- 変更日:
- 2024.09.09
注文住宅はハウスメーカーや工務店に建築を依頼すると知り、「そもそもハウスメーカーとは何かがよくわからない」と感じた方は多いでしょう。
各ハウスメーカーに共通する特徴を知ることで、数あるハウスメーカーの中から実際に建築依頼先となる1社を絞り込みやすくなります。
この記事では、注文住宅を検討しており、ハウスメーカーについて詳しく知りたいとお考えの方に向けて、以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- ハウスメーカーの特徴と工務店との違い
- ハウスメーカーに依頼するメリットとデメリット
- ハウスメーカー比較で押さえておきたいポイント
ぜひ最後までご覧いただき、理想の家に近づけるための参考にしてくださいね。
ハウスメーカーと工務店の違いやそれぞれのメリット、選び方について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
目次
1.ハウスメーカーとは
ハウスメーカーとは、住宅の設計・施工、販売をしている会社のことで、「住宅メーカー」とも呼ばれます。
工場で共通の建築資材を生産し、統一された工法・手順で建築する手法のため、一定の品質を確保しながら短納期で住宅を提供できる点が強みです。
以下より、工務店、ディベロッパーとの違いを見てみましょう。
1-1.工務店との違い
工務店も、住宅の設計・施工を行う会社です。
ハウスメーカーとの違いは、主に「家づくりのプロセス」と「事業展開の規模」にあるといえるでしょう。
ハウスメーカーで住宅を建築する際は、カタログの中から好みのデザインや必要な設備を選択し、必要に応じてカスタマイズを行うのが基本の流れです。
一方で工務店では要望を踏まえて、一から設計図を作成し、完全オーダーメイドの家づくりを行います。
また、全国展開を行うハウスメーカーが多いのに対し、工務店は地域密着型の小規模の会社が主流です。
工務店の一例として、東京都内で店舗を構えるメーカーの事例をご紹介します。建築までの流れや家づくりへのかかわり方など、参考に一度ご覧になってください。
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デザインと素材感にとことんこだわるこちらのメーカーで、実際に家を建てられた方の実例を2件ご紹介しています。
1-2.ディベロッパーとの違い
不動産のディベロッパーとは、都市開発や再開発、マンション開発などの大規模な物件開発事業を行う会社のことです。
ディベロッパーもハウスメーカーと同様に住宅に関する業務を行いますが、街づくりの一環で建築することや、ハウスメーカーと比較して事業の規模が大きいことが相違点といえるでしょう。
2.ハウスメーカーで家を建てるメリット
ハウスメーカーで家を建てるメリットは、以下のとおりです。
ハウスメーカーのメリット
- 住宅展示場があるため実物のイメージがしやすい
- 地域にかかわらず一定の品質が確保される
- 知名度・安心感がある
- 住宅建築から売却までワンストップで相談しやすい
- 点検やアフターフォローが充実している
各メリットについて解説します。
2-1.住宅展示場があるため実物のイメージがしやすい
ハウスメーカーのメリットとして挙げられるのは、常設の住宅展示場がある点です。
住宅展示場には、実際に建てる家が再現されているため、公式サイトやカタログで見るよりも具体的にイメージしやすいといえます。
一般的に、展示場のモデルハウスはグレードの高い仕様で建てられている傾向にあるものの、ハウスメーカーによっては標準仕様で建てているモデルハウスもあります。
また、複数のハウスメーカーが集まって展示していることもあり、効率的に比較検討できる点もメリットです。
展示場予約はもちろん、あなたにあった工務店・メーカーを複数社ピックアップしたうえで、予算や間取りなどのご要望も聞き取ったうえで調整代行もいたします。
2-2.地域にかかわらず一定の品質が確保される
ハウスメーカーの住宅は規格化されており、一定の品質が確保されます。
共通資材を生産し、統一された工法・手順で建築する手法を採用しているため、全国のどのエリアで依頼しても、品質にバラつきが生じにくい点がメリットです。
また、地方にも営業拠点を構え、全国規模で事業展開しているハウスメーカーが多いため、特定のエリアに限らず対応してくれる可能性が高いでしょう。
幅広いエリアで一定の品質の家を建てられるのは、ハウスメーカーの大きな魅力です。
2-3.知名度・安心感がある
知名度が高く、安心感がある点もハウスメーカーの魅力です。
CMや住宅展示場などで企業名を見聞きすることが多く、信頼や安心感につながります。
また、有名なハウスメーカーが施工している場合、住宅を売却する際のアピールポイントにもなるでしょう。
2-4.住宅建築から売却までワンストップで相談しやすい
住宅建築から売却までワンストップで相談しやすいことも、ハウスメーカーのメリットです。
さまざまなグループ会社を展開しており、住宅建築だけでなくリフォームや売却、住み替えに関する相談などにも対応してもらえることが多いです。
それにより、住宅購入から売却に至るまでの手続きが一社とのやり取りで完結し、複数の会社と契約を結ぶ手間が省けます。
大手ハウスメーカーの一例として、下記に実際に建てられた事例をご紹介しています。ハウスメーカーで建てる家のイメージとして、一度ご覧になり参考にしてみてくださいね。
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積水ハウスがつくる
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3.ハウスメーカーで家を建てるデメリット
ハウスメーカーで家を建てる際には、少なからずデメリットとなり得る点もあります。
ハウスメーカーのデメリット
- デザインや仕様がある程度限定される傾向にある
- 細かな要望に対応してもらえないことがある
- 費用が割高になる場合がある
それぞれの内容について解説します。
3-1.デザインや仕様がある程度限定される傾向にある
ハウスメーカーは規格化された住宅の建築・販売がメインであり、資材を統一して生産しているため、デザインや仕様がある程度限定される傾向にあります。
気に入ったデザインが用意されていれば満足できる家づくりができますが、細部までこだわりたい方の場合、物足りないと感じてしまう可能性もあるかもしれません。
ハウスメーカーでも、完全オーダーメイドに対応することが可能なケースもありますが、その分費用は割高になります。
ただし、内装や設備における自由度は、工務店とほぼ変わらないと考えてよいでしょう。
3-2.細かな要望に対応してもらえないことがある
細かな要望や、急な変更には対応してもらえないことがある点にも、注意が必要です。
ハウスメーカーは、着工から完成までの流れをシステム化しているため、工事開始後の急な間取り変更などへの対応には別途料金が追加されたり、対応自体が不可能だったりするケースがあります。
3-3.費用が割高になる場合がある
費用が割高になる傾向にある点も、ハウスメーカーのデメリットとして挙げられます。
ハウスメーカーが安定した受注件数を保つためには、広告宣伝での集客が欠かせません。
CMによって認知度の向上を図ったり、毎年新規の広告キャンペーンを展開したりしている大手ハウスメーカーも多くみられます。
また、高品質の住宅を提供し続けるため、工場の維持や研究コストにも資金を投入する必要があります。
これらのコストが影響し、建築費が割高になる傾向があります。
4.ハウスメーカーで家を建てるのがおすすめの人のタイプ
ハウスメーカーで家を建てることにはメリット・デメリットがあるとお伝えしました。
では、ハウスメーカーで家を建てるのがおすすめなのはどのような人なのでしょうか。
ハウスメーカーがおすすめの人
- 短期間のうちに家を建てたい人
- ブランド力や知名度を重視する人
- アフターサービスの手厚さを期待する人
ハウスメーカーでは用意されたカタログを参考にして、規格化された間取りやデザインを選ぶため、打ち合わせが少ない傾向にあります。
さらに、自社工場で建築資材を揃えたり、施工の流れがシステム化されていたりすることがほとんどであるため、短い工期で完成することが可能です。
工期の目安は、延床面積が35坪程度の家の場合、約3.5か月です。
ブランド力や知名度が高いハウスメーカーは、安心感を求める人にもおすすめといえます。
完成までのどこかの過程でミスが生じるとブランドに傷がついてしまうため、一定レベルの設計・建築の質は担保されるでしょう。
また、アフターサービスの手厚さを期待する場合も、ハウスメーカーでの家づくりが適しています。
構造・雨漏りの長期保証は20年から30年と長く設定されていたり、定期点検が充実していたりします。
ハウスメーカーでの家づくりを検討する際には、無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスで、自分に合ったハウスメーカー・工務店を見つけておきましょう。
「予算に合わない」「施工対応エリア外」などのハウスメーカー・工務店を避けながら比較できるので、効率よくあなたに合った建築依頼先を探すことができます。
5.ハウスメーカーを比較するポイント
ハウスメーカーを比較する際にチェックしたいポイントは、以下のとおりです。
ハウスメーカー比較のポイント
- 予算内で建てられるか
- 住宅性能は高いか
- 好みのデザインの施工実績が豊富か
- 希望にマッチする住宅構造や工法か
- 保証やアフターサービスは充実しているか
- 営業担当者との相性はよいか
各ポイントを解説します。
5-1.予算内で建てられるか
予算内で家を建てられるかどうかは、ハウスメーカーを選ぶ際にチェックすべきポイントの1つです。
予算をオーバーする価格帯のハウスメーカーを選ぶのは、建築後のローンの支払いを考えると避けるのが賢明でしょう。
なお、ハウスメーカーの価格帯をチェックする際は、坪単価のみに注目するのではなく、付帯工事費や諸費用などを含めた資金計画の作成を依頼し、総額を確認することをおすすめします。
5-2.住宅性能は高いか
住宅性能の高さも、ハウスメーカーを比較する際の重要なポイントです。
地震大国の日本では、多くのハウスメーカーが耐震性に優れた建築を行っています。
しかし、住宅の住み心地に大きく影響する断熱性と気密性については、ハウスメーカーによって力の入れ方が異なります。
断熱性と気密性に関する、各ハウスメーカーの取り組みを確認しておくとよいでしょう。
5-3.好みのデザインの施工実績が豊富か
建築依頼先の候補に挙げたハウスメーカーの施工実績に、好みのデザインの家が豊富にあるかどうかのチェックも欠かせません。
ハウスメーカーごとに得意とするデザインは異なります。
どのようなデザインを得意とするハウスメーカーなのかは、公式サイトやカタログに掲載されている施工例、住宅展示場のモデルハウスなどで知ることが可能です。
5-4.希望にマッチする住宅構造や工法か
ハウスメーカーを選ぶ際は、採用している住宅構造や工法もチェックすることをおすすめします。
住宅構造や工法は、耐震性や家の間取り、工期の長さにも大きな影響を及ぼすためです。
木造と鉄骨造のどちらが得意なのか、さらにその中でも得意な工法は何かなどを確認します。
希望にマッチする住宅構造や工法を選択してください。
5-5.保証やアフターサービスは充実しているか
家を建築した後の保証や、アフターサービスにも注目することをおすすめします。
まず、法律で決められた10年保証を明示しているかどうかを確認した上で、独自の保証やアフターサービスを調べます。
住宅の不具合や欠陥は、建築後10年以上経過してから表出してくることがほとんどです。
長期保証が充実したハウスメーカーを選択することで、リスクを軽減できます。
5-6.営業担当者との相性はよいか
ハウスメーカー選びにおいては、営業担当者との相性も重要なチェックポイントです。
コミュニケーションのとりやすさやレスポンスの早さ、提案の的確さなどを確認してください。
なお、ハウスメーカー契約の決定打で特に多いのは「営業担当者」です。
営業担当者は、家づくりのプラン作成からアフターメンテナンスの窓口まで、家を建てる前にも後にもコミュニケーションをとる相手。要望に沿ったスキルや人柄はとても重要です。
しかし、一般的に営業担当者をオーナー側が指名することはできません。
人によって感じ方・とらえ方が異なるため、ネットの口コミも参考にしづらいのが現状です。
自分に合った営業担当者を見つけるには?
ハウスメーカー探しの際に、HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスをご利用ください!
ハウスメーカーとコンタクトを取る際、一般的にはオーナー側が営業担当者を指名することはできません。
しかし、本サービスなら平屋や二世帯住宅、こだわりのインテリア・外観など建てたい住宅の知識・提案経験が豊富な営業担当者へご案内できます。
要望に沿ったハウスメーカーのピックアップからサポートいたしますので、家づくりを着実に進められますよ!
6.ハウスメーカーを比較してみたいと感じたら…?
実際にどのようなハウスメーカーがあるのか気になった方に向けて、いくつかの大手ハウスメーカーの特徴をご紹介します。
ハウスメーカー | 得意なデザイン | 工法 | 保証期間 | 対応エリア |
---|---|---|---|---|
積水ハウス |
|
| 初期30年間 | 全国(沖縄県を除く) |
ヘーベルハウス |
| 鉄骨造(重量鉄骨造) | 初期30年間 | 関東・東海・関西・西日本 ※西日本は、岡山・広島・福岡に対応 |
ダイワハウス |
|
| 初期30年間 | 全国 |
※対応エリアは住宅展示場が設置されているエリア
※エリア・プランにより異なる
自分たちでもっと情報収集をしたいと感じたら、以下の記事も参考にしてください。
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まとめ
ハウスメーカーとは、住宅の設計・施工、販売をしている会社のことです。
工場で共通の建築資材を揃え、統一された工法・手順で建築するため、一定の品質を確保しつつ短納期で住宅を提供できる点が特徴です。
ブランド力や知名度が高く安心感があることや、リフォームや売却などもワンストップで相談しやすいこと、点検やアフターフォローの体制が充実していることなども、ハウスメーカーのメリットといえるでしょう。
その反面、デザインや仕様はある程度限定されることや、費用が割高な傾向にあることなどがデメリットといえます。
住宅建築の依頼先を決める際は、ハウスメーカーのメリットとデメリットを理解した上で判断し、ハウスメーカーを選ぶ際には必ず複数社の住宅プランを比較検討してくださいね。
ハウスメーカー vs 工務店に関する記事
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この記事の編集者