- 変更日:
- 2024.09.19
注文住宅の購入を検討しているものの、家を建てるにはまず何からはじめるのがいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
家づくりを検討しだしたら、まずは「予算の検討」や「家のイメージづくり・希望条件の整理」を行う必要があります。
この記事では、「スムーズに家づくりを進めたい」という方に向けて、家づくりの初期段階で何をすべきかを詳しくまとめています。
この記事でわかること
- 家づくりの一連の流れ
- 家を建てるにはまず何をすべきか
- 家を建てるときの注意点
この記事を参考に、夢のマイホーム計画の第一歩を踏み出してみてくださいね。
予算検討から引き渡しまで、注文住宅の流れについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
目次
1.家づくり全体の流れと期間
家を建てるには、まず家づくりの全体の流れと期間を把握しておきましょう。
流れをつかんでおけば、いつまでに何をすべきかがわかり、具体的な準備ができます。
家づくりの流れに必要な期間は、9か月〜1年ちょっとといわれています。
計画をスムーズに進めるためには、ゴールとなる完成の日を定め、そこから逆算して各工程の予定を決めていくとよいでしょう。
一連の流れの中で、特に時間を要するのが土地選び(土地も購入する場合)です。
おすすめは、ハウスメーカー選びの際に同時進行で土地も探しておくことです。
ハウスメーカーの中にはあなたの要望に沿った土地を提案してくれるところもあります。
こういった観点でも、家づくりを成功させるためには、ハウスメーカー・工務店選びが重要なポイントとなることがわかります。
まずは家づくりの初期段階で行うべき「予算の検討」や「家のイメージづくり・希望条件の整理」をしっかり行い、希望のハウスメーカー・工務店を探すための準備をしましょう。
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2.家を建てるにはまず「予算の検討」から!
家を建てるには、まず「予算の検討」から行いましょう。
予算検討の流れ
- 自己資金(頭金)をいくら出せるか確認する
- 住宅ローンの借り入れ可能金額・月々の返済額を確認する
- 予算にあった土地代・建築費用のバランスを考える
全体の費用はどのくらいになるか予算を決め、そのうち最初に支払う「自己資金」はどのくらい用意できるかを検討します。
以下より上記の流れを詳しく解説します。
2-1.自己資金(頭金)をいくら出せるか確認する
まずは以下の項目から、自己資金になりうるお金の総額を割り出します。
自己資金にカウントできるもの
- 手元にある貯金
- 親からの援助(生前贈与)
- 現在住んでいる住居の売却金(※所有している場合)
自己資金やローンの支払額は、余裕を持った金額にすることが大切です。
自己資金は貯金をすべて当てるのではなく、急に必要になったときのためにある程度の金額を残しておきましょう。
2-2.住宅ローンの借り入れ可能金額・月々の返済額を確認する
自己資金をどのくらい出せるかを計算した後には、以下の内容を確認します。
自己資金の後に考えたいこと
- 住宅ローンをどの程度借りられるか
- 月々の返済額はいくらに設定するか
月々の返済に無理が生じないようにするには、住宅ローンの年間返済金額を年収の25%以内に設定するとよいといわれています。
年収 | 年間返済額 (年収の25%) |
---|---|
400万円 | 100万円 |
500万円 | 125万円 |
600万円 | 150万円 |
700万円 | 175万円 |
800万円 | 200万円 |
900万円 | 225万円 |
1,000万円 | 250万円 |
※借入期間35年、全期間固定金利1.3%、ボーナス月追加返済金額なしで計算
今回は全期間固定金利のため、変動金利よりも高い金利が設定されています。
ただし、基本的に住宅ローンは利息の支払いがあるため、総返済額は借入可能額よりも高くなることを念頭に置いておきましょう。
2-3.予算にあった土地代・建築費用のバランスを考える
土地購入と建築工事にかかる費用は、以下のバランスで考えるとよいといわれています。
費用のバランスに関する失敗例として多いのは、土地にお金をかけ過ぎて、満足できる住宅プランを立てられなかった、というものです。
まずは完全無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスで「あなたが建てたい家」の費用相場を確認し、土地にかけられる費用を把握しておきましょう。
家づくりのとびらコラム
年収いくらあれば家を建てられる?
家を建てるときに気になるのが、そもそも「自分の年収でマイホームを持てるのか」という点でしょう。
住宅ローンの審査をクリアして家を建てることはできても、返済が滞ってしまうと、家を手放すという事態にもなりかねません。
国土交通省が調査した「 令和3年度 住宅市場動向調査報告書」によれば、実際に家を建てた方の平均世帯年収(全国)は600万〜800万円が最も多く、ついで400万〜600万円が多くなっています。
住宅金融支援機構「 2022年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅(土地付き含む)を建てた方の「年収倍率」は、約6.9〜7.7倍とされています。
年収倍率とは、年収に対する住宅購入価格の比率を示す数字なので、例えば、世帯年収700万円で5,000万円の家を建てる場合、年収倍率は約7倍となります。
マイホームの予算を考えるときは、年収倍率の平均値を目安に考えると、無理のない資金計画を立てやすくなります。
3.家のイメージづくり・希望条件の整理
大まかな予算決まったら、次は家のイメージづくりや希望条件の整理に移りましょう。
家のイメージをつくる際には、各々の希望を整理するために、インターネットなどでイメージに近い家の間取りや設計、デザインなどの情報・画像を集めます。
頭の中にあるイメージを具体化し、相手(同居人や営業担当者)に伝わりやすくすることが大事です。
家のイメージづくり・希望条件の整理の流れ
- インターネットやSNSで情報を調べる
- モデルハウス・住宅展示場に出向く
- 実際に家を建てた友人・知人から情報を仕入れる
もし身近に注文住宅を建てた人がいれば、その方に詳しく聞くことが最も参考にはなります。
ただし、なかなかそのような方がいない…という場合もあるでしょう。
HOME4Uでは、実際に注文住宅を建てられた方の事例を取材して、予算感やこだわった箇所をヒアリングしています。
情報収集時に是非ご活用ください!
4.家を建てるための初期準備が終わったら?
家を建てる初期準備が終わったら、以下の流れで家づくりを進めていきましょう。
家を建てる初期準備後の流れ
- ハウスメーカー・工務店選び
- 土地探し
- 間取りプランの提案、見積もりの比較
- 工事請負契約(本契約)の締結
以下より、1つずつ工程を確認しておきましょう。
4-1.ハウスメーカー・工務店選び、土地探し
土地探しと並行して、注文住宅を依頼するハウスメーカー・工務店を探します。
全国には数多くのハウスメーカー・工務店があり、特徴や価格が異なるため、以下の流れを押さえ効率的に自分の希望を実現できる企業を見極めましょう。
ハウスメーカー・工務店選びの流れ
- 会社のタイプを決める
- 標準仕様をチェックする
- 評価や実績を確認する
- 得意分野や強みを確認する
- 営業担当者が信頼できるかチェックする
注文住宅の依頼先には、主にハウスメーカー・工務店があげられます。
大手のハウスメーカーは全国に営業拠点を持ち、モデルハウスや住宅展示場を設けています。
デザイン・仕様が規格化されていることが多く、建物の品質が一定に保たれ、安定していることが特徴です。
一方、工務店は地域密着で展開している会社が多く、複数の職人を束ね、中間マージンがない分コストが抑えられる傾向にあります。
プランの自由度が高く、細やかな希望に対応してもらいやすいのも特徴です。
ちなみに…ハウスメーカー契約の決定打となった点としてよく挙がるのは「営業担当者」の品質です。
営業担当者は、家づくりのプラン作成からアフターメンテナンスの窓口まで、家を建てる前にも後にもコミュニケーションをとる相手。要望に沿ったスキルや人柄はとても重要です。
しかし、一般的に営業担当者をオーナー側が指名することはできません。
人によって感じ方・とらえ方が異なるため、ネットの口コミも参考にしづらいのが現状です。
自分に合った営業担当者を見つけるには?
ハウスメーカー探しの際に、HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスをご利用ください!
ハウスメーカーとコンタクトを取る際、一般的にはオーナー側が営業担当者を指名することはできません。
しかし、本サービスなら平屋や二世帯住宅、こだわりのインテリア・外観など建てたい住宅の知識・提案経験が豊富な営業担当者へご案内できます。
要望に沿ったハウスメーカーのピックアップからサポートいたしますので、家づくりを着実に進められますよ!
4-2.土地探し
土地を持っていない場合は、ハウスメーカー・工務店選びと同時進行で土地を探します。
ハウスメーカーの中には、自社で土地を所有していたり、エリア情報に詳しかったりして、土地探しをサポートしてくれるところもあります。
自分たちだけで探すよりも早く希望条件に合った土地を見つけられる可能性があるため、ぜひハウスメーカー・工務店選びと並行して行ってみてください。
土地探しの流れ
- 土地を探すエリアと予算を決める
- 土地の広さを決める
- 通勤・通学の距離を検討する
- 土地を調査する
- 売買契約を締結する
土地探しは、まず土地を探すエリアを決めることからはじめます。
通勤・通学の利便性や商業施設・医療機関の距離、周辺環境などを基準に、エリアを絞り込みましょう。
さらに、土地にかけられる予算を決めておけば、希望の土地を見つけやすくなります。
候補地が見つかったら、現地調査を行います。実際に現地を歩き、街の雰囲気を確かめましょう。
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- 希望に合った土地の提案がもらえる 住みたいエリアやこだわり、予算に合った「土地」をご提案します。
- 条件に合う間取りプランがもらえる 実際の間取り図を見ることができるので、「理想の土地」がイメージしやすいです。
- 資金計画の提案がもらえる 土地費用はもちろん、本体工事費や諸費用も含めた「資金計画」をご提案します。
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4-3.間取りプランの提案、見積もりの比較
建築依頼先の候補となるハウスメーカー・工務店が絞り込めたら、複数社に間取りプランや見積もりを作成してもらいましょう。
住宅プランの作成では、デザインにばかり目を向けてしまいがちですが、快適でおしゃれな空間づくりには「間取り」も重要なポイントとなります。特に、将来を見越した収納スペースの確保を忘れないようにしてください。
所有する荷物に対して適切な広さの収納スペースを確保できなければ、部屋にものが溢れてしまいます。
将来的にものが増える可能性もあるため、家族構成の変化なども考慮に入れて収納スペースを考えましょう。
また、生活動線を考えることも大切です。
生活動線とは、生活をしている人が家の中を移動するときに通るルートのことです。
うまく配置されていないと動線が長くなり、日常生活や家事が不便になる可能性があります。
水回りを1か所所にまとめたり、寝室からトイレへの距離を短くしたりするなど、生活動線を考えた住宅プランになるよう配慮しましょう。
なお、間取りプランや見積もりは、必ず複数社からとるようにしてください。
同じ条件の注文住宅でも、ハウスメーカー・工務店によって提案内容や見積金額は変わります。
内訳を比較検討し、納得できるハウスメーカー・工務店を選んでください。
4-4.工事請負契約(本契約)の締結
建築プランの打ち合わせを行い、間取りやデザイン、設備などを細かく検討して最終的な見積もりを決定します。
その後、建築工事請負契約を締結し、契約金や頭金を支払い、着工へと進みます。
契約で必要なものは次のとおりで、いずれもハウスメーカー・工務店側が用意します。
契約に必要なもの一例
- 工事請負契約書
- 工事請負契約約款
- 見積書
- 設計図書
あとから住宅プランに対し「言った」「言わない」の押し問答にならないよう、もめ事を避けるためにも控えをもらい、内容を確認しておきましょう。
工事請負契約の流れ
- 工事と見積もり内容が正しいを確認する
- 工事と見積もり内容に整合性があるかをチェックする
- スケジュールの確認をする
見積書は、工事項目や形状寸法、単価などが詳細に記載されています。
金額だけではなく工事内容をしっかり確認し、見積もり漏れや、同じ建材・工事を重複して見積もりしていないかをチェックしましょう。
契約内容に希望する仕様や設備が明記されていることも確認し、追加費用の発生しないよう注意してください。
法律の規制制限など、土地の条件と工事内容に整合性があるかも確認が必要です。
また、契約書には、工事の開始日や完了予定日、引き渡し日が明記されています。
スケジュール通りに進まなかった場合の対応や、違約金がどうなるのかもしっかり確認しておきましょう。
なお、本契約の締結後に工事内容の変更・追加を行うとトラブルになる場合があるため、注意してください。
追加費用が発生し、見積もりよりも大幅にコストがかかってトラブルになるケースが多いです。
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まとめ
家を建てるには、まず「予算の検討」と「家のイメージづくり・希望条件の整理」から始めましょう。
ステップごとにやるべきことがあるため、何が必要かを確認し、詳細な計画を立ててください。
なお、家づくりの流れで最も時間がかかるのは、土地探し(土地も購入する場合)です。
ハウスメーカー・工務店選びと同時進行で進め、効率的な家づくりを目指してみてくださいね。
注文住宅ができるまでの流れを把握!基礎知識特集
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