- 変更日:
- 2024.08.16
家事室は、毎日の家事をスムーズに行うために役立つスペースで、注文住宅の間取りとして取り入れるケースも増加傾向です。
この記事では、自宅に家事室を作るべきかどうかに関して、以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 家事室の役割
- 家事室を作るメリット・デメリット
- 家事室を取り入れた間取り例
ぜひ最後までご覧いただき、理想の住宅を実現してくださいね。
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間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
1.注文住宅に増えている家事室とは?
家事室とは、日常生活に欠かせない家事を効率よくこなせるような工夫がされているスペースを指します。ユーティリティルームと呼ばれることもあります。
家事室と聞くと、洗濯関連の家事をするための場所というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、実際には収納スペースや作業スペースなど、さまざまな目的で設置されるのが特徴です。忙しい日常のなかで、家事をいかに効率的に済ませられるかは、重要なポイントとなります。
自宅の間取りを構想する際には、家事室の設置についても忘れずに検討しましょう。
2.家事室を作るメリットとデメリット
家事室を作ることで、効率よく作業ができ、日々の生活の質が上がる可能性があります。一方で、しっかりとした目的を事前に検討せずに家事室を設置してしまうと、うまく活かせずにスペースの無駄遣いとなってしまう恐れがあるでしょう。
家事室を作る際には、メリットとデメリットの両方を把握したうえで慎重に検討することが大切です。ここでは、家事室のメリットとデメリットを詳しく解説します。
2-1.家事室のメリット
家事室を作る主なメリットは、次のとおりです。
- 作業効率が上がる
- 家事スペースとその他のスペースを区分できる
1つ目のメリットは、専用のスペースを設けることで家事を集約しておこなえるため、作業効率を上げられることです。
たとえば、洗濯をしてそのまますぐに干すことができ、さらに畳んでアイロンをかけるまでの作業が1つの場所で完了する場合、いちいち多くの洗濯物を持って場所を移動する必要がなくなります。無駄な移動を減らすことで、洗濯関連の家事をスムーズにこなせるでしょう。
また、家事室の設置によって、家事用のスペースとその他のスペースを分けられるのもメリットです。家事室があれば、掃除機やリサイクル用のゴミ箱などを、人目のつかない所に収納できます。
また、取り込んだ洗濯物がリビングに広がっているというような状況を避けられるでしょう。家事にまつわるアイテムをまとめて収納しておけるため、その他のスペースを生活感のないお洒落な空間として保つことが可能です。
2-2.家事室のデメリット
一方で知っておきたいのが、次の家事室のデメリットです。
- 間取りに制限が出る
- 家事をする人が孤立してしまう可能性がある
家事室を設置するためには、専用のスペースを確保する必要があり、その他の生活スペースが圧迫されるなどの影響が出てしまう可能性があります。家事を効率よくこなすことも重要ですが、なによりも快適な空間を確保できないのであれば本末転倒です。
また、特定のスペースにさまざまな家事を集約することで、家事をしている間は他の家族とコミュニケーションが取りにくいというデメリットがあります。家事室は作業に集中して取り組むという目的で設置されるため、家族と会話をしながら家事をこなすのは難しいかもしれません。
ここまで、家事室のメリットとデメリットをご紹介しましたが、希望する家事室を取り入れた間取りを実現するには、どんなパターンがあって、どんな予算感になるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
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3.家事室の4つの活用方法
家事室としては、主に次の4つの活用方法があります。
- ランドリースペース
- パントリー
- 作業スペース
- クローゼット
家事室をどのように使うかを事前に検討しておくことは、後々うまく活用するために重要なポイントです。それぞれの活用方法を知り、家事室のイメージを深めてみましょう。
3-1.ランドリースペース
家事室の代表的な活用方法の1つが、ランドリースペースです。洗濯は洗う・干す・畳む・アイロンがけと手がかかる家事であるため、専用のスペースを確保して集中的におこなうのもよいでしょう。
とくに乾燥機を設置したり、室内乾燥のスペースを作ったりすることで、天候に左右されずにいつでも洗濯を干せます。家族が花粉症を患っている場合も、ランドリースペースで乾燥させることで花粉の付着を防げるのがメリットです。
3-2.パントリー
家事室は、日用品や食材などのストックを保管するパントリーとしても活躍します。快適に生活するためには、なにかが不足してしまう事態に備えて、あらかじめストックを持っておくことが重要です。
しかし、専用の収納スペースがない場合は、どうしても整理整頓ができず、物があふれかえってしまう恐れがあるでしょう。家事室をパントリーとして活用すれば、ストックをまとめて管理ができるため、いざというときにすぐに手に取れるようになります。
自宅を綺麗に、生活感を出さずにキープしたいと考えているのであれば、パントリーの設置を検討してみてください。
3-3.作業スペース
家計簿をつけたり、ちょっとしたパソコン作業をしたりと、家事室を作業スペースとして活用するのもおすすめです。とくに書斎がない場合は、集中してなにかに取り組みたいときに、リビングやダイニングでしか作業ができません。
そこで家事室に作業スペースを設ければ、周りを気にすることなく作業に集中できます。作業スペースは、家事だけではなく趣味を楽しむ空間に仕上げることも可能です。
必要に応じて、作業スペースの位置や設備などを検討してみましょう。
3-4.クローゼット
家事室の4つ目の活用方法は、クローゼットです。家族の服をまとめて収納できる、大きなファミリークローゼットも人気が高まっています。
家事室をクローゼットとして活用すれば、服や靴などを綺麗に収納できるだけではなく、そのなかで服を畳んだりアイロンをかけたりといった家事をすることも可能です。洗濯後の服の収納まで、スムーズに家事をこなせるでしょう。
4.家事室を作る際のポイント5つ
家事を効率的にこなすために欠かせない家事室、より使いやすいものにするためには、次の5つのポイントを意識することが大切です。
- 家事動線を考慮する
- 家事室を作る目的を定める
- 使いやすさにこだわる
- 通風や採光などの条件を確認する
- 必要な設備を検討しておく
いくら家事室自体が便利だとはいっても、間取りのなかでどこに設置するか、どのような目的で使用するかを決めておかないと、うまく活用できない可能性があります。せっかく費用をかけて家事室の設置をするのであれば、家族全員が使いやすいものにしましょう。
4-1.家事動線を考慮する
家事室の使いやすさを決定づけるのは、家事導線です。家事をする際に、どれだけスムーズに移動ができるかをあらかじめ検討しておくことで、効率的に家事をこなせるようになります。
たとえば、頻度の高い料理と洗濯は、同時進行しなければならないケースも多いでしょう。炊飯器をセットした後に、洗濯物の取り込みにスムーズに移行するためには、家事室をキッチンの近くに設置するのも手です。
日頃の生活パターンを思い描きながら、家事室の位置を検討してみてください。
4-2.家事室を作る目的を定める
家事室は、さまざまな用途で利用ができます。だからといって、家事室の用途を決めておかないのは危険です。
家事室を設置する場合は、必ずなにをするための場所か、明確にしておきましょう。家事室は、用途によって位置や設備などが異なります。
後々うまく活用するためにも、家事室の目的を家族でしっかりと話し合っておくのがおすすめです。
4-3.使いやすさにこだわる
家事室は、使いやすさにこだわった空間づくりをする必要があります。設置する設備に関しても、値段だけで決めてしまうと、使い勝手が悪く効率が下がってしまう恐れがあるでしょう。
たとえば、収納スペースを設ける場合、なにを置くための場所なのか、細かく決めたうえで専用のスペースを作るのもおすすめです。とくにハンガーや洗濯ばさみ、ネットなど、収納場所が決められていないと見栄えも悪く散乱しがちになってしまいます。
快適に家事ができるように、さまざまな角度から必要な設備や機能を検討するのが大切です。
4-4.通風や採光などの条件を確認する
とくに家事室をランドリースペースとして使う場合は、通風や採光などを忘れずにチェックするようにしましょう。これらの条件が悪いと、せっかくスペースを設けたのにもかかわらず、洗濯物の乾きが悪いという事態になりかねません。
洗濯物の乾燥以外にも、あまりにも湿気が多くジメジメとした場所では、洋服や食材を保管するのに適さない可能性があります。家事室を作る場合は、快適な環境が整っているかも確認するようにしましょう。
4-5.必要な設備を検討しておく
家事室は、用途に応じて必要な設備を準備する必要があります。スペースだけを確保しただけでは、家事室として機能しないため、費用の面でも家事室の設置が現実的かどうかを検討しましょう。
主な設備としては、システム収納や換気システム、除湿器、作業台などが挙げられます。使いやすい家事室に仕上げるために、どのような設備を取り入れるべきか忘れずに考えておくようにしましょう。
家事室をつくる際のポイント5つが分かりましたね。上記の内容を踏まえた上で家事室づくりにとりかかることで、より納得のいく理想のマイホームを実現することができるでしょう。
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5.家事室を取り入れた間取り例5選
近頃注目度の高まっている、家事室を設けた5つの間取りをご紹介します。
- 【39坪】料理と洗濯を同時にこなせる家事室のある間取り
- 【32坪】家族のコミュニケーションの場となる家事室のある間取り
- 【45坪】洗濯物干しにピッタリな家事室のある間取り
- 【37坪】ファミリークローゼットを活用した家事室のある間取り
- 【43坪】バルコニーにつながる家事室のある間取り
実際の間取りを参考にし、自宅の具体的なイメージを膨らませられるようにしましょう。
5-1.【39坪】料理と洗濯を同時にこなせる家事室のある間取り
手のかかる料理と洗濯を同時に進められるように、家事導線にとにかくこだわった間取りです。水回りを一直線に配置することで、キッチンの横にランドリースペース兼家事室を設置しています。
洗濯物を干せるスペースがしっかりと確保されているため、天候を気にすることなくすぐに干せるのが特徴です。料理をしながら、少し手が空いた時間を有効活用して、洗濯を済ませることもできます。
▶【料理と洗濯を同時にこなせる家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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5-2.【32坪】家族のコミュニケーションの場となる家事室のある間取り
こちらの間取りでは、リビングダイニングに隣接するキッチンの一部に家事室を設けています。家族の集う場所にあるからこそ、孤立することなく家事をこなせる点がメリットです。
子どもが持ち帰ってくるプリントを整理したり、ちょっとした宿題をしたりするスペースとして利用することもできます。あえて見える場所に家事室を置くことで、家族とのコミュニケーションを大切にした空間づくりが実現します。
▶【家族のコミュニケーションの場となる家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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5-3.【45坪】洗濯物干しにピッタリな家事室のある間取り
洗濯関連の家事を集約できるスペースとして、家事室を設けた事例です。2階の日当たりのよい場所に、洗濯物がよく乾く家事室を設置しました。
二世帯住宅としてスペースが限られているなかでも、間取りを工夫することで、家事の悩みを解決する家事室を作れます。家事室に作業台や収納スペースを設けることで、洗濯の始めから終わりまでを完結できる空間に仕上げた点が特徴です。
▶【洗濯物干しにピッタリな家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
▶【洗濯物干しにピッタリな家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
5-4.【37坪】ファミリークローゼットを活用した家事室のある間取り
ファミリークローゼットと一体型の家事室を設置し、家事効率をアップさせた間取りです。家族の洋服をまとめて収納することで、洗濯物の整理がしやすくなります。
さらに、ランドリースペースの近くにファミリークローゼット兼家事室を設置することで、よりスムーズな家事導線を実現しました。クローゼット内にスペースの余裕がある場合は、作業台を設置すると、ちょっとした作業を集中して取り組む場所としても活用できます。
▶【ファミリークローゼットを活用した家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
▶【ファミリークローゼットを活用した家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
5-5.【43坪】バルコニーにつながる家事室のある間取り
バルコニーに接する風通しのよい2階部分に、家事室を設置した間取りです。共働きで、どうしても夜の時間に洗濯物を干さなければならない場合でも、室内であれば気にすることなく作業ができます。
あえてオープンな作りにすることで、圧迫感のない空間づくりが実現します。家事室には、作業台を設置し、アイロンがけや洗濯物の整理など、効率よく作業ができる工夫が凝らされている点がポイントです。
▶【バルコニーにつながる家事室のある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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まとめ
家事室とは、ランドリースペースやパントリー、作業スペースなどさまざまな用途に使えるスペースです。毎日の家事を効率よくこなすためには、使いやすい家事室の設置がおすすめです。
家事室を作る場合は、ご紹介した5つのポイントを事前に検討しておく必要があります。間取りを検討する際に、家事室の使い方や設備などもしっかりと考えておくことで、理想の家事室があるマイホームを実現しましょう。
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