掃き出し窓の半分程度の、いわゆる地窓といわれるタイプの掃き出し窓の場合、トイレや洗面所への設置も向いています。洗面所は湿気がこもりがちのため、小さな掃き出し窓を設置することで換気しやすくなるでしょう。トイレに設置する場合は、明かり取りや脱臭効果が期待できます。
▶【洗面所・トイレに掃き出し窓を含む間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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4-3.玄関・廊下
採光を目的として、玄関や廊下に掃き出し窓を設置するケースも多いです。防犯性を考慮すると玄関はどうしても暗くなりやすいですが、掃き出し窓を設けることで明るい光が足元から差し込みます。小さな掃き出し窓を、廊下の足元に連続して設置するとおしゃれなアクセントになります。
▶【玄関・廊下に掃き出し窓を含む間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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5.まとめ
掃き出し窓とは、窓の下枠が床と同じ高さの窓のことです。かつてほうきで掃除をしていた時代に、家の中のゴミを外に掃き出す役割を担っていました。近年のように採光や通風を目的にしていたわけではないため、大きな窓ではなく小窓でした。
掃き出し窓は引き違い窓や片引き窓のうち、窓の下部分が床まで到達している窓のことを指し、一般的なサイズは「横幅1.63メートル〜1.8メートル」「高さ1.83メートル〜2.23メートル」です。このように大きく、テラスやベランダに面した場所に設置することが多いため、「テラス窓」とも呼ばれています。
採光や通風に優れていることや開放感あふれた部屋になること、出入りがしやすいことなどが掃き出し窓のメリットです。災害時の避難ルートとして利用できることも、利点といえるでしょう。
一方で、住まいに取り入れる際は、防犯・プライバシー面が懸念されることや冷暖房効率が低いことに注意が必要です。デメリットへの対策としては、防犯ガラスや遮像レースカーテン、二重サッシを使用することをおすすめします。ぜひ本記事をご参考にしていただき、掃き出し窓の設置を検討、明るさや開放感を得られる理想のマイホームを叶えてくださいね。
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