- 変更日:
- 2025.06.26
に家を建てるメリット・デメリットは?建てる際の建築ルールなども解説-1.png)
都市部で家を建てる際、予算や立地の関係で狭い土地を選ばざるを得ないことがあります。
しかし、狭小地だからこそ得られるメリットもあり、設計の工夫次第で快適な住まいを実現することも可能です。
一方で、スペースが限られることで発生する課題や、建築基準法による制約を十分に理解しておかなければ、後悔することにもなりかねません。
この記事でわかること
- 狭い土地に家を建てるメリットとデメリット
- 狭小地に家を建てる際に気を付けるべき建築ルール
- 狭小地に家を建てる際に気を付けるべきポイント
- 狭い土地での建築に強いおすすめハウスメーカー
本記事では、狭小地に家を建てるメリット・デメリットを詳しく解説し、後悔しないためのポイントや建築ルールについても紹介します。
狭い土地でも暮らしやすい間取りのアイデアを知り、理想の住まいを実現するための参考にしてください。
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目次
1.狭小地・狭い土地に家を建てるメリット
「狭小地(きょうしょうち)」とは、厳密な定義はありませんが都市部に多く見られる15~20坪前後の小規模な宅地を指すのが一般的です。
東京の都心部や大阪市内など、地価が高騰しているエリアでは広い敷地を確保するのが難しいため、利便性の高い狭小地を活用した住宅建設が増えています。
狭小地に家を建てるメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
狭小地・狭い土地に家を建てるメリット
- 土地の購入費用が抑えられる
- 税金やランニングコストを安く抑えられる
- 都市部や利便性の高い立地が多い
以下より詳しく解説します。
1-1.土地の購入費用が抑えられる
狭い土地に家を建てるメリットとして、土地の購入費用を抑えられる点が挙げられます。特に地価が高いエリアでは、広い敷地を購入することが予算的に難しいケースが少なくありません。
都心に近いエリアは利便性が高く、需要もあるためその分だけ地価が上がり、購入できる広さに制限が出てきます。その点狭小地であれば、地価が高いエリアであっても予算を抑えて条件の良い立地を確保しやすいのは大きなメリットといえるでしょう。
狭い土地に家を建てることで都心部にアクセスしやすい住環境を手に入れつつ、無理のないローン計画を組むことも可能になります。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)1-2.税金やランニングコストを安く抑えられる
固定資産税や都市計画税などの税金負担は、敷地面積が大きいほど重くなります。その点狭小地であれば、固定資産税などが相対的に低く抑えられるため、年間のランニングコストを軽減できます。
また狭小住宅の場合、延床面積も比較的コンパクトになるため、住居全体の維持管理費も抑えられるケースが多く、冷暖房などの光熱費も広い家より負担が減ることが期待できるでしょう。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)1-3.都市部や利便性の高い立地が多い
駅近や商業施設が充実している地域は人気が高く、どうしても地価が上がりがちです。その結果、利便性のいい人気のエリアに狭小地が多く見られるようになりました。
また、交通アクセスの良さや周辺環境の良さは、将来的な資産価値の維持にも影響しやすい部分といえます。駅から徒歩圏で好条件の土地が見つかるならば、多少狭くても将来のリセールバリューを見込める可能性もあります。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)2.狭小地・狭い土地に家を建てるデメリット
狭小地には土地に取得にかかる費用が抑えられる、利便性がいい場所が多いなどのメリットがある一方、無視できないデメリットもあります。
狭小地・狭い土地に家を建てるデメリット
- 日当たりや風通しの確保が難しい
- 建築コストが割高になることがある
- 防音性やプライバシーの確保に不満を持つ可能性がある
以下より1つずつ見ていきましょう。
2-1.日当たりや風通しの確保が難しい
狭い土地に家を建てる場合、隣家との距離が近くなりがちです。
建物同士が密集し、日当たりや風通しが悪くなりやすいことは狭小地のデメリットといえるでしょう。特に2階建て、3階建てが隣接するようなエリアであれば、敷地に面する道路の幅や建物の高さ制限などの条件によっては、思うように採光が確保できず、暗くなりがちな間取りになるかもしれません。
建築基準法による日影規制や高さ制限などのルールはありますが、狭小地はそれらをギリギリでクリアしつつ建てるケースも少なくないため、基準をクリアしていても思ったような明るさや風通しが得られないケースもあります。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)2-2.建築コストが割高になることがある
狭小地での建築の場合、地盤改良や資材搬入のための重機の手配など、想定以上に工事費用がかさむケースがあります。
土地が狭く大型の機材を搬入しにくい環境だと、人力作業や小型重機への切り替えが必要になり、結果として工期が延びたり施工費が高くなったりするのです。
また、間口が狭い土地ほど、法律や条例の制限に合わせて特殊な形状の基礎工事や構造計算を行う必要が生じるケースもあります。こうしたケースでは専門的な技術や知識が求められるため、設計料や施工料の増加につながりかねません。
狭い土地に家を建てると土地取得コストを下げられるメリットがある反面、建物の工事費用が割高になる可能性がある点は、意識しておきたいポイントといえます。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)2-3.防音性やプライバシーの確保に不満を持つ可能性がある
狭小地では隣家との距離がどうしても近くなるため、日当たりや風通しだけでなく、防音やプライバシーの面でも注意が必要です。
隣家や道路から十分な距離が取れないため、特に音に敏感な方は騒音が気になる場面もあるでしょう。プライバシーの確保がしにくいことも気になるかもしれません。
防音性を強化するためには、壁や窓などにコストをかける必要が出てきます。また、プライバシーを確保するために窓を小さくする、外から見えにくい位置にするなどの工夫が求められます。
ただし窓を小さくしたり配置を限られた場所に集約したりするほど、日当たりや風通しを損ねるリスクも高まるため、設計段階でバランスをどのように取るかが重要になります。
最近では、高性能な遮音サッシや外壁材のバリエーションも豊富になってきていますが、そのぶん建材費用が上がる要因にもなる点は頭に入れておきましょう。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)3.狭い土地に家を建てる際の建築ルール

ここでは、主に国土交通省が定める建築基準法や、自治体が定める条例などを中心に、狭い土地に家を建てる際に把握しておくべき代表的なルールや制限について解説します。
1つずつ解説します。
3-1.建ぺい率(建蔽率)と容積率
建築基準法上、土地の用途地域によって定められる「建ぺい率(建蔽率)」と「容積率」は、家を建てる際の基本的なルールです。
建ぺい率とは、敷地面積に対して建築物の建築面積がどれほど占められるかの割合で、容積率は敷地面積に対する延床面積(建物の各階床面積の合計)の割合を指します。
狭い土地の場合、少しでも広い居住スペースを確保しようとすると必然的に高さ方向へ伸ばす必要があるため、容積率にどれだけの余裕があるかは重要なチェックポイントになるでしょう。
一方で、建ぺい率を超過してしまわないよう、敷地の形状や隣地境界との距離に注意を払いながら設計を進める必要があります。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)3-2.接道義務と敷地の間口要件
建築基準法では、建物を建築するために「幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接していること」が原則として定められています。
ただし、狭い土地の場合、道路に面した部分(間口)が極端に狭いケースも珍しくありません。
間口が2メートル未満であったり、道路が法定の幅員を満たしていなかったりした場合は「家が建てられない土地」と判断される可能性があります。
土地選びの段階でこのあたりの法的要件をきちんと確認しておかないと、後々大きな問題となる恐れがあるため注意が必要です。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)3-3.隣地斜線制限や道路斜線制限
狭い土地に家を建てる際は、スペースを有効活用するために高さを確保するケースが多くなります。
しかし、その際に考慮しなければならないのが「斜線制限」です。これは、隣地や道路に対する日照や通風を確保し、圧迫感を軽減するために設けられた規制です。
代表的な斜線制限には、以下の3つがあります。
種類 | 目的 | 用途地域 | 制限内容* |
---|---|---|---|
隣地斜線制限 | 隣地の採光・通風の確保 | 第一種低層住居専用地域・第二種低層住居専用地域・田園住居地域以外の地域 | 隣地境界線から垂直に20メートルまたは31mの高さから1:1.25の勾配で斜線を設定 |
道路斜線制限 | 道路の採光・圧迫感の緩和 | 全ての用途地域 | 前面道路の反対側境界線から、勾配1:1.25(住居系) |
北側斜線制限 | 北側の道路・隣地の日照確保 | 第一・第二種低層住居専用地域、田園住宅地域、第一・第二種中高層住居専用地域 | 高さ5メートルまたは10メートルの高さから、勾配1:1.25で斜線を設定 |
* 居住系の場合
※商業地域や工業地域では、道路斜線制限の勾配が1:1.5となる場合があります。
狭小地では、この制限の影響を特に受けやすく、建物の高さや形状を調整しなければなりません。
屋根の形状を工夫したり、バルコニーの位置をずらしてセットバックさせたりすることで、規制をクリアする設計が求められます。
こうした条件を満たしつつ、住みやすい間取りを実現するには、狭小住宅の設計に精通したハウスメーカーのノウハウが重要になります。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)4.狭い土地に家を建てる際に後悔しないためのポイント
狭い土地に家を建てる際は、限られたスペースをどう活かすかが重要になります。間取りや収納の工夫次第で快適に暮らせる一方、事前の計画が不十分だと住み始めてから不便を感じることもあります。
狭小地に家を建てる際のポイント
- 動線を意識して間取りを設計する
- 家の中の物の量を見直す
- 狭小地の家造りが得意なハウスメーカーに依頼する
狭小住宅ならではの特性を理解し、長く快適に暮らせる住まいを実現するために、設計のポイントや工夫すべき点を押さえておきましょう。
4-1.動線を意識して間取りを設計する
狭い土地に建てる家の間取りを考えるとき、重要なのが生活動線です。
一般的に動線が悪いと移動しにくく、ストレスを感じる場面が増える可能性があります。狭小住宅では特にスペースに限りがあるため、例えば以下のような点は慎重に検討する必要があります。
狭小住宅の検討ポイント例
- 家族が増えたときに洗面所やトイレへ行きやすいか
- 子供の学習スペースの確保と生活動線の兼ね合いはどうか
複数階にわたる家づくりをする場合、階段や廊下の配置によって生活のしやすさが大きく変わります。LDKを2階に持ってくるプランは、日当たりの確保や通風の改善に効果的ですが、買い物の荷物を2階まで運ぶ手間が増えるという問題もあります。
こうしたトレードオフを理解したうえで、家事動線や家族の動きをシミュレーションしておくと、実際に住み始めた際の後悔を減らせるでしょう。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)4-2.家の中の物の量を見直す
狭い土地で広い家を実現したいと考える方は少なくありませんが、床面積にはどうしても限界があるため、収納や持ち物の管理が非常に重要になります。
物理的に収納スペースが限られている以上、不要な物をため込むと部屋が狭く感じやすくなります。
定期的に家にある物の総量を把握しておくことは、快適な狭小住宅ライフを送るうえで大切なポイントといえるでしょう。建築計画段階で収納についても熟考しておくことをおすすめします。
家の中にある無駄をなくしつつ、必要な物を必要な場所にきちんと収められる設計が実現できれば、実際の延床面積以上にゆとりを感じられるでしょう。
▶希望の土地と家のこだわりを諦めない方法(無料)4-3.狭小地の家造りが得意なハウスメーカーに依頼する
狭い土地に家を建てるには、緻密な構造設計とデザイン力が欠かせません。
一般的なハウスメーカーでも対応可能なケースはあるものの、狭小地を専門的に扱っていたり、設計ノウハウを豊富に持っていたりするハウスメーカーのほうが、強みを発揮することが期待できるでしょう。
狭い土地で家を建てる場合は、建ぺい率や容積率、斜線制限などを踏まえた実績の有無を確認しながら、パートナー選びをするのが安心です。
もちろん最終的な決定の前には複数社にプランを比較し、それぞれの提案内容とコストを検討するのが望ましいでしょう。
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5.狭い土地に家を建てる際のおすすめハウスメーカー3社

狭小住宅を建てる際は、限られたスペースを最大限に活かすための設計力や施工技術が求められます。
そのため、狭小地に特化したノウハウを持つメーカーを選ぶことで、より快適で機能的な住まいを実現しやすくなるでしょう。
狭小地でおすすめのハウスメーカー
- へーベルハウス
- ミサワホーム
- パナソニック ホームズ
以下より1社ずつ特徴を見ていきましょう。
5-1.ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは旭化成ホームズが展開するブランドで、鉄骨系住宅の代名詞としても有名です。
頑丈な躯体構造により、狭小地であっても強度と耐震性を確保しやすい点が特徴です。都市部の3階建てや二世帯住宅、賃貸併用住宅など、限られた土地を有効活用するノウハウが蓄積されており、建築実例も豊富です。
バルコニーや屋上を活用しながら、採光や通風を取り入れたプランなどが評判を得ています。
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5-2.ミサワホーム

ミサワホームは、木質パネル接着工法を採用しており、壁一面で建物を支える構造が特徴です。
高い耐震性や耐火性が期待できる一方で、自由度の高い間取りの設計も可能とされ、狭小住宅のプランにも適しています。
収納スペースを壁面にうまく組み込む「蔵のある家」など、限られた空間を有効に使うプランが多く、ミニマリズムやシンプルライフを志向する方にも魅力があるでしょう。
都市部の3階建て住宅や二世帯住宅にも豊富な実績を持ち、狭小地の厳しい条件にも対応してくれます。
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5-3.パナソニックホームズ

パナソニックホームズは、パナソニックグループの技術を結集したスマートハウス提案が強みです。
鉄骨造の工法が中心で、高強度かつ自由度の高い設計が可能なため、狭い土地での一戸建てのニーズにも応えやすいとされています。
IoTを活用した家電制御や省エネ設備の導入など、最新のガジェット好きな方にとっては興味深いメニューがそろっているのも特徴です。
都市部での施工事例も多く、防火地域への対応や狭い 庭 に家を建てる際のプランなど、幅広いラインナップを提供しています。
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まとめ
狭い土地に家を建てることには、土地取得コストの低さや税負担の軽減、利便性の高い立地を確保しやすいといったメリットがあります。
一方で、日当たりや風通しの確保が難しく、建築コストが割高になりやすいなどのデメリットもあります。建築基準法による制約や斜線制限、防火規制などを確認し、適切なプランを立てることが重要です。
後悔しないためには、動線を意識した間取り設計や収納の工夫が不可欠です。
また、狭小住宅に強いハウスメーカーを選ぶことで、制約を活かした快適な住まいを実現できます。
時には無料サポートサービスも活用しながら計画的に検討し、自分に合った狭小住宅を完成させましょう。
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