- 変更日:
- 2024.09.09
20畳のリビングなら、広々としたゆとりのある空間が完成しそうです。しかし、リビングを広くすることにはメリットだけでなくデメリットもあり、慎重に決める必要があります。
この記事では、20畳のリビングについて以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 広いリビングのメリットとデメリット
- 適切なリビングの広さを決めるポイント
- リビングのレイアウトを決める要素
ぜひ最後までご覧いただき、暮らしやすいリビングをつくってくださいね。
間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
目次
1.リビングを広くするメリット
敷地や建物は無限ではありません。ほとんどのケースにおいて、限られた床面積の中での家づくりが求められます。リビングを広くするか迷ったときには、広くするメリットとデメリットを比較してみましょう。
リビングを広くする主なメリットは次のとおりです。
- 家族や友人とゆったりと過ごせる
- 好きな家具を置ける
- 来客時に対応しやすい
- 一緒に暮らす人との時間が長くなる
それぞれのメリットについて解説します。
1-1.家族や友人とゆったりと過ごせる
リビングが広ければ、ゆったりと過ごせます。家族との時間や友人との時間にも、ゆとりが生まれるでしょう。
また、空間に余裕があるため、お昼寝や読書などのプライベートな時間も、リビングで過ごしやすくなります。大勢でも一人でもゆとりを持って過ごせるのが、広いリビングのメリットです。
1-2.好きな家具を置ける
リビングが広いと、置ける家具の選択肢も広がります。「置きたいけれど、大きすぎるかな……?」と気になっていた家具も、広いリビングなら無理なく置けるでしょう。大きめのソファやダイニングテーブルも、空間に収まりやすくなります。
また、空間に余裕があるため、生活に必要なモノ以外も置けるようになります。たとえば、大型の観葉植物やピアノ、オブジェなども置けるかもしれません。生活に必要がないモノも置けることで、リビングのおしゃれさが一気に高まるのもメリットです。
1-3.来客時に対応しやすい
お客さまを迎えるとき、リビングを使う家庭も少なくありません。しかし、リビングが広くないときは、お客さまにくつろいでもらえない可能性があります。また、お客さまの人数が多い場合には、座る場所すら確保できないかもしれません。
しかし、リビングが広いなら、来客にも対応しやすくなります。あまりにも大勢のときは難しいかもしれませんが、数人程度なら余裕で招待できるでしょう。
1-4.一緒に暮らす人との時間が長くなる
リビングは共に暮らす人々が一緒に過ごす場所です。リビングが広ければ、集まりやすくなり、コミュニケーションを楽しむ時間も長くなるでしょう。
また、思い思いの過ごし方ができるのも広いリビングのメリットです。ゲームをする人、おしゃべりをする人、テレビを見る人など、それぞれが好きなことを楽しみつつ同じ空間で過ごせます。
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2.リビングを広くするデメリット
リビングを広くすることには多くのメリットがありますが、デメリットも少なくありません。とくに注意したいデメリットとしては、次の点が挙げられます。
- 電気代がかさむことがある
- 家具が少ないと寂しい印象になる
- 掃除が大変になる
- 生活動線が長くなる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
2-1.電気代がかさむことがある
リビングが広いと、エアコンや照明の電気代もかさみます。気密性を高めることで熱効率をよくすることはできますが、やはり広ければ広いほど冷暖房にかかる熱量は増えるため、電気代やガス代、灯油代などは高くなってしまうでしょう。
また、リビングが広いと、快適な温度になるまでに時間がかかってしまうのもデメリットです。冷え込む朝ならタイマーを使って早くから暖房を入れておく必要があり、さらに光熱費が高くなってしまうかもしれません。
ただし、高気密・高断熱の住宅を取り扱っているハウスメーカーに建築依頼をすることで、光熱費を抑えることも選択肢の一つとしてあることは認識しておくとよいでしょう。
無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスに依頼することで、自分の希望にあった間取りや性能で家を建てた場合の予算感などが把握できるため、家づくりの初期段階こそ利用をおすすめします。
2-2.家具が少ないと寂しい印象になる
リビングが広すぎて寂しい印象になってしまうこともあります。広い空間が寂しくならないためにも、適度に家具を置くようにしてください。
また、今まで使っていたソファやテーブルを置くと、空間とのバランスがとれないことがあります。空間に見合ったサイズの家具に買い替えるとなると、費用もある程度かかるため、予算オーバーしてしまうかもしれません。
寂しい印象にならないためにも、家づくりの時点で持っている家具とのバランスを考えておくことが大切です。家具を買い足す、買い替える、観葉植物やスツールなどの別のモノを置くといった方法を検討し、予算的にも空間的にも納得できる選択肢を選びましょう。
2-3.掃除が大変になる
リビングが広いと、掃除の手間が増えます。また、何も置かない余白の部分が多いため、しっかりと掃除をしていても、ホコリや髪の毛などが目立ってしまうかもしれません。
掃除が負担に感じるときは、ロボット掃除機も検討してみてはいかがでしょうか。外出時に稼働するようにセットしておけば、音が気になることもありません。
注文住宅の場合、最近はロボット掃除機の収納スペースを考慮したリビング設計も人気があります。掃除の面で懸念事項がある場合は、建築先のハウスメーカーへ相談をするとよいでしょう。
また、モップや掃除機をリビング内の収納スペースに入れておくのも一つの方法です。すぐに取り出せるようにしておくことで、気づいたときに気軽に掃除できるようになります。
2-4.生活動線が長くなる
リビングが広いと、生活動線や家事動線が長くなることがあります。たとえば、リビングから見て洗面所と反対側に個室がある場合、朝出かける準備をするだけでも、何度もリビングを横切ることになります。リビングが広ければ、横切る距離も長くなるため、その分、時間がかかってしまうでしょう。
暮らしやすい間取りにするためにも、生活動線と家事動線に配慮することが必要です。リビングを通らずに個室から洗面所やトイレに行けるようにしたり、ベランダのそばに洗濯機を配置したりすることで、生活動線・家事動線が短くなるように工夫してください。
3.20畳のリビングは適切な広さ?
20畳のリビングが広いのかどうかは、人によっても変わります。広い空間に慣れている方なら、20畳のリビングは適切な広さ、もしくは狭いと感じるかもしれません。
また、世帯人数によっても変わります。世帯人数が多いなら、20畳のリビングでも狭く感じることがあるでしょう。
なお、近年の住宅では、独立したリビングではなく、リビング・ダイニング・キッチンが一つの空間にまとまったLDKが主流です。20畳のリビングが広いと感じるときは、20畳のLDKを検討してみてはいかがでしょうか。
反対に20畳のLDKが狭いと感じるときは、リビングに相当する部分、もしくは独立したリビングが20畳程度になるように調整してもよいかもしれません。
4.20畳リビングのレイアウトを決める要素
LDKやリビングの広さを20畳程度にするときは、事前に形状や配置する家具などのレイアウトを決めておきましょう。次の要素に注目すると、レイアウトが決まりやすくなります。
- 居住人数
- 来客の頻度
- リビングでの過ごし方
- 書斎やワークスペースの有無
- 食事のとり方
それぞれの要素を解説します。
4-1.居住人数
居住人数によって、ダイニングチェアの数が決まります。基本的には人数分で問題はありませんが、お客さまと食事をする機会が多いのなら、お客さまの人数も含めたダイニングチェアがあると便利です。
ダイニングチェアの数が増えると、それに応じたダイニングテーブルが必要です。ダイニングテーブルが大きすぎてLDKが狭く感じるときは、大きさを調整できるタイプを検討してみてはいかがでしょうか。
普段は居住人数にジャストフィットするサイズ、来客時だけ大きくサイズチェンジできれば、広いLDKをより広く使えます。
また、ソファのシート数も、居住人数によって決まります。ただし、ソファはくつろぐためのアイテムのため、人数分ちょうどよりも大きめのほうがよいでしょう。たとえば、2人暮らしなら3人用以上のソファ、3人暮らしなら4人用以上のソファを設置すると、より広々とくつろげます。
4-2.来客の頻度
来客頻度が多い場合は、来客も含めたソファの大きさが必要になります。ただし、一緒に暮らす人全員がお客さまと過ごすわけではない場合は、同時に座ることが予想される人数に合わせたソファを選びましょう。
来客頻度がそこまで高いわけではないときは、簡単に持ち運びできるスツールで数を調整できるかもしれません。普段あまり使わないのにお客さまも含めたソファを用意すると、広いリビングが窮屈に見えるだけでなく、家具代がかさんでしまうので注意してください。
4-3.リビングでの過ごし方
リビングでの過ごし方によって、ソファやテレビの位置、テーブルの高さが決まります。たとえば、リビングでテレビゲームをすることが多いなら、テレビとソファを少し近く配置するか、テレビ前にラグを敷いて床に座れるようにしておくほうがよいでしょう。
また、リビングで読書をすることが多いなら、照明の明るさや位置を調整することが必要です。読書する人が限られている場合なら、一人掛けのソファやチェアを準備してもよいかもしれません。そばに読書に十分な明るさのフロアランプを置けば、読書をするときだけでなく、リビングで一人で過ごしたいときにも使えます。
リビングで勉強をすることが多い場合は、専用のスタディスペースをつくるのもおすすめです。リビング全体が視界に入らないようにチェアの向きを調整すれば、より集中できるスペースになります。
ただし、20畳は広いですが、無限の広さというわけではありません。とくにLDKで20畳の広さの場合、ダイニングテーブルやソファが大きい場合は、別途スタディスペースをつくる余裕がない可能性もあります。
そのようなときは、ダイニングテーブルで勉強をするのもおすすめです。子どもが勉強するのであれば、キッチンで家事をしながら話せる距離にダイニングテーブルを配置するとよいでしょう。
4-4.書斎やワークスペースの有無
テレワークをする方は、書斎やワークスペースが必要になります。別途準備できない場合は、リビングやLDKの中にワークスペースを設置してみてはいかがでしょうか。
テレワークをするなら、少なくともパソコンが必要です。仕事をするたびにパソコンを設置するのは大変なので、ダイニングテーブルを使うのではなく、専用のスペースを準備してください。
リビングやダイニングの一角に専用デスクを置くのもよいのですが、統一感のあるインテリアを目指すなら、造作家具としてつくってもらうのもおすすめです。壁に据え付けてしまうと、見た目がすっきりとするだけでなく、テーブルのスキマや脚が減るため掃除しやすくなります。
なお、LDKの中にワークスペースを置くと、家事をしながら仕事ができるようになりますが、かえって気が散って仕事がはかどらないと感じる方も多いようです。集中して仕事をするためにも、壁や窓に向かってデスクを置き、視界にキッチンやソファが入らないようにするほうがよいかもしれません。
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4-5.食事のとり方
一緒に暮らす人全員で食事をとることが多いのか、椅子と床・座布団のどちらが座りやすいかを考えて、ダイニングの家具を配置します。
ダイニングチェア・ダイニングテーブルなら膝に痛みがある人も食事をとりやすいですが、人数分の椅子が必要になるため、お客さまと一緒に食事をとることが多いときには不向きかもしれません。
一方、床・座布団に座ってローテーブルで食事をするスタイルは、膝に痛みがある人は使いにくいですが、人数分の椅子を準備する必要がないため人数調整しやすくなります。
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まとめ
リビングが20畳あれば、設置できる家具も多くなるため、多様な過ごし方を楽しめるようになります。空間が広すぎるときは、LDKで20畳に調整してもよいかもしれません。あまりにも広いと寂しい印象になるため注意が必要です。
家づくりの時点で過ごし方や家具の配置を考えておくと、おしゃれな空間に仕上げやすくなります。一緒に暮らす人と、また、お客さまも含めてくつろげる空間にするためにも、リビングのレイアウトを考えておきましょう。
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この記事の編集者