- 変更日:
- 2025.12.18

保証期間・アフターサービスでおすすめのハウスメーカー7社の特徴を解説します!
ハウスメーカーで住宅を建てるとき、2つの保証制度を利用することができます。1つは法律で定められている最低限の保証制度、もう1つはハウスメーカーによって設けられた保証制度です。
法律で定められている最低限の保証制度についてはどこで住宅を建てても適用されますが、ハウスメーカーごとの保証制度はそれぞれ異なるため、ハウスメーカーを選ぶ際の1つの基準となるでしょう。
この記事でわかること
- アフターサービス面でハウスメーカーを比較するポイント
- アフターサービスが充実したハウスメーカー7社の特徴
- ハウスメーカーの長期保証制度の特徴
具体的にはどのような保証制度が用意されているのか、7つのおすすめハウスメーカーを例に詳しく解説します。
ぜひ、保証面でハウスメーカーを選ぶ際の参考にしてくださいね。

ハウスメーカー・工務店を
まとめて比較
大手ハウスメーカーの特徴を一覧表で比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。
※本記事に記載のデータや口コミは、弊社の独自調査に拠るものです。
目次
1.アフターサービス面でハウスメーカーを比較する3つの観点
ハウスメーカーの保証制度(アフターサービス面)を比較する際には、次の3つのポイントを比較し、納得できる保証制度を実施しているハウスメーカーを見つけてください。
アフターサービス面の比較項目
- 基本の保証内容を比較する
- 最長保証期間と延長の条件を比較する
- 定期点検サービスを比較する
それぞれ具体的には何を比較するのか、詳しく解説します。
1-1.基本の保証内容を比較する
ハウスメーカーの中には、法律で定められている最低限の保証制度である10年保証よりも長く無償の保証期間を設けているハウスメーカーもあります。
また、ハウスメーカーによっては保証期間内であればシロアリ駆除を無料で依頼できたり、シロアリによって生じた家屋の被害も補償対象になったりすることがあります。
こういった建物以外の保証や24時間受付のコールセンターなどを設けている場合もあるので、チェックしてみましょう。
1-2.最長保証期間と延長の条件を比較する
先述のとおり、ほとんどのハウスメーカーでは、基本の10年保証とは別に独自の長期保証制度を実施しています。ハウスメーカーごとに保証範囲や保証期間、保証が適用される条件が異なるので、比較して選びましょう。
何年程度の保証を希望するか、特にどの部分の保証を必要とするかについてある程度基準を決めておくと、満足できる保証制度を実施するハウスメーカーを選びやすくなります。
また、保証適用の条件が厳しすぎないかもチェックしてみてください。高額な有償点検を頻繁に受けないと保証が適用されない場合は、経済的な負担が大きくのしかかる可能性があります。
1-3.定期点検サービスを比較する
定期点検が無償かどうかも比較します。
また、点検する範囲や、点検によりトラブルが見つかったときの対応も比較しておきましょう。
ハウスメーカーによって、無料で対応できるトラブルと有償対応の範囲が異なります。無料で対応できる範囲が狭いと、点検の度に修繕費がかさむ可能性もあるので注意が必要です。
2.大手・中堅ハウスメーカー7社の保証制度とアフターサービス比較
大手・中堅と言われるハウスメーカー7社について、1章の比較項目を表にまとめました。
| ハウスメーカー | 基本保証 | 最長保証制度と条件 | 定期点検 |
|---|---|---|---|
| アイフルホーム |
| 構造と雨漏り関連の保証を最長30年に延長可能 条件:有償点検・メンテナンスを受ける |
|
| セキスイハイム | 構造と雨漏り関連は30年間 | 構造と雨漏り関連、外壁に30年保証制度を適用可能 条件:無料点検と適切な補修工事を受ける 30年目以降は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証 ※構造体等に関しては、30年目以降の保証延長システムはなし | 2年目までに計3回、5年目以降5年ごとに60年目まで無料定期点検 |
| 積水ハウス | 構造と雨漏り関連は30年間 | 建物がある限り永年に延長可能 条件:有料点検・有償補修を行うごとに10年間保証期間延長 |
|
| ダイワハウス |
| 構造と雨漏り関連、シロアリは60年に延長可能 条件:有料点検と有料メンテナンスを行うごとに15年間保証期間延長 ※60年以降も要望があれば延長可能(条件:有料調査・有料メンテナンス工事) |
|
| タマホーム | 構造と雨漏り関連、シロアリは10年間 | 最長60年に延長可能 条件:無償点検と有料補修工事を受ける |
|
| ミサワホーム |
|
|
|
| ユニバーサルホーム | 構造と雨漏り関連、地盤は10年間 |
| 6か月目から25年目まで無料点検 条件:10年経過日直前に有償メンテナンス |
※プランにより異なる
以下より各社の特徴を詳しく解説しますが、「数が多すぎて大変そう」と感じた方は、HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスで比較するハウスメーカーの数を絞り込むのがおすすめ。
スマホから短時間であなたに合ったハウスメーカーがわかるので、「まったく予算に合わないハウスメーカーを調べてしまった」「優先したい要望が通らなかった」といったリスクを避けながら、効率よくハウスメーカー比較ができます。
2-1.アイフルホーム
株式会社LIXIL住宅研究所のハウスメーカーであるアイフルホームは、「適正価格」かつ快適な住まいづくりが得意です。
| 基本保証 |
|
|---|---|
| 最長保証制度と条件 | 構造と雨漏り関連の保証を最長30年に延長可能 条件:有償点検・メンテナンスを受ける |
| 定期点検 |
|
※プランにより異なる
10年間の耐震補償で地震に備える
アイフルホームでは有償点検と有償メンテナンスを受けることで、本来なら10年間の構造と雨漏り関連の保証を30年間に延長することが可能です。
万が一の場合、建て替えを10年間補償してくれる「耐震保証」も用意されており、地震の多い日本では安心の内容と言えます。
また、引渡し後、2か月目、6か月目、1年目、2年目、5年目、10年目、15年目、20年目は無料点検、30年目、40年目、50年目、60年目は有料点検が可能です。
引用元:アイフルホーム 公式HP
2-2.セキスイハイム
引用元:セキスイハイムの実例|最高峰の邸宅・注文住宅は「家づくりのとびら PREMIUM」
積水化学グループのハウスメーカーであるセキスイハイムは、鉄骨造、木造ともに得意としており、省エネ性に優れた家づくりに定評があります。
| 基本保証 | 構造と雨漏り関連は30年間 |
|---|---|
| 最長保証制度と条件 | 構造と雨漏り関連、外壁に30年保証制度を適用可能 条件:無料点検と適切な補修工事を受ける 30年目以降は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証 ※構造体等に関しては、30年目以降の保証延長システムはなし |
| 定期点検 | 2年目までに計3回、5年目以降5年ごとに60年目まで無料定期点検 |
※プランにより異なる
60年目まで定期点検は無料
セキスイハイムでは、引渡し後6か月目、1年目、2年目、それ以降は60年目まで5年ごとに無料点検を受けることができます。
また、無料点検と適切な補修工事を受けることが条件ですが、無料で保証を受けられる基本保証期間が30年と長い点も特徴です。その後は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証が行われます。
引用元:セキスイハイム 公式HP
2-3.積水ハウス
引用元:積水ハウスの実例|最高峰の邸宅・注文住宅は「家づくりのとびら PREMIUM」
積水ハウスは、住宅設計のクリエイター集団「チーフアーキテクト」指導のもと、手厚い間取り設計のサポートを行ってくれるハウスメーカーです。
| 基本保証 | 構造と雨漏り関連は30年間 |
|---|---|
| 最長保証制度と条件 | 建物がある限り永年に延長可能 条件:有料点検有償補修を行うごとに10年間保証期間延長 |
| 定期点検 |
|
※プランにより異なる
条件を満たせば永年保証
積水ハウスの基本保証期間は30年と長く、30年目までの点検もすべて無料で受けられます。
また、30年以降は有料で10年ごとに点検を受けられ、点検を受けるごとに保証期間が10年間延長されるので、定期的に点検を受ければ永久的に保証を受けることが可能です。
引用元:積水ハウス 公式HP
2-4.ダイワハウス
引用元:大和ハウスの実例|最高峰の邸宅・注文住宅は「家づくりのとびら PREMIUM」
大阪市北区に本社があるダイワハウスは、広い空間設計が得意なハウスメーカーです。
| 基本保証 |
|
|---|---|
| 最長保証制度と条件 | 構造と雨漏り関連、シロアリは60年に延長可能 条件:有料点検と有料メンテナンスを行うごとに15年間保証期間延長 ※60年以降も要望があれば延長可能(条件:有料調査・有料メンテナンス工事) |
| 定期点検 |
|
※プランにより異なる
構造・雨漏り関連に加え防蟻も延長可能
ダイワハウスの基本保証期間も30年と長く、30年目までの点検もすべて無料で受けられます。
シロアリに関しては初期保証が10年間ですが、その後、有料メンテナンス工事を実施することで保証期間を5年あるいは10年延長することが可能です。
いずれも最長60年間の保証を受けられますが、60年目を過ぎた後も点検や保証を延長できます。
引用元:ダイワハウス 公式HP
2-5.タマホーム
タマホームは、年収400万円のような20代、若年層でも理想の家づくりが叶うよう、コストパフォーマンスに力を入れているハウスメーカーです。
| 基本保証 | 構造と雨漏り関連、シロアリは10年間 |
|---|---|
| 最長保証制度と条件 | 最長60年に延長可能 条件:無償点検と有料補修工事を受ける |
| 定期点検 |
|
※プランにより異なる
保証期間延長により無償点検も継続
タマホームの基本保証期間は法律で定められている期間と同じく10年間です。
構造と雨漏り関連以外にもシロアリも基本保証に含められています。また、有償工事を受けることで最長60年間(長期優良住宅以外は30年間)に保証期間を延長することも可能です。
保証期間を延長することで、無償点検も継続することができます。
引用元:タマホーム 公式HP
2-6.ミサワホーム
引用元:ミサワホームの実例|最高峰の邸宅・注文住宅は「家づくりのとびら PREMIUM」
「蔵のある家」でおなじみのミサワホームは、住居内の収納力に強みがあるハウスメーカーです。
| 基本保証 |
|
|---|---|
| 最長保証制度と条件 |
|
| 定期点検 |
|
※プランにより異なる
構造の無料保証期間は35年
ミサワホームの基本保証期間は、構造は35年間、雨漏り関連は30年間、シロアリは10年間、仕上げと付属部分は2年間です。設備は5年間の保証ですが、有料の設備サポートプランに加入することでさらに5年間保証期間を延長することが可能です。
定期点検は11か月目から30年目までは無料、30年目以降10年ごとに有料点検となり、1回目は35年目(北海道は40年目)となります。
引用元:ミサワホーム 公式HP
2-7.ユニバーサルホーム
引用元:ユニバーサルホームの実例|家づくりのとびら 建築実例集
ユニバーサルホームは床暖房に定評があるため、マイホームに床暖房を検討している方にはおすすめです。
| 基本保証 | 構造と雨漏り関連、地盤は10年間 |
|---|---|
| 最長保証制度と条件 |
|
| 定期点検 | 6か月目から25年目まで無料点検 条件:10年経過日直前に有償メンテナンス |
※プランにより異なる
地盤の生涯保証
ユニバーサルホームは構造と雨漏り関連、地盤に関して10年間の基本保証があります。
無料の定期点検とは別に有料の点検(地盤、構造)があり、定期的に受けることで、構造は保証期間を30年まで、地盤は生涯にわたり延長することが可能です。
引用元:ユニバーサルホーム 公式HP
以上が、大手・中堅でおすすめしたい保証制度とアフターサービスが充実したハウスメーカーです。
こうして見てみると、ハウスメーカーの比較は大変で「やっぱり注文住宅は無理かも…」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、無料オンライン相談サービス「HOME4U 家づくりのとびら」です。
本サービスでは、ハウスメーカー出身の専門アドバイザーが、ハウスメーカーの保証やや家づくり全体の基礎知識をお伝えしたうえで、あなたのご要望に関するヒアリングを行い、理想のマイホームが建てられるハウスメーカー・工務店をご案内いたします!
注文住宅のプロがピックアップしたハウスメーカー・工務店を複数比較できるほか、その場で気になるハウスメーカーのより詳しい特徴を聞くことが可能。
また、それぞれのハウスメーカーとの面談の日程調整を行ってもらうこともできるうえに「ベテランがいい」「自分たちと年齢が近い人がいい」など、担当となるメーカー営業スタッフについての希望も伝えることができます!
3.法律により新築後10年間は基礎部分・雨漏り関連は保証される
住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保法)では、ハウスメーカーや新築住宅を販売した売主は、住宅の基礎部分と雨漏り関連の部分に対しては最低10年間の保証責任を負うことが定められています。
- 住宅の基礎部分:土台、壁、柱、梁、床板など
- 雨漏り関連部分:屋根、外壁、開口部など
例えば、新築で引き渡された住宅が傾いていた場合、ハウスメーカーや売主に請求し、修繕工事をしてもらうことができます。
また、中にはすぐに気付かない不具合があるかもしれません。例えば、数ヶ月、数年してから雨漏りやすきま風などに気付いた場合、元々の構造に問題があると判断されればハウスメーカーや売主に修繕工事を請求できるでしょう。
参照:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律」
4.ハウスメーカーによって異なる「長期保証制度」
どのハウスメーカーで住宅を建てても、基礎と雨漏り関連については10年間の保証を受けることができます。しかし、さらに保証を充実させるために、ハウスメーカー各社では、より長い保証や、より広範囲に及ぶ保証を提供していることがあります。
ここでは、ハウスメーカーで提供される「長期保証制度」の特徴を捉えておきましょう。
内容はハウスメーカーによってさまざまですが、特徴を押さえておけば、各ハウスメーカーの長期保証制度をしっかり比較・検討することができ、より満足度の高いマイホームが実現できるでしょう。
4-1.条件付きで適用される「最長保証制度」
ハウスメーカーによっては、「最長保証制度」を提供していることがあります。
最長保証制度とは、特定の条件が満たされたときのみ保証期間が最長になる制度です。条件が満たされないときには、法律で定められている10年間の保証や、最長保証制度とは別にハウスメーカーが定めている長期保証制度が適用されます。
参照:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律」
4-1-1.有償・無償の「定期点検」が条件となることが多い
最長保証制度が適用される条件として、「定期点検」を受けることを挙げているハウスメーカーは多いです。5年ごとや10年ごとに定められた定期点検を欠かさずに受けている場合、条件を満たしたと判断され、保証期間が最長になります。
なお、定期点検は無償で受けられることもありますが、ハウスメーカーによっては有償のケースもあるので注意しましょう。
4-1-2.補修費用は別途有償だが、大きな修繕を防ぐことができる
「有償であれば点検は頼みたくない」と思う方もいるかもしれませんが、こまめな点検と補修を繰り返すことで大きな修繕費の出費を抑えられるケースもあります。
点検を受けなくても分かる程度の大きなトラブルが生じてから修繕工事を依頼すると、工事自体が大がかりになり、費用も高額になることがあります。
たとえ有償点検・有償修繕であっても、定期的に受けることで住宅のメンテナンス費用を抑えられるケースも多いのです。
有償点検を受けるかどうか迷ったときは、最長保証制度によって保証される内容をよく吟味し、長期的に見て納得できる選択をしましょう。
4-2.メーカーによっては建具や内装の保証制度もある
ハウスメーカーによっては、建具や内装についても保証制度を設けていることがあります。クローゼットの扉がしっかりと閉まらない、クロスがはがれてきたといったトラブルも、ハウスメーカーによっては無償で修繕してもらえるかもしれません。
建具や内装にトラブルが見つかったときは、すぐにリフォーム業者を呼ぶのではなく、まずはハウスメーカーの保証制度で対応できないか確認してみましょう。
5. 保証とアフターサービスの違い
住宅に関する保証制度は大きく分けて「法律で義務付けられた瑕疵担保責任」と「ハウスメーカー独自のアフターサービス」に分かれます。
法定保証(瑕疵担保責任)
住宅品質確保法により、ハウスメーカーや売主は構造躯体や屋根・外壁など雨漏り関連の部分について最低10年間の保証責任を負います[1]。もし新築住宅の柱や梁、基礎などに欠陥が見つかった場合は無償で修繕を受けることができます。
ハウスメーカー独自の保証
法定保証とは別に、各社が独自に定める初期保証や長期保証制度です。大手メーカーの多くが20〜30年程度の初期保証を設け、定期的な点検や有料メンテナンスを条件に最長60年まで延長できる仕組みを採用しています。
アフターサービス
無償点検や設備の修理、コールセンターなど法定保証には含まれないサービスです。ハウスメーカーによってサービス内容や期間が異なり、法的義務はありません。24時間対応のコールセンターやオーナー専用サイトを用意するメーカーもあり、入居後の安心感に直結します。
保証とアフターサービスの比較表
| 項目 | 保証(法定・メーカー独自) | アフターサービス | 備考 |
|---|---|---|---|
| 対象範囲 | 基礎・柱・梁・屋根・外壁などの構造部分、雨水侵入防止部分 | 設備や内装、修繕に関する相談、コールセンター対応など | 設備メーカー保証は1〜2年が一般的だが、大手メーカーは機器類も10年保証にする場合がある |
| 期間 | 法定保証は10年、ハウスメーカーの初期保証は20〜30年が多く、定期的な有料メンテナンスで最長60年まで延長できる | 無償点検はメーカーにより期間・頻度が異なる。多くのメーカーが入居後1年、2年、5年など複数回実施し、保証延長後も5年ごとに有償点検を行う | – |
| 費用 | 法定保証は無料。メーカー独自保証の延長には有料メンテナンス工事(150〜200万円程度)が必要 | 点検自体は無償の場合が多いが、補修工事は有償になることがある | – |
6. 長期優良住宅の維持保全制度
近年は長期優良住宅の普及が進み、新築戸建着工の約3割が認定を受けています。長期優良住宅に認定されるためには、30年以上の維持保全計画を立て、構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防ぐ部分・給排水設備について定期的に点検・補修を行うことが求められます。
維持保全計画のポイント
- 期間と点検頻度:維持保全期間は30年以上で、10年以内ごとに点検を実施する必要があります。大規模災害が発生した場合は臨時点検が義務付けられています。
- 点検対象:構造躯体、屋根・外壁などの雨水侵入防止部分、給排水設備などが対象です。
- 手続き:長期優良住宅の認定を受けるには登録住宅性能評価機関と所轄行政庁に申請し、工事完了後も計画通り施工したことを報告する必要があります。
長期優良住宅は税制優遇や住宅ローン控除などのメリットもある反面、認定基準を満たすための建築コストや点検・維持管理の手間がかかる点に注意しましょう。
参照:〖2025最新〗長期優良住宅の認定条件とメリット、注意点を解説 | 環境・省エネルギー計算センター
7. 延長保証の条件と費用相場
ハウスメーカーの保証を延長する場合、初期保証が終了した時点で有料メンテナンス工事を受けることが条件になる場合が一般的です。具体的には以下のような特徴があります。
- 条件:メーカー指定の有料メンテナンスや補修工事を受けること。点検を欠かさず受けていれば、保証期間が10〜15年単位で延長される仕組みが多い。
- 費用相場:延長保証を受けるためのメンテナンス費用は150〜200万円程度が目安とされています。
- 期間の違い:ローコスト住宅メーカーや工務店では延長保証を含めて最長20年程度(初期保証10年+延長10年)が多く、大手ハウスメーカーでは最長60年や永年保証制度もあります。
延長保証は長く住む場合の安心材料になりますが、条件や費用はメーカーによって大きく異なります。点検項目や補修範囲が自分の求めるものに合っているか、費用に見合う内容かを事前に確認しましょう。
8. ハウスメーカー独自サポートの内容
保証期間や点検回数だけでなく、入居後のサポート体制もチェックしておきたいポイントです。大手メーカーが提供している代表的なサービスは次のようなものです。
- 24時間365日対応のコールセンター:夜間や休日もトラブルの相談ができる。大手メーカーでは専任のサポート部署を持ち、対応窓口が常設されています。
- オーナー専用サイトやアプリ:点検記録や住宅履歴をオンラインで確認できる。積水ハウスの「Netオーナーズクラブ」やヘーベルハウスの「HEBELIAN NET.」などが代表例。
- 住宅履歴情報の提供:過去の点検結果や修繕履歴を蓄積し、将来のリフォームや売却時に役立てられるサービス。
- 無償点検・相談サービス:初期保証期間中に複数回行う無償点検は、構造部分だけでなく内装や設備の不具合相談にも応じてもらえる場合が多い。ただし、補修工事は有償になることが多いので注意が必要です。
こうした独自サポートはメーカーごとに内容が異なるため、保証内容と同じく比較検討の重要なポイントとなります。住宅設備の緊急修理や専門家による24時間対応を重視する場合は、サポート体制の厚いメーカーを選ぶと安心でしょう。
9. よくある質問(FAQ)
Q1. ハウスメーカーの「保証」と「アフターサービス」はどう違うの?
A. 保証は法律やメーカーが定める一定期間の補償制度で、住宅の構造躯体や雨漏り関連部分などの瑕疵を無料で修繕する仕組みです。一方、アフターサービスはハウスメーカー独自のサービスで、定期点検や24時間対応のコールセンター、設備の修理などを含みます。アフターサービスには法的な義務はなく、内容や期間はメーカーごとに異なるため比較が必要です。
Q2. 長期優良住宅の維持保全計画では、どのくらいの期間点検する必要がありますか?
A. 長期優良住宅は30年以上の維持保全期間が求められ、10年以内ごとに定期点検を実施する必要があります。点検対象は構造躯体や雨水侵入防止部分、給排水設備などで、台風や地震など大きな災害が発生した場合は臨時点検も行います。認定時に作成した維持保全計画に基づき、点検・修繕の内容を記録しながら実施することが求められます。
参照:〖2025最新〗長期優良住宅の認定条件とメリット、注意点を解説 | 環境・省エネルギー計算センター
Q3. 延長保証は付けた方が良いのでしょうか?費用はどれくらいかかりますか?
A. 延長保証は初期保証終了後も長く住み続けたい人にとって安心材料になりますが、付帯には条件と費用があります。多くのメーカーでは指定の有料メンテナンス工事を受けることが条件で、費用は150〜200万円程度が目安です[9]。延長後の保証期間はメーカーによって異なり、ローコストメーカーでは最長20年程度、大手メーカーでは最長60年や永年保証を用意しています[19]。費用と保証内容のバランスを確認し、自身のライフプランに合ったかたちで選択しましょう。
まとめ
アフターサービスや保証期間に注目して選ぶと、住み始めてからも満足度が高い選択がしやすくなります。
ぜひ本記事の比較項目に注目してハウスメーカーを見比べてみてください。
編集部が比較!
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