- 変更日:
- 2024.05.07
キッチンは、毎日の生活を支える重要な場所です。窓からやさしい光が差し込む、明るいキッチンをイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、キッチンの窓はデザイン面だけではなく、生活を快適にする役割を果たしています。
この記事では、キッチンの窓に関して、以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- キッチンの窓のメリット
- キッチン窓の種類
- キッチンの窓のある間取りで失敗しないポイント
ぜひ最後までご覧いただき、理想の住宅を実現してくださいね。
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さまざまなこだわりの間取りを見たい方は「注文住宅のこだわり別おすすめ間取り」の記事もご覧ください。
1.キッチンの窓を取り付ける4つのメリット
キッチンの窓を取り付ける主なメリットは、次の4つです。
- 換気ができる
- 開放感が演出できる
- 光を取り入れられる
- 景観がよくなる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
1-1.換気ができる
キッチンに窓を設置すれば、換気が必要なときにすぐに風を通すことができるのが大きなメリットです。キッチンは、料理をする際のにおいや煙、熱気がこもりやすい場所であるため、こまめに換気をする必要があります。
換気扇も空気の入れ替えをするのに役立ちますが、直接窓を開けて換気をする場合と比べると、時間がかかってしまうでしょう。外から入ってくる新鮮な空気を取り入れることができれば、気持ち的にもリフレッシュできる可能性があります。
1-2.開放感が演出できる
キッチンに窓を設けることで、空間が広く感じられ、開放感が出るのもメリットです。一般的にキッチンには、食材やこまごました道具が多く、手狭な印象が強くなってしまう場合もあるでしょう。
実際に面積を広げることが難しい場合でも、キッチンに窓を取り付けて、外の様子が見渡せるようにすることで、空間の奥行きが出ます。アクセントとなるような大きな窓や、デザイン性のある窓であれば、キッチンを見る際に自然に視線が窓に向くため、より効果が高まるでしょう。
1-3.光を取り入れられる
自然光を取り入れることができるのも、キッチンに窓があるからこそのメリットだといえるでしょう。やわらかい日差しが差し込むキッチンは、食材を美味しそうに見せてくれる効果も期待できます。
とくに、リビングから離れた場所にある独立キッチンの場合は、薄暗い印象になりがちです。キッチンに窓を設置することで、明るい印象のスペースに仕上がるでしょう。
また、採光がよいキッチンは、日中に電気をつける必要がないため、電気代の節約につながる可能性もあります。
1-4.景観がよくなる
窓から庭や自然の植物などが見渡せる場合は、料理をしながら景観を楽しむこともできます。キッチンは毎日の生活を支えている場所でもあるため、料理をするために長い時間を過ごすことも考えられます。
キッチンからお気に入りの景色を見られれば、よい気分転換になり、楽しみながら家事をすることができるでしょう。
ここまで、キッチンの窓を取り付ける4つのメリットをご紹介しました。
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2.キッチンの窓を取り付ける3つのデメリット
キッチンの窓にはメリットがある一方で、次のデメリットも把握しておく必要があります。
- 収納スペースが限られる
- キッチンの気温が上がりやすい
- 周囲からの視線が気になる
自宅の間取りや周囲の環境を確認して、キッチンの窓の仕様を検討しましょう。キッチンの窓の3つのデメリットをご紹介します。
2-1.収納スペースが限られる
キッチンに窓を設置することで、収納スペースが狭くなってしまう可能性があります。キッチンには食器や調味料、料理道具など、多くのものを収納しておくスペースが必要です。
キッチンの窓の配置を事前にしっかりと検討しておかないと、収納棚や収納家具を配置するスペースが足りなるかもしれません。キッチンの間取りを検討する際に、収納スペースの確保も忘れないようにしましょう。
2-2.キッチンの温度が上がりやすい
キッチンは、火を取り扱う場所であるため、ただでさえ熱気がこもりやすい場所です。キッチンに窓を取り付けると、長時間にわたって日差しが入り込み、キッチンの温度が上がってしまう可能性があるでしょう。
とくに食材の取り扱いにおいては、キッチンの気温が高いことで、新鮮さが長続きせず傷みが進んでしまう恐れがあります。キッチンの向きによって、窓の配置を調整することが大切です。
2-3.周囲からの視線が気になる
窓を取り付けることで、キッチンからの眺めがよくなる一方で、周囲からも室内を覗けるようになってしまう可能性があります。プライベートの確保や安全のためにも、室内が丸見えになってしまうような状態は避けたほうが無難です。
キッチンの窓を取り付ける場合は、必ず周囲の状況を確認する必要があります。詳しくは、後ほど「キッチン窓を失敗しないコツ」で詳しくご紹介します。
3.キッチンに窓を取り付ける際のポイント
キッチン窓を無計画で取り付けてしまうと、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。次の3つのポイントを意識して、間取りの計画を立てるようにしましょう。
- 窓の役割をはっきりさせる
- 役割に合ったサイズと配置を検討する
- 全体の間取りとのバランスを取る
最後のポイントでは、具体的な間取り例もご紹介しているので、参考にしてみてください。キッチン窓を取り付ける3つのポイントを解説します。
3-1.窓の役割をはっきりさせる
キッチン窓を取り付ける際には、役割を明確にしておくことで、具体的なサイズや素材、配置を決めやすくなります。キッチン窓の主な役割は、次の4つです。
- 採光
- 換気
- 眺望
- デザイン性
いくつかの役割を兼ね備えさせることも可能ですが、どの役割がより重要なのか、優先順位をつけておくことが重要です。最初にキッチン窓の役割を定めておけば、その後の間取り検討がスムーズに進むでしょう。
3-2.役割に合ったサイズと配置を検討する
キッチン窓の役割を決めたら、適したサイズと配置を検討しましょう。役割に応じた、おすすめのキッチン窓のサイズと配置をまとめた表を参考にしてみてください。
キッチン窓の目的 | キッチン窓のサイズ | キッチン窓の配置 |
---|---|---|
採光 | 大きめ | 適度な日光が差し込む場所 |
換気 | 小さめ | 風通しのよい場所 |
眺望 | 大きめ | 隣家や道路に接していない場所 |
デザイン性 | デザインに合わせて検討 | 実用性をあわせて場所を検討 |
配置に関しては、キッチンに対してどの方向に窓を取り付けるかで、次のような違いが出ます。
- 正面:視界が開ける、開放感が出る
- 側面:収納スペースも確保しやすい
- 背面:キッチン全体の雰囲気が明るくなる
- 天井:デザイン性が高い、やさしい光が差し込む(天窓)
キッチン窓の目的と、自宅の間取りを総合してサイズや配置場所を検討してみましょう。
3-3.全体の間取りとのバランスを取る
キッチンカウンターの向きや、吊戸棚の有無によっては、希望の位置にキッチン窓を設置できないことも考えられます。キッチン窓の具体的な検討を進める前に、全体の間取りとのバランスを確認しておくようにしましょう。
たとえば、下の間取りでは収納スペースを邪魔しない側面に、窓が配置されています。キッチンがリビングダイニングの方向を向いているため、残念ながら正面窓を取り付けることはできません。
しかし、リビングダイニングの側面も大きな窓が配置されていることから、間取り全体としては開放感のある空間づくりができています。
▶【収納スペースを邪魔しない側面に窓を配置した間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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4.キッチン窓の種類
キッチン窓のサイズや配置が定まったら、次は種類を検討しましょう。キッチン窓は、主に次の5種類に分けられます。
- 引き違い窓
- 上下開閉窓
- 縦すべり出し窓
- 横すべり窓
- はめ殺し窓(FIX窓)
それぞれの特徴をご紹介します。
4-1.引き違い窓
引き違い窓とは、左右に動かして開閉するごく一般的な窓のことです。どのような間取りにも設置しやすく、間取りへの応用が利くのがメリットです。
窓の開け閉めも簡単であるため、換気用など実用性をもたせることもできます。ただし、左右両面がガラス張りになることで、外から中が見えやすくなってしまうのが注意点です。
防犯に気を配り、目隠しを設置するなどの対処をする必要があります。
4-2.上下開閉窓
上下開閉窓とは、その名のとおり上下にスライドして開け閉めする窓です。両方の窓が動くタイプのものもあれば、上の窓が固定されていて動かないタイプのものもあるなど、いくつかの種類に分けられます。
キッチン窓を取り付けられるスペースが限られている場合に適しています。また、タイプによっては間口を広く取ることができるため、換気用としてもおすすめです。
4-3.縦すべり出し窓
縦すべり出し窓とは、主に縦長のスリット窓に取り付けられるタイプの窓です。縦軸を基準に、ドアのように外側に開く仕組みです。
縦すべり出し窓も、取り付けスペースが狭い場合によく用いられるタイプで、収納スペースを確保しながらキッチン窓を取り付けたい場合に向いています。
4-4.横すべり窓
横すべり窓は、横軸を基準に外側に開く窓を指します。主に横長のスペースに取り付けられるタイプの窓です。
窓を開くと、ひさしのようになるため、雨が降っている場合にも換気ができるでしょう。また、角度を調整することで、目隠しのような役割をもたせることも可能です。
4-5.はめ殺し窓(FIX窓)
はめ殺し窓は、FIX窓とも呼ばれ、開け閉めすることのできない窓のことです。換気目的には適しませんが、眺望や採光のためであれば、はめ殺し窓もよいでしょう。
開閉ができないため、防犯性にも優れ、断熱効果も期待できるのがメリットです。
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5.キッチン窓を失敗しないコツ
キッチン窓を取り付けた後に思わぬマイナス面が見えてしまうと、料理の時間が楽しめない可能性があります。これからご紹介する、キッチン窓を失敗しない2つのコツを参考に、キッチン窓の配置を検討してみてください。
- 配置場所と周囲の環境を確認する
- 日当たりを確認する
知っておきたい2つのポイントをご紹介します。
5-1.配置場所と周囲の環境を確認する
眺望や採光を目的にキッチン窓を設置する場合は、ある程度の大きさがあるほうが適しています。しかし、大きめの窓を取り付ける際には、配置場所と周囲の環境を必ず確認するようにしましょう。
なぜなら、大きな窓から室内が丸見えになってしまう可能性があるためです。隣家との距離が近い面や、道路に接している面には、キッチン窓の設置を避けたほうがよいでしょう。
配置を工夫しても、外からの視線が気になる場合には、必要に応じてブラインドやカーテンを設置するのも手です。ただし、せっかく取り付けた窓を1日中締め切っているのでは、気分も上がらないでしょう。
間取りの検討段階で、方向や配置を確認し、できるだけプライベートを確保できるようなスペースを検討してみてください。
5-2.日当たりを確認する
日当たりのよさも、キッチン窓の配置を考える際に重要なポイントです。適度な光が差し込むことは、キッチン全体を明るくし、食べ物を美味しそうに見せてくれる効果が期待できます。
しかし、昼間の間中、直射日光が当たり続けるような場所では、食材がすぐに傷んでしまい、衛生的に料理をするのが難しくなってしまうでしょう。その場合は、適度に採光量を調整できる天窓を検討するのも手です。
また、日当たりの強い時間帯の対策としては、ブラインドやロールカーテンを設置するのもよいでしょう。とくに、ブラインドは角度で室内に差し込む日差しの調整ができるため、日当たりのよいキッチンに適しています。
快適に過ごせるキッチンに仕上げるために、事前の日当たり確認を忘れないようにしましょう。
5-3.自分好みのキッチン窓のある間取りを実現するなら注文住宅
ご紹介したように、キッチン窓のサイズや配置は、役割に合わせて決めるのが一般的です。しかし、建売住宅や中古住宅では、すでに間取りが出来上がっている状態であるため、そもそもキッチン窓がなかったり気に入るデザインでなかったりする場合があります。
こだわりの窓を設置した、自分好みのキッチンスペースを実現するためには、注文住宅がおすすめです。予算や具体的な間取りを取り寄せたい場合は、無料で複数のハウスメーカーを一括で比較できるHOME4U 家づくりのとびら 間取り作成依頼サービス(無料)を活用してみてください。
ここまで、キッチン窓を失敗しないコツをご紹介しました。事前に情報を集めたうえで、計画的にマイホームづくりにとりかかることで、後悔のない理想の間取り設計に繋げられるでしょう。
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まとめ
キッチンの窓は、日差しを取り込んで明るい雰囲気づくりに役立つだけではなく、デザイン性のアップや開放感の演出の手段としても有効です。また、熱気のこもりやすいキッチンで快適に過ごすために、換気用のキッチン窓を設置する場合もあります。
このように、自宅の間取りに応じてキッチン窓に目的をもたせることが大切です。先にキッチン窓の役割が決まっていれば、スムーズに窓のサイズや種類、配置場所を検討できるでしょう。
ただし、間取りによっては、キッチン窓の設置に制限が出る場合もあるため、事前に条件を検討しておくことも忘れないようにします。ご紹介したキッチン窓の種類や、失敗しないコツなどを参考に、自宅に合ったキッチン窓を選んでみてください。
ぜひ本記事を参考にしていただき、理想のマイホームを叶えてくださいね。
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