- 変更日:
- 2025.02.10

一戸建ての賃貸住宅は物件数が少ないため、希望の条件に合う物件が見つかりにくいというデメリットがあります。暮らしたい場所に適切な物件が見つからず、広さや立地、築年数などを妥協するケースもあるでしょう。
一戸建てに暮らすなら、賃貸と持ち家のどちらが良いのでしょうか。ライフスタイルや価値観に合った住まいを見つけるために、知っておきたい情報をまとめました。
この記事でわかること
- 一戸建て賃貸のデメリット
- 一戸建て賃貸のメリット
- 賃貸と持ち家の選び方
ぜひ参考にして、理想の住まい・暮らし方を実現してください。
注文住宅の基礎知識や、建売・分譲住宅との違いについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
1.一戸建て賃貸はやめた方が良い?6つのデメリット
一戸建てに暮らすなら、賃貸と持ち家のどちらが良いのだろうかと迷うこともあるかもしれません。
迷ったときは、それぞれのデメリットやメリットを比較することで、ご自身に合う住宅の種類を見つけましょう。
まずは一戸建て賃貸のデメリットを紹介します。
一戸建て賃貸のデメリット
- 居住期間が決まっていることがある
- 理想の条件を満たす物件が見つかりにくい
- 中古の状態で暮らし始めることが多い
- 光熱費が高額になりがち
- セキュリティ対策が必要な物件もある
- 退去時に原状回復費用が発生することもある
各デメリットについて解説します。
1-1.居住期間が決まっていることがある
一戸建ての賃貸住宅は、賃貸住宅として建てられた物件もありますが、もともと持ち家や分譲住宅として建てられ、大家さんがなんらかの事情で不在のときだけ貸している物件もあります。
このような物件では居住期間が定められているため、永久的に暮らすことは不可能です。
制限を受けずに居住するなら、持ち家として購入するほうが良いでしょう。持ち家なら、永久的に暮らせるだけでなく、まとまった資金が必要になった場合は好きなタイミングで売却したり、賃貸住宅として活用したりできます。
1-2.理想の条件を満たす物件が見つかりにくい
「建築着工統計調査 住宅着工統計(2023年)」によれば、2023年着工の賃貸住宅343,894戸のうち、一戸建てとして建てられたのは全体の約1.7%に相当する5,735戸のみでした。
持ち家や分譲住宅として建てられてから賃貸用途に使われる一戸建てもありますが、マンションやアパートなどの集合住宅と比べると賃貸一戸建ては少ないと考えられるでしょう。
住宅の種類 | 建築着工戸数 | 新設貸家に占める割合 |
---|---|---|
新設貸家合計 | 343,894戸 | 100.0% |
新設貸家一戸建 | 5,735戸 | 1.7% |
新設貸家長屋建 | 71,284戸 | 20.7% |
新設貸家共同住宅 | 266,875戸 | 77.6% |
少ない物件の中から、立地や広さ、設備などのすべての条件を満たした物件を見つけるのは困難です。条件を妥協したり、マンションやアパートといった選択肢も検討する必要が生じたりするかもしれません。
1-3.中古の状態で暮らし始めることが多い
先述のとおり、賃貸用に建てられる一戸建ては少なく、ほとんどの賃貸一戸建ては築年数がある程度経過しています。また、住み替えにより市場に出回る中古物件もあり、エリアや広さといった条件を満たした物件が新築である可能性は低いと考えられます。
新築物件にこだわるなら、数少ない賃貸一戸建てから見つけるよりも、戸建て住宅を建てるほうが確実です。
建売・分譲住宅も一つの選択肢ですが、立地や設備、外観などに妥協が必要になるかもしれません。新築かどうかだけでなく、他の条件もすべてにこだわるなら注文住宅を検討してみましょう。
1-4.光熱費が高額になりがち
1-3で紹介したとおり、賃貸住宅は中古物件が多いです。中古物件は新築物件と比べると、設備や機能が劣る傾向にあり、断熱性や気密性が低く、予想以上に光熱費が高額になる可能性があります。
また、性能が高ければ高いほど住宅本体にかかる費用は高額になるため、賃貸用住宅は自分で暮らす住宅と比べると、建築主の性能へのこだわりが低くなっても仕方のないことです。光熱費を抑えられる住宅に暮らしたい方も、賃貸ではなく持ち家のほうが適しているでしょう。
注文住宅なら、創エネと省エネにより消費エネルギー収支ゼロを目指すZEHや、高い耐震性能や断熱性能などを備えた長期優良住宅といった光熱費を抑える住宅も可能です。ZEHや長期優良住宅を建てる際には補助金制度を利用できることや、住宅ローン控除の適用金額が高くなることもあるため、光熱費を抑えつつ、家づくりの費用も抑えたい方にもおすすめです。
1-5.セキュリティ対策が必要な物件もある
近年の住宅商品は、住宅性能だけでなく、セキュリティ対策も年々向上しています。そのため、中古物件の多い賃貸戸建ては新築物件と比べると、セキュリティ対策が劣る可能性があります。
一般的には、借りている物件に勝手に手を加えることはできないため、セキュリティ対策を強化する前に大家さんに相談しなくてはいけません。
希望するような設備を導入してくれないケースや、賃借人が費用を負担するケースも想定され、希望通りのセキュリティ対策を実施できない恐れがあります。
1-6.退去時に原状回復費用が発生することもある
退去するときには、修繕費やハウスクリーニング費といった費用の清算を求められることがあります。その際に注意したいのが原状回復義務です。
原状回復義務とは入居時と同様の状態で退去する義務のことで、「禁煙物件内でタバコを吸い、壁にヤニがついた」「ペットが柱を引っかいた」といったケースなどで、原状回復費用を請求される可能性があります。なお、通常の使用による汚れや損傷、経年劣化については原状回復義務の対象ではなく、賃借人の責任ではありません。
原状回復費用が気になるなら、賃貸住宅よりも持ち家が良いでしょう。自由に壁に絵や写真を飾ったり、壁紙やフローリングを張り替えたりできるのも、持ち家ならではの魅力です。
賃貸より多くの理想を求めるなら、注文住宅が良いでしょう。設備や間取り、外観などを自由に決められるので、世界に1つだけのマイホームを実現しやすいです。しかし、「注文住宅が良いのはわかっているけれど、コスト面が不安」という方も多いのではないでしょうか。
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2.一戸建て賃貸のメリット

一戸建て賃貸にはメリットもあります。持ち家と比べた主なメリットとしては、次の点が挙げられます。
一戸建て賃貸のメリット
- 気軽に引っ越せる
- さまざまな暮らしを経験できる
- 住宅ローンなしに暮らせる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
2-1.気軽に引っ越せる
周辺環境や近所付き合いに問題があっても、賃貸住宅なら気軽に引っ越しして、生活をリセットできます。
持ち家も売却すれば手放せますが、すぐに買い手がつくとは限りません。買い手が見つかっても、予想したよりも低い値段でしか売れず、住宅ローンを完済できないリスクもあります。
2-2.さまざまな暮らしを経験できる
賃貸住宅なら気軽に引っ越せるため、さまざまな立地や間取りを経験できます。将来的に持ち家を考えているなら、賃貸一戸建てで多くの暮らしを経験し、家づくりに活かしてみてはいかがでしょうか。
また、賃貸住宅なら、設備や間取りが気に入らないときでも、自分の所有物ではないため損をした気持ちになりにくいでしょう。
一方、持ち家は設備や間取りが気に入らないときは、損失につながることがあります。「高いお金を払って、こんな設備をつけなければ良かった」「部屋数が足りない……」と後悔するだけでなく、リフォームが必要になり、さらに出費が増えるかもしれません。
2-3.住宅ローンなしに暮らせる
賃貸住宅なら住宅ローンを利用する必要がなく、多額を借りることによるストレスを感じずに済みます。毎月家賃を支払う必要はありますが、ローンに抵抗がある方は賃貸住宅のほうが気楽かもしれません。
住宅ローンを利用すれば、手持ちの資金が少ない方でもマイホームを購入できるというメリットはあります。しかし、借金を抱えることになるため、精神的に負担に感じる方もいるでしょう。
3.賃貸住宅が向いている方
賃貸住宅か持ち家で迷ったときは、次の特徴に当てはまるかチェックしてみてください。
賃貸住宅に向いている方の特徴
- 転勤が多い
- ライフプランが決まっていない
- 住宅ローンを組みたくない
いずれか1つでも当てはまるときは、賃貸住宅に向いていると考えられます。各特徴を解説します。
3-1.転勤が多い
転勤が多い方は、賃貸住宅が向いています。持ち家がなければ世帯で分かれて暮らすという選択肢をとるケースも多くはないため、生活費を抑えやすくなります。また、持ち家の管理に頭を悩ませることもありません。
一方、持ち家があると世帯で分かれて暮らす可能性が増えます。生活費が増えるだけでなく、家賃と住宅ローンの両方が圧し掛かり、住居費が増えてしまうことがあります。転勤期間中だけ持ち家を賃貸に出して家賃収入を得るという方法もありますが、その期間中のみ借りたいという方が見つかるとは限りません。
3-2.ライフプランが決まっていない
ライフプランが決まっていない方も、賃貸住宅が向いています。持ち家がなければ、自由に暮らす場所や暮らし方を選びやすくなります。
一方、持ち家があると、生活圏や世帯構成がある程度限定されてしまいます。
転職先や子どもの進学先、子どもの人数、親・義両親・他の親族との同居可否などを考える際、持ち家の立地や広さが大きく影響を与えるでしょう。暮らしたい場所や暮らし方、一緒に暮らす方などがほぼ確定してから、持ち家の計画を立てるほうが良いかもしれません。
3-3.住宅ローンを組みたくない
住宅ローンを組みたくない方にも賃貸住宅はおすすめです。
賃貸住宅なら住宅ローンを組まなくても戸建て住宅に暮らせます。また、多額の借金を抱えなくても良いのは、経済的にも精神的にもプラスといえるでしょう。
ただし、住宅ローンを組まない場合でも、住宅についての計画を立てておくことは大切です。将来的に持ち家を検討しているなら住宅を購入できるだけの資金調達計画、今後も賃貸住宅で暮らすつもりなら家賃も含めた老後資金計画を立てておきましょう。
4.持ち家が向いている方

一方、次のいずれかに当てはまる方は、持ち家のほうが適していると考えられます。
持ち家が向いている方の特徴
- 暮らしたい場所が決まっている
- 老後に不安を感じる
- 自分らしい住まいを手に入れたい
各特徴を解説します。
4-1.暮らしたい場所が決まっている
暮らしたい場所が決まっている場合は、持ち家を購入するほうが良いかもしれません。
転勤や進学などで一時的に別の場所で生活することがあっても、いずれは戻ってくることがわかっているなら、持ち家があることで拠点を確保できます。
4-2.老後に不安を感じる
老後の生活について、不安を感じている方もいるかもしれません。「家賃は支払えるのだろうか」「暮らす場所を確保できるのだろうか」「そこは安全な住まいだろうか」といった住居関連の不安があるなら、持ち家を検討してみましょう。
持ち家なら家賃なしに暮らせるだけでなく、将来的に売却したお金で、新しい住まいを手に入れたり施設に入所したりといった選択も可能になります。
また、家賃として支払うお金を住宅ローンの返済に充当することで、ローンの早期完済が可能です。家賃を支払い続けることに疑問を感じている方も、持ち家を検討してみましょう。
4-3.自分らしい住まいを手に入れたい
賃貸住宅でも自分らしい住まいが見つかることもありますが、妥協が必要になる可能性もあります。
入居後に趣味や暮らし方が変わった際にも、賃借人が自由に手を加えられないため、壁紙を替えたり防犯設備を取り付けたりすることは難しいでしょう。
一方、持ち家なら自由にアレンジできるため、自分らしい住まいを完成できます。より自由に住まいをデザインするなら注文住宅がおすすめです。設備や間取りの一つひとつにこだわり、ご自身と一緒に暮らす方の理想を実現できます。
実際にハウスメーカーや工務店に住宅プランを立ててもらうと、自分らしい住まいのイメージがつかみやすくなるでしょう。「HOME4U 家づくりのとびら」では、無料でご利用いただける相談サービスを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。
5.マイホームを持つのに適したタイミングとは?

一般的にマイホームを持とうと思ったタイミングとして、生活スタイルや家族構成に変化があった時が挙げられます。
持ち家が向いていると判断する例
- 暮らしたい場所が決まった
- 将来の世帯構成がある程度決まった
- 収入が増え、住宅ローンを組みやすくなった
- 賃貸住宅での暮らしに不満を感じている
いま発生している家賃をなくすためにも、早めに家が欲しい!と思う反面、収入が低い段階では、住宅ローンで十分な資金を借りられない可能性もあるため、早ければ早いほど良いというものでもありません。
いつマイホームを持つか迷ったときは、ぜひHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスをご依頼ください。最大5社のハウスメーカーや工務店から資金プランを受け取れるため、資金計画を立てる参考になります。
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まとめ
一戸建て賃貸は供給数が少ないため、希望を満たす住宅が見つかりにくいというデメリットがあります。また、築年数が古いケースもあり、セキュリティや住宅性能に問題があるリスクもあるでしょう。
理想の家のイメージがある方には、持ち家の購入をおすすめします。
特に、「注文住宅」であれば構造や外観デザイン、性能からプランを決めることができるので、こだわりを反映しやすくなりますよ。
持ち家をご検討の場合は、無料オンライン相談サービスHOME4U 家づくりのとびらをご利用ください。注文住宅のプロがあなたの要望に合ったハウスメーカーや住宅プランをご案内いたします。
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この記事の編集者
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