ハウスメーカーの保証期間・アフターサービスを比較!大手・中堅7社の保証内容は?

保証期間・アフターサービスでおすすめのハウスメーカー7社の特徴を解説します!

ハウスメーカーで住宅を建てるとき、2つの保証制度を利用することができます。1つは法律で定められている最低限の保証制度、もう1つはハウスメーカーによって設けられた保証制度です。

法律で定められている最低限の保証制度についてはどこで住宅を建てても適用されますが、ハウスメーカーごとの保証制度はそれぞれ異なるため、ハウスメーカーを選ぶ際の1つの基準となるでしょう。

この記事でわかること

  • アフターサービス面でハウスメーカーを比較するポイント
  • アフターサービスが充実したハウスメーカー7社の特徴
  • ハウスメーカーの長期保証制度の特徴

具体的にはどのような保証制度が用意されているのか、7つのおすすめハウスメーカーを例に詳しく解説します。
ぜひ、保証面でハウスメーカーを選ぶ際の参考にしてくださいね。

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大手ハウスメーカーの特徴を一覧表で比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。

1.アフターサービス面でハウスメーカーを比較する3つの観点

ハウスメーカーの保証制度(アフターサービス面)を比較する際には、次の3つのポイントを比較し、納得できる保証制度を実施しているハウスメーカーを見つけてください。

アフターサービス面の比較項目

  • 基本の保証内容を比較する
  • 最長保証期間と延長の条件を比較する
  • 定期点検サービスを比較する

それぞれ具体的には何を比較するのか、詳しく解説します。

1-1.基本の保証内容を比較する

ハウスメーカーの中には、法律で定められている最低限の保証制度である10年保証よりも長く無償の保証期間を設けているハウスメーカーもあります。

また、ハウスメーカーによっては保証期間内であればシロアリ駆除を無料で依頼できたり、シロアリによって生じた家屋の被害も補償対象になったりすることがあります。

こういった建物以外の保証や24時間受付のコールセンターなどを設けている場合もあるので、チェックしてみましょう。

1-2.最長保証期間と延長の条件を比較する

先述のとおり、ほとんどのハウスメーカーでは、基本の10年保証とは別に独自の長期保証制度を実施しています。ハウスメーカーごとに保証範囲や保証期間、保証が適用される条件が異なるので、比較して選びましょう。

何年程度の保証を希望するか、特にどの部分の保証を必要とするかについてある程度基準を決めておくと、満足できる保証制度を実施するハウスメーカーを選びやすくなります。

また、保証適用の条件が厳しすぎないかもチェックしてみてください。高額な有償点検を頻繁に受けないと保証が適用されない場合は、経済的な負担が大きくのしかかる可能性があります。

1-3.定期点検サービスを比較する

定期点検が無償かどうかも比較します。
また、点検する範囲や、点検によりトラブルが見つかったときの対応も比較しておきましょう。

ハウスメーカーによって、無料で対応できるトラブルと有償対応の範囲が異なります。無料で対応できる範囲が狭いと、点検の度に修繕費がかさむ可能性もあるので注意が必要です。

2.大手・中堅ハウスメーカー7社の保証制度とアフターサービス比較

大手・中堅と言われるハウスメーカー7社について、1章の比較項目を表にまとめました。

ハウスメーカー基本保証最長保証制度と条件定期点検
アイフルホーム
  • 構造は20年間
  • 雨漏り関連は10年間
  • 地震の揺れを起因として全壊した場合、10年以内なら建て替え補償
  • 設備機器は10年間無償修理
構造と雨漏り関連の保証を最長30年に延長可能
条件:有償点検・メンテナンスを受ける
  • 2か月目から20年目まで計8回の無料点検
  • 以降60年目まで計4回の有料点検
セキスイハイム構造と雨漏り関連は30年間構造と雨漏り関連、外壁に30年保証制度を適用可能
条件:無料点検と適切な補修工事を受ける
30年目以降は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証
※構造体等に関しては、30年目以降の保証延長システムはなし
2年目までに計3回、5年目以降5年ごとに60年目まで無料定期点検
積水ハウス構造と雨漏り関連は30年間建物がある限り永年に延長可能
条件:有料点検・有償補修を行うごとに10年間保証期間延長
  • 5年目から30年目までは5年ごとに無料点検
  • 30年目以降は永年、10年ごとに有料点検
ダイワハウス
  • 構造と雨漏り関連は30年間
  • シロアリは10年間
  • 設備機器は10年間
構造と雨漏り関連、シロアリは60年に延長可能
条件:有料点検と有料メンテナンスを行うごとに15年間保証期間延長
※60年以降も要望があれば延長可能(条件:有料調査・有料メンテナンス工事)
  • 1か月目から30年目まで無料点検
  • 30年目以降60年目までは5年ごとに有料点検
タマホーム構造と雨漏り関連、シロアリは10年間最長60年に延長可能
条件:無償点検と有料補修工事を受ける
  • 3か月目から10年目まで無料点検
  • 10年目以降は保証延長で無償点検が可能
ミサワホーム
  • 構造は35年間
  • 雨漏り関連は30年間
  • シロアリは10年間
  • 設備機器は5年間
  • 仕上げと付属部分は2年間
  • 構造と雨漏り関連、シロアリは60年~永年に延長可能
    条件:有料点検(耐久性診断)有料工事(耐久工事等)を受ける
  • 設備は10年に延長可能
    条件:有料プランに加入
  • 11か月目から30年目まで無料点検
  • 30年目以降10年ごとに有料点検
ユニバーサルホーム
  • 構造と雨漏り関連、地盤は10年間
  • シロアリは5年間
  • 構造、雨漏り関連、シロアリは最長30年に延長可能
    条件:10年ごとの有料メンテナンスあるいは5年ごとの防蟻処理を受ける
  • 地盤は永年に延長可能
    条件:10年ごとの有料点検を受ける
6か月目から25年目まで無料点検
条件:10年経過日直前に有償メンテナンス

※プランにより異なる

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2-1.アイフルホーム


アイフルホーム

株式会社LIXIL住宅研究所のハウスメーカーであるアイフルホームは、「適正価格」かつ快適な住まいづくりが得意です。

基本保証
  • 構造は20年間
  • 雨漏り関連は10年間
  • 地震の揺れを起因として全壊した場合、10年以内なら建て替え補償
  • 設備機器は10年間無償修理
最長保証制度と条件構造と雨漏り関連の保証を最長30年に延長可能
条件:有償点検・メンテナンスを受ける
定期点検
  • 20年目まで計8回の無料定期点検
  • 以降60年目まで計4回の有料定期点検

※プランにより異なる

10年間の耐震補償で地震に備える

アイフルホームでは有償点検と有償メンテナンスを受けることで、本来なら10年間の構造と雨漏り関連の保証を30年間に延長することが可能です。
万が一の場合、建て替えを10年間補償してくれる「耐震保証」も用意されており、地震の多い日本では安心の内容と言えます。

また、引渡し後、2か月目、6か月目、1年目、2年目、5年目、10年目、15年目、20年目は無料点検、30年目、40年目、50年目、60年目は有料点検が可能です。

引用元:アイフルホーム 公式HP

▶【アイフルホーム】などの住宅プランを比較する(無料)

2-2.セキスイハイム


セキスイハイム

積水化学グループのハウスメーカーであるセキスイハイムは、鉄骨造、木造ともに得意としており、省エネ性に優れた家づくりに定評があります。

基本保証構造と雨漏り関連は30年間
最長保証制度と条件構造と雨漏り関連、外壁に30年保証制度を適用可能
条件:無料点検と適切な補修工事を受ける
30年目以降は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証
※構造体等に関しては、30年目以降の保証延長システムはなし
定期点検2年目までに計3回、5年目以降5年ごとに60年目まで無料定期点検

※プランにより異なる

60年目まで定期点検は無料

セキスイハイムでは、引渡し後6か月目、1年目、2年目、それ以降は60年目まで5年ごとに無料点検を受けることができます。
また、無料点検と適切な補修工事を受けることが条件ですが、無料で保証を受けられる基本保証期間が30年と長い点も特徴です。その後は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証が行われます。

引用元:セキスイハイム 公式HP

▶【セキスイハイム】などの住宅プランを比較する(無料)

2-3.積水ハウス


積水ハウス

積水ハウスは、住宅設計のクリエイター集団「チーフアーキテクト」指導のもと、手厚い間取り設計のサポートを行ってくれるハウスメーカーです。

基本保証構造と雨漏り関連は30年間
最長保証制度と条件建物がある限り永年に延長可能
条件:有料点検有償補修を行うごとに10年間保証期間延長
定期点検
  • 5年目から30年目までは5年ごとに無料点検
  • 30年目以降は永年、10年ごとに有料点検

※プランにより異なる

条件を満たせば永年保証

積水ハウスの基本保証期間は30年と長く、30年目までの点検もすべて無料で受けられます。
また、30年以降は有料で10年ごとに点検を受けられ、点検を受けるごとに保証期間が10年間延長されるので、定期的に点検を受ければ永久的に保証を受けることが可能です。

引用元:積水ハウス 公式HP

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2-4.ダイワハウス


ダイワハウス

大阪市北区に本社があるダイワハウスは、広い空間設計が得意なハウスメーカーです。

基本保証
  • 構造と雨漏り関連は30年間
  • シロアリは10年間
  • 設備機器は10年間
最長保証制度と条件構造と雨漏り関連、シロアリは60年に延長可能
条件:有料点検と有料メンテナンスを行うごとに15年間保証期間延長
※60年以降も要望があれば延長可能(条件:有料調査・有料メンテナンス工事)
定期点検
  • 1か月目から30年目まで無料点検
  • 30年目以降60年目までは5年ごとに有料点検

※プランにより異なる

構造・雨漏り関連に加え防蟻も延長可能

ダイワハウスの基本保証期間も30年と長く、30年目までの点検もすべて無料で受けられます。
シロアリに関しては初期保証が10年間ですが、その後、有料メンテナンス工事を実施することで保証期間を5年あるいは10年延長することが可能です。
いずれも最長60年間の保証を受けられますが、60年目を過ぎた後も点検や保証を延長できます。

引用元:ダイワハウス 公式HP

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2-5.タマホーム


タマホーム

タマホームは、年収400万円のような20代、若年層でも理想の家づくりが叶うよう、コストパフォーマンスに力を入れているハウスメーカーです。

基本保証構造と雨漏り関連、シロアリは10年間
最長保証制度と条件最長60年に延長可能
条件:無償点検と有料補修工事を受ける
定期点検
  • 3か月目から10年目まで無料点検
  • 10年目以降は保証延長で無償点検が可能

※プランにより異なる

保証期間延長により無償点検も継続

タマホームの基本保証期間は法律で定められている期間と同じく10年間です。
構造と雨漏り関連以外にもシロアリも基本保証に含められています。また、有償工事を受けることで最長60年間(長期優良住宅以外は30年間)に保証期間を延長することも可能です。
保証期間を延長することで、無償点検も継続することができます。

引用元:タマホーム 公式HP

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2-6.ミサワホーム


ミサワホーム

「蔵のある家」でおなじみのミサワホームは、住居内の収納力に強みがあるハウスメーカーです。

基本保証
  • 構造は35年間
  • 雨漏り関連は30年間
  • シロアリは10年間
  • 設備機器は5年間
  • 仕上げと付属部分は2年間
最長保証制度と条件
  • 構造と雨漏り関連、シロアリは60年〜永年に延長可能
    条件:有料点検(耐久性診断)と有料工事(耐久工事等)を受ける
  • 設備は10年に延長可能
    条件:有料プランに加入
定期点検
  • 11か月目から30年目まで無料点検
  • 30年目以降10年ごとに有料点検

※プランにより異なる

構造の無料保証期間は35年

ミサワホームの基本保証期間は、構造は35年間、雨漏り関連は30年間、シロアリは10年間、仕上げと付属部分は2年間です。設備は5年間の保証ですが、有料の設備サポートプランに加入することでさらに5年間保証期間を延長することが可能です。
定期点検は11か月目から30年目までは無料、30年目以降10年ごとに有料点検となり、1回目は35年目(北海道は40年目)となります。

引用元:ミサワホーム 公式HP

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2-7.ユニバーサルホーム


ユニバーサルホーム

ユニバーサルホームは床暖房に定評があるため、マイホームに床暖房を検討している方にはおすすめです。

基本保証
  • 構造と雨漏り関連、地盤は10年間
  • シロアリは5年間
最長保証制度と条件
  • 構造、雨漏り関連、シロアリは最長30年に延長可能
    条件:10年ごとの有料メンテナンスあるいは5年ごとの防蟻処理を受ける
  • 地盤は永年に延長可能
    条件:10年ごとの有料点検を受ける
定期点検6か月目から25年目まで無料点検
条件:10年経過日直前に有償メンテナンス

※プランにより異なる

地盤の生涯保証

ユニバーサルホームは構造と雨漏り関連、地盤に関して10年間の基本保証があります。
無料の定期点検とは別に有料の点検(地盤、構造)があり、定期的に受けることで、構造は保証期間を30年まで、地盤は生涯にわたり延長することが可能です。

引用元:ユニバーサルホーム 公式HP

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以上が、大手・中堅でおすすめしたい保証制度とアフターサービスが充実したハウスメーカーです。
こうして見てみると、ハウスメーカーの比較は大変で「やっぱり注文住宅は無理かも…」と思う方も少なくありません。

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3.法律により新築後10年間は基礎部分・雨漏り関連は保証される

住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保法)では、ハウスメーカーや新築住宅を販売した売主は、住宅の基礎部分と雨漏り関連の部分に対しては最低10年間の保証責任を負うことが定められています。

  • 住宅の基礎部分:土台、壁、柱、梁、床板など
  • 雨漏り関連部分:屋根、外壁、開口部など

例えば、新築で引き渡された住宅が傾いていた場合、ハウスメーカーや売主に請求し、修繕工事をしてもらうことができます。
また、中にはすぐに気付かない不具合があるかもしれません。例えば、数ヶ月、数年してから雨漏りやすきま風などに気付いた場合、元々の構造に問題があると判断されればハウスメーカーや売主に修繕工事を請求できるでしょう。

参照:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律

4.ハウスメーカーによって異なる「長期保証制度」

どのハウスメーカーで住宅を建てても、基礎と雨漏り関連については10年間の保証を受けることができます。しかし、さらに保証を充実させるために、ハウスメーカー各社では、より長い保証や、より広範囲に及ぶ保証を提供していることがあります。

ここでは、ハウスメーカーで提供される「長期保証制度」の特徴を捉えておきましょう。
内容はハウスメーカーによってさまざまですが、特徴を押さえておけば、各ハウスメーカーの長期保証制度をしっかり比較・検討することができ、より満足度の高いマイホームが実現できるでしょう。

4-1.条件付きで適用される「最長保証制度」

ハウスメーカーによっては、「最長保証制度」を提供していることがあります。
最長保証制度とは、特定の条件が満たされたときのみ保証期間が最長になる制度です。条件が満たされないときには、法律で定められている10年間の保証や、最長保証制度とは別にハウスメーカーが定めている長期保証制度が適用されます。

参照:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律

4-1-1.有償・無償の「定期点検」が条件となることが多い

最長保証制度が適用される条件として、「定期点検」を受けることを挙げているハウスメーカーは多いです。5年ごとや10年ごとに定められた定期点検を欠かさずに受けている場合、条件を満たしたと判断され、保証期間が最長になります。

なお、定期点検は無償で受けられることもありますが、ハウスメーカーによっては有償のケースもあるので注意しましょう。

4-1-2.補修費用は別途有償だが、大きな修繕を防ぐことができる

「有償であれば点検は頼みたくない」と思う方もいるかもしれませんが、こまめな点検と補修を繰り返すことで大きな修繕費の出費を抑えられるケースもあります。

点検を受けなくても分かる程度の大きなトラブルが生じてから修繕工事を依頼すると、工事自体が大がかりになり、費用も高額になることがあります。
たとえ有償点検・有償修繕であっても、定期的に受けることで住宅のメンテナンス費用を抑えられるケースも多いのです。

有償点検を受けるかどうか迷ったときは、最長保証制度によって保証される内容をよく吟味し、長期的に見て納得できる選択をしましょう。

4-2.メーカーによっては建具や内装の保証制度もある

ハウスメーカーによっては、建具や内装についても保証制度を設けていることがあります。クローゼットの扉がしっかりと閉まらない、クロスがはがれてきたといったトラブルも、ハウスメーカーによっては無償で修繕してもらえるかもしれません。
建具や内装にトラブルが見つかったときは、すぐにリフォーム業者を呼ぶのではなく、まずはハウスメーカーの保証制度で対応できないか確認してみましょう。

まとめ

アフターサービスや保証期間に注目して選ぶと、住み始めてからも満足度が高い選択がしやすくなります。
ぜひ本記事の比較項目に注目してハウスメーカーを見比べてみてください。


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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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